俳句クラブ『今日の一句』。俳人友達の交流掲示板

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感動の一句をどうぞ。 (No: 1)

スレ主 一本勝負の悠 : 10 70代以上 投稿日時:

あなたの感動の一句を教えてください。 有名無名、古典現代、有季無季を問わず、これまでに読んだ俳句の中で、感動した俳句を作者、作品の解説感想等々を添えて教えてください。 よろしくお願いいたします。

カテゴリー: 俳句の相談、質問

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感動の俳句をどうぞ。の返信 (No: 2)

スレ主 一本勝負の悠 : 2 70代以上 男性 No: 1の返信

投稿日時:

夢の世に葱を作りて寂しさよ

永田耕衣

「後ろにも髪脱け落つる山河かな」という耕衣の句がある。これだけで何かを感じるならそれでよろしいが、少々説明しておく。
 永田耕衣は印南野の一隅で育った。その記憶の最も奥に、こんな光景が凝固している。耕衣は七つ上の姉におんぶされていた。姉は村道で友達と話しあっていた。少年はふと姉の後ろ髪をもてあそんだ。そのときである、姉は「痛いじゃないか」と叱った。耕衣はそのときのことを思い出して、こう綴っている。「人間の後ろ姿と自分の孤独を、このときほど寂しく痛感したことはなかった。私は一瞬に人間自他の寂しさを知ったのだと思う」と。

  少年や六十年後の春の如し

 本書は自伝ではない。ぼくは一度、土方巽のアスベスト館で出会ったが、そうか、この初老の人が永田耕衣かとおもえばおもうほど、その人は耕衣になっていった。
 生まれは播州加古である。その後もずっと神戸界隈にいる。明治33年の生まれだから俳人としては最長老の一人になった。
行く牛の月に消え入る力かな
  ひとの田のしづかに水を落としけり
  物として我を夕焼染めにけり

 耕衣は老いてからだんだん凄まじい。そういう老人力というものは昔から数多いけれど、ぼくが接した範囲でも老人になって何でもないようなのはもともと何でもなかったわけで、たとえば野尻抱影、湯川秀樹、白川静、白井晟一、大岡昇平、野間宏‥‥みんな凄かった。
~後略

永田耕衣

耕衣自伝
沖積舎 1992

参考¶永田耕衣の句集や著作はコーベブックスでよく刊行されていた。『冷位』『一休・存在のエロチシズム』『鬼貫のすすき』などだ。全句集に近いものは『永田耕衣俳句集成』(沖積舎)だが、その後も同じ版元から『葱室』『人生』が続刊された。書も画も評判で、書画集『錯』(永田耕衣書画集刊行会)がある。本書は92歳のときの記念出版。

感動の一句をどうぞ。の返信 (No: 4)

スレ主 一本勝負の悠 : 2 70代以上 男性 No: 1の返信

投稿日時:

さまざまの事おもひ出す桜かな 芭蕉

松尾 芭蕉は、江戸時代前期の俳諧師。三重県上野市出身。幼名は金作。通称は甚七郎、甚四郎。名は忠右衛門宗房。俳号としては初め実名宗房を、次いで桃青、芭蕉と改めた。北村季吟門下。 俳諧の芸術的完成者であり蕉風と呼ばれる芸術性の極めて高い句風を確立し、後世では俳聖として世界的にも知られる、日本史上最高の俳諧師の一人である。
死亡: 1694年11月28日, 大阪府 大阪市
誕生: 日本 伊賀国
~ ウィキペディア

友はみな黄泉の桜の花かげに

悠二郎

南北に憂いはあれど桜咲く

名和未知男選

一夜にて空染めあげし初ざくら

有馬朗人選

全山を睨む金剛桜かな

豊田都峰選
松本旭選

おおぞらのどれも母なる桜かな

選 山本洋子

感動の一句をどうぞ。の返信 (No: 5)

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 1の返信

投稿日時:

白魚やさながらうごく水の色 来山 小西来山
こにし らいざん
説明小西 来山(こにし らいざん、1654年(承応3年) - 1716年11月16日(享保元年10月3日))は江戸時代の俳人。 通称、伊右衛門。 満平、湛翁、湛々翁、十萬堂の号がある。 ウィキペディア
生年月日: 1654年
死亡: 1716年11月16日

◆白魚/しらうお/しらうを
初春
 

しらお/しろお/王余魚
銀魚/白魚網/白魚舟
白魚汲む/白魚火

早春の訪れを告げ
る、姿も味も極め
て繊細な小魚。近
海魚であるが一、
二月頃に川へ上が
るころが旬。和歌
よりも、江戸俳諧
好みな季題である。
素魚(しろうお)は、
読み方も違うが、
ハゼ科の別種なの
で混同のないよう
にしたい。

白魚やさながら動く水の色
来山「きさらぎ」
白魚や目までしら魚目は黒魚
鬼貫「大悟物狂」
藻にすだく白魚や取らば消えぬべき
芭蕉「東日記」
曙や白魚白きこと一寸
芭蕉「野ざらし紀行」
白魚をふるひ寄せたる四つ手かな
其角「続猿蓑」
美しや春は白魚かいわり菜
白雄「白雄句集」
しらうをに有明月のうるみかな
大江丸「俳懺悔」
白魚の小さき顔をもてりけり
原石鼎「花影」

◆白魚は月の光をのぼりけり 悠二郎

今日の一句

白魚やさながらうごく水の色 

感動の一句をどうぞ。の返信 (No: 6)

投稿者 塩豆 : 2 20代 男性 No: 1の返信

投稿日時:

少年や六十年後の春の如し

いいですね…。たまに私の中にある「よく分からないけど何か好きな俳句」という感じがします。友はみな…以降は悠二郎様の作品でしょうか。これらも大胆な作風で驚きました。参考になります。

私の好きな俳句も簡単にですが強いて三つ紹介させてもらいます!

これ以上澄みなば水の傷つかむ

上田五千石

もしもこれ以上水が澄んでしまったら水が傷付いてしまうだろう。どうやったらこんなこと思い付くのだろうかと思います。

夏帽子かむりて勝負つきにけり

大串章

こちらは増殖する俳句歳時記でも解説されています。大串章さんの「けり」の使い方は本当に好きです。

心臓に再稼働なし星月夜

高野ムツオ

美しく恐ろしい。これを十七音で言い表すことができる技巧がすごすぎる…。

拙句も一つ
水仙花三十五キロ地点過ぐ

感動の一句をどうぞ。の返信の返信 (No: 8)

スレ主 一本勝負の悠 : 1 70代以上 男性 No: 6の返信

投稿日時:

おはようございます。 老人の常で朝の五時前に目が覚めました。うれしいコメントがありました。 ・これ以上澄みなば水の傷つかむ
上田五千石
もしもこれ以上水が澄んでしまったら水が傷付いてしまうだろう。どうやったらこんなこと思い付くのだろうかと思います。
・夏帽子かむりて勝負つきにけり
大串章
こちらは増殖する俳句歳時記でも解説されています。大串章さんの「けり」の使い方は本当に好きです。
・心臓に再稼働なし星月夜
高野ムツオ
美しく恐ろしい。これを十七音で言い表すことができる技巧がすごすぎる…。
御紹介の三句も塩豆さんの解説も素晴らしいです!
〇水仙花三十五キロ地点過ぐ/塩豆さん たいへん哲学的な秀句であろうかと思いますが《三十五キロ地点》の意味に私の読解力が及びません。 解説をよろしくお願いいたします。

今日の一句

水仙花三十五キロ地点過ぐ

感動の一句をどうぞ。の返信の返信の返信 (No: 13)

投稿者 塩豆 : 2 20代 男性 No: 8の返信

投稿日時:

こんばんはです!
共感者がいてくれると本当に嬉しいものでございます。
それでは拙句の解説をさせていただきます。

水仙花三十五キロ地点過ぐ
確か野性俳壇の夏井いつき選佳作だったと思います。
「三十五キロ地点」は何における地点かというのは読み手が好きにとってもらって良いと思いますが、作者としてはマラソンの三十五キロ地点と捉えてもらいたいです。自己分析としては俳味は確かに有るかもしれませんが詠み手への要求がやや多いかなと思っています。。私のいつもの傾向ですが。。

感動の一句をどうぞ。の返信の返信の返信の返信 (No: 14)

スレ主 一本勝負の悠 : 1 70代以上 男性 No: 13の返信

投稿日時:

なるほど! マラソンの通過地点ですね。 もう一つ水仙花の季語は何を物語るのでしょうか? 読解力が弱いもので 申し訳ありません。ご教示ください。

感動の一句をどうぞ。の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 19)

投稿者 塩豆 : 1 20代 男性 No: 14の返信

投稿日時:

どうもです!
返信遅れました。

拙句の俳句季語の水仙花を採用した理由についてです。
マラソンの三十五キロ地点といえばゴールも少し見えてきつつももう少し苦しい時間が続くといった地点と思います。そんな地点を過ぎる時、ふっと目にするもの、あるいは香るものとして、晩冬の花「水仙花」が相応しいのではないかと思いました。上手く説明できませんが。。

感動の一句をどうぞ。の返信の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 20)

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 19の返信

投稿日時:

ご教示ありがとうございました。 そうですね、雪をかぶって凛々と垂直に立つ姿には気高い美しく感じます。 駅伝の選手たちを励ましているようです。 ところで塩豆さんの好きな一句をご紹介頂けませんか?

今日の一句

蕗味噌や父の生きざまほろ苦し

感動の一句をどうぞ。の返信の返信 (No: 9)

スレ主 一本勝負の悠 : 1 70代以上 男性 No: 7の返信

投稿日時:

一本はうしろ姿の冬木立 和田耕三郎 いいですねえ! サビの極地でしょうか! 和田耕三郎という俳人を知りませんでした。 さっそく調べて読ませていただきます。 秀句の御紹介ありがとうございました。

感動の一句をどうぞ。の返信 (No: 10)

スレ主 一本勝負の悠 : 1 70代以上 男性 No: 1の返信

投稿日時:

鎌倉を驚かしたる余寒あり 虚子

高浜 虚子は、明治・大正・昭和の3代にわたる俳人・小説家。本名は高浜 清。 『ホトトギス』の理念となる「客観写生」「花鳥諷詠」を提唱したことでも知られる。
死亡: 1959年4月8日, 神奈川県 鎌倉市
書籍

遠山: 高濱虚子句集

俳句の作りよう

正岡子規/高浜虚子

柿二つ

俳句への道
1955年

漱石氏と私
1918年

おもな句

遠山に日の当たりたる枯野かな
春風や闘志抱きて丘に立つ
去年今年貫く棒の如きもの
波音の由井ガ濱より初電車
吾も亦紅なりとひそやかに
子規逝くや 十七日の 月明に
流れ行く大根の葉の早さかな
初茜大悪人虚子の頭上に
~ウィキペディアより転載。

今日の一句

病牀のシーツ真白き余寒かな

感動の一句をどうぞ。の返信の返信 (No: 11)

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 10の返信

投稿日時:

花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ

久女

杉田久女は、鹿児島県出身の俳人。本名は杉田 久。高浜虚子に師事。長谷川かな女、竹下しづの女とともに、近代俳句における最初期の女性俳人で、男性に劣らぬ格調の高さと華やかさのある句で知られた。家庭内の不和、師である虚子との確執など、その悲劇的な人生はたびたび小説の素材になった。
死亡: 1946年1月21日, 福岡県 太宰府市
書籍: 杉田久女随筆集
~ウィキペディアより転載。

谺して山時鳥ほしいまま

紫陽花に秋冷いたる信濃かな

など秀句がたくさんあります。

◆その他の花衣例句。

旅衣はた花衣恋衣 落合水尾

旅衣花衣ともなりながら 星野立子

みのむしの此奴は萩の花衣 阿波野青畝

きのふ近江けふは吉野の花衣 福永耕二

ひとり来てひとりの冷えの花衣 杉本雷造

花衣ぬぐや纏る紐いろ~ 杉田久女

実家の名の畳紙に残る花衣 有馬籌子

花衣縫ひつゝ涙こらえつゝ 吉村 敏子

一本の紐あればよし花衣 黒田杏子

《例句》旅衣はた花衣恋衣 落合水尾

旅衣花衣ともなりながら 星野立子

みのむしの此奴は萩の花衣 阿波野青畝

きのふ近江けふは吉野の花衣 福永耕二

ひとり来てひとりの冷えの花衣 杉本雷造

花衣ぬぐや纏る紐いろ~ 杉田久女

実家の名の畳紙に残る花衣 有馬籌子

花衣縫ひつゝ涙こらえつゝ 吉村 敏子

一本の紐あればよし花衣 黒田杏子
◆花のころ逢ひて葉のころ別れけり
悠二郎

感動の一句をどうぞ。の返信 (No: 15)

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 1の返信

投稿日時:

花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ

久女

杉田久女は、鹿児島県出身の俳人。本名は杉田 久。高浜虚子に師事。長谷川かな女、竹下しづの女とともに、近代俳句における最初期の女性俳人で、男性に劣らぬ格調の高さと華やかさのある句で知られた。家庭内の不和、師である虚子との確執など、その悲劇的な人生はたびたび小説の素材になった。
死亡: 1946年1月21日, 福岡県 太宰府市
書籍: 杉田久女随筆集
~ウィキペディアより転載。

みのむしの此奴は萩の花衣 阿波野青畝

ひとり来てひとりの冷えの花衣 杉本雷造

花衣縫ひつゝ涙こらえつゝ 吉村 敏子

一本の紐あればよし花衣 黒田杏子

妻逝きて小筥に眠る花衣
悠二郎

にしひがし桜を追ふて花衣

脱がすとき紐の多さよ花衣

野仏の肩へと散りぬ花衣

あなたの感動の俳句をよろしくお願い申し上げます❗

感動の一句をどうぞ。の返信 (No: 16)

スレ主 一本勝負の悠 : 1 70代以上 男性 No: 1の返信

投稿日時:

花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ

久女

杉田久女は、鹿児島県出身の俳人。本名は杉田 久。高浜虚子に師事。長谷川かな女、竹下しづの女とともに、近代俳句における最初期の女性俳人で、男性に劣らぬ格調の高さと華やかさのある句で知られた。家庭内の不和、師である虚子との確執など、その悲劇的な人生はたびたび小説の素材になった。
死亡: 1946年1月21日, 福岡県 太宰府市
書籍: 杉田久女随筆集
~ウィキペディアより転載。

みのむしの此奴は萩の花衣 阿波野青畝

ひとり来てひとりの冷えの花衣 杉本雷造

花衣縫ひつゝ涙こらえつゝ 吉村 敏子

一本の紐あればよし花衣 黒田杏子

妻逝きて箪笥に眠る花衣
悠二郎

にしひがし桜を追ふて花衣

脱がすとき紐の多さよ花衣

野仏の肩へと散りぬ花衣

あなたの感動の俳句をよろしく❗

感動の一句をどうぞ。の返信 (No: 17)

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 1の返信

投稿日時:

名乗りけり大をんじやうしほととぎす 季吟

北村 季吟(きたむら きぎん、寛永元年12月11日(1625年1月19日) - 宝永2年6月15日(1705年8月4日))は、江戸時代前期の歌人、俳人、和学者。 死亡: 1705年8月4日
書籍: 土佐日記抄、 大和物語抄、 百人一首拾穂抄、 源氏物語湖月抄(中)増注、 源氏物語湖月抄增注、 北村季吟集、 「万葉拾穂抄」影印・翻刻
~ウィキペディアより。

季語時鳥/ほととぎす
三夏
 

初時鳥/山時鳥/名乗る時鳥
待つ時鳥/田長鳥/沓手鳥
妹背鳥/卯月鳥/杜鵑
杜宇杜魂/子規/不如帰
 
初夏五月に南方か
ら渡ってきて日本
に夏を告げる鳥。
雪月花に並ぶ夏の
美目である。昔は
初音を待ちわびた。
初音を待つのは鶯
と時鳥だけ。夜、
密かに鳴くときは
忍び音といった。

 
野を横に馬引むけよほとゝぎす
芭蕉「猿蓑」
ほとゝぎすきのふ一聲けふ三聲
去来「去来発句集」
時鳥啼や湖水のさゝ濁り
丈草「丈草発句集」
弓取は弓持てきくほとゝぎす
白雄「白雄句集」
おもひもの人にくれし夜杜鵑
太祇「五車反古」
山吹も散らで貴布祢の子規
維駒「五車反古」
岩倉の狂女恋せよほとゝぎす
蕪村「五車反古」
江戸入りの一ばん声やほととぎす
一茶「七番日記」
空高く山やや青しほととぎす
幸田露伴「露伴全集」
聞かふとて誰も待たぬに時鳥
夏目漱石「漱石全集」
鳴くならば満月に鳴けほととぎす
夏目漱石「漱石全集」
谺して山ほととぎすほしいまゝ
杉田久女「杉田久女句集」
~きごさいより。

中折れの忍び音聞くや不如帰

悠二郎

感動の一句をどうぞ。の返信の返信 (No: 18)

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 17の返信

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うらやましおもひ切時猫の恋 越人

越智越人
おち えつじん
説明越智 越人は、江戸時代前期の俳諧師。別号に槿花翁。尾張蕉門の重鎮で、蕉門十哲の一人。「更科紀行」の旅に同行した。 著作に不猫蛇、猪の早太、編集に鵲尾冠、庭竈集など。 名古屋に縁のある越人の墓所は、浄土真宗本願寺派「転輪山長円寺」にある。名古屋市の史跡に指定され、同寺の境内入ってすぐに由緒書きがある。~ ウィキペディアより転載

猫の恋/ねこのこい/ねこのこひ
初春
 

猫の妻恋/恋猫/猫さかる浮かれ猫/猫の夫/猫の妻猫の契/春の猫戯れ猫通ふ猫
 
猫の発情期のうち、
春先のさかりのつ
いた猫の行動をい
う。二月ごろから、
窓の外は騒がしく
なる。静かな夜に
不気味な声が発せ
られ、驚かされる
ことも多い。

猫の恋やむとき閨の朧月 
芭蕉「をのが光」
麦めしにやつるゝ恋か猫の妻
芭蕉「猿蓑」
羽二重の膝に飽きてや猫の恋
支考「東華集」
猫の恋初手から鳴きて哀れなり
野坡「炭俵」
声たてぬ時が別れぞ猫の恋
千代女「千代尼句集」
おそろしや石垣崩す猫の恋
正岡子規「子規句集」
恋猫の眼ばかりに痩せにけり
夏目漱石「漱石全集」
恋猫やからくれなゐの紐をひき
松本たかし「松本たかし句集」
山国の暗すさまじや猫の恋
原石鼎「花影」
猫の恋老松町も更けにけり
日野草城「青芝」

次次と不倫地獄や猫の妻

悠二郎

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スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 1の返信

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春寒し水田の上の根なし草 碧梧桐

◆河東碧梧桐

河東 碧梧桐
(かわひがし へきごとう)
誕生
河東 秉五郎
1873年2月26日
愛媛県温泉郡千船町
死没
1937年2月1日(63歳没)
東京市淀橋区
職業
俳人・随筆家

俳句・随筆
文学活動
新傾向俳句、無中心論
代表作
『碧梧桐句集』
『三千里』

正岡子規の高弟として高浜虚子と並び称され、俳句革新運動の代表的人物として知られる。
~ウィキペディア。

季語

春寒/はるさむ
初春

春寒し/寒き春/料峭

春が立ってからの寒さである。余寒と同じであるが、語感や情感のうえで微妙な違いがある。春寒は、余寒よりも春への思い入れが強い。

春寒し泊瀬の廊下の足のうら
太祇「太祇句選後篇」
春寒しまだ月のもる梢ども
也有「蟻づか」
池田より炭くれし春の寒さかな
蕪村「夜半叟句集」
春寒し風の笹山ひるがへり
暁台「暁台句集」
春寒やぶつかり歩く盲犬
村上鬼城「定本鬼城句集」
春寒し人熊笹の中を行く
前田普羅「飛騨紬」
格子戸をはめし岩屋や春寒し
松本たかし「たかし句集」
春寒や竹の中なる赫映(かくや)姫
日野草城「花氷」
~きごさいより。

◆俳句はもとより自分を描く自画像であるが、掲句にはそれが色濃く感じられる。

今日の一句

はたと熄む津軽三味線春寒し

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スレ主 一本勝負の悠 : 1 70代以上 男性 No: 1の返信

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木々おのおの名乗り出でたる木の芽哉
一茶「千題集」

いそがしや木の芽草の芽天が下 阿波野青畝(1899-1992)

木の芽や草の芽やこれからである 山頭火

木の芽山霧右往して左往して 行方克己 知音

源泉に硫気ほのかや木の芽時 上田五千石

木の芽風燈台白をはためかす 桂 信子

ひた急ぐ犬に会ひけり木の芽道 中村草田男

隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな 加藤楸邨

杉谷のけふ明るくて木の芽和 木津あき子

木の芽食うべ六腑も青き出羽の旅 堀口星眠

落葉松林木の芽起しの雷わたる 山口草堂

新しき牧場の柵や木の芽風 宮成 鎧南

接骨木の芽とおしへられ仰ぎ見る 藤岡 むね

おとなひし庫裡の馳走の木の芽和 古屋 貞子

一菜は木の芽田楽寺料理 北村 光阿弥

アパートがつひの棲家か木の芽和 鈴木真砂女

練り返す印泥木の芽起しかな 神蔵 器

シベリアの月下に死ねず木の芽噛む 小田 保

落葉松林木の芽起しの雷わたる 山口草堂

かりんより柘榴に飛びし木の芽かな 古舘曹人

匙を見て母が口開く木の芽寒 岡本高明

ガラス器に旅人の影木の芽どき 平北ハジム

女医に目を覗かれてをり木の芽晴 千田一路

ヘクトパスカルてふ怪な空の木の芽冷 平井さち子

木の芽晴足型減りして窯場道 田波富布

快々と籠る日々なり木の芽立つ 田川飛旅子 『山法師』

北辺の木の芽かたしと思はずや 小林康治 『四季貧窮』

木の芽食うべ六腑も青き出羽の旅 堀口星眠

快々と籠る日々なり木の芽立つ 田川飛旅子 『山法師』

北辺の木の芽かたしと思はずや 小林康治 『四季貧窮』

木の芽して今おもしろき雑木かな 高浜 虚子

例句検索エンジン
http://taka.no.coocan.jp/a1/cgi-bin/haikukensaku.html

◆木の芽/このめ
三春
 

芽立ち/芽吹く/芽ぐむ
木の芽時/木の芽雨
木の芽風
 
あらゆるものの木
の芽をいう。芽吹
の早いものもあれ
ば遅いものもある
が、春の息吹を最
もよく伝えるもの
の一つである。あ
けびやたらの芽、
五加木など食用に
なるものも多い。
木の芽和えや木の
芽田楽に使われる
山椒の芽は、他と
区別して、とくに
木の芽(きのめ)
と呼ばれることが
ある。
~きごさいより。

今日の一句

をちこちの産声聞くや木ノ芽風

感動の一句をどうぞ。の返信 (No: 23)

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 1の返信

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春の月さはらば雫たりぬべし
一茶

◆春の月/はるのつき
三春
 
春月/春満月/春月夜
 
「月」の一字では、
清澄な秋の月をさ
すので、「春」の
一字を加えて春季
とする。空気中の
水分が増す春は、
月もやわらかく潤
んだ感じがする。
「秋の月はさやけ
きを賞で、春の月
は朧なるを賞づ」
と昔から言われる。

清水の上から出たり春の月
許六「正風彦根蓁躰」
春月や印金堂の木の間より
蕪村「蕪村句集」
浅川や鍋すゝぐ手に春の月
一茶「文化句帖」
肥うつて棚田しづかや春の月
前田普羅「飛騨紬」
春の月ふけしともなくかゞやけり
日野草城「花氷」
~きごさいより。
春の月ありしところに梅雨の月 高野素十

春の月きらきらと木をのぼる月 原裕 『新治』

パリの月ベルリンの月春の旅 池内友次郎

出駕籠まつ軒の低さや春の月 井上井月

大いなる春の月あり山の肩 杉田久女

蛤を買うて重たや春の月 松本たかし

春の月海ある方へ犬走る 山口誓子

紅紐の絵馬うちならぶ春の月 津森延世

隣村までの用足し春の月 小林景峰

とめどなき迷いに父母呼ぶ春の月 原 尚子

洗ひをる雨手に受けし春の月 林さわ子

春の月土蔵の尽くるところまで 大沢せい

人に会うごとくに上る春の月 黒川花鳩

門限にいまだ間のあり春の月 吉田ひで女

やはらかに陶土練りこむ春の月 新庄八重

◆レシピ 1

俳句の形は五七五の十七音。

〇古池や蛙飛び込む水の音 芭蕉

基本的構成は能楽の序/破/急

上五 序
ファーストシーンである。
古池や~読者の頭に古池がイメージ
される

中七 破
蛙飛び込む~場面を破る変化、出来事が展開する

座五 急
水の音~ストーリーが終結する

このように一句をムービーとして捉えると解りやすい。
つまり、意味を備えた映像として、五七五の言葉によるムービーを作る。

春の月で一句どうぞ。

今日の一句

地球てふ星の隣りや春の月

感動の一句をどうぞ。の返信 (No: 24)

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 1の返信

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花咲て死とむないが病かな
来山

小西来山
こにし らいざん
説明小西 来山(こにし らいざん、1654年(承応3年) - 1716年11月16日(享保元年10月3日))は江戸時代の俳人。 通称、伊右衛門。 満平、湛翁、湛々翁、十萬堂の号がある。~ ウィキペディア

花/はな
晩春
 

花房/花の輪/花片
花盛り/花の錦/徒花
花の陰/花影/花の奥
花の雲/花明り/花の姿
花の香/花の名残
花を惜しむ/花朧
花月夜/花の露/花の山
花の庭/花の門/花便り
春の花/春花/花笠/花の粧

花といえば桜。しかし、
花と桜は同じ言葉では
ない。桜といえば植物
であることに重きがお
かれるが、花といえば
心に映るその華やかな
姿に 重心が移る。いわ
ば肉眼で見たのが桜、
心の目に見えるのが花
である。

なほ見たし花に明け行く神の顔
芭蕉「笈の小文」
花の雲鐘は上野か浅草か
芭蕉「続虚栗」
花に暮れて我家遠き野道かな
蕪村「蕪村句集」
花を見し面を闇に打たせけり
前田普羅「普羅句集」
雀来て障子にうごく花の影
夏目漱石「漱石全集」
風呂汲みも昼寝も一人花の雨
杉田久女「杉田久女句集」
チチポポと鼓打たうよ花月夜
松本たかし「鷹」
~きごさいより。

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今日の一句

百号をはみ出しちまふ桜かな

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スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 1の返信

投稿日時:

骸骨のうへを粧て花見かな
鬼貫

◆上島鬼貫
うえじま おにつら

説明上島 鬼貫は江戸時代中期の俳諧師。上島の読みは出自からは「かみじま」であるが、通常「うえしま」または「うえじま」と呼称される。字は与惣兵衛、利左衛門。武士として出仕していた時代は藤原宗邇と名乗った。晩年は平泉惣右衛門と名乗る。点也・仏兄・即翁・槿花翁・自休庵・馬楽堂の別号がある。
死亡: 1738年8月2日
書籍: 鬼貫句選・独ごと
~ウィキペディアより。

◆花見/はなみ
晩春
 

お花見/花の宴/花巡り
花見客/花見舟/花見酒
花の茶屋/花の酔
 

もとは農作の前に
行う春の儀礼。鮨
や酒肴を携えて、
さまざまに咲く桜
の花を愛でに遊山
すること、または
花を愛でるための
見物。陰暦三月の
異名を花見月と呼
ぶ。太閤の醍醐の
花見が有名だが、
庶民に浸透し始め
たのは元禄以降。
現代では地域、職
場、親族などが集
い楽しむ春の恒例
行事。

みよし野は
右往左往の花見かな
貞室「大和順札」
平樽や
手なく生まるる花見酒
西鶴「大矢数」
骸骨の
うへを粧うて花見かな
鬼貫「鬼貫句選」
草枕
まことの花見しても来よ
芭蕉「茶のさうし」
花見にと
母につれだつめくら児
其角「続虚栗」
何事ぞ
花見る人の長刀
去来「曠野」
半ば来て
雨に濡れゐる花見かな
太祇「太祇句選後篇」
花見戻り
丹波の鬼のすだく夜に
蕪村「蕪村遺稿」
恋ゆゑや
花見の場の色紙売り
凉菟「眉山」
たらちねの
花見の留守や時計見る
正岡子規「子規句集」
~きごさいより。

レシピ 2
俳句は切れが必須です。

古池や/蛙飛び込む水の音

切れは《や》《かな》《けり》の他、文意/音/場面が途切れるところの、どこにでも入る。

・たらちねの/花見の留守や/時計見る
正岡子規「子規句集」

上は、たらちねの/で一拍切れ、花見の留守や/で強く切れて、時計みる//で終止する。

即ち三つの文節で一つの文章となり、各文節の間に大小強弱の切れがある。

何事ぞ//花見る人の/長刀
去来「曠野」

・したしきは彼の世に酌むや花見酒

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今日の一句

花見してこころあやしくなりにけり

感動の一句をどうぞ。の返信 (No: 26)

スレ主 一本勝負の悠 : 1 70代以上 男性 No: 1の返信

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初花に命七十五年ほど
芭蕉

◆松尾 芭蕉は、江戸時代前期の俳諧師。三重県上野市出身。幼名は金作。通称は甚七郎、甚四郎。名は忠右衛門宗房。俳号としては初め実名宗房を、次いで桃青、芭蕉と改めた。北村季吟門下。 俳諧の芸術的完成者であり蕉風と呼ばれる芸術性の極めて高い句風を確立し、後世では俳聖として世界的にも知られる、日本史上最高の俳諧師の一人である。
死亡: 1694年11月28日, 大阪府 大阪市
誕生: 日本 伊賀国
~ウィキペディアより。


初花/はつはな
仲春
 

春になって初めて
咲く桜のこと。ニ
ュースや新聞など
でトップを飾るほど、
桜の開花は日本人に
とって格別のもので
ある。心待ちにして
いた開花を喜ぶ気持
ちが「初」という文
字に表現された。そ
れがこの季題の本意
である。

初花の口びやうし聞け大句数
西鶴「大矢数」
初花に命七十五年ほど
芭蕉「江戸通り町」
初花や鞍馬のかたへ駒むかへ 
麦水「葛箒」
初はなや花の辺の落葉かき
暁台「暁台句集」
袖たけの初花桜咲にけり 
一茶「文化句帖」
~きごさいより。

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今日の一句

生きわかれ死に別れして初桜

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スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 1の返信

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梅の風俳諧國にさかむなり
素堂

山口 素堂は、江戸時代前期の俳人である。本名は信章。幼名は重五郎、通称は勘兵衛、あるいは市右衛門。字は子普、公商。
生年月日: 1642年6月1日
死亡: 1716年9月30日
~ウィキペディアより。

◆梅/うめ
初春
 

好文木/花の兄/春告草
匂草/風待草/初名草
野梅/梅が香/梅暦
梅の宿/梅の里
 

早春のまだ寒気の
残る中、百花にさ
きがけて白色五弁
の花を開く。「花
の兄」「春告草」
とも呼ばれ、その
気品ある清楚な姿
は、古くから桜と
ともに日本人に愛
され、多くの詩歌
に詠まれてきた。
清雅な香りの花で
あり、香気では桜
に勝る。 

梅若菜鞠子の宿のとろろ汁 
芭蕉「猿蓑」
山里は万歳遅し梅の花
芭蕉「瓜畠集」
梅が香にのつと日の出る山路かな
芭蕉「炭俵」
春もややけしきととのふ月と梅  
芭蕉「薦獅子」
灰すてて白梅うるむ垣根かな
凡兆「猿蓑」
しんしんと梅散りかかる庭火かな
荷兮「あら野」
二もとの梅に遅速を愛すかな
蕪村「蕪村句集」
~きごさいより。

◆梅五句

こきこきと頚を鳴かせて梅仰ぐ

梅のかぜ千里を吹きて古里へ

探梅や紅のくちびる吸ふ木陰

東風ふかば校舎の裏の少女かな

梅咲かば桜まだかと老の胸

感動の一句をどうぞ。

今日の一句

白梅や夜空に浮かぶ春の星

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スレ主 一本勝負の悠 : 1 70代以上 男性 No: 27の返信

投稿日時:

両手で顔被う朧月去りぬ/金子兜太

よくはわからないけれど、しかし、印象に残る句がある。私にとっては、掲句もその一つになる。つまり、捨てがたい。この句が厄介なのは、まずどこで切って読むのかが不明な点だろう。二通りに読める。一つは「朧月」を季語として捉え「顔被う」で切る読み方。もう一つは「朧」で切って「月去りぬ」と止める読み方だ。ひとたび作者の手を離れた句を、読者がどのように読もうと自由である。だから逆に、読者は作者の意図を忖度しかねて、あがくことにもなる。あがきつつ私は、後者で読むことになった。前者では、世界が平板になりすぎる。幼児相手の「いないいない、ばあ」を思い出していただきたい。人間、顔を被うと、自分がこの世から消えたように感じる。むろん、錯覚だ。そこに「頭隠して尻隠さず」の皮肉も出てくるけれど、この錯覚は根深く深層心理と結びついているようだ。単に、目を閉じるのとは違う。みずからの意志で、みずからを無き者にするのだから……。「俳句的な」姿勢に発していると読めば、また別の解釈も成立する。と、いま気がついて、それこそまた一あがき。『東風抄』(2001)所収。(清水哲男)
~増殖する俳句歳時記より。

◆朧/おぼろ
三春

草朧/岩朧/谷朧/灯朧
鐘朧/朧影/朧めく

春、南風が吹いて
空気中に水蒸気が
多くなると、万象
がぼんやりと柔ら
かく見えるように
なる。そういう現
象を昼は「霞」と
いい夜は「朧」と
いう。

辛崎の松は花より朧にて
芭蕉「野ざらし紀行」
鉢たたき来ぬ夜となれば朧なり
去来「猿蓑」
辛崎のおぼろいくつぞ与謝の海
蕪村「橋立の秋」
白魚のどつと生るるおぼろかな
一茶「文化句帖」

~きごさいより。

◆ 朧

朧夜の朧に浮かぶ劔岳/悠

感動の一句を教えてください。

今日の一句

ハルマゲドンの跫音ひゞく朧の夜

感動の一句をどうぞ。の返信の返信の返信 (No: 29)

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 28の返信

投稿日時:

水ぬるむころや女のわたし守
蕪村

季語
水温む/みずぬるむ/みづぬるむ
仲春

温む水/温む沼
温む池/温む川

例句

水ぬるむ小川の岸やさざれ蟹
千代女

鷺烏雀の水もぬるみけり
一茶

芹目高乏しき水のぬるみたり
子規

懐かしや二度逢ふ人に水ぬるむ
かな女

朝晩の手水親しく水ぬるむ

俳人

西東三鬼
1900~1962

作品

国飢ゑたり我も立ち見る冬の虹

雪の町魚の大小血を垂るる

中年や独語おどろく冬の坂

大仏殿いでて桜にあたたまる

恐るべき君等の乳房夏来たる

秋の暮大魚の骨を海が引く

今日の一句

痩川の鴨の親子に水ぬるむ

感動の一句をどうぞ。の返信 (No: 30)

投稿者 塩豆 : 1 20代 男性 No: 1の返信

投稿日時:

金子兜太の朧月の俳句と悠さんのコメント、楽しく鑑賞させてもらいました。金子兜太は私にとって難しい印象もありますが、同時に自由で力強い作風に魅力を感じる人でもあります。いつかこんな詠みかたも出来たらなと思うばかりです。
さて、奇しくも私が今回紹介させてもらう俳句は、ある意味その真逆のタイプかもしれません。多分、そこまで有名な俳句ではないのですが

山の田をこぼれきしとも稲雀
稲畑汀子

上五中七の主語(籾と思われる)、そしてもう一つの対象物が下五で一気に明らかになります。そしてそこで映像がくっきり浮かぶ、そんな作品ではないでしょうか。読み進める過程をより楽しくする緻密な技を感じました。

感動の一句をどうぞ。の返信の返信 (No: 31)

スレ主 一本勝負の悠 : 1 70代以上 男性 No: 30の返信

投稿日時:

紛らわしい記事構成でごめんなさい! 感想文は末尾にお断りしたように、増殖する俳句歳時記中の《清水哲男》氏からの転載です。 兜太の句は僕にも未消化で、というより、兜太の句で感動の一句に未だめぐりあっていません。その作品さえ、世間に評価の高い二三の句を知るのみです。 ではなぜ、ここへ紹介したのかと言えば、最近、兜太を詠んだ句が、たて続けに読売俳壇に採られたことへの、故人《をネタにした事》への挨拶句のような気持ちからで、きわめて不純な動機です。 〇山の田をこぼれきしとも稲雀
稲畑汀子 秀句のご紹介ありがとうございます。

今日の一句

寒昴父の柩に釘を打つ

感動の一句をどうぞ。の返信 (No: 32)

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 1の返信

投稿日時:

雪とけや誠すくなき水の音

加賀千代女

ものの葉のまだものめかぬ(余寒)かな
千代女

ふみわけて雪にまよふや(猫の恋)

咲事に日を選ばづや(梅の花)

けふあすと(雛)あちらむけこちらむけ

ころんでも笑ふてばかり(ひひな)哉

(春雪)やふるにもあらづふらぬにも

(水ぬるむ)小川の岸のさざれ蟹

(きじ)鳴や身にあまるから声に成

上の句のカッコ内はすべて春の季語です

何回も声に出して読みリズムを味わい句意を悟りましょう

今日の季語

雪とけ
雪解/ゆきげ

雪とけや旧き友より手紙くる/悠

雪とけや漢の精のひとしずく

陰沸くや奔流となる雪解水

感動の一句をどうぞ。m(._.)m

今日の一句

さてけふは仏に酌まん桃の酒

感動の一句をどうぞ。の返信 (No: 33)

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 1の返信

投稿日時:

みんな夢雪割草が咲いたのね
鷹女

このまま雪が降らずに春の日差しが続けば、柳瀬川の土手には蕗の薹が頭を出すでしょう

季語

蕗の薹
ふきのとう
ふきのたう

例句

にがにがしいつまで嵐ふきの塔/宗鑑

うかれ出つ蕗の薹もぐ朧月/言水

蕾とはなれもしらづよ蕗のたう/蕪村

うす雪を透いて緑や蕗の薹/石鼎

つくばひに蕗の薹のせて忘れけり/みどり女

蕗の薹おもひおもひの夕汽笛/汀女

蕗の薹やや甘めなる母の味/悠

俳人紹介

ミツハシタカジョ
三橋鷹女
1899~1972
代表作

この樹のぼらば鬼女となるべし夕紅葉

すみれ摘むさみしき性を知られけり

蝶とべり飛べよとおもふ掌の菫

折りあげて一つは淋し紙雛

惜春やことば少なき夫とゐて

感動の一句を教えてください。

今日の一句

土筆伸ぶさへぎるもののなき空を

感動の一句をどうぞ。の返信の返信 (No: 34)

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 33の返信

投稿日時:

初空や大悪人虚子の頭上に

高浜虚子

明治七年愛媛県松山に生まれる。

第二高等学校を中退、正岡子規に兄事して俳句を始めた。
松山で創刊されたホトトギスを東京で発行する。
初め小説家を志すが、俳句一本に転向、のちに俳句界に君臨した。

句集「五百句」「六百五十句」などの他に俳論書など多数あり。

勝負の一

物どもを叱咤して去る秋の風
22才

秋の風/を擬人化した句で、秋の風は台風または野分のこと。
物どもは者どものことで、地上の草木や動物や人間を言う。
台風(自然)の大いなる力を句のメッセージとする雄渾な一句である。

他に
風が吹く仏来給ふけはひあり

怒涛岩を噛む我を神かと朧の夜

海に入りて生れかはらう朧月

菫程な小さき人に生れたし

酌婦来る灯取虫より汚きが

春風や闘志いだきて丘に立つ

等々、若き日の精神の激しい振幅を示す作品が多く見られる。

今日の一句

人の恋めんだうなりと猫の恋

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スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 1の返信

投稿日時:

たんぽぽや長江濁るとこしなへ
山口青邨

季語

蒲公英
たんぽぽ

蒲公英/たんぽぽ
仲春
 

たんぽ/鼓草/藤菜
白花たんぽぽ
桃色たんぽぽ
蒲公英の絮/西洋たんぽぽ

明るく親しみぶか
い春の野花。西日
本には白色の花も
見かけられる。花
が済むと、風にふ
わりと「絮(わた)」
が乗りゆくさまもお
もしろい。

蒲公英に狐の遊ぶ昼間哉
柳絮「文庫」
たんぽぽや折ゝさます蝶の夢
千代女「千代尼発句集」
たんぽぽに東近江の日和かな
白雄「白雄句集」
たんぽぽや一目に見やる茎と花
乙二「をのゝえ草稿」
日の恩の光りかゞやく蒲公英哉
祭花「月影塚」
馬借りて蒲公英多き野を過る
子規
たんぽぽや一天玉の如くなり
松本たかし「松本たかし句集」
~きごさいより。
たんぽぽや分教場のある岬
今村能子
たんぽぽや昔いくさのありし野に
影山わこ
たんぽぽや夢追ひかけて老い残る
苑田ひろまさ
たんぽぽをまたいで線路わたりけり
鎌倉喜久江

感動の一句を教えてください!

今日の一句

たんぽぽに太陽の黄を一つづつ

感動の一句をどうぞ。の返信 (No: 36)

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 1の返信

投稿日時:

みんな夢雪割草が咲いたのね
鷹女

三橋鷹女
ミツハシタカジョ

三橋 鷹女は、千葉県出身の俳人。本名・たか子。幼名・文子。旧号・東文恵。原石鼎、小野蕪子に師事。戦後、新興俳句系の「俳句評論」等に関わる。昭和期に活躍した代表的な女性俳人として中村汀女・星野立子・橋本多佳子とともに四Tと呼ばれた。
生年月日: 1899年1月24日
死亡: 1972年4月7日
~ウィキペディアより。

代表作

暖炉昏し壷の椿を投げ入れよ

春の夢みてゐて瞼ぬれにけり

夏痩せて嫌ひなものは嫌ひなり

帯売ると来て炎天をかなしめり

顔よせて鹿の子ほのかにあたたかし

天が下に風船売となりにけり

        

あなたの好きな一句を教えてください。

今日の一句

三月のあれからずつと海鼠噛む

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スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 1の返信

投稿日時:

三月の甘納豆のうふふふふ/坪内稔典

                           
この句を有名にした理由は、なんといっても「うふふふふ」という音声を活字化した作者の度胸のよさにあるだろう。EPOのかつてのヒット曲に『うふふふ』があるが、彼女の場合には「うふふふ」を音声で(歌って)表現しているわけだから、度胸という点では稔典には及ばない。いずれも春の歌であり、春の喜びを歌っていて、両方とも私は好きだ。ところで、このときの俳人の度胸は、単に音声を俳句に書き込んだという以上に、既成の俳句概念をすらりと破ってみせたところで価値がある。従来の俳句は「うふふふふ」を、字面の外から聞かせる技術の練磨に専念してきたと言えようが、稔典はそのことを十分に踏まえつつも、あえてあっけらかんと音声そのままに提出してみたのである。「言外」という、なにやらありがたげな領域への文学的な信仰を無視したとき、現われてきたのは、誰もが素朴に生理的に嬉しくなってしまうような「三月」の世界であった。この覿面の効果には、作者ももしかすると吃驚したかもしれない……。ただ、この句を思いだすたびに俳句のなお秘められた可能性を思うが、同時に稔典を安易に真似した句の氾濫には憂鬱にもなる昨今だ。『坪内稔典集』所収。(清水哲男)
~増殖する俳句歳時記より。

三月は年度替りの、忙しい月である。
何かが終了して何かが始まるのを待機する月である。
喜びの予感と悲しみに浸る月でもある。
早咲の桜が咲いたり、名残雪が降ったりする不思議な月。

◆悠
三月のあれからずつと海鼠噛む

三月のふたりでつまむあまなつと

三月の十一日の海を見る

三月の三角四角さやうなら

三月の夜行列車で
東京へ

◆芭蕉の言葉

俳諧は、教えてならざる処あり。能く通ずるにあり。
或る人の俳諧はかつて通ぜず。
ただ物をかぞへて覚ゆるやうにして、通ずる物なし。


誹諧《詩》は教え教わるものではない。
理屈の計算づくで《詩》は作れるものではない。

感動の一句をどうぞ
感動の一を句どうぞ

今日の一句

三月の島影のたりのたりかな

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投稿日時:

鶯や温泉の地と知る恐山 碧梧桐

河東碧梧桐
かわひがし へきごとう
著作家

説明河東 碧梧桐は、日本の俳人・随筆家。本名は秉五郎。 正岡子規の高弟として高浜虚子と並び称され、俳句革新運動の代表的人物として知られる。 ウィキペディア
死亡: 1937年2月1日, 東京都

季語解説
春(三春)・動物
【鶯】 うぐいす(・・ヒス)
「黄鳥」(うぐいす) 「鶯の初音」 「鶯の谷渡り」 「春告鳥」「匂鳥」 「花見鳥」 「流鶯」(りゅうおう)
ヒタキ科。日本人に最も親しまれている鳴禽で、古来、梅に鶯といって春の先駆けとされる。囀の声が殊によい。初音。鶯の谷渡り。藪鶯。
例句 と作者
鶯の渡る二の坂三の坂 水原春郎
鶯や明けはなれたる海の色 中川宋淵
鶯の身をさかさまにはつねかな 其角
鶯や前山いよゝ雨の中 水原秋櫻子
鶯のとびうつりゆく枝のなり 横光利一
うぐひすの次の声待つ吉祥天 加藤知世子
うぐひすの人より低くなく日かな 一茶
紺克明に鶯の谷渡り 大坪重治
うぐひすや懐紙に包む零れ菓子 嶋田麻紀
鶯に聞き惚れて世に遅れだす 篠崎圭介

悠 三句

初音聴く母の十七回忌かな

うぐひすの初音や枝に躓きぬ

経を誦む坊主の声に初音かな

あなたの感動の一句を教えてください!

今日の一句

ケキョケキョのキョで途切れたる初音かな

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スレ主 一本勝負の悠 : 1 70代以上 男性 No: 38の返信

投稿日時:

古池や蛙飛込む水のおと
芭蕉「春の日」

最近、鳴き声どころか、とんと見かけなくなりました。

◆蛙/かわず/かはづ
 三春
 

殿様蛙/赤蛙/土蛙
初蛙/昼蛙/夕蛙
夜蛙/遠蛙/筒井の蛙
蛙合戦/鳴く蛙
苗代蛙/田蛙
 
カエル目(無尾類)
の両生類の総称。
変態し、幼生はオ
タマジャクシ。晩
春の交尾期が、最
もやかましく鳴く。
芭蕉の「古池や」
の句で親しまれて
いる生きものであ
る。

痩蛙負けるな一茶是に有
一茶「七番日記」
田を売ていとど寝られぬ蛙かな
北枝「喪の名残」
山蛙けけらけけらと夜が移る
臼田亜浪「定本亜浪句集」
門しめに出て聞て居る蛙かな
正岡子規「寒山落木」
漣の中に動かず蛙の目
川端茅舍「川端茅舍句集」
夜の雲にひびきて小田の蛙かな
蛇忽
熱の子に早鐘打つて遠蛙
龍太
夕蛙いもうと兄を門に呼ぶ
安住 敦
~きごさいより。

老の耳傾けて聴く遠蛙

ストローを差し込まれをる蛙かな

蛙跳びするボクサーも今ゐづこ

自習室

高く心を悟りて俗に帰るべし。
~芭蕉

意訳
非常に高いイデー(観念)を、日常具体の事物に置き換えれば、句材は無限に広がるべし。

一句どうぞ。

今日の一句

老の耳傾けて聴く夕蛙

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投稿日時:

春泥に子等のちんぽこならびけり 茅舎

◆川端茅舎
かわばた ぼうしゃ

俳人。東京生。本名は信一。日本画家川端龍子の異母弟。岸田劉生に絵画を、高浜虚子に俳句を学ぶが、持病の脊椎カリエスのため画道を断念し句作に専心。絵画の観察眼と禅の精神性を土台とした「茅舎浄土」と称される独特の斬新な苦境を展開、『ホトトギス』の代表作家として活躍した。昭和16年(1941)歿、41才。
~美術人名辞典の解説より。

◆春泥/しゅんでい
三春

春の泥

春のぬかるみをい
う。早春には凍解
や雪解、雨などで
泥水が乾ききらず
に、泥濘が至ると
ころに見られる。
近代になって春独
特の季感を見出し、
好んで詠まれるよ
うになった。
~きごさいより。

◆例句

そこここに春泥のある後日談 中原道夫

春泥のふかき轍となり暮るる 金子麒麟草

春泥を来てかがむほど小さき墓 渡辺桂子

春泥を来て大いなる靴となり 上野 泰

春泥の足袋をはきかへ神の前 山本 まさ子

隕石の行方たどれば春泥や 小長井和子

春泥のそのごちやごちやを恋と呼ぶ 櫂 未知子

僧のあとから春泥のをんなたち 長谷川双魚 『ひとつとや』

春泥に処刑のやうな転びかた 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』

春泥の一歩身のうち紅絹の鳴る 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』

春泥の子の血吾が唇もて覆ふ 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』

春泥の子の血より哀しき色あるや 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』

春泥を體くねらせ女来る 上村占魚 『球磨』

春泥やのれんに染まる妓の名(鴨東宮川町) 『定本石橋秀野句文集』

春泥や貯金おろしてしまひたる 文挾夫佐恵

春泥の靴溢れをり珠算塾 塩田晴江

乳母車の車輪がつけて行く春泥 細見綾子

春泥を来てこの安く豊かなめし 平畑静塔

今日の一句

みちならぬ恋春泥を行く如し

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スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 40の返信

投稿日時:

春もややけしきととのふ月と梅
芭蕉

月も潤みを持ち、梅の蕾もふくらみはじめて、春らしい景色になってきたなあ。

一句の要は《けしきととのふ》にある。自然の膳立てが調えられてきた気配が、表現されているのである。

麗しき春の七曜またはじまる
誓子

春を病み松の根つ子も見あきたり
三鬼

バスを待ち大路の春をうたがはず
波郷

女身仏に春剥落のつづきをり
細見綾子

少年や六十年後の春の如し
耕衣

春ひとり槍投げて槍に歩み寄る
登四郎

人は影鳥は光を曳きて春
永方裕子

《春》
陽春/芳春/三春/九春

立春(二月四日頃)から立夏(五月六日頃)の前日までをいう。
旧暦は一、二、三月。新暦では二、三、四月をいう。

クロッキー

かたくりの花たよりなき日暮かな

花万朶すみに追はれて空の青

幾ひらの花を飾りの深大寺

夜桜やライトアップの裏は真闇

初蛙そのひと声の恋心

立春の風はや春の波立てて

陽春の日ざしに少し老い深む

感動の一句をどうぞよろしく。

今日の一句

春の月やいささかの黄を孕みをり

感動の一句をどうぞ。の返信の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 42)

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 41の返信

投稿日時:

死支度致せ致せと桜哉
一茶

俳句の裏技〉

俳句は写生だ、見たまま感じたままを書け、とはどんな俳句入門書にも書いてある。

では私は凍滝を見たか?
否、凍滝どころかふつうの滝すら、現実には見たことがない。
花鳥諷詠を旨とする流派がある。

それはそれで良いと思う。上手下手の差はあれ、誰もが滝を見て滝の俳句を作ることが出来るわけだ。
虚子の花鳥諷詠流は画期的に俳句人口を増やし、俳壇を席巻している。
それはそれでよい。
俳句結社という所へ入り、月謝を払えば、老後は誰もが俳人と称する詩人になれることになった。
妻子を捨て、寒暑に耐え、乞食のような苦しい人生探求の旅をせずとも、誰もが俳句を楽しみ、ボケ防止と団欒を兼ねた句会や吟行を楽しめるわけだ。

しかし、本当にそうか?
大結社の宗匠の息子や娘が跡目を継ぎ、詩人でもないのに看板を掲げて指導料をとる。
なんか、おかしいよ?

話が逸れたが、滝を見たことのない私が滝の句を如何にして詠んだか?
この種明かしが今回の裏技でしたね。

一言で言えば、俳句は創作~フィクションなのです。

写生はスケッチに過ぎない。
スケッチ出来ない場合は、写真や動画や文献や過去の名句などを材料として
対象の本質へ迫り、イメージを掴んでいくことです。
凍滝の生命感を鷲掴みにし、五七五の文字で再現することです。

〈三番勝負〉

小林一茶
1763-1828

江戸時代の代表的俳諧師。信濃の人である

〈一番〉

一村はかたりともせぬ日永哉

一茶

火の国の地鳴りに暮るる日永かな

〈二番〉

蝶とぶや此世に望ないやうに

一茶

てふてふやあの世この世を往き戻り

〈三番〉

夕ざくらけふも昔に成にけり

一茶

朝桜いのちびろひの空仰ぐ

感動の一句を教えてください。

今日の一句

母逝くや桜蕋ふる車椅子

まろまろ (No: 43)

投稿者 鳥越暁 : 1 No: 1の返信

投稿日時:

まろまろと麦の畑や垣の外 星野立子
まろまろという表現がぴったりで大好きな句です。麦畑の持つ大らかなイメージにぴったりの表現です。広さ、のどかさ、静かさ、吹く風の心地よさなんかが一辺に伝わってきたのです。

感動の一句をどうぞ。の返信 (No: 44)

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 1の返信

投稿日時:

〈選句力は作句力である〉

仔猫鳴く鳩鳴く夜のアテネかな/ハルツォーク洋子
選 金子兜太

其処此処に古代遺跡や草萌ゆる/ハルツォーク洋子
選 大串 章

なんとハルツォークは二句入選です!
そんなにイイかあ(笑)?

一席
惜春や恋の履歴書まだ白紙/伊佐利子
選 金子兜太
〈このエロジジィ!(笑)〉

一席
西行も大岡信も墓の下
選 長谷川 櫂
〈この人、この程度の選句力です〉

一席
夜桜や古墳の闇を深めたる/森木史子
選 大串 章
〈まずまずか?〉

一席
胸元の黄粉叩くや蓬餅/戸田祐一
選 稲畑汀子
〈婆さん、この切字のや/は何?〉

参考にはならないけど、選句の反面教材の一つにしてください。

こちら
まともな参考書です。

〈子どもと楽しむ俳句教室〉

監修
金子兜太

発行元
株 誠文堂新光社
¥1500

各図書館にあると思います。

今日の一句

うそざむし朝日俳壇余花残花

感動の一句をどうぞ。の返信の返信 (No: 45)

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 44の返信

投稿日時:

某年/俳句界九月号

秀逸

万緑や男根なだめなだめつつ

夏石番矢 選

◆推敲術

作句上達の「コツ」は数多く詠んで、発表することですが、推敲の基本は次のようなものです。
季語が重複していないか
■無季語俳句の場合、本当に季語を必要としな いか、入れる余地がないのかを検討
■選択した季語の置き換えをしたほうが良いか
■語順の入れ替えを試みる
■語彙の重複はないか
■季語の説明をしていないか
■切れ字を2つ使用していないか
■切れ字を本当に必要としているか
■もの 事の説明・報告に終わっていないか
■字余りは上五に持ってくる方が納まる
■2つ以上の動詞を極力避ける
■下五を極力名詞(体言)にする
■下五が動詞の場合は終止形で言い切る
■常套句・手垢の付いた語句がないか
■漢語をやまと言葉に置き換えられないか
■漢字・ひらがな・カタカナ・ローマ字・数字 などの表記が効果的か
■声にだしてみてリズム感があるか、逆に定型 リズムを破って いるか
■云いたいことが現れているか、あるいは出過 ぎていないか
■助詞の使い方は適切か、置き換えてみる
■みずから答えを出していないか
■読者が想像できる余地があるか
■過去の俳句に類句・類想句がないか
■他の俳句に酷似していないか■最後に自分で納得したか

以上ミクシー(自遊俳句会・自遊ひろし先生)より引用転載しました。

ご自由にコピーしてお役立てください。

今日の一句

葉桜は天の魚獲る投網かな

感動の一句をどうぞ。の返信の返信の返信 (No: 46)

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 45の返信

投稿日時:

ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな

村上鬼城

村上鬼城

俳人。東京生。名は荘太郎。鳥取藩士小原平之進の子、母方の村上家の養子。初め司法官を志したが、耳疾のため代書人となる。のち正岡子規・高浜虚子に師事、渡辺水巴・飯田蛇笏・前田普羅らと並んで「ホトトギス」における代表的俳人として活躍した。昭和13年(1938)歿、74才。


淡墨桜その影かその花びらか(根尾淡墨桜、樹齢千四百余年三句) 殿村菟絲子 『晩緑』

桜より桜に飛びぬ手過ち 宇多喜代子 象

戦争が桜の下に寝そべりぬ 高野ムツオ 雲雀の血

散りしくといふことのあり冬桜 行方克己 知音

うす~と島を鋤くなり寒桜 飴山 實

うすうすと天に毒あり朝桜 宗田安正
きりきりと吊る短艇や朝ざくら 松岡 英士
この窓を照らす日毎の朝桜 沼尻巳津子
この静寂(しじま)破るものなく朝ざくら 高澤良一 素抱
さびしさの顔ぬくもりぬ朝ざくら 草間時彦 櫻山

はつ花や急ぎ候ほどに是ははや 宗因
初花に命七十五年ほど 芭蕉
初桜折しもけふは能日なり 芭蕉
顔に似ぬ発句も出よ初ざくら 芭蕉
咲乱す桃の中より初桜 芭蕉
小僧来り上野は谷中の初櫻 素堂
鳥はまだ口もほどけず初ざくら 鬼貫
よしの山たが初花のぬしならん 千代女
初はなやまだ松竹は冬の声 千代女
初花は誰ぬしなるぞよし野山 千代女
初花や烏もしらすにきのふけふ 千代女
けふまでの日はけふ捨てはつ桜 千代女
たからとは今日の命ぞ初さくら 千代女
だまされて来て誠也初さくら 千代女
わき道の手をひかれてや初さくら 千代女
初ざくら其きさらぎの八日かな 蕪村
旅人の鼻まだ寒し初ざくら 蕪村
初はなや花の辺の落葉かき 暁台
ちるなどゝみへぬ若さやはつ桜 太祇
散と見し夢もひとゝせ初桜 几董
月も山も其ほとり也はつざくら 青蘿
袖たけの初花桜咲にけり 一茶

感動の一句をどうぞ。

今日の一句

大空のどれも母なる桜かな

感動の一句をどうぞ。の返信の返信の返信の返信 (No: 47)

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 46の返信

投稿日時:

《見たことを詠む》

桐一葉日当たりながら落ちにけり/虚子

大の字に往生したり桐一葉/悠

山蟻のあからさまなり白牡丹/蕪村

白牡丹散るやかがやくされかうべ/悠

白鳥の飛立った後雪に穴/太田光桜・11才

雪だるま溶けたるあとの水溜り/悠・73才

白靴の歩みそろひし修道女/田島魚十

白靴の女医押しあてる聴診器/悠

若夏(うりずん)の髪の先まで海のたゆたい/岸本マチ子

若夏(うりずん)や妻のからだの海と山/悠

今日の一句

百物語鏡の中の猿の顔

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スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 47の返信

投稿日時:

生涯に看とり幾たび水中花

及川貞
おいかわ てい
及川 貞(おいかわ てい、1899年(明治32年)5月30日 - 1993年(昭和61年)11月13日)は日本の女流俳人。 旧姓は野並(のなみ)。
wikipedia.org › wiki › 及川貞
生年月日: 1899年5月30日
生まれ: 東京都
死亡: 1993年11月13日

及川貞の俳句

およぎつつうしろに迫る櫓音あり
みよしのの百花の中やひそと著莪
夕焼の大きな山に迎へられ
空澄めば飛んで来て咲くよ曼珠沙華
老いてこそなほなつかしや雛飾る

感動の一句を教えてください❗

今日の一句

今宵また看とりとなりぬ桜の夜

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スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 48の返信

投稿日時:

百人一句


森 澄雄

木の実のごとき臍もちき死なしめき

森澄雄
もり すみお

説明森 澄雄は、長崎県出身の俳人。加藤楸邨に師事、「杉」を創刊・主宰。本名、森澄夫。
死亡: 2010年8月18日, 東京都
書籍: 鯉素、 俳句への旅、 森澄雄、 季題別森澄雄全句集、 はなはみな: 森澄雄句集、 見て忘る、 俳句のいのち、 俳句遊想、 俳句燦々、
~ウィキペディアより転載。

木の実降るごとほとほとと妻の泣き

木の実/このみ
晩秋
 

木の実落つ/木の実降る
木の実の雨/木の実時雨
木の実独楽/木の実時
 
櫟・橡・椎・樫な
ど木になる実の総
称。食べるために
拾い集めたり、か
わいらしい形に惹
かれて拾い集めた
する。独楽などの
おもちゃにするも
のもある。落ちて
いる木の実を踏ん
で野山を歩くのも
趣がある。  

籠り居て木の実草の実拾はゞや 
芭蕉 「後の旅」
鶴一つ痩せて秋待つ木の実かな
支考 「浜荻」
猪の庭踏む音や木の実ふる 
太祗 「太祗句選後篇」
芝舟の底に三ッ四ッ木の実かな
一棟 「田毎の日」
木の実降る石に座れば雲去来 
杉田久女 「杉田久女句集」
憂き人の肩に音ある木の実かな 
石橋秀野 「桜濃く」
~きごさいより転載。

今日の一句

妻泣かせやがて卯花腐しかな

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スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 49の返信

投稿日時:

百人一句 2

飯田龍太
いいだ りゅうた

飯田 龍太は、山梨県出身の俳人。飯田蛇笏の四男で、蛇笏を継ぎ俳誌「雲母」を主宰。戦後の俳壇において森澄雄とともに伝統俳句の中心的存在として活躍した。
死亡: 2007年2月25日, 山梨県 甲府市
~ウィキペディアより転載。

蝸牛/かたつむり
三夏
 

かたつぶり/ででむし
でんでんむし/まいまい
 
陸に棲む貝の仲間。
渦巻状の殻を背負
い、頭には二本の
角がある。雌雄同
体。湿気を好み若
葉などに張り付い
ていることが多い。
冬には冬眠する。

かたつぶり角ふりわけよ須磨明石
芭蕉「猿蓑」
白露や角に目を持つかたつぶり
嵐雪「其便」
ころころと笹こけ落ちし蝸牛
杉風「続別座敷」
かたつぶりけさとも同じあり所
召波「春泥発句集」
夕月や大肌ぬいでかたつむり
一茶「七番日記」
親と見え子と見ゆるありかたつぶり
太祗「太祗句稿」
~きごさいより転載。

近景にかたつむり、遠景には雨にけぶる山並を対置した、一幅の水墨画を想わせる見事な一句です。

感動の一句をどうぞよろしく❗

今日の一句

かたつむり千里の旅の途中かな

感動の一句をどうぞ。の返信 (No: 52)

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 No: 1の返信

投稿日時:

百人一句 3

貌が棲む芒の中の捨て鏡

苑子

中村苑子
なかむら そのこ
俳人。 静岡県伊豆市大仁町に生まれる。日本女子大学中退。1942年三橋鷹女の第一句集『向日葵』を読み俳句に親しむ。1944年より「鶴」「馬酔木」などに投句。1949年「春燈」に入会し久保田万太郎に師事。1958年高柳重信の「俳句評論」創刊に参加し、1983年の高柳の死による終刊まで同誌発行に参与。
死亡: 2001年1月5日
書籍: 中村苑子句集、 私の風景、 白鳥の歌: 中村苑子句集、 高柳重信の世界、 句集吟遊、 俳句礼賛: こころに残る名句
~ウィキペディアより転載。

芒/すすき
三秋
 

薄/一叢薄/糸薄
一本薄/鬼薄/芒原
まそほの薄/真赭の糸
むら薄/鷹の羽薄
はた薄/薄の糸/薄野
乱れ草/袖波草
露曾草/頻浪草/縞薄
 
イネ科の多年草。
月見のおそなえと
して秋の代表的な
植物。秋の七草の
ひとつでもある。
若い穂はしっとり
として油に濡れた
よう。箱根の仙石
原などで銀色の穂
がいっせいになび
くさまは壮観であ
る。

猪追ふや芒を走る夜の声
一茶 「句帖」
行く秋の四五日弱るすすきかな
丈草 「猿蓑」
一雨のしめり渡らぬ薄かな
支考 「西の雲」
山は暮て野は黄昏の薄哉
蕪村 「蕪村句集」
夕闇を静まりかへるすすきかな
暁台 「暁台句集」
この道の富士になり行く芒かな
河東碧梧桐 「碧梧桐句集」
取り留むる命も細き薄かな
夏目漱石 「漱石全集」
薄きるに出かけの月の大きさよ
松瀬青々 「松苗」
生ふるまゝ芒の庭となし置きぬ
松本たかし 「石魂」
~きごさいより転載。

今日の一句

枯きつて愕然とする芒かな

感動の一句をどうぞ。の返信 (No: 53)

スレ主 一本勝負の悠 : 1 70代以上 男性 No: 1の返信

投稿日時:

百人一句

われ病めり今宵一匹の蜘蛛を宥さず

野澤節子

野澤節子
のざわ せつこ
日本の俳人。
死亡: 1995年4月9日
書籍: 鳳蝶、 女性のための俳句入門、 光波: 野澤節子句集、 野澤節子全句集、 春と夏の歌
~ウィキペディアより。

暮色もて人とつながる坂二月
                        野沢節子
二月。春も間近だ。気分はそうであっても、まだまだ寒い日がつづく。この句は、そのあたりの人の心の機微を、実に巧みにとらえている。すなわち、夕暮れの坂を歩いている作者は、そこここの光景から春の間近を感じてはいるのだが、風の坂道はかなり寒い。ふと前を行く人や擦れ違う見知らぬ人に、故なく親和の情を覚えてしまうというのである。これが花咲く春の夕刻であれば、どうだろうか。決して、心はこのようには動かない。浮き浮きした心は、むしろ手前勝手に孤立する。自己愛に傾きがちだ。(清水哲男)

 太陽を探しに遠足坂また丘

                野沢節子
曇り日の遠足。いまにも降ってきそうだ。もうひとつ心が弾まない。自然に足どりも重くなる。坂道を登ったと思ったら、また前方に小高い丘が見えてきた。ヤレヤレ。なんだか、みんなで苦労して太陽を探しに来ているみたい。お弁当の時間まで、もう少しだ。ちょっとでいいから、晴れてほしいな……。と、曇天下の遠足を詠んだ句は珍しい。日本のどこかでは、今日もこんな遠足が行なわれていそうだ。(清水哲男)

 春昼の指とどまれば琴も止む

                 野沢節子
つとに知られた句。あったりまえじゃん。若年のころは、この句の良さがわからなかった。琴はおろか、何の楽器も弾けないせいもあって、楽曲を演奏する楽しさや充実感がわからなかったからだ。句は、演奏を終えた直後の気持ちを詠んでいる。

後略~増殖する俳句歳時記より。

蜘蛛/くも
三夏

女郎蜘蛛

節足動物クモ目の総称。網を張るものばかりではなく、特殊な巣を作るクモや、徘徊性のクモもいる。日本には約千二百種類が知られる。

蓮の葉に蜘蛛下りけり香を焚く
夏目漱石「漱石全集」
沢の辺に童と居りて蜘蛛合
芝不器男「芝不器男句集」
~きごさいより。

今日の一句

囲われて地獄極楽女郎蜘蛛

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タイトル: 感動の一句をどうぞ。 投稿者: 一本勝負の悠

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