雪とけや誠すくなき水の音
加賀千代女
ものの葉のまだものめかぬ(余寒)かな
千代女
ふみわけて雪にまよふや(猫の恋)
咲事に日を選ばづや(梅の花)
けふあすと(雛)あちらむけこちらむけ
ころんでも笑ふてばかり(ひひな)哉
(春雪)やふるにもあらづふらぬにも
(水ぬるむ)小川の岸のさざれ蟹
(きじ)鳴や身にあまるから声に成
上の句のカッコ内はすべて春の季語です
何回も声に出して読みリズムを味わい句意を悟りましょう
今日の季語
雪とけ
雪解/ゆきげ
雪とけや旧き友より手紙くる/悠
雪とけや漢の精のひとしずく
陰沸くや奔流となる雪解水
感動の一句をどうぞ。m(._.)m