ノベル道場/小説の批評をし合おう!

大野知人さんの返信一覧。得点の高い順1ページ目

元記事:黄金の魔女フィーア

どうもお久しぶりです。如月千怜と申します。
そろそろ枚数が100枚に到達しそうなので、ここに作品を掲載させていただきます。
実はオリジナル作品の長編は今回が初めてです。よろしくお願いします。

登場キャラ

フィーア・ブリューゲル
主人公。22歳の女性。黄金の魔女と呼ばれており、アルミュールでの知名度は高い。
ただ広がっている噂はほぼ偏見ばかりであり、元々人付き合いを好まない性分であったためか、住処の森であるフォレノワールから出てくることはほとんどない。
得意とする魔法は補助魔法。攻撃魔法は土属性に特化している。
本領はゴーレムなどの魔法生物の使役である。

ミレーヌ・ワロキエ
フィーアの友達。20歳の女性。
フィーアより年下だが幼少時代から付き合いがあったためか、彼女のことを普通に呼び捨てにしている。フィーアも全く気にしていない。
人付き合いが苦手なフィーアと違い、ガンガン他人に干渉する肉食女子。そして凄まじい恋愛脳の持ち主。
ただ一度裏切った相手、特に友達を傷つける奴に対しては一切容赦しない。そういうところはすごく真面目である。裏切りのジャッジは厳しめ。
得意とする魔法は攻撃魔法。

ティファレト・パヴェロパー
月の加護を持つ一族であるムラクモ族の戦士。22歳の男性。腕利きの冒険者である。
母親は一族の族長であり、跡取りに当たる立場である。今は武者修行のため一族の集落を離れている。
長身かつイケメンで女性にモテるが本人はマザコン。即ち残念なイケメンである。
ただ仕事に対しては真面目であり、ツッコミ役を担うことも多い。
武器は刀。旅に出る前にせんべつとして母親から受け取ったものである。
ちなみに第6話時点で実施したアンケートでは一番人気なキャラクターだった。

テオドール・グートハイル
フリーランスの傭兵。18歳の男子。主要キャラの中では最年少。
元々は軍に所属していたが、人間関係に嫌気がさしてすぐやめてしまい、傭兵になった。
軍属であったため、最年少でありながら達観した口ぶりが特徴。
ただ軍属時代に年相応とは言い難い経験をしたからか、ところどころ他人に対する情愛に欠けた言動が目立つ。

上記の回答(黄金の魔女フィーアの批評)

投稿者 大野知人 : 3 人気批評! 投稿日時:

大野です。多分酷評しますが、何よりもまず完結おめでとうございます。
まず、如月さんが気にされていた三点から。

・続きは読みたいです。個人的に『これ伏線かな?』と思うものが回収されていなかったり、微妙に釈然としない部分があるため。及び、『もう少しキャラが増えて、それらと絡んでくれたら面白いなぁ』と思うからです。
 例えばフィーアの師匠とか。
 個人的にはミレーヌの独特な情緒の激しさも嫌いではないのですが、彼女の人格形成の過程に何があったかとか、少し見てみたい。少々ヤンデレっぽい感じするし。

・悪役組・及びゴーレムちゃんについては描写自体は上手いと思う。ただ、超長編の一章目であるならともかく、ただの長編として書くならこのタイミングでドゥーエちゃんが登場するのは普通にナンセンスじゃないかな。
最初から登場して、『マスコットっぽいけど、実は最終兵器』みたいなのがテンプレだけども、それでよかった気ももする。

・後半から文字数が減ってる件については、俺みたいに完結後に読む人にとってはどうでもいいことなのですが、追っかけて読んでる人には難しいかもしれない。『前回どうなったんだっけ?』ってなると思う。

で、こっからが酷評。自分のこと棚上げにして書きます。『長所』コーナーに良かったと思う部分はまとめて書くし、それがあるから読んでるんだけど、正直『何が面白いの』レベル。

 一つ目。いらない設定が多い。『世界の背景を理解する』のに必要な程度の設定紹介なら良いけど、『五行くらい使って説明した内容』が特に作品の内容にかかわってこないってのはやめてほしい。特にゴーレムがらみ。『死体を材料にする』あたりは魔術とかにそこそこ興味ある人以外にはワケがわからないし、客観的に見るとエミリーとかの方が共感しやすい人も多いと思う。中世ヨーロッパの街の表現もそう。フィーアの視点で考えて、『食料も豊富にあり、水もタダで飲める』などの描写・設定を語る必要性が理解できない。

 二つ目。単語のチョイスが冗長。他の人も会話シーンや戦闘シーンの構成については触れられていましたが、それ以前の問題として『もっと短くなる』文章が多い。描写の自由とかでもなければ、詩的表現でもなく。シンプルにもっと短い代替表現があるのに使ってない部分が多い。特に地の文。素直に読みにくいです。一話冒頭の『一般人から観たらそれが共通の見解でしょう。』とか、『それが常識。』ではダメなんだろうか。情緒も大事ですが、読みやすさも気にして欲しいところです。
 
 三つ目。あらゆることが『フィーア視点』過ぎる。これは会話シーンなどで散見されることなのですが、『フィーアに理解できる』部分の会話・他キャラクターへの説明が明らかに短すぎます。これは例示が難しいのですが、『フィーアが納得したことにはとりあえず他のキャラクターも納得する』みたいになっている部分がいくらか発生しているように見えるぐらいに、他キャラの『理性』部分の描写が乏しく感じました。

 四つ目。同じ単語の重複利用。及び主語問題。前も指摘したことですが、正確性を求めすぎないでください。『多少意味が違うけど、良いかな?』ぐらいの感覚でいいので、同じ単語を前後三行以内に出さない気概を持ってほしいです。
 そして、キャラクター名をそのまま主語にする文章が多すぎます。例えばティファレトは『剣士』、ミレーヌは『精霊術師』と職業で呼んでもいいですし、ゾンビを『屍人』と言ってもいいでしょう。とかく、カタカナの主語を連打しないで。『俺、RPGのログ読んでるんだっけ?』って気分になります。
 
 五つ目。濃いキャラが多すぎる。文章全体の長さの割に、登場人物の性格設定が作りこまれすぎていて、正直混乱します。読んでいて疲れると言ってもいい。主人公組四人の内面描写が丁寧と言えば聞こえがいいですが、もう少しお話が続いてから出したほうがいいんじゃないかって設定がチラホラ。特に男組二人の過去とか、性格の細かい描写は『ホントに要る?』と思うものがあります。たとえで言うと、テオドールは『口調は軽いけど、めっちゃ冷めてる』キャラな訳ですが、『冷めてる』部分を見せるのが早すぎて『こいつこう言う奴だったんだ!?』という感慨もなければ、冷徹キャラ独特の『ぞわっ』とさせられる感じが全くなく、面白くないです。また、冷たい性格を早く出しすぎたせいで彼の軍時代の話がアレコレ書かれており、話の中心事物であるはずエミリーのキャラを食ってしまっており、結果として彼女がただの小物に見える仕様になってしまっています。

 六つ目。『黄金の魔女』の二つ名の無意味さ。正直、ネーミングとしては『最高かよ』レベルでお気に入りな二つ名ですが、しょっぱなから町の人たちが用いている割に名前の由来が作中で出てこず、しかも軽蔑の意図がある名前であるかと言うとそうでもない、って言う。正直、終盤で『私はこれでも『黄金の魔女』なのよ!』とかいう使い方をするわけでもなければ、いっそ作中では出てこなくてもよかったんじゃないかレベルの二つ名です。というか、人の悪口を言う(ひがみ以外)時にその人を『黄金の』なんて言うむやみにカッコ良い名前で呼ぶ必要ないでしょ。『墓場漁りの魔女』みたいな、軽蔑要素のある仇名で呼ばれている方が違和感がないと考えます。

 以上が俺からの酷評です。ミレーヌの情緒不安定とか、ラストバトルでの不整合はいくつか感じなくもないですが、そこらへんは正直そこまで気にすることではないです。

長所。良かった点

で、こっからが好ましいと思った点です。
上で上げた問題点の中にも『他の部分が違っていたら好ましい』みたいなのが多々あるので、上とは微妙に矛盾するようなことを書きます。

 一つ目。キャラクターの性格。上では濃いのが多すぎる、とも書きましたがミレーヌやテオドールあたりは基本的に好ましいキャラ付けです。『基本的に気遣いもできるし、お人よし』なのに妙なところで情緒が激しいミレーヌは、何か闇がありそうで好きですし。冷徹なところがありつつも、微妙に情に流されやすい・時折勢い任せなところのあるテオドールも面白いキャラクターだなぁと思いました。後半に少し口調が崩れるの、特にいい。

 二つ目。ゴーレム・戦闘シーンでの魔物の動き。鳴き声や喋り方にはやや画一的なところも見られましたが、そういうところ含めて動物的・機械的にそれぞれ表現されていて、イメージがしやすかったです。お気に入りで言うと馬のゴーレム。グラーネ君ですね。『馬らしい動きを残しつつ、機械っぽく崩れた動き』の描写が非常にうまいと思った。行動の基準は馬なんだけど、動きは殺戮兵器。みたいなの。すごくすきですよ、しゃべり方含めで。出番が少なかったのが惜しいですね。

 三つ目。前回は『主人公が冷静過ぎて面白くない』と書きましたが、こうして完結してみると『冷静過ぎる主人公』というのも面白いかな、と感じています。感情がありつつの『衝動的な感情表現が少ない』キャラ。主人公以外だったら、気に入らないキャラなのは変わりませんが、語り手として考えると上手にできていますね。本心から、『綺麗に整った語り手』になっていると思えます。

 四つ目。外見描写の少なさ。ヘキサさんが問題点として指摘されていた部分ではありますが、俺は悪くないと思います。戦闘シーンで衣装・髪が揺れるような描写がしずらいというのはありますが、その部分が人間ドラマや人格の表現につぎ込まれていて、外見描写の少なさゆえにむしろキャラを理解しやすくなっていたので、とてもよかったです。

 五つ目。エミリーという存在。キャラではありません。人様のキャラクターをここまで言う物ではありませんが、『よっしゃ! エミリー死んだ!』と叫びたくなる感じの非常に良い悪役だったと思います。プロットとしても、キャラとしても、他キャラとの関係性としても。嫌いなキャラですが、『悪役』としてはすごく上手くできた存在だと思います。心の底から嫌いになれるいい悪役です。あとで改心する、とかじゃなくてスパッと殺されるのが本当に良い。

 以上。良かった点です。
 上の指摘で書いた通り、『何言ってんのかわかんねぇんだよ!』という部分が多々ある作品で、個人的にはとても読みにくかったですが、良い部分もたくさんあったと考えます。これからも頑張ってください。

良かった要素

ストーリー

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目的:趣味で書く

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元記事:明治二刀剣客蒸気奇譚《微笑う人斬りと電脳の少女》

ラ研の長編投稿室に上げてたんですが、中々読んでもらえないのでこちらに批評依頼をさせていただきます。
先日のGA文庫大賞三次選考で落選してしまいまして、この作品でリベンジをしたいと考えております。
公募に送ることを前提に、忌憚のない意見を募集します。

上記の回答(明治二刀剣客蒸気奇譚《微笑う人斬りと電脳の少女》の批評)

投稿者 大野知人 : 2 投稿日時:

 ええと、すみません。俺も自分の原稿があるので二章までしか読んでません。また、基本的に自分を棚上げにして諸々指摘してます。
 気になったところ、片っ端から。基本的に違和感を覚えた点と読みにくいと思った点です。似たような内容が複数に該当する場合、最初の一か所の指摘点に『こういう共通点が気になる。複数あるので他にも探して』とだけ書いておきます。また、要所に『俺の趣味となんか違う』と感じた点については、『趣味ですが』と前置きして書きます。
 また、先述の通り『違和感・読みにくさ』を上げているので、『あえてそうすることで、印象に残しやすくしている』部分についてはお気になさらず。
 字数制限があるので、総評はコメント欄に。まあ二章までですが。 

 後もう一つお断り、最後まで読めていないので『長所・良かった点欄』が少なめです。申し訳ない。

 明治九年、三月二十八日に廃刀令が出ているのですが……。歴史好きにはちょっと『アレ?』ってなります。
 善弥の容姿について。『若者らしく散切り』の少し後に『どうにもちぐはぐな男』とあるのが、少し違和感。間違ってないけど、受け入れづらい。更に言えば、善弥の描写の直後に台詞・動作をほぼ挟まずにリゼの描写に移るのも読み難いかと。
 ぱっと見で思ったのが『一つ一つの文章が短い』。簡潔にわかりやすくするのは良いことだが、『筋者が善弥に掴みかかってから、投げられる』などの動きが四行にもわたって書かれており、結果として全体のシーン数・描写量を減らしているように感じました。結構、文章全体にわたってそうです。
 『男たちが予想だにしていない展開に戸惑う』、『男たちが』がどこに掛かっているかわかりにくいです。同じように、『主語の位置がおかしい/何に掛かっているか少しわかりにくい』ところが複数個所有ります。おそらく癖だと思うのですが、直された方が良いかと。
 『少女の腕をつかんでいる男の腕。その手の甲のツボを指圧する』→悲鳴→『少女の腕をつかんでいる男は、痛みにうめく』。冗長です。状況から『誰が悲鳴を上げたか』分かりやすいと思うので、もう少し短くして良いと思います。類似の、つまり『特定のものを表すのにやたら長く形容する』点は他にもあるので、お気を付けください。
 明治九年時点で日本には国産の回転式拳銃は存在せず、入手可能と思われるの1870年からS&W社が作っていたNo3リボルバーかフランスのMAS1873ですが、とんでもなく高価かつ、陸軍が民間に売っぱらうのは重罪なので歴史好きには違和感かも。敵役の名前がW&S社なだけに、気になる人はかなり気になります。
 善弥が少女に手を伸ばすシーン。連続の三文で『震える』が三回出ます。箇所はそれぞれ別ですが、描写にバリエーションを入れた方が良いでしょう。
 内心で(怖がらせちゃったか)といったすぐ後に、『善弥には人の気持ちがわからない』は、違和感。ガチで『人の気持ちがわからない人』はそもそもヤクザを斬るのをためらわないし、自覚があるなら手を伸ばさない。キャラが作者の都合で動いてる感じがします。
 更に直後。『平然と人の腕を~イマイチ分からないのだ』、出来れば切りたくないと言ってるし、『怖がらせちゃったか』とも言っている。『理解できない』ことを理解している旨を書かないと、読者は違和感を感じるかもしれません。
 牛鍋屋のシーンで、オートマータが出てきたので別の歴史だと認識して違和感は払しょくされましたが、『違和感を感じた』という記憶は残るので上記二点はやはり手を加えた方が良いかと。
 趣味の指摘点。英語圏の人のセリフは『英語(日本語訳)』の方が好ましいです。
 わざわざ轅の説明を入れなくても、『馬車から馬を切り離した』と書けばいい気がします。
 『無機質な目だ。敵を殺すことに躊躇しない。仕事として人を殺せる。そういった類の人間がする目』短い文章が多い。その亜種。一つの描写。比して文章が多い。読点の多さ。それが読みにくくしています。他にもあるので探してくださいね。
 『蒸気馬の頭を頭を蹴り』十二田さんは誤字が少ないし、大賞の選考基準的にも気にしなくていいと思いますが、一応指摘しておきますね。
 善弥が機械馬に投げ入れた物について。最初は小銭でしたが、途中で瓦礫の破片に変わっています。
 『蒸気馬の上に飛び上がり』『実行に移す技術と実行力』、馬から落馬する案件に近い案件です。間違ってはいないのですが、結構数が多くて、全体に読みづらいと感じました。複数あるので、探してください。
 趣味の指摘点。俺の脳内の善弥は巨漢が落馬した時『将を射んとする者はまず馬を射よってね、自分が無事だからって安心してはいけませんよ』とかいうイメージです。
 ええと、随分前のポイントに対するものを含む指摘点ですが。『顔を見られることの危険性を理解した』上で『牛鍋屋でリゼの態度を見た途端黒服に手を出す』程冷静な善弥が、『人の恐怖心を理解できない自分』を理解した上で冒頭のリゼへの『(怖がらせちゃったか)』をやらかすとは、どうにも思えません。また、茶屋でのシーンを鑑みるに、ヤクザ相手の『殺したくない』もやはり違和感。お上を怖がるにしても、英国の大企業に喧嘩を売るのに迷いもしない直後のシーンを見るにやはり違和感です。プロローグについては、もう少し手を加えた方が良い気がします。
 握手について。友愛の証とする大本は中国の文化であり、広まらなかったものの日本には伝わっていた。また、江戸~明治の日本では一般的でなかったものの、『柔術・合気道・空手』の練習型などに『友好以外の意味の握手』があり、かのゴルゴ13含め武術・殺人系の人間は『利き腕を差し出す』ことを良しとしないので、三点揃えて善弥の反応に違和感を感じます。
 W&S社雑魚-ズが英語なのに、何の説明もなくガゼルが流暢な日本語喋るのは少し変な気がします。
 またレクターと佐村が話していたシーンの場所は『東京の郊外』、善弥とリゼが向上を覗くシーンの場所描写も『東京郊外』で、文言を少し変えた方が良いかと思います。
 善弥が『僕は田舎者なのでそういうのに疎いのです』という割に、直前の説明台詞が詳しすぎます。作者の都合でキャラが動いてる、感。いらないリアリティかも知れませんが、知識を持たない人というのは『大雑把に全体を知っている』訳ではなく『断片をいくつか知っている』だけなので、『通りいっぺんの事しか知りません』というのは謙遜にしても何かがおかしい。
 趣味の指摘点。チャールズ・バベッジ/階差機関を出す上に、制作年代も史実通りでやっていると、『アレ、これ本当に架空の歴史なのかな?』ってなる人が一定数いる気がします。まあ、気にしなくても良いのですがオートマータ・蒸気馬の技術レベルが明らかに高すぎるので技術史関連の人物・出来事が史実通りに出てくると少し萎えます。
 忍び込む直前のリゼのセリフ『今夜はあそこに忍び込んだから』。誤字同様、脱字もとても少ないのですが、割と洒落にならないのでこれは指摘します。
 『手記』の説明のシーン。戦車の実用化は一次戦争です。この世界固有の歴史ではもっと実用化が早かったかもしれませんが、他の例同様紛らわしいので『作者が作った歴史のオリジナリティ』をもう少し前面に出す書き方をしてほしいです。
 善弥たちがW&S社を様子見している件について。『というやり取りがあり、今現在、こうしてW&S社の工場を遠くから視察しに来ている訳だが』の少し後、『以上、回想終了』というのがあり、回想の合間に『現在』の座標からの文章が挿入されていて読みづらいです。また、『以下、回想』『以上、回想終了』というのも無機質すぎて読者としては冷めるものがあります。
 工場の警備の少なさに反して、工場が大きすぎます。秘密の工場であるから警備を減らしているなら工場が大きいし、(研究内容はともかく)正規の工場であるなら警備が少なすぎます。そして善弥・リズが違和感を抱かないのも変。作者の意志を感じました。レクター博士の言うように『餌』であるとするなら、わざわざ同じ場所で人狼の実験をする必要もないですよね?
 ワイヤーガンについて。歴史以外の技術については突っ込まないつもりでしたが、巻取り機能がないものであるなら『ワイヤーを投げる』だけで良いのでは?カートリッジの消音が発射機能にしかかかっていない以上、塀にぶつかったときの音量はほぼ同じですよ?ちなみに、善弥が蒸気馬に対して投擲スキルの高さを証明してしまっているので、なおさらおかしく感じます。
 また、『鉄柵が落ちてきた』時に、リゼが銃を撃つなどしない点も不自然。『持ち歩いていなかった』のだとしても、ワイヤーガン以下の技術で作れるはずなのでやはりおかしい。普通の文章ならともかく、穴が開いたプログラムコードは解読が困難ですよ?
 最初に警備員に居合で切り付けてからガゼルとの戦闘シーンを挟んで、『リゼさん、ゴーグルを!』まで180行、この間ほぼ会話は有りません。『また会ったな小僧』『奇遇ですね』『ふざけた男だ』『よく言われます』が真ん中らへんにある物の、他は悲鳴が少々と独り言ちる・衝動的に叫ぶようなセリフのみ。GAの規格で見開き5ページ近いです。長すぎます。
 リゼが『この工場、無駄に広すぎるのよ』と言ってますが。レクター博士曰く『手記を餌に誘い込んで捕まえる』なら、広いのは逃亡先を増やすだけの無駄です。『予算が無かったから既存の工場を使った』というなら、それこそ陸軍に別の場所を斡旋してもらうべきです。博士が間抜けキャラならともかく、作者の都合を感じます。主人公サイドだけなら、リゼの言っていることにも『そう考えるか』と思うのですが、レクター博士サイドを書いていると『この博士、油断しすぎじゃないか?』と感じます。バレたらまずい人狼と同じ工場に置くこと含め、リスクマネジメントがまるでなっていない。
 リゼの「このくらい大げさな仕掛けの方が、バレないものよ」と言う台詞、カッコいいですが意味が分かりません。

 以上、とりあえず第二章まで一通り気になったところを叩きました。字数制限があるので、良いと思った点・全体への意見は『長所・良かった点』に書きます。

長所。良かった点

 まず、がっつり叩かれた後で気が滅入っていると思うので俺が思う長所から。

 メインキャラの善弥・リゼの二人は、とても魅力的です。先述の通り、善弥のキャラについては図りかねる部分がいくらかありますが、芯が通っているうえに台詞の言葉選びにもセンスがあり、アクションシーンでの数々の機転も非常に良かった。

 また、歴史好きとして諸々突っ込みましたが『機械技術の発展した明治ロマン』という世界観は非常に良かった。っていうか、『廃刀令』とかに突っ込まない人はとてものめり込みやすい書かれ方をしていたと思う。素晴らしいです。

 で、コメント欄に書き損ねた総評。二章までの分で問題に感じるのは大きく五つ。
 ①文章の読みにくさ。俺も指摘したし、多分他の小説について如月さんがガッツリ言ったと思うけど、正直とても読みづらいです。書籍化決まったとしても苦労すると思うので、俺が指摘した点の半分くらいのものは意識してください。
 ②善弥のキャラぶれ。『親切そうに見えて冷徹な戦闘狂』ってのは良いんだけど、所々に作者の都合で動いているところがあります。プロローグのシーンとか、茶屋でのリゼとの会話とか。
 ③レクター博士の浅はかさ。正直、主人公サイドの視点だけで進むならまあ問題ないんですが、プロローグ直後にいろいろ企んでいたくせに計画がザルすぎます。一般的に読者が嫌うご都合主義っていうのは『奇跡が起きる事』じゃなくて『敵役が失態を重ねる事』です。もう少し絶体絶命の状況に追い込んで、奇跡的に逃げ延びた方が良いと思う。
 ④歴史。作者さんオリジナルの歴史に基づいた『明治の日本』なのはわかるけど、史実の人名・年号・出来事を使う時はよく調べましょう。俺みたいなオタクはちょっとしたことに違和感を感じただけでも、連想して勝手に世界観を壊すので、切っ掛けになりそうな物は減らしましょう。
 ⑤アクションシーン。数か所指摘しましたが、まず長いです。あと、リゼの準備の悪さが目立ちます。特に、何の武器も持っていないのが問題と思う。銃を持つか、持っていない理由を書くべきと思います。
 
 以上、二章までの指摘でした。続きも、遠からんうちに読んで意見を書きます。

良かった要素

キャラクター 設定 文章

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目的:プロになりたい!

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元記事:メイドは主人を殺したい!

たいあっぷにて、3日ほど前から公開したのですが思った以上にポイントが伸びません。
伸びない理由を探しているのですが、やはり「何度も見直した自分の中で最良のもの」であるため、なかなか分からない状況です。

どの辺に問題があるか、等のこの作品の総評を聞きたいと思って、今回の批評を依頼します。

※現在のこのサイト内で、タイムリーな批評が見受けられなかったため、批評をいただいた方の批評を極力返していく形式を取りたいと思います。
ですので、批評が必要か不必要かを明記していただければ助かります。
書いていなかったものは、批評が必要だと判断して見に行きますので。

上記の回答(メイドは主人を殺したい!の批評)

投稿者 大野知人 : 2 投稿日時:

 ええと、失礼ながら作品全体への意見を書く前に一つ忠告をさせて頂きます。受け入れられるかどうかに関係なく、『それでも意見が欲しい』という返信を下されば改めて批評させていただきますが、このサイト内においてわさびもちさんの投稿スタイル・批評をもらいづらい理由に思う所があるため、少しばかり意見を聞いてもらえれば幸いです。

 まず俺自身が今まで意見を書かなかった理由について謝っておくと、これはシンプルに自分の原稿が忙しく、ストレスが溜まっていたためです。ストレスが溜まっていると悪い方向にバイアスがかかった意見を書きがちになるので、控えていた次第。

 その上でなんですが、わさびもちさんはここ半年ほどにわたって『メイドは主人を殺したい!』というこの作品を丁寧に詰めていらっしゃるように思います。
 執筆ペースは人それぞれ、かつ丁寧に仕事をすることの意義も理解しているつもりですが、正直、このスタイルは良くないように思うので意見をいくつか。

①集中力と発想力の低下。ご自身でも『何度も見直した自分の中で最良のもの』と仰っている通り、わさびもちさんがこの作品に掛けられた労力は相当な物であったと思います。
 ですが、経験を積み過ぎれば『ここは一回確認したし』とか『この部分を書き直しちゃったら他がずれるんだよな~』などといった形で、『詰めれば詰めるだけ』作り直しにくくなる・添削の選択肢を削ってしまう事が有ります。
 俺も最初三回ほどまでは原稿を読ませていただきましたが、ハッキリ言えば『どれも大差ねぇな』『推敲に思い切りが足りないな』という印象です。自分の中で煮詰まりすぎちゃって、推敲そのものが上手くいっていない感じです。

 で、ここから下は実は全部投稿の際の注意事項なのですが。

②『何度も同じものを投稿する』事が、『程度の低い仕事をしている』ように見える。
 これは事実がどうであるかに関係ない事なのですが、『書き直したものを何度も投稿する』事は、『荒い添削や程度の低い仕事をやっている』という印象を抱かれやすい傾向にあります。
 一つは、このサイトにおいて『同じ作品を複数回投稿する』事が異例であるためです。添削する側は『知っている内容』を何度も読むのは飽きてくるので、そういう事をされるのを好まないんですね。だから投稿する側もそういう事はしない。
 批評する側も人間だ、という事を意識してください。

③PV稼ぎに見える。
 これも、『複数回同じ作品を投稿すること』の弊害です。事実がどうであるかに関係なく、そこそこの人数のユーザーが貴方の事をそう捉えています。
 『批評は貰えなくても良いから、皆に見てほしい!』と思って何度も同じ作品を投稿しているように見える、という話ですね。

 さっきも書いた通り、『同じ内容』を何度も読まされれば、批評する側は飽きてしまいます。二回、三回までは我慢できても、それ以上はまず無理です。
 要するに、効率が悪いんです。効率が悪いことをあえてやる以上、『何か別の目的がある』と穿った見方をするのが人間です。
 このサイトにはかつて、そういう事をするユーザーが事実存在したので、なおさら警戒する人が多いです。

④以上三つの複合結果として、わさびもちさんは批評がもらえず、他ユーザーはストレスが溜まり、結果としてギスギスした雰囲気になってしまう。
 『お前がそれを指摘した結果、余計ストレスたまるわ!』と思われるかもしれませんが、放置しても現状が良くならないと判断したのでこの意見を書いています。

 上述した通り、批評する側も人間です。同じ内容を何度も読まされれば飽きてしまいます。また、貴方が事実どれだけ批評したかに関係なく、同名作品の投稿数の多さに比例して『ああ、コイツ雑な仕事しかしないんだな』という印象が着いてしまいます。

 以上四点から、俺としては『一度この原稿を寝かせて、別の原稿を書いてみる』ことをお薦めします。
 先述の通り、俺の意見を聞いたうえで『俺はこの原稿で行ける所まで行きたいんだ!』と仰るのであれば、再度訪問してコメントを書かせていただきます。

 ただし、上述の理由から貴方の作品には批評が付きにくくなっていることをお忘れなきよう。
 また同様に、貴方自身も作品を煮詰めすぎて能率が悪化していることも、併せて考えてみて下さい。 

良かった要素

ストーリー

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https://tieupnovels.com/tieups/901

目的:プロになりたい!

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元記事:ロジスティクス・サーガ――死せる神と、外道の正義――

 はじめまして、都Pと申します。自分の現在位置を見つけたくて来ました。

自信がある所:世界観、ストーリーのテンポ
不安な所:文章の拙さ、説明が足りているかどうか

上記の回答(ロジスティクス・サーガ――死せる神と、外道の正義――の批評)

投稿者 大野知人 : 2 投稿日時:

 ラ研の方から来ました。向こうのサイトは互助サイトなので、あっちで記事を上げている他の方にも批評を寄せていただけると幸いです。

 さて、作品への意見です。なお、批評を求めているという事なので、改善が必要と思われる点のみ書きます。

 時折、修飾語と名詞の意味が被っている部分があり、文章として読みにくいです。例:『個々のオリジナリティ』オリジナリティ自体に『それぞれの』に近い意味が有ります。
 
 また、結構『は』『の』『や』のような助詞・副詞が抜けている文章が有ります。これも地味に読みにくいです。

 冒頭の主人公のセリフが説明的過ぎるのも減点ポイントです。アクション性も無ければ、作品にのめりこめる要素もなく、ただ淡々と説明を聞かされる感じになっていて、正直一話の時点でやや読みづらい。
『軽いアクシデントに巻き込まれてアタフタしつつ、攻略サイトの内容や、伝え聞いた噂を思い出しながらアクシデントを乗り越える』(そして、ついでに説明をする)くらいだと良いかな。現状、一話が『始まりの街の説明』になっており、あんまり面白くない。
 あと、もう一つ言えば『この設定、後で説明すれば良くない?』って思うものがチョイチョイあります。読者は設定の後出しよりも、冒頭の冗長さを嫌います。気を付けた方が良いと思う。

 「うわ、いかにもゴロツキとかが飛んで出てきそうな所……早く治安のいい所に戻んないと」みたいな説明台詞は、リアリティが低いというか、『そんな説明台詞言わねぇよ!』と読者が興ざめしてしまうので、良くない。

 あと、初っ端しばしの『主人公様』の言動がかなり自己中です。っていうか、『誰かにぶつかる』『初心者狩りしようと襲い掛かる』『反撃されてボコられた挙句、会報誌てもらったのに謝りもしない』などなど。あと、ついでに『主人公様』の一人称が『僕』の時と『俺』の時があるのも読みにくいです。特に、ネロアの一人称が『僕』なので。

 八つの国の紹介はいらないと思います。っていうか、いきなり八行も設定羅列されても、覚えきれないし、読者としては詰まらないです。普通に、名前が出てきた時に解説すればいいと思いました。

 言葉遣いが変な部分も結構多いですね。『ただいまネロアが乗り込んだ車両』→『いまネロアが~』とか、『しかしそれを可能にする根拠となっているのが』→『しかしそれを可能にしているのが』とか。
 微妙に単語の使い方を間違っているところが多いです。少しなら気にならないのですが、数があるせいで読みにくく感じますね。

 ゲーム内で眠れることへの説明は、あった方が良いかなぁ。

 専門用語・固有名詞が多すぎます。MMOの話なので『ゲイルリンド上民』などと言わず、『上級プレイヤー』で良いのでは? 他にもいっぱいありますが、読者に分かりやすい言葉で書くことを心がけましょう。

 二話で『仮に聞いていたのなら、尚更こうするつもりでしたよ?』って言う台詞が有りますが、実際に聞いているのにその言い回しはおかしくないですか? 『聞いてましたけど、従う理由がありませんよね?』で良いのではないでしょうか。
 あと、ここまでのシーンで『プレイヤーが死んだ場合のデメリット』についての記述が無いので、人質の意義がイマイチわかりません。

 同じく二話。『責任者兼ミレア最上層役【五造:排】、ゲイルリンド・A・ハングだ』と言う台詞が有りますが、読者が知らない情報のオンパレードです。こういうのは良くない。
 っていうか、こういう設定こそ地の文使って説明して欲しいです。

 取り合えず二話まで読みましたが、文章の粗が多く、設定説明が雑に感じました。

長所。良かった点

 MMOゲーム物としてはオーソドックスな設定ですが、リアリティと、『こんなゲームあったらいいな』っていう夢のゲームとしての側面がうまい具合に辻褄合わせできていたと思います。

良かった要素

ストーリー 文章

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://ncode.syosetu.com/n2384gk/

目的:趣味で書く

要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: ロジスティクス・サーガ――死せる神と、外道の正義――

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元記事:寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのこと

 ドラコンです。「創作相談掲示板」「プロット掲示板」でアドバイスをくださった皆さん、ありがとうございます。何とか完成させました。掲示板のほうへ、構想を出していたころが、いちばん楽しかったですね。実際の執筆では、ハイになる特に書きたい場面はともかく、その他の場面は「事務作業」でした。出そうか、出すまいか、迷ったのですが、せっかく完成させられたので、出してみます。

 とはいっても、何度も「創作相談掲示板」「プロット掲示板」「プロローブ掲示板」「旧掲示板」「鍛錬投稿室」に投稿したものの焼き直しですが。それこそ、初出から最大10年前後経っています。覚えておいでの方はいますか?

 書いていて感じたことは、以下の通りです(順不同)。

 1、「中華・時代劇風ファンタジー世界」が上手く表現できているか? 洋服を着ている印象を持たれたくないので、今作ではあえて服装説明を細かくしてみた。その印象は?
 2、香々の故郷が、「シルクロードの町」と感じられるか?
 3、地の文のうち、「発言者を示す」「視点人物の心情」「背景事情」「キャラの仕草や表情」の書き方がよく分からない。発言者を示す部分は、「〇〇がこう言った」の単調になりやすい。
 4、全体的にご都合主義ではないか?
 5、香々が、消えたり現れたり、閉じ込められていても、出たり入ったりするが便利過ぎないか(ご都合主義)?
 6、裁判場面が2回あるなど、同じ内容を繰り返し書いた感じがするが、その印象は?
 7、作中劇『梨妙音伝』は、初出時には簡単に地の文で説明し、後に銀鈴が細かく説明している。このやり方はどう思われるか?
 8、こちらの管理人・うっぴーさんがツイートされている創作論( https://twitter.com/ranokenn )とは、正反対のことばかりやっているのでは? 主人公・銀鈴が、「受け身」「操り人形」では? また、設定ばかり書き連ねているのでは?
 9、特に書きたい場面はハイになった。だが、それ以外の場面や推敲は、「単なる事務作業」の感じがした。
 10、タイトルの印象は? 作品全体のタイトルも、章題も、「出オチ(ネタバレ)」になっているのか? それともこれで良かったのか?
 11、台詞を書いていて、銀鈴、茘娘、棗児、香々が「何でこんなことを知っているのか?」と感じた。
 12、Wordの音声読み上げ機能を使って推敲すると、場面によっては、「録音した自分の声を聞く感じ」の恥ずかしさがある。また、量が多いので読み上げにも時間が掛かる。
 13、どうしても、台詞が「説明臭く」感じる。

上記の回答(寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評)

投稿者 大野知人 : 2 投稿日時:

 いつもお世話になっております。大野です。遅ればせながら読ませていただきました。
 ご存じかも知れませんが、俺は基本『叩いてるの?』ってレベルで批評をするタチなのですが、ドラコンさんはどうも歴が長いようなので、その前提でかなり踏み込んだ内容で批評させていただきました。不快・合わないように感じられたら無視してください。
 少し急ぎ足で読ませていただいたので、他の方の批評・返信は読んでいません。悪しからず。

 先に、ここまで読むのが遅れた理由を書きます。それは、読むのを意図的に避けていたからであり、その理由はただ一つ。
 『漢字が多く、読みづらい』です。

 俺が年なのかもしれませんが、漢字が多すぎると、目がチカチカしてきて読みづらいんですね。
 恐らく、『中国ファンタジーらしい雰囲気』を出そうとなさったんだと思うのですが、ハッキリと読みづらく感じました。
 出来れば、キャラの名前をカタカナ表記にするとか、一般名詞をカナ表記可能な別の語に変えるとか、動詞・形容詞中心に意図的にひらがなに変更するなどしていただけると、もう少し読みやすいとおもいます。ました。

 気になった点、いくつか読みながら羅列させていただきます。
1。冒頭の銀鈴・棗児・茘娘の紹介シーンなんですが、年齢順に並べているのは判るのですが、銀鈴が主人公であることをアピールするためにも、銀鈴を先に紹介して、他の二人を少し後の文で紹介した方が良いのでは?

2。『一品―九品まである、高等官の官等のうち、六品―九品の朝服の色』とありますが、九品官人法はあまり一般的ではない、と言うか俺も調べるまで知らなかったので、もうちょっと説明が欲しいです。説明することでテンポ感が損なわれるのなら、何か別の表現は出来ないのでしょうか。

3。物価の説明、要ります? あらすじを読む限り、作中大半は獄中で進むようなので、端から『一万両』という語句を出さず、例えば『一等地の料亭を一週間も貸し切れるくらい』とか表現できないでしょうか?

4。『天性の無邪気の気』に『馬から落馬する』ような覚えがしました。

5。履歴書に皇帝自らが目を通すという所で、『国が小さいのか大きいのか良く判らんな』と思いました。先代の後宮の人間、とか『気に長けた官僚の誰某達』とかではダメなのでしょうか。

6。忠元を『師兄』と呼ぶのになんか違和感。仁喩って、徳川将軍や最盛期の曹操のような『実質的な権力の皇帝』ではなく、天皇のような『権力かつ象徴としての皇帝』ですよね? 同門とはいえ、配下を師兄呼びすると主に他の配下に角が立つし、そもそも基本的に皇帝であれば、師の元へ行って学ぶのではなく、個人専用の家庭教師が付く物なのでは?

7。忠言と皇帝が賭博の現場に踏み入るシーン。皇帝がそんなフリーに歩き回って良いものなのか?

8。地の文における行動の描写の大半が『台詞+誰誰がこう言った』とか、『○○は△△した』みたいに過去形で描写されています。裁判のシーンなどの、感情の動きの少ない単調なシーンなどでは、似た様な文尾・文型の文章ばかり続くので、読みにくくかつ頭に入ってきにくいです。
 現在形や倒置法などを使い、もう少し地の文にバリエーションを出してほしいです。

9。獄中での銀鈴たちの会話にちょっと違和感。銀鈴は皇后で、銀鈴が芝居をやった時の悪妃役は皇太后だったんですよね? 作中で銀鈴は『皇太后さま』と呼んでいますが、そもそも皇后の方が皇太后より立場が上では?
 
10。蠱毒を行う事が大逆罪であり、それが死罪になりかねないというのは一応言及があるのですが、三人の雰囲気が緩すぎて緊迫感が無いです。
 銀鈴はまあ良いんですが、他の二人も『銀鈴アンタ落ち着きすぎじゃない?』くらいの事を言う物の、アクティブな方向性での切羽詰まった表現が無いように感じました。(食欲が無い、などの反応はありましたが、受動的過ぎて描写として弱く感じます)

11。以前どこかのスレで申し上げた事があると思うのですが、『文章と言うのは音である』と俺は思っています。つまり、『音で認識できない語句』は人間にとって読みにくいという話です。
 作中、キャラの名前や各種用語が中国史をベースとした名前で主に構成されているんですが、常用漢字でない物・日本語的でない読み方の漢字なども多く、それらがノイズとなって読みにくくなっています。

12。銀鈴が農家出身とのことですが、皇帝の一存で皇后を決めれるほど国内の貴族派閥が弱いのですか? 普通だったら、まず予備審査の段階で身分低い奴は弾かれるんじゃねぇかな&予備審査クラスまで皇帝が履歴書見てるんだったら、何千枚単位だろうし、オーバーワークじゃない?

13。茶番裁判のシーン、読みました。蠱毒の嫌疑、要らなくない? 普通に単純賭博と後宮騒乱じゃダメだったんですか?

14。五分兄弟/姉妹って、ヤーさんの用語であって中国関係ないような。あと、三国志の劉備・関羽・張飛などが分かりやすいですが、義兄弟だろうが何だろうが身分の上下はキッチリと守るのが普通です。劉備三兄弟の場合、関羽・張飛は劉備を主君として立てている訳で。

15。銀鈴が香妃にいきさつを説明するシーン。読者は既に知って居る内容なので、こんな長々と語らなくていいと思います。ネット小説だったらブラバされかねないとすら考えます。『かくかくしかじかで~』と言うのは流石にアレにしても、地の文で『銀鈴は、やや大仰な手ぶりを交えながらこれまでの経緯を説明する』くらいに書いて、それに対する香妃の反応を書いて、で良いんじゃないですかね?

16。後宮が劇団であることに意味を感じませんでした。銀鈴がかつて参加した劇中劇が話題になる事がある物の、銀鈴たち三人が同門であることもあり、そもそも『彼女ら三人が同じ劇団出身であった』と言う設定だったとしても、ほぼ物語の進行に問題が無いように感じます。
 もうちょっと言えば、『銀鈴は妄想癖がある、演劇好きの女の子』と言う設定でも行ける気がします。

 総評は長くなるので『長所』の所にまとめます。
 質問への回答。
1、設定説明・情景描写が多すぎます。『世界観がノイズになって、作品の内容が頭に入ってこない』レベルです。
2、ごめんなさい。香妃の故郷がシルクロードであることは判りましたが、1で述べた通り、煩雑な設定説明が多く、『ふーん』と読み流したのでほぼ印象に残りませんでした。
3,地の文が単調すぎます。読みにくいのレベルじゃないです。
4、全体的にご都合主義に感じます。と言うか、作劇的なカタルシスも、盛り上がりも、感情移入する要素もイマイチわからず、ご都合かどうか以前に『何が起こってるのか良く判らない』まま終わった印象です。
5、香妃の設定に関しては別にご都合に感じません。
6、裁判場面二回、以外にも要らないと思うシーン・描写が結構ありました。印象としては『何を見せられてるんだろう』です。銀鈴の感情的変化が無いし、香妃と出会うまで銀鈴が『物語に影響を出すような』事を考えたり、アクションを起こさないので、全体的に平板で退屈でした。シーンの繰り返し以前の問題を感じます。
7、作中劇、居る? 作中劇削って、銀鈴の感情や幽霊におびえる茘娘・棗児、恨みをこじらせてちょっと暴走する香妃などをもっと書いた方が良いと思う。
8、主人公が受け身で、設定説明の嵐でした。と言うか、若干物語としての崩壊すら感じます。
9、単なる事務作業で書かれたな、と言う感じがありました。っていうか、ほぼ全部の地の文が『誰が、何をした』なのはヤバいと思います。ました。
10、タイトルについては、『漢字が続いてて読みにくいなあ』と。内容を読んでも良く判らなかったので、言及のしようが無い。
11、ほぼ全員について、『脈絡のない行動』に見えるものがそこそこの数あったので、この四人に限った話じゃないと思う。
12、そんなことを言われても。
13、と言うか、ほぼ説明に感じました。

長所。良かった点

 長所コーナーですが、総評を書きます。

 正直に申し上げれば、『一般向けとしてはともかく、ラノベとしては世界観がうるさすぎて内容が頭に入ってこない。地の文が平坦すぎて、なお一層内容が頭に入ってこない』でした。

 ライトノベルと言うのは、その名の通り『ライト』である、言い換えれば『読みやすい』事に意味があると感じます。
 一般文芸であれば、多少難解な時代作品であっても『当時の雰囲気を表すため』と許されることもありますが、ライトノベルにあっては、そういう風潮が薄いように感じます。

 設定面に関して言及すると、辛辣な言い方になりますが『上っ面と単語だけ借りて来たような』感じがしました。
 後に言及する地の文とも関係のある事なのですが、地の文に占める設定説明の割合が著しく多いです。しかも、本編の内容とあんまり関係ありません。
 『やたら難しい名前の建物が出てきて、その作りや、そこで行われるイベントが説明された後、それが裁判所であると付け足される』みたいな文章や『女官や士官の衣服を描写して、その色がどういう官職の人物なのかを書いた後、その官職がどういう仕事をする人なのかを書く』みたいな文章。それらが、尺の結構な割合を占めています。
 
 その割に、皇帝はフリーダムに動き回った挙句やたらフランク・配下を『師兄』と呼ぶなど威厳に欠け、『後宮志願者の履歴書を皇帝が直々に見る』などの地味に手間がかかりかつ問題点のありそうな政治システムが放置されており、しかも皇帝の一存とはいえ『農家の娘が皇后になれる』程に国内の貴族派閥が弱かったりする。
 後まあ、裁判のシーンで皇太后居るのに皇太子でてこないのなんで? とか、。皇帝の居る裁判の場に傍聴人がいるのは、警備の都合上マズくない? とか。

 他にも色々ありますが、言葉や単語に設定が集中している割に、政治周りや皇帝の行動などにご都合感を感じます。

 あと、物語の根幹に突っ込むようですが、中国における幽霊は日本におけるそれより相当恐れられており、所謂『悪霊』に寄った存在と認識されがちです。
 まあ、時代にもよりますけどね。
 一般に、『天寿を全うした先祖を、正しく祀った場合』などは『子孫を守護してくれる存在』と言う扱いになりますが、そうでない物、特に牢獄なんかに出る霊に関しては『キャー、怖い』で済むレベルじゃない扱いを受けます。と言うか、『キャー、怖い』が出来たとしたら相当肝が据わってます。

 少なくとも、作中のように『被害は出てないみたいだし、大丈夫じゃない?』みたいな大らかな対応ができる存在ではないです。文化圏のリアリティを追求するなら。

 後もうちょっと言えば、『300年も一人でいた』のに怨念その他拗らせて悪霊化しなかった香々ってのにオカルトマニアとしては違和感を感じました。

 地の文について。
 読んで一番違和感を感じたのがこれでした。何せ、ほぼ全ての文章が
①設定の説明か情景描写。或いはキャラの外見描写。
②『誰が何をした(頑なに、全て過去形)』
 のどちらかです。
 まず、設定説明が多いのが問題です。キャラに関係のある物でも、キャラクター以上にその役職や衣類を掘り下げていたのでは、意味がありません。結構な量を削った方が良いと思います。
 それから、徹底した過去形。何か意図があってやった事ですか? 個人的に感じる所として、同じ文尾・文型が続くせいで読み間違えやすい上、常に過去形で書かれるせいで躍動感も勢いもなく、話への没入感が著しく削がれます。
 
 それから、書かれていないことについて。
 まず、全体的に感情が薄味です。とっても。銀鈴の言葉を借りるなら、『重湯同然のお粥』くらいに。
 ウィットにとんだ会話や、丁々発止のやり取りはあるのですが、香妃の恨みや銀鈴の感情などが最低限しか見えず、『そういや、「怒ってる」って書いてあったっけなぁ』くらいにしか感情移入できません。
 情景・設定説明を省いて、もうちょっと彫り込んだ感情描写を入れられませんか?
 終盤まで、ほぼ全く感情移入できず、ただ情景描写と設定説明を読み続けた感じでした。

 あと、秋水がアッサリ幽霊を香妃だと信じるシーンなんかが顕著なんですが、展開がひとつひとつ淡白、っていうか雑に感じます。もう少し、『疑う』とか『驚く』などの『溜め』を意識して欲しいです。

 一番重要なのは、この作品の『カタルシス』がどこにあるのかわからない事。
 銀鈴が何かをする訳でも無く、成長するわけでもなく、ただただ皇帝の策に巻き込まれ、香妃と出会い、皇帝にネタバレされ、温泉旅行に連れていかれる。

 どこか、盛り上がる要素がありますか?
 どこか、銀鈴が能動的に何かをやって事件を解決したり、物語を動かしましたか?
 
 きっぱり申し上げれば、『物語の展開』と言う意味に於いて、銀鈴は『コオロギ賭博をやった』以上の事をしていないように見えるし、そもそも銀鈴が主人公である必要性を全く感じませんでした。

 以上。
 俺としても誠に遺憾なのですが、長所に対する記述はありません。
 物語としての没入性、盛り上がりが無く。
 感情移入する要素があまり感じられず。
 中国ファンタジーとしての設定説明に終始した結果、キャラに対してあまり愛着がわきませんでした。

良かった要素

ストーリー

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目的:趣味で書く

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風の舞う地

投稿者 もってぃ 返信数 : 0

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投稿者 タツマゲドン 返信数 : 2

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元記事:僕の彼女が世界征服を企んでいるようです

交流掲示板等で感想、批評を求めましたが、読んでいただけませんでしたので、こちらで感想批評を求めたいと思います。

上記の回答(僕の彼女が世界征服を企んでいるようですの批評)

投稿者 平野ハルアキ : 1 投稿日時:

第二章まで拝読しました。
率直な感想を述べますと、『話に引き込まれそうで、やや引き込まれにくい』と言う印象でした。
強いて言えば、微妙な置いてけぼり感を覚える、と言いましょうか。

文章も上手く、ストーリーが悪い訳でもありません。むしろ、良いと思います。
ただ強いて言えば、一言説明が欲しい場面で説明が不足している事が理由ではないか、と考えます。

一例としまして、冒頭部分。
何故、雪也は夜の公園を歩いていたのでしょうか?
『日課』なり『コンビニからの帰りに、気紛れで』なり、一言でも良いので何らかの理由がなされていれば、と思いました。
仮に先の展開のネタバレ要素を含んでいたとしても、その場合『何か理由がある事を仄めかす』だけでも十分であると思います。

また、細かい点ですが、『第一章 端緒―4』にて(以下、抜粋)。

「ええと、何で僕たち三人、一緒に帰っているの?」

「なんでって、『いつも』でしょう。雪也、本当に大丈夫?」
 春香が心配顔を向けてくる。

「いつも……だっけ?」

「そう。雪也の両親は海外で、自宅に逢瀬さんと二人暮らし」
 春香が、確認するように言葉にしてくる。
(抜粋終わり)

この場面、友哉がそれ以上疑問を挟まないため、『友哉が違和感をアッサリと流している』ような印象を受けました。
確かにそれ以前に、違和感を覚えている描写が存在しますが(第一章 端緒―2)、
ここでもう一つ、『友哉が違和感に戸惑いつつも、取り敢えずは調子を合わせておく』旨の描写を入れても良いのでは、と思いました。

その辺りに気を配る事が出来れば、更に良くなるのではないか、と考えます。
逆に、文章描写が優れているお陰で、能力の説明場面は問題なく理解出来ました。
ですので、説明が悪くて分かりづらい訳ではありません。

正直、我ながら重箱の隅レベルの指摘だとは思います。
しかし、その辺りが改善されれば、更に良い作品になるのではないか、と私は考えます。
以上です。失礼しました。

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元記事:黎明の魔法騎士

剣と魔法の王道ファンタジーを目指した作品です。第一章を全話公開したので今回批評依頼します。

そもそも読まれていないようなので、面白いかどうかを知りたくて今回こちらで晒します。

なろうテンプレは読む分には大丈夫なのですが(もちろん作品によりますが)、書けそうには無いので、チート、ハーレム要素はいれる予定はないです。あらすじにある通り、俺TUEEE要素は今後でてくると思いますが^^;

良い点、悪い点を指摘していただけると喜びます(゚∀゚)

上記の回答(黎明の魔法騎士の批評)

投稿者 犬宮蓮 : 0 投稿日時:

とりあえず1話だけ読みました。ちょっと入りズラさがあると思います。ちょっと長いですし。

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要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: 黎明の魔法騎士

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元記事:神器鳴動

こんばんは。

今年の電撃に出す予定の作品が完成したので批評お願いします。
この作品、実は一度ここで批評をして頂いたものを、設定や展開、文章について一新した作品となっています。

良い作品であると自負していますが、出来るだけ欠点を教えてくれると嬉しいです。
よろしくお願いします。

上記の回答(神器鳴動の批評)

投稿者 s.s : 0 投稿日時:

全部読みました。

全体的な完成度は高いと思いますが、構成がイマイチかなと思いました。

個人的に気になった点はまず、文章がくどい気がします。特に最初の方は力を入れて書いてるのが感じ取れるほど文章が凝っていますが、空回りしている気がします。
特に昨今のラノベは軽い書き口が多い気がするので、このような重厚な文章は好かれないかもしれません。

それに伴いプロローグも少し冗長に感じました。おそらく少年はメインキャラクターでは無いと思うので、そんな出番の少ないキャラクターにここまで文字数を割くのは悪手な気がします。
読者は少年よりも主人公を出してくれと思いますし、少年が主人公だと勘違いされる可能性もあります。

それで、青年とケガレモノのバトルですが、一応ピンチを作って演出していますが、カタルシスがあまり感じられません。それは青年の内面の描写、つまり、なぜ戦うのか? どうして戦うことになったのか? 戦っている時何を考えているのか? が希薄だからだと思います。
あと、能力もなんというか普通でインパクトがありません。人間の脊髄を刀にしたり、異能を使うなら、なにか変わった力を使う方が良いような気がします。

ケガレモノを撃退後のヒロインとのやり取りですが、これもまた微妙です。
ここで緊張からの緩和を図っているのは分かりますが、なんというか、ヒロインとのやり取りは凡庸でつまらないものですし、やりたいことは分かりますが、この書き方は違うかな、と思います。
ヒロインの初登場シーンなのに、ヒロインの容姿説明がなく、ただの良い子で、なにか発明してるのかな? 程度しか印象に残らないのも問題かと。

このあと、沢山のケガレモノが襲って来て、主人公の不死が明かされます。このシーンはいいと思います。

全体的に暗い雰囲気が書けていて私は好きです。

総評ですが、雰囲気や書き口は安定していますが、全体的に地味でのっぺりとした印象、キャラクター描写も希薄で、今の所は魅力を感じません。
さらに、この作品は昨今のラノベの流行とは逆行しているように感じました。
全体的な完成度は高いので、この作品にしか無い何かを序盤からもっとアピールできると良いと思いました。
しかし、プロローグのみの評価なので、この後のストーリー運びで評価は大きく変わるかもしれません。

自分のことを棚に上げ、色々指摘してしまってすみません。電撃に向け、執筆頑張ってください!

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://kakuyomu.jp/works/16817330651925260078

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 神器鳴動

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