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タイトル: 感動の一句をどうぞ。の返信 投稿者: 一本勝負の悠

今日の一句: 地球てふ星の隣りや春の月

春の月さはらば雫たりぬべし
一茶

◆春の月/はるのつき
三春
 
春月/春満月/春月夜
 
「月」の一字では、
清澄な秋の月をさ
すので、「春」の
一字を加えて春季
とする。空気中の
水分が増す春は、
月もやわらかく潤
んだ感じがする。
「秋の月はさやけ
きを賞で、春の月
は朧なるを賞づ」
と昔から言われる。

清水の上から出たり春の月
許六「正風彦根蓁躰」
春月や印金堂の木の間より
蕪村「蕪村句集」
浅川や鍋すゝぐ手に春の月
一茶「文化句帖」
肥うつて棚田しづかや春の月
前田普羅「飛騨紬」
春の月ふけしともなくかゞやけり
日野草城「花氷」
~きごさいより。
春の月ありしところに梅雨の月 高野素十

春の月きらきらと木をのぼる月 原裕 『新治』

パリの月ベルリンの月春の旅 池内友次郎

出駕籠まつ軒の低さや春の月 井上井月

大いなる春の月あり山の肩 杉田久女

蛤を買うて重たや春の月 松本たかし

春の月海ある方へ犬走る 山口誓子

紅紐の絵馬うちならぶ春の月 津森延世

隣村までの用足し春の月 小林景峰

とめどなき迷いに父母呼ぶ春の月 原 尚子

洗ひをる雨手に受けし春の月 林さわ子

春の月土蔵の尽くるところまで 大沢せい

人に会うごとくに上る春の月 黒川花鳩

門限にいまだ間のあり春の月 吉田ひで女

やはらかに陶土練りこむ春の月 新庄八重

◆レシピ 1

俳句の形は五七五の十七音。

〇古池や蛙飛び込む水の音 芭蕉

基本的構成は能楽の序/破/急

上五 序
ファーストシーンである。
古池や~読者の頭に古池がイメージ
される

中七 破
蛙飛び込む~場面を破る変化、出来事が展開する

座五 急
水の音~ストーリーが終結する

このように一句をムービーとして捉えると解りやすい。
つまり、意味を備えた映像として、五七五の言葉によるムービーを作る。

春の月で一句どうぞ。

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