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寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのこと (No: 1)
スレ主 ドラコン 投稿日時:
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https://ranove.sakura.ne.jp/1story_system/public_story/03084.shtml
ドラコンです。「創作相談掲示板」「プロット掲示板」でアドバイスをくださった皆さん、ありがとうございます。何とか完成させました。掲示板のほうへ、構想を出していたころが、いちばん楽しかったですね。実際の執筆では、ハイになる特に書きたい場面はともかく、その他の場面は「事務作業」でした。出そうか、出すまいか、迷ったのですが、せっかく完成させられたので、出してみます。
とはいっても、何度も「創作相談掲示板」「プロット掲示板」「プロローブ掲示板」「旧掲示板」「鍛錬投稿室」に投稿したものの焼き直しですが。それこそ、初出から最大10年前後経っています。覚えておいでの方はいますか?
書いていて感じたことは、以下の通りです(順不同)。
1、「中華・時代劇風ファンタジー世界」が上手く表現できているか? 洋服を着ている印象を持たれたくないので、今作ではあえて服装説明を細かくしてみた。その印象は?
2、香々の故郷が、「シルクロードの町」と感じられるか?
3、地の文のうち、「発言者を示す」「視点人物の心情」「背景事情」「キャラの仕草や表情」の書き方がよく分からない。発言者を示す部分は、「〇〇がこう言った」の単調になりやすい。
4、全体的にご都合主義ではないか?
5、香々が、消えたり現れたり、閉じ込められていても、出たり入ったりするが便利過ぎないか(ご都合主義)?
6、裁判場面が2回あるなど、同じ内容を繰り返し書いた感じがするが、その印象は?
7、作中劇『梨妙音伝』は、初出時には簡単に地の文で説明し、後に銀鈴が細かく説明している。このやり方はどう思われるか?
8、こちらの管理人・うっぴーさんがツイートされている創作論( https://twitter.com/ranokenn )とは、正反対のことばかりやっているのでは? 主人公・銀鈴が、「受け身」「操り人形」では? また、設定ばかり書き連ねているのでは?
9、特に書きたい場面はハイになった。だが、それ以外の場面や推敲は、「単なる事務作業」の感じがした。
10、タイトルの印象は? 作品全体のタイトルも、章題も、「出オチ(ネタバレ)」になっているのか? それともこれで良かったのか?
11、台詞を書いていて、銀鈴、茘娘、棗児、香々が「何でこんなことを知っているのか?」と感じた。
12、Wordの音声読み上げ機能を使って推敲すると、場面によっては、「録音した自分の声を聞く感じ」の恥ずかしさがある。また、量が多いので読み上げにも時間が掛かる。
13、どうしても、台詞が「説明臭く」感じる。
あらすじ(プロット)
≪1≫
舞台は、中華風ファンタジー世界の後宮。そして、後宮は妃たちが皇帝の寵愛を競う場ではなく、国お抱えの女性だけの劇団。
邪気を寄せ付けない、だれからも懐かれる天性の「無邪気」の性質を持った、皇后・張銀鈴(ちょうぎんれい)は、侍女の留茘娘(りゅうれいじょう)、程棗児(ていそうじ)とともにコオロギ賭博をやっていた。そこを、皇帝・紀仁瑜(きじんゆ)と、側近で判事の越忠元(えつちゅうげん)に見付かって、現行犯逮捕されてしまう。
銀鈴たちは、後宮内の牢獄に送られた。銀鈴の姉弟子に当たり、判事見習の晶芳雲(しょうほううん)から取り調べを受ける。取り調べでは、銀鈴たちは芳雲から、後宮の牢獄で幽霊が出るとのウワサと相まって、銀鈴たちが蟲毒・呪詛をやっているのでは? との告発状が提出されていることを聞かされる。たが、これを否定する。
また、大規模なコオロギ相撲賭博大会についても聞かれたが、これは黙秘した。
銀鈴たちは芳雲から、証拠隠滅・逃亡の恐れがあるとして、「吟味中の入牢」を命じられる。抗議するが、「勅命である」と押し切られる。
≪2≫
銀鈴たちは、雑居房に収監された。銀鈴たちは、銀鈴が初主演を務めた演目『梨妙音伝(りみょうおんでん)』での、新人女官で主人の不興を買い、投獄され、虐待される役「梨妙音」の話で盛り上がっていた。
そこに、女官に化けた皇太后と仁瑜が、差し入れを持ってやってきた。差し入れの中には、正体不明のお守り袋があった。「牢獄には幽霊が出る」とのウワサがあることから、銀鈴たちはこのお守り袋を「幽霊除けのお守り」と判断する。また、このときに仁瑜から「賭博罪には計画段階で処罰する規定はない」と聞かされ、コオロギ相撲賭博大会潰しの生贄にされたと、銀鈴は判断した。
後日開かれた茶番裁判で、銀鈴たちは「蟲毒・呪詛は嫌疑なし。賭博で当分の間、牢獄で労役」の刑を宣告される。
≪3≫
朝食が消えたため、労役中にイチジクを盗み食いした銀鈴たちは、獄則違反として、3人まとめて真っ暗な独房へ入れられる。その独房で、ウワサの幽霊であり、300年前に獄死した悲劇の踊り子皇后・麹香々(きくこうこう)と出会う。香々の獄死事件が下地になった『梨妙音伝』で主役を演じたのが銀鈴で、銀鈴が当代の皇后であることで、銀鈴は香々に気に入られた。
銀鈴たちが持っていたお守り袋を開封すると、中から「幽霊除け」ではなく、正反対の「幽霊おびき出し」の霊符だった。
銀鈴は、同じ「生贄」でも、「コオロギ賭博大会潰し」ではなく、「幽霊おびき出し」の「生贄」にされたことに、激怒。
香々が現れたことで牢獄から出られた銀鈴は、この策の発案者である忠元を、雷が落ちる霊符「雷符(らいふ)」で攻撃するも、不発に終わり、銀鈴は気絶する。忠元が雷除けの霊符を持っていたことと、銀鈴の「雷符」が定められた手順に則っていなかっためだ。
目を覚ました銀鈴は、この策を認めた仁瑜に食ってかかるも、香々から「あなたたちが“本物の囚人”だったから出てきたのよ。そうでなかったら、退治されるかもしれないので、出てこなかったかもしれない」となだめられ、機嫌を直す。
後宮の霊廟で、香々をお披露目する大々的な祭祀が行われて、幽霊出現のウワサは消滅した。
≪4≫
香々が、出会った直後の銀鈴たちから「馬や駱駝で3カ月かかった故郷まで、汽車なら1日半~2日で行ける」と聞かされ、汽車に乗りたがっていた。
このため、事件解決のご褒美を兼ねて、おしのびで銀鈴は仁瑜に、案内役に忠元を従え、香々と世話係の茘娘と棗児ともに、温泉の離宮への1泊旅行に連れて行ってもらった。
道中、香々は鉄道に感心しっぱなしだった。
離宮の露天風呂で、銀鈴は茘娘と棗児と一緒に、香々から獄死させられた顛末を聞かされ、震え上がった。また、香々に指圧をしたことで、大いに喜ばれた。
ぶどう棚の下で宴会を楽しみ、帰宮し、皇太后にお土産の瓜を渡した。
目的:趣味で書く
要望:長所を教えてください!
この小説を批評する!人気批評!寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評 (No: 2)
投稿日時:
ひたすら好みのままに言います!!合わなかったらスルーでお願いします!
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1,難しいです。
冒頭の冷風扇で
急々如律令は「いそいで速く」「律令のごとくに動け」なので、ここはいいけど
「臨兵闘者皆陣列在前」は「戦に臨める闘者兵士、みんな陣をそろえて我が前に整列せよ」なのを知っているため、それが扇風機回されるトリガーになるのモヤってしまいました。
列車を筆頭に文明を象徴する便利グッズ入れたいのは分かりますが、私的なご都合主義作品目安
「水道の明記が無いけど、自動水洗トイレや自動シャワーなどの設備があきらか個室に設置されている、2階建て以上の宿泊施設」並みに白けちゃいました。
せめてもう少し原始的なシステムーーーーーーー単純に氷室やしっかりした厚い漆喰による断熱、室内水路などのアナログな手法をとるか、アレクサ式じゃない物理なスイッチ起動式、手動オルゴールみたいな絶えず取っ手をぐるぐる回す機構とか、ゼンマイ式とかの安っぽい道具のほうが中華風スチームパンク感が出ると思っちゃいます。
ギミック解説に拘り過ぎて場所が【後宮内のとある空き部屋。】だけなのもちょっと惜しい気がします。
北側の暗い一室なら明かり目的のロウソクやカワラケをつかった行灯の持ち込み、そのせいで気温が上がっちゃうとか。それを冷やすためにゴージャスにも貴人のために設えられた高価な機具である扇風機を持ち込みしている。とかのシチュエーション説明が好き。
あと、これは仕方がないんですが、「氷風扇」があまりに名前のまま過ぎて中華風ではなく昭和風に感じてつらい(;´∀`)中国でのシーリング・ファンの名称が「風扇」っぽいから、仕方ないんですけどね。
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3,
やや読みにくく感じていたけど、●銀鈴、姉弟子の取り調べを受ける
の辺りから、レスポンスが一気に軽妙になるので読みやすい。
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4、ちょっとご都合主義っぽく感じてしまう
冒頭で銀鈴が無邪気な事を、他の登場人物たちにマンセーさせ過ぎているようには感じました。中盤から一気に明るいディスがでて親しみが湧くので、もっと早い段階で明るくディスっておいてもよかったかも?
たぶん読者的には銀鈴と初対面なので、冒頭のアゲアゲで「は?小娘マンセーですか?メアリースーですか?もういいや」みたいな妙な反感を抱いて読むの止めかねない。
ある意味、この物語自体が【読者を銀鈴に惚れさせるための戦い】だと思いますから。読者を追っ払う前に絡めとって欲しい。
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13
いまのところ、噺家の高座感、あるいは演劇脚本感はかなり強いです。
あんまり演劇脚本やト書き読むの好きじゃないので、私的にちょっとキツイ(´・ω・`)
香々姐さん出る所まで読めていないので、とりあえずここまで。
良かった要素
ストーリー キャラクター 設定
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寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評の返信 (No: 3)
投稿日時:
>読むせんさん
ドラコンです。わがままにお付き合いくださり、ありがとうございます。
氷風扇の件です。
ここは、「魔法がある世界」を示す場面として、やや無理矢理入れました。ここで魔法を使わないと、魔法が出てくるのが、かなり後のほうになって、唐突になってしまうかな? と感じましたので。
事務的に書いていた場面なので、正直面倒臭くなっていたというのもあります。冒頭なので、氷風扇の設定をくどくど書くのもためらいがありました。
裏設定ですが、この世界の魔法道具は、術者(使用者)が「気」を注入して、効果を発揮します。ですので、一定時間ごとに「気」を注入し直す必要があります。
ですので、銀鈴たちが永巷へ連行された場面は、「注入された“気”が切れた、氷風扇が床に落ちていた」でシメても良かったかもしれません。
>「臨兵闘者皆陣列在前」は「戦に臨める闘者兵士、みんな陣をそろえて我が前に整列せよ」なのを知っているため、それが扇風機回されるトリガーになるのモヤってしまいました。
九字の「臨兵闘者皆陣列在前」は、手元の資料では「精神統一の呪文」とされていますので、使いました。ただ、家電相当の魔法道具を使うのに、いちいち九字の呪文を唱えるのも、長いかな? との感じはありました。九字の呪文は、「護身法」ですから、非戦闘時の生活系の呪文では、ないほうがテンポが良くなりますかね。
生活系の魔法のイメージは、何度も書いていますが、『ドラえもん のび太の魔界大冒険』での魔界星に乗り込む前の「魔法世界ののび太の町」のイメージです。
寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評の返信の返信 (No: 4)
投稿日時:
魔界大冒険みたことがないです!(;´∀`)わかんない
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九字はバリエーションがあって臨兵闘者 皆陣裂?在前だと
「戦に臨める闘者兵士は、みんな陣が破裂しちゃって我が前にくちゃっとなってんぜ」で攻撃属性。
九字のルーツは儒教ですが以降の修験道とかでアレンジされまくって和風感もありますね。
昔、友人に布教された「少年陰陽師」とかいうカドカワ・レーベルで主人公が、その訓読み九字を必殺技感覚で連呼していたので、正直へんな笑いが出て困った思い出。いや君、スペシウム光線やライダーキックじゃないんだから・・・みたいな。
知らない世代は知らないけど知っている世代の人に当たると一気に和風認識くらいそう。
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魔法系は正直、使い方が厳しいです。それこそ雑談に近くなるので、あっちで書こうと思います。
寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評の返信の返信の返信 (No: 5)
投稿日時:
>読むせんさん
ドラコンです。再度ありがとうございます。
>魔法系は正直、使い方が厳しいです。それこそ雑談に近くなるので、あっちで書こうと思います。
そうですね。ここで魔法の議論をしても、筋から外れますからね。ですが、簡単に書いておきます。
>九字のルーツは儒教ですが以降の修験道とかでアレンジされまくって和風感もありますね。
九字の呪文のルーツは、太上老君や西王母を祀る「道教」のほうです。道教は、陰陽道と関係が深い、とされています。呪文が同じなのも、当然かと。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E5%AD%97
儒教のほうは、『論語』「述而」に「怪力乱神を語らず」(人知で推し量れず、理性で説明できないことは語らない)とあります。
「臨兵闘者皆陣列在前」+「(効果)」+「急々如律令」形式の呪文は、嬉野秋彦氏著、1990年代後半~2000年代初頭の中華ファンタジー『チキチキ美少女神仙伝!』(角川スニーカー文庫)、『チキキキのわ~る烈風伝!!』(ファミ通文庫)で、ヒロインが使っていました。
ただ、「効果」のところは、「絶火来々」といった感じで、お札を投げ付けて、敵を攻撃していました。この呼び出す効果が、「〇〇来々」と漢字4字になっていることと、語尾「来々」なのが、中華っぽさを演出しています。
作中の「中華っぽさ」の演出は、主に「食事」でやります。「●銀鈴、姉弟子の取り調べを受けるのこと」の先の、「●銀鈴、獄中で差し入れを受け取るのこと」以下の項では、中華料理を出しますので。
これは先の返信で書き忘れたので、書いておきます。
>ギミック解説に拘り過ぎて場所が【後宮内のとある空き部屋。】だけなのもちょっと惜しい気がします。
>北側の暗い一室なら明かり目的のロウソクやカワラケをつかった行灯の持ち込み、そのせいで気温が上がっちゃうとか。それを冷やすためにゴージャスにも貴人のために設えられた高価な機具である扇風機を持ち込みしている。とかのシチュエーション説明が好き。
建物関係の描写というか、シチュエーションの説明は、中盤以降で多少出てきますね。氷風扇の場面は、冒頭も冒頭なので、建物関係の描写やシチュエーションといった「説明」をくどくど書くのには、抵抗がありました。
それでも、銀鈴の背景については、「主人公」なので、書く必要があるかな? と判断し、あのように書きました。銀鈴の背景は書く必要があったのでしょうか?
寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評の返信の返信の返信の返信 (No: 6)
投稿日時:
九字の説得力と魔法の併用がめちゃ難しい(;´・ω・)
>>それでも、銀鈴の背景については、「主人公」なので、書く必要があるかな? と判断し、あのように書きました。銀鈴の背景は書く必要があったのでしょうか?
ここで話しても趣旨違いにならなくなった気配がするので、こっちに書いちゃう
「魔法が存在する世界」における銀鈴の【“天性の無邪気の気”】って、婚約破棄もの読んだ人には、明らか【チートな魅了魔法】にしかみえなくなると思うんです。
銀鈴の“天性の無邪気の気”は、たぶん人よりちょっと注目を集めやすくなる程度の物でしかなく、本人の努力や人徳によって人を惹きつけているのに、魔法があるとそれが自助努力ではなく糞ナーロッパのイキリ主人公のチート能力の一種に見えかねないと思います。
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私の世界には【チートな魅了魔法】は存在しません!といわれても在野には、電波ヒロインたんによる、洗脳系魅了魔法やドラック型の依存症な魅了魔法がゴロゴロしている。
そういうご都合主義作品はスカスカの部分を埋めるために地球歴史上のマジックワードとか精霊を使いたがるので 【どうせ、この作品にも常時発動型の、なにやっても誰にでも無条件で愛されるようになる魔法があるんやろ?】という逆期待感がすごい邪魔になると思います。
銀鈴が頑張って自分で勝ち取った信頼を「魔法」の一言で疑わしく、下手すると貶めてしてしまう危険性が有る気がするんです。
寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 8)
投稿日時:
>読むせんさん。
ドラコンです。
ご返信を拝読した限りですが、読むせんさんは「魔法が使えるのは『銀鈴だけ』」と認識されていませんか?
作中の魔法は、一応「攻撃系」のものはありますが、主として「生活系」で、「家電の置き換え」の感覚が強いです。
ですので、銀鈴でなくとも、魔法は使えます。
香々をおびき出すための霊符を忍ばせたお守り袋を作ったのは、皇太后です。
どこまでお読みいただけたかは分かりませんが、先の箇所では、以下の通り「生活系の魔法道具」が出てきます。
・「●銀鈴、獄中で差し入れを受け取るのこと」の夕食が差し入れられる場面で、「保温呪符が刻まれた湯入り竹筒」。
・「●銀鈴、ゆかりの人物と邂逅するのこと」で、懐中電灯感覚の「夜光石」(呪文詠唱者は香々)。
・「●銀鈴、皇后宮へ戻り、ブチギレるのこと」の最後のほうで、忠元がネタばらしをする場面で、「保温箱」(中の食べ物が熱々のままになる)。
ほかには、「●銀鈴、幽閉房に入れられるのこと」で銀鈴たちがつけられた首輪は、術がかかっていて、獄則違反をすると首が絞まります。
最初のご回答でいただいた、この件です。
>やや読みにくく感じていたけど、●銀鈴、姉弟子の取り調べを受ける
の辺りから、レスポンスが一気に軽妙になるので読みやすい。
これは自覚がありません。ご存じの通り、この作品は順不同で書いたので、気分がハイになっている場面と、事務的に書いた場面とがあります。その違いでしょうか? 「役儀により言葉を改める」の台詞で、銀鈴を高圧的に取り調べる場面を書きたい、との思いはありました。
寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評の返信の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 11)
投稿日時:
家電の置き換えの時に「マホウ」という言葉を使ってしまうだけで、「チート系糞魔法」を瞬間的に連想してしまう場合がある感じです。
ーーーーーーーーーーーーーーー
たとえば「術具」「宝貝パオペイ」「寿具」あるいは「呪具」や「魔道具」など、器物依存の名称にして「マホウ」というチートっぽい言葉を避ける、とかでもいけると思います。「呪符」とかも使い捨てカイロ感覚でいけるかと。
家電に対する「電気」みたいに、それ単品を人間は持ち運べず、バッテリーや乾電池などの魔石や呪石という「容器」の必要がある的な。
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>>「魔法が使えるのは『銀鈴だけ』」と認識されていませんか?
まだ読みかけですが皇帝の文字から筆者の人間性を測れるとかも、統計学とかに近そうなのに、「ご都合主義的サイコメトリー」に見えて惜しいと思いました。不都合魔法なら、能力をコントロールできず、全ての文字群から人格をデタラメに読んでしまって苦しむ描写とかも欲しい。
多くの書をひもとき、書をしたためた人と対話し、彼の人は統計学的に筆跡鑑定術を体得した。
あるいは筆跡鑑学を統計し学問化した老師に幼くして師事し、筆跡鑑定術の薫陶を受けた皇帝が、銀鈴の書に「言い知れない煌めき」を見出した方がおもろそう。
あと幽霊も聖魔法でかっ飛ばすとかしちゃえばー?とかの魔法チート思考が出しゃばったりもします。
ファンタジーに推理と怪奇物ってどうにも特性を殺し合ってしまう傾向が強いんです。
女性向け作品は、あまり安易にマホウっぽさを出さない、不便さを大切にした方が、物語がおもろくなる気がします。単に私の趣味です。
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あ、あと【無邪気の相】のくだりが、ある意味邪魔かも?
銀鈴はなんか理由を教えてもらえないまま皇后位に据えられ、皇帝と一緒に仲良くいるくらいの方が読者的には「主人公は、どうやって皇帝を射止めたのだろう?」「皇帝は銀鈴のどこに惹かれたのだろう?」という謎を抱えます。
ちょっとチープかもですが「その謎の答えを知りたい」と思わせながら銀鈴を知っていけた方が、読者的には魅力的に映ると思います。銀鈴わりに賢いし、かわいいんですから。そんな盛らなくていいかも?
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作業用BGMにしちゃろ、と思い、読み上げアプリに落としてみました。ざっくり2時間30分の物語になっていて、香々がフォアジャオ齧りだしたのが45~1時間くらいの位置です。
出るのおそい!!(´Д`)理想を言うと30分くらいには予兆とかが欲しいです。あと1時間分くらいまだ聞いてないです。
裁判あたりの印象として3人娘のセリフの後に解説が来るようになるので「え?なに?それ?なんか大変なの???」と、深刻な話題の時に置き去りにされる感がけっこうあります。
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>「●銀鈴、賭けコオロギ相撲に興じるのこと」の項はなくして、いきなり「●銀鈴、姉弟子の取り調べを受けるのこと」にして、コオロギ賭博は地の文で軽く触れる程度、にしたほうが良かったのでしょうか?
良かったかも。
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今回の話ってザックリざくざく改変すると、日本の宝塚音楽学校でも似たような展開で説明できると思います。
①タカラジェンヌを目指す学校内で、ラジオとかで阪神競馬場を傍受しながらチロルチョコとかでトトカルチョしているのが、教師にバレる。
②普段使わないレッスン場に呼び出し食らって吊し上げ。てっきりトトカルチョが原因で怒られると思いきや、「学内で怪しいドラッグを売買している疑惑」というトンデモナイ理由で主人公達は絶句する。
③だが事情聴取を受けるうちに違和感を感じ、どうにも裏があるんじゃない?と考察し情報収集を始める主人公
④ドラッグ疑惑のせいで練習や食事等を他の生徒たちと接触禁止にされてしまい、レッスン場にほぼ軟禁されてしまっていた主人公だが、見張りの人やレッスン場に積み捨てられていた古い新聞の内容から、このレッスン場で過去に血生臭い事件が起こった事実に至る。
⑤とある花形の娘役がドラッグ疑惑によって主役を降板させられてしまい、そのことにショックを受けた彼女は屈辱と抗議のために、レッスン場で彼女が演じるはずだった主人公の服を着て、自殺してしまったのだという。
しかも、当のドラッグ疑惑は、彼女があまりに卓越したダンスを踊れる事に嫉妬した生徒たちが「あの子のダンスが巧すぎるのはドーピングのせいじゃない?」という誹謗中傷が伝わるうちに変化したデマでしかなく、少し調べたら明らかになるような些細な物であった。
⑥以降、そのレッスン場では怪奇現象が多発し、もっというと彼女が演じるはずだった演目を練習していると事故まで発生するようになり、彼女の名前と彼女が主役を張る予定だった演目は学園から消される事になった。
⑦彼女の名前と彼女が演じるはずだった演目の題名を、主人公達が声に出したその夜から、彼女の亡霊が夜毎現れて徘徊するようになってしまう。
みたいな。
ーーーーーーーーーーーーーー
一番大事にしたいコンセプト部分が、ちょっと分からないかも。
服もですが料理の説明が詳細で、けっこうおもしろいですが、演目メインにしたい作品だとちょっと邪魔な気もします。
寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 12)
投稿日時:
これまた追加
香々との汽車のシーンがめちゃ詳細で楽しいんですが、香々の背景が暗すぎてバグる(;´・ω・)
ここのエピソードとかは単に墓で眠っていた香々が一人で動く根性の無い小娘に憑りついて、一緒に汽車旅!とかのシンプルな形で読みたいかも。
寿国縁起とかの大乗テーマなら「汽車を巡る、動きまくるヒロイン達」とかにして、エピソード主を切り分けてもアリかも?
寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 13)
投稿日時:
>読むせんさん
ドラコンです。
>一番大事にしたいコンセプト部分が、ちょっと分からないかも。
この作品は、「やりたいことを一応全部ぶち込んだら、こうなっちゃいました」との作品です。身も蓋もありませんが、コンセプトは「銀鈴虐め」です。
最初にパッと思い付いたのは以下の感じでした。
1、銀鈴が演劇で悪妃に虐められる役で、庭の石畳磨きをしている場面を炎天下で稽古している。
2、熱中症で銀鈴が倒れかけたところに、皇太后がやってきて、稽古熱心な銀玲をほめる。
これだけでした。
牢獄での「幽霊調査」は、「別枠」で、「秋水から、『牢獄で幽霊が出る』との噂を相談された銀鈴が、芳雲とともに牢獄に潜入する」だけでした。
このサイトに新掲示板がなかった頃ですから、10年前後前に「鍛錬投稿室」へ、「銀鈴が、忠元と芳雲から取り調べをされる」ネタを投稿したことがあります。ある方にこのネタが受けたので、もう一度やってみたかったんですよ。
>家電の置き換えの時に「マホウ」という言葉を使ってしまうだけで、「チート系糞魔法」を瞬間的に連想してしまう場合がある感じです。
>たとえば「術具」「宝貝パオペイ」「寿具」あるいは「呪具」や「魔道具」など、器物依存の名称にして「マホウ」というチートっぽい言葉を避ける、とかでもいけると思います。「呪符」とかも使い捨てカイロ感覚でいけるかと。
返信では、簡便に「魔法」「魔法道具」としていますが、作中で魔法道具を示すなら、「仙具」「宝貝」「宝具」あたりの語を使うつもりではいました。
>家電に対する「電気」みたいに、それ単品を人間は持ち運べず、バッテリーや乾電池などの魔石や呪石という「容器」の必要がある的な。
これも考えてはいました。例えば、電話相当の鏡なら、電話料金分のお札を買って裏側に貼り付けておいたり、使っていくうちに曇ってくるから磨き直しに出したり、という感じです。
>あ、あと【無邪気の相】のくだりが、ある意味邪魔かも?
>銀鈴はなんか理由を教えてもらえないまま皇后位に据えられ、皇帝と一緒に仲良くいるくらいの方が読者的には「主人公は、どうやって皇帝を射止めたのだろう?」「皇帝は銀鈴のどこに惹かれたのだろう?」という謎を抱えます。
>ちょっとチープかもですが「その謎の答えを知りたい」と思わせながら銀鈴を知っていけた方が、読者的には魅力的に映ると思います。銀鈴わりに賢いし、かわいいんですから。そんな盛らなくていいかも?
そうですね。銀鈴が、「皇后であること」の説得力のために先に書きました。ですが銀鈴の「無邪気の気」は、「後宮太学受験者の履歴書の中で、仁瑜が特に魅かれたのが、銀鈴の履歴書だった」程度にぼかしておいても良かったかもしれませんね。
>作業用BGMにしちゃろ、と思い、読み上げアプリに落としてみました。ざっくり2時間30分の物語になっていて、香々がフォアジャオ齧りだしたのが45~1時間くらいの位置です。
>出るのおそい!!(´Д`)理想を言うと30分くらいには予兆とかが欲しいです。あと1時間分くらいまだ聞いてないです。
書き終わって、思いのほか分量があったのには驚きました。
一応、予兆としては、「●銀鈴、姉弟子の取り調べを受けるのこと」で、芳雲が取り調べを行う前に、銀鈴たち3人に「皆さん、この部屋に何かを感じませんか?」と聞いています。また、この後も芳雲が、「銀鈴、そのほうのところへ、芬将軍より『永巷での幽霊騒動について』との報告書がいっています。読まなかったのですか?」とも言っています。
さらに、「●銀鈴、獄中で差し入れを受け取るのこと」で、夕食後に「気にしてない、って、秋水からの『永巷での幽霊騒動について』の報告書があったでしょう。報告書は、ちゃんと読まないとダメよ」と、茘娘が言っています。
そもそもこの項の「差し入れ」というのが、銀鈴たちが「幽霊除け」と判断した(実際は、正反対の「幽霊おびき出し」)のお守り袋です。
これでも、「幽霊が出る」予兆としては、弱かったのでしょか? それとも「●銀鈴、獄中で差し入れを受け取るのこと」の項の中で、銀鈴が「赤毛の美女(香々)」をチラッと見る場面を入れたほうが良かったのでしょうか? (銀鈴は寝ぼけて勘違いしたと判断)。
>裁判あたりの印象として3人娘のセリフの後に解説が来るようになるので「え?なに?それ?なんか大変なの???」と、深刻な話題の時に置き去りにされる感がけっこうあります。
作者コメントの「3、地の文のうち、「発言者を示す」「視点人物の心情」「背景事情」「キャラの仕草や表情」の書き方がよく分からない」が、まさにこれです。
裁判場面は特に、最初に台詞だけ書いて、後から地の文を埋め込んでいく、との書き方をしました。台詞の前に、発言者を示す地の文があると、だれが発言しているのかが分からなくなったので、台詞の後に発言者を示し、解説を加える方針で書きました。どのタイミングで、どう解説を入れるかが、非常に悩ましかったです。
>今回の話ってザックリざくざく改変すると、日本の宝塚音楽学校でも似たような展開で説明できると思います。
ネタ元がよくお分かりですね。私も、宝塚歌劇団や宝塚音楽学校に詳しいわけではありません。ですが、「女性だけの劇団」といえば、宝塚歌劇団ですからね。しかも、鉄道会社阪急電鉄系です。
>香々との汽車のシーンがめちゃ詳細で楽しいんですが、香々の背景が暗すぎてバグる(;´・ω・)
構想段階のご回答で、銀鈴をあれだけ「不幸娘」にしようとしていた、読むせんさんのお言葉とはとても考えられませんが。
>ここのエピソードとかは単に墓で眠っていた香々が一人で動く根性の無い小娘に憑りついて、一緒に汽車旅!とかのシンプルな形で読みたいかも。
ここのエピソードは、なくても良かったんです。ただ、もともと「鉄道が存在する中華風ファンタジー世界」を書きたいとの思いで書きました。
その上、読むせんさんが「今なら鉄道があるから、秘伝書を取りに行くのに昔ほど時間がかからないだろうし。牢屋の中で閉じ込められていた皇后さまに、生きている人間では見る事ができなかった「新しい時代」を見せてあげて欲しい」( https://www.raitonoveru.jp/counsel/novels/thread/13078 )とおっしゃってくださったので、この項を付けたしました。
「楽しい」と評価してくださり、ありがとうございます。
訂正・追記 (No: 14)
投稿日時:
訂正です。
【誤】このサイトに新掲示板がなかった頃ですから、10年前後前に「鍛錬投稿室」へ、「銀鈴が、忠元と芳雲から取り調べをされる」ネタを投稿したことがあります。ある方にこのネタが受けたので、もう一度やってみたかったんですよ。
【正】このサイトに新掲示板がなかった頃ですから、10年前後前に「鍛錬投稿室」へ、「銀鈴が、忠元と芳雲から『役儀により言葉を改める』と前置きされて、『時代劇調』の取り調べをされる」とのネタを投稿したことがあります。ある方にこのネタが受けたので、もう一度やってみたかったんですよ。
ここからは追記です。
とはいっても、書いていて、ちょっと恥ずかしかったですが。
ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン
プロ作家、編集者にアドバイスしてもらえる!勉強会で腕を高めあえる!小説で飯を食べていきたい人のための創作コミュニティ。学生には交通費1000円を支給。
訂正・追記の返信 (No: 15)
投稿日時:
>構想段階のご回答で、銀鈴をあれだけ「不幸娘」にしようとしていた、読むせんさんのお言葉とはとても考えられませんが。
作品コンセプトによります。
たとえば、よくわからないままタカラジェンヌの花形に冴えない一年生が抜擢されたら、どうやっても虐めは発生すると思います。夢と希望と野望をもった誇り高い少女達から「なんでアンタなのよ!!」とかはなる。
やっかみとかは上にいけばいくほど出てくるから、どうあがいても不幸はふりかかると思います。
ついでに、ある程度長編になると、銀鈴は物語を面白くするための不幸が必要になりそう。
みをつくし料理帖って本にかいてあって「あー、そうかも」となったんですけど、作中そこそこの大棚の娘に「天下取りの相」が出ていると皆よろこぶけど、当の娘は暗い顔。
「我が家くらいの店の規模で天下なんて取れっこないのに、天下取りだよ?」
「天下を取れるか、はたまた死ぬかって事なんだよ、きっと」
‥‥みたいな。天下取りの相を持つ娘の運命は、実際に苛烈な物になりました。
社会的なステータスが上位になるほど、面倒くさい嫌な事がセットになるのは有ると思う(;´・ω・)
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虐めや残酷さにもお国柄がでて、今だと韓国ドラマの虐め演出のえげつなさに感心したりします。
もし、日本のドラマで韓国ドラマじみた虐めシーンを演じても「いや、日本じゃ普通そこまでやらんだろ」って普通にスン‥‥ってなりません?
中国の虐め感とかだと、なんとなくスカッとサイコパスな印象。
皇帝以外はみな上司がいる超縦割り社会的な世界設定なので、上の人に悪評やデマを吹き込めば、上司1人の一存で首切り(物理)が確定。そいつのプライドや誇りを、心を折るためにあらゆる糞な行為を、自分の手を一切汚さずサラっとビジネスライクに行えてしまう。
日本人なら気に入らない創作キャラやマンガのキャラに敷き写し、キャラを不幸にして「ザマァwww」な行為を本人に実行しちゃう。みたいな物騒さや機械的な不気味さ、現実感の無さが中国にはある気はします。
日本の虐めだと恥の文化なので対象に恥をかかせる一方で、いかに自分が被害を被らず実行犯にならず、部外者として逃げきるか?自滅させるか?という狡さがあり粘り気や湿度が高い気がします。
なので、不幸を日本人が書くと、ついねっちょりしちゃうんですけど、中国的な不幸ってスカッと地獄感がある気がする―———とかを当時、うまく言語化できなかった感じです。
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今だと林田球の「ドロヘドロ」ってマンガやアニメの空気感が中華だと思う!!とか言えます。
訂正・追記の返信の返信 (No: 16)
投稿日時:
雑談っぽくしてしまいましたけど、まあ空気感とコンセプトの誤解を伝えたかった感じです・・・(-_-;)
とりあえず纏めきれてしまったけれど、全体的に特濃なので分割したり別コンセプトで描いても良かったかも?ですねー。
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私的にスゴイと思ったのはアナログでの銀鈴の察しの良さと、それを演出できた部分。
自分の状況と組み合わせつつ、相手のリアクションや言葉尻とかから相手の狙いを見当つける銀鈴は聡明だと思ったし、その検討のつけ方が読者的にも納得できるアナログ形式ですから。
男性向けだと超能力で察せちゃった!とか盗聴スキルや諜報部の仲間が内情全部スッパ抜いて教えに来てくれるとか、今回だと香々が全部聞いて来て教えてくれるとか「御都合パート」でやっつけちゃう部分だと思います。
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香々が出始めてからは彼女が鬼霊のたぐいのわりにフレンドリーで、明るく出ずっぱりなのに「長いね!?」となりました。
中国の幽霊は非業の死のわりに楽しく酒飲んで生者と騒いだり、恨み言とかをネチネチしないタイプが多い。
または恨みの念が深すぎて完全にバケモノ化して人間をバリバリ喰うとかが多いですね。ただ、日本人にはその鬼霊感がないので、日本の幽霊っぽさが無い彼女の言動にまごつくと思います。
一方で、銀鈴が香々に抱きしめられるたびに「あ、涼しい」と言っている警戒心の無さと、彼女を助けたいライチちゃんとナツメちゃんの必死さが馬鹿馬鹿しくて可愛いかったです。
訂正・追記の返信の返信の返信 (No: 17)
投稿日時:
>読むせんさん
いつもありがとうございます。ドラコンです。
> たとえば、よくわからないままタカラジェンヌの花形に冴えない一年生が抜擢されたら、どうやっても虐めは発生すると思います。夢と希望と野望をもった誇り高い少女達から「なんでアンタなのよ!!」とかはなる。
これは少しは考えていまして。ですので、ガス抜き(?)で、銀鈴に「虐められる役」がいってしまう、という感じです。虐めるが側も、虐められる側も「舞台の上だけだから」とあっけらんとした感じになればいいのですが。そのぶん、舞台の上では容赦なしですが。
>香々が出始めてからは彼女が鬼霊のたぐいのわりにフレンドリーで、明るく出ずっぱりなのに「長いね!?」となりました。
>中国の幽霊は非業の死のわりに楽しく酒飲んで生者と騒いだり、恨み言とかをネチネチしないタイプが多い。
>または恨みの念が深すぎて完全にバケモノ化して人間をバリバリ喰うとかが多いですね。ただ、日本人にはその鬼霊感がないので、日本の幽霊っぽさが無い彼女の言動にまごつくと思います。
うまくいった、と解釈して良いのでしょうか? 香々は、書いていて「幽霊っぽくないな」とは感じていました。
一応、中国の幽霊については調べました。ただ、中国の怪奇小説『聊斎志異』も手元にありますが、特別読み込んだわけでもありませんし。
>私的にスゴイと思ったのはアナログでの銀鈴の察しの良さと、それを演出できた部分。
>自分の状況と組み合わせつつ、相手のリアクションや言葉尻とかから相手の狙いを見当つける銀鈴は聡明だと思ったし、その検討のつけ方が読者的にも納得できるアナログ形式ですから。
これには自覚がないんですよ。銀鈴に限らずですが、書いていて、このキャラが「何でそんなことを知っているのか? 分かるのか?」という感じでした。
訂正・追記の返信の返信の返信の返信 (No: 18)
投稿日時:
>まくいった、と解釈して良いのでしょうか?
寿国は寿国であって厳密には中国ではないので、幽霊のニュアンスを中国仕様にするなら、日本読者のための寿国の幽霊観の説明が必要になりますねー。
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>これには自覚がないんですよ。
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「わたしたちって、賭けコオロギ相撲大会潰しの見せしめで、生贄よね? 、そのわりに見せしめ感が弱いから変」
「そうなのよね。中庭掃除だけだったら、普段の仕事よりも楽なのよね。ある意味、お休みをもらったようなものだし」
「①閉じ込められて、②囚衣を着せられているけど、③労役もただのはき掃除だし、
朝餉の花捲(ホワジュアン)は消えたけど、④朝昼晩三食ちゃんと出てくるわよ。
⑤お菓子も、お茶も、本も言えばいくらでも差し入れてくれるし。⑥これで罰なの?
陛下も、越先生も、一体何を考えているの? 何か裏がありそうよね。
だいだい茶番裁判の最後に、越先生はこう言ってなかった? ⑦『コオロギ賭博事件、及び蟲毒・呪詛の件は、落着!』
って。お芝居の裁判場面のシメなら、普通『これにて、一件落着!』じゃない? 『コオロギ賭博事件と蟲毒・呪詛』って、
わざわざ事件を限定してるわよ。別に何かあるんじゃないの?」
とかのクダリっす。
ーーーーーーーーーーーーーー
まるで晒し物かジョークグッズじみた囚人服を着せられる(晒しもの目的?)
小道具でしかないものの拷問具部屋に連れていかれる(むしろシチュを整えてめちゃ厳しく威圧する目的?)
「皆さん、この部屋に何かを感じませんか?」
「特に何も感じないわ」
「私も何も感じないわね」
「拷問部屋なので、気持ち悪いけど、それ以外は、特に何も」
芳雲の問いに、銀鈴、茘娘、棗児の順に答えた。
「そうですか。では、取り調べを始めましょうか」
このクダリに「いや、ナンヤネン」というギャグ感と違和感
(なんか、芝居がかってたし、手回しも良過ぎない? 茶番っぽいし、遊ばれている感じもするのよね)
ほんとに死罪もあり得るなら、今ごろわたしたちは鉄の首輪、手枷、足枷をつけられているわよ。こんなごはんも食べられないわよ。それどころか、わたしはお薬を賜って、二人は酷い拷問に遭ってるんじゃない?
ここ辺りで変なお守りを貰い、お守りデザインの違和感も抱いてる。
「拷問に遭わなかったどころか、お風呂に入らせてもらえたわよ。お芝居や小説での重罪人は、お風呂はもちろん、体をふくことすら許されず、拷問に遭って、体は傷だらけ、垢まみれじゃない? 髪も結うことも梳(と)くこともできず、垂れ髪か、短く切られるんじゃない?
わざわざ皇帝が面会に来る。皇帝に媚びた振りしつつ詳細を探る、ついでに差し入れに法律書をねだる。持ってきてもらえる
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ガチの大逆なら差し入れなんかもらえっこないし、皇帝も裁判長サイドが、大逆事件を起こしていない事を確信している事をリーク。
なのに賭博罪にしては罪が重そうな境遇にされている。晒し物のような格好をさせておいて実際には晒し物にはしない。なんかオカシイ。
ーーーーーーーーーーーーー
今回の騒動の目的
①無罪なのに裁判長がごっこ遊びをして遊んでいる
②ガチ大逆罪疑惑に発展している
③女生徒共は悪質な事するんじゃねーぞゴルァ!!な晒し物にする
④マジ処罰(トトカルチョの方)
実際どれでもないんですよね
ーーーーーーーーーーーーーー
たしかにチグハグなのがが分かるように書けていますし、そのチグハグさの探りや起点が銀鈴の行動にちゃんとあります。
まめに誰かが別々に様子を見にくてくれるのも、どこか三人娘を「観察」している感じがでています。
【ウミガメのスープ】あるいは【ラテラル・シンキング】ゲームみたいになっています。
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理想を言うと、ライチちゃんやナツメちゃんの食欲がない時に、ご飯がふと減っていて、「二人ともちゃんとご飯食べてる・・・・けどいつ食べたんだろ?」とか違和感の挿入があったり、
自分たちが【泳がされているか観察されている、囮にされている】ことを自覚。
香々が出る直前に、「ここに何かヒントが入っていそう」と目星つけて、もらったお守りを自力で破き、中から逆作用に改造された幽霊除けの呪符が出てきた‥‥とかの展開あっても良かったと思います。
訂正・追記の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 19)
投稿日時:
>読むせんさん
ドラコンです。過分なお褒めにあずかり、恐縮です。
>寿国は寿国であって厳密には中国ではないので、幽霊のニュアンスを中国仕様にするなら、日本読者のための寿国の幽霊観の説明が必要になりますねー。
確かに「寿国の幽霊観」は書いておくべきでしたね。前に申し上げた通り、「中国の幽霊」は少しは調べました。ですが、「日本の幽霊」には無知なので、その差異がイマイチ分からないですね。
>私的にスゴイと思ったのはアナログでの銀鈴の察しの良さと、それを演出できた部分。
>自分の状況と組み合わせつつ、相手のリアクションや言葉尻とかから相手の狙いを見当つける銀鈴は聡明だと思ったし、その検討のつけ方が読者的にも納得できるアナログ形式ですから。
これは、香々が現れる前の「銀鈴の獄中での裁判へのツッコミ」でしたか。
ご丁寧なご感想、ありがとうございます。
銀鈴の「裁判へのツッコミ」は、実は書いていて違和感があった箇所です。いくら銀鈴が皇后で、周りに判事の忠元と芳雲が居るとはいえ、「14歳の女の子が刑事裁判実務に詳しいのか?」と。
それに、「投獄・裁判が茶番」と示せればいいな程度に、それほど深く考えずに書いたことでもあります。
>皇帝に媚びた振りしつつ詳細を探る、ついでに差し入れに法律書をねだる。持ってきてもらえる
この箇所は、銀鈴の「無邪気」「天真爛漫」のキャラ付けからは反するので、ツッコミがあるのでは? と考えていました。銀鈴が「悪女」っぽくも見えましたので。
むしろ、最初のコオロギ賭博の場面で、銀鈴を勝たせたことにツッコミが来ましたからね。
>理想を言うと、ライチちゃんやナツメちゃんの食欲がない時に、ご飯がふと減っていて、「二人ともちゃんとご飯食べてる・・・・けどいつ食べたんだろ?」とか違和感の挿入があったり、
自分たちが【泳がされているか観察されている、囮にされている】ことを自覚。
香々が出る直前に、「ここに何かヒントが入っていそう」と目星つけて、もらったお守りを自力で破き、中から逆作用に改造された幽霊除けの呪符が出てきた‥‥とかの展開あっても良かったと思います。
そっちの展開のほうが良かったかもしれませんね。書いていて、銀鈴が「操り人形」になっている感じもしました。
訂正・追記の返信の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 20)
投稿日時:
> 銀鈴の「裁判へのツッコミ」は、実は書いていて違和感があった箇所です。いくら銀鈴が皇后で、周りに判事の忠元と芳雲が居るとはいえ、「14歳の女の子が刑事裁判実務に詳しいのか?」と。
魔法の言葉としては、「極道は、だいたい法律に詳しい」ですね。
ルール違反スレスレの事をしたいやつは、関連法律をけっこう事前学習してます。
コオロギ賭博を始める時点で「どこまでやると違反なのか?」を調べていそう。
「あなた、そんな事まで調べてたの?!」
「そこまでガチだったとは‥‥」と、二人にドン引きさせたらOKです。
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男でなく女の子なので、時にあざとく振る舞うのは有り。女の子の前では図太く、逞しく。男の前では子猫のように愛らしく媚びたり、裁判官の前では誠実に。POに分けて態度を付け替えるしたたかさは可愛い。カワ(・∀・)イイ!!。可愛いやろがい。
無邪気に固執しなくても、基本は素直なのに時に悪女っぽさがありつつ豪気さがあって、そのくせイチジクは盗み食いしちゃう、いい感じに小物感もある主人公って、女の子ウケがいいと思います。
なんかよく分からん無邪気の相とやらで無条件に愛されるより、ずっと納得できる人徳のスタイルですよ。
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コオロギ捕獲に関しては
寄って来てくれたのは事実だが、コオロギ・スカウトのために便所裏から天井裏まで、毎晩毎晩後宮中を這いまわってスーパー・コオロギを探していたため、目撃者が銀鈴を「蜘蛛女」とか「四つん這い幽霊」と勘違いして幽霊騒動に拍車を駆けていた・・・・とかでもいけると思います。
「あなた、そんな事までやっていたの?!」
「そこまでガチだったとは‥‥」と、二人にドン引きさせたらOKです。
訂正・追記の返信の返信の返信の返信の返信の返信の返信 (No: 21)
投稿日時:
>読むせんさん
いつもありがとうございます。ドラコンです。
>魔法の言葉としては、「極道は、だいたい法律に詳しい」ですね。
>ルール違反スレスレの事をしたいやつは、関連法律をけっこう事前学習してます。
コオロギ賭博を始める時点で「どこまでやると違反なのか?」を調べていそう。
裁く側からすると、これが「いちばん厄介」ですね。銀鈴が事前に法律を調べていたら、現金は賭けないでしょうから、この話自体が成り立ちませんが。
銀鈴の「妙に凝り性で、役と同化しやすいタチ」で、強行突破しても大丈夫そうですね。
> 寄って来てくれたのは事実だが、コオロギ・スカウトのために便所裏から天井裏まで、毎晩毎晩後宮中を這いまわってスーパー・コオロギを探していたため、目撃者が銀鈴を「蜘蛛女」とか「四つん這い幽霊」と勘違いして幽霊騒動に拍車を駆けていた・・・・とかでもいけると思います。
これはやっておくべきでしたね。「演劇」のほうにばかり意識がいっていました。書きたい場面を書いてしまうと、執筆意欲が低下し、何とか「完成」の体裁まで持っていくのがやっとでした。推敲も、若干の表現修正と、誤字・脱字の発見で手一杯でした。内容のほうまでは、とても手が回りませんでした。執筆体力のなさを痛感しています。
寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評 (No: 7)
投稿日時:
執筆お疲れさまでした。
銀鈴が同期とコオロギ賭博をやっているところまで読みました。
すみませんが、9月末まで予定が入っているので、これ以上はお手伝いできなくて申し訳ないです。
序でさらっと後宮の説明があったのは良かったです。よくある寵愛を競う後宮ではないことがすぐに伝わりました。
前作のあらすじにも触れてあったので、そこも親切で良かったと思いました。
衣装の説明があったので、昔風なデザインだと伝わって良かったです。
魔法的な能力もあると、世界観が早々に伝わっていて良かったです。
特に読みづらい文章はなかったと思います。
気になる点は、他の方とほとんどかぶってますね。
・場所が「後宮」だけの説明で、どんな雰囲気の建物なのか触れていなかったです。
「全寮制の女性だけの劇団、そして女性官吏の独身者寮である」とあるので、昔からある中華風の後宮と同じイメージではなく、現代風の建物を読み手に想像される可能性もあると思いました。
・後宮内のとある空き部屋で、氷風扇を回す意味が分かりませんでした。
暑かったんでしょうか? それともコオロギ賭博で必要な行為だったんでしょうか?
暑いなら、建物と一緒に描写(瓦が強い日差しを照り返している、など)や、「冷たい風を送ってくれる」だけではなく「蒸し暑い空気が薄まる」などが書かれていても良かった気がしました。
「夏向きの麻地」と衣装の説明があり、季節が夏だとここに書かれていますが、直前で登場人物の説明が三人一斉で覚えにくかったのもあり、頭の中で印象に残りにくかったです。
・「三人の少女が、卓に置かれた桶を囲んでいた。」とあり、三人の説明が区別なく同じように書かれていますが、誰が主人公なのか分かりづらかったです。
「銀鈴がいて、同期二人と遊んでいる」みたいにもっと主人公の銀鈴をメインに書かれた方が分かりやすかった気がしました。
・「これで五連敗だわ。」「ほんと銀鈴は、人徳があるわよね。虫にも好かれるんだから」
他の人も無邪気の人徳のことを知っているんですよね。また、日本円で一万円ぐらい負けていたら、ギスギスする人もいるかなって思いました。
「団体戦なんだから、二人もしっかりね」の言い方も、上司から部下に対する言い方のように感じます。
でも、同期の人たちはズルイと彼女を責めもせず、銀鈴の能力を知りつつ、たまに「銀后さま」と持ち上げるので、申し訳ないんですが「友人」ではなく「とりまき」や「配下」みたいに感じてしまって、主人公の銀鈴が魅力的に見えづらくなっていました。
また、同期の年齢が18歳、16歳と、14歳の銀鈴よりも上なのは、理由があるんでしょうか?
歳があまり離れてなくて同じほうが、友だちっぽい気がしました。
あくまで私ならですが、序盤で主人公に五連勝はさせず、むしろ負けさせるかなって思いました。負けてもギスギスしない主人公のほうが良い人に見えそうです。
また、同期の人は主人公の無邪気の人徳の件は知らない方がいいと思いました。知らないで付き合い続けたほうが、彼女の中身を気に入って付き合っているように見えるからです。
あと、コオロギに無条件に好かれるのも「魅了」みたいに感じられる原因になっている気がしました。
「相手を警戒させない」くらいの描かれ方のほうが、「魅了」には見えづらいかなって思いました。
それか、魅了的な能力でも、主人公のドジや能天気さによって(ゴールではなくスタート地点に主人公がいて、コオロギが戻ってくるなど)、賭博のように明らかな得をしないほうがいいので?とも思いました。
儲けちゃうと、無邪気ではなく、意図的に感じられる恐れがあると思ったので…。
色々と気になる点を書きましたが、あくまで個人の意見なので、合わなければ流してくださいね。
ではでは、失礼しました。
長所。良かった点
序でさらっと後宮の説明があったのは良かったです。よくある寵愛を競う後宮ではないことがすぐに伝わりました。
前作のあらすじにも触れてあったので、そこも親切で良かったと思いました。
衣装の説明があったので、昔風なデザインだと伝わって良かったです。
魔法的な能力もあると、世界観が早々に伝わっていて良かったです。
特に読みづらい文章はなかったと思います。
良かった要素
ストーリー 設定 文章 オリジナリティ
寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評の返信 (No: 9)
投稿日時:
>ふじたにかなめさん
ドラコンです。お忙しいところ、わがままにお付き合いくださり、ありがとうございます。
この「●銀鈴、賭けコオロギ相撲に興じるのこと」の項は、正直めんどくさくなって、事務的に書いた場面です。書きたい場面を書いて、「書きたい衝動」がある程度収まっていましたので。順不同で、書きたい場面から書いたこともあり、この項はさっさと終わらせて、銀鈴の取り調べ、牢屋、裁判の場面につなげたかったんです。
氷風扇は、「家電置き換えの魔法道具」があることを示すのが目的です。ここで、何かしろの魔法道具を使っておかないと、後の場面で魔法道具が出てきても「唐突」と感じるか? と考えましたので。ですので、灯でも良かったかな? と考え直してもいます。なお、灯は別の場面でちらっと出てきます。
建物関係の描写は後の場面でやっています。「●銀鈴、賭けコオロギ相撲に興じるのこと」は、冒頭も冒頭なので、登場人物の紹介をした上に、建物までくどくど書くと情報過多になるかな? とここでは省きました。
「銀鈴、茶番裁判に付き合うのこと」での裁判は、儀式を行う宮殿でやっています。この項の冒頭で、後宮の建物について書いています。
ほかには、牢屋の庭掃除の場面の「●銀鈴、労役に服するのこと」や、ネタばらしの「●銀鈴、皇后宮へ戻り、ブチギレるのこと」、オマケの「●銀鈴、ご褒美に温泉旅行に連れて行ってもらうのこと」でも、建物描写はあります。
コオロギ賭博も、もっと資料があればアイデアも出たかもしれませんね。手元の中国史本では、「コオロギ賭博が流行っていた」程度しか書いていませんでした。
侍女二人も、後の場面では、銀鈴に遠慮なく酷いことをやっています。作中劇『梨妙音伝』(プロット段階での仮題『新人女官伝』)で、銀鈴が虐められる場面では、二人とも遠慮なく銀鈴を虐めています。ついでに、『梨妙音伝』の台本も、侍女の案で銀鈴虐めが過激になっています。
執筆体力のなさを痛感しています。書きたい場面を書いてしまうと、急に執筆意欲が低下しました。何とか「完成」の体裁を整えるので、精一杯でした。
推敲も、誤字・脱字の発見と、若干の表現修正がせいぜいで、大幅な内容変更までは、とても手が回りませんでした。
寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評 (No: 10)
投稿日時:
質問追記です。
読むせんさん、ふじたにかなめさんのご意見を拝していて、こう感じました。
「●銀鈴、賭けコオロギ相撲に興じるのこと」の項はなくして、いきなり「●銀鈴、姉弟子の取り調べを受けるのこと」にして、コオロギ賭博は地の文で軽く触れる程度、にしたほうが良かったのでしょうか?
そうなると、皇帝・仁瑜と、仁瑜の側近で判事の忠元の出番がかなり遅くなってしまいますが。
「●銀鈴、賭けコオロギ相撲に興じるのこと」で、銀鈴をコオロギ賭博に勝たせたのも、侍女二人に銀鈴を称賛させたのも、うっぴーさんの創作論( https://twitter.com/ranokenn/status/1557692892231176192 )「なろうも毎話、必ず主人公を褒めるべきだと言われています」「「主人公=読者」なので確実に喜んでもらえます」にならいました。ですが、少なくとも冒頭では、うまくいかなかったみたいですね。他の場面はどうか分かりませんが。
寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評の返信 (No: 23)
投稿日時:
お世話になっております。大野です。
すみません、先ほど批評を投稿したのですが、こちらの勘違いで『たのもー(ボコボコにしてください)』の方向けのかなりキツイ投稿をしてしまい、正直見る人によっては気分を害されると思うので、管理者さんに連絡して削除してし貰う事にします。
迷惑をかけて申し訳ありません。
寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評 (No: 22)
投稿日時:
いつもお世話になっております。大野です。遅ればせながら読ませていただきました。
ご存じかも知れませんが、俺は基本『叩いてるの?』ってレベルで批評をするタチなのですが、ドラコンさんはどうも歴が長いようなので、その前提でかなり踏み込んだ内容で批評させていただきました。不快・合わないように感じられたら無視してください。
少し急ぎ足で読ませていただいたので、他の方の批評・返信は読んでいません。悪しからず。
先に、ここまで読むのが遅れた理由を書きます。それは、読むのを意図的に避けていたからであり、その理由はただ一つ。
『漢字が多く、読みづらい』です。
俺が年なのかもしれませんが、漢字が多すぎると、目がチカチカしてきて読みづらいんですね。
恐らく、『中国ファンタジーらしい雰囲気』を出そうとなさったんだと思うのですが、ハッキリと読みづらく感じました。
出来れば、キャラの名前をカタカナ表記にするとか、一般名詞をカナ表記可能な別の語に変えるとか、動詞・形容詞中心に意図的にひらがなに変更するなどしていただけると、もう少し読みやすいとおもいます。ました。
気になった点、いくつか読みながら羅列させていただきます。
1。冒頭の銀鈴・棗児・茘娘の紹介シーンなんですが、年齢順に並べているのは判るのですが、銀鈴が主人公であることをアピールするためにも、銀鈴を先に紹介して、他の二人を少し後の文で紹介した方が良いのでは?
2。『一品―九品まである、高等官の官等のうち、六品―九品の朝服の色』とありますが、九品官人法はあまり一般的ではない、と言うか俺も調べるまで知らなかったので、もうちょっと説明が欲しいです。説明することでテンポ感が損なわれるのなら、何か別の表現は出来ないのでしょうか。
3。物価の説明、要ります? あらすじを読む限り、作中大半は獄中で進むようなので、端から『一万両』という語句を出さず、例えば『一等地の料亭を一週間も貸し切れるくらい』とか表現できないでしょうか?
4。『天性の無邪気の気』に『馬から落馬する』ような覚えがしました。
5。履歴書に皇帝自らが目を通すという所で、『国が小さいのか大きいのか良く判らんな』と思いました。先代の後宮の人間、とか『気に長けた官僚の誰某達』とかではダメなのでしょうか。
6。忠元を『師兄』と呼ぶのになんか違和感。仁喩って、徳川将軍や最盛期の曹操のような『実質的な権力の皇帝』ではなく、天皇のような『権力かつ象徴としての皇帝』ですよね? 同門とはいえ、配下を師兄呼びすると主に他の配下に角が立つし、そもそも基本的に皇帝であれば、師の元へ行って学ぶのではなく、個人専用の家庭教師が付く物なのでは?
7。忠言と皇帝が賭博の現場に踏み入るシーン。皇帝がそんなフリーに歩き回って良いものなのか?
8。地の文における行動の描写の大半が『台詞+誰誰がこう言った』とか、『○○は△△した』みたいに過去形で描写されています。裁判のシーンなどの、感情の動きの少ない単調なシーンなどでは、似た様な文尾・文型の文章ばかり続くので、読みにくくかつ頭に入ってきにくいです。
現在形や倒置法などを使い、もう少し地の文にバリエーションを出してほしいです。
9。獄中での銀鈴たちの会話にちょっと違和感。銀鈴は皇后で、銀鈴が芝居をやった時の悪妃役は皇太后だったんですよね? 作中で銀鈴は『皇太后さま』と呼んでいますが、そもそも皇后の方が皇太后より立場が上では?
10。蠱毒を行う事が大逆罪であり、それが死罪になりかねないというのは一応言及があるのですが、三人の雰囲気が緩すぎて緊迫感が無いです。
銀鈴はまあ良いんですが、他の二人も『銀鈴アンタ落ち着きすぎじゃない?』くらいの事を言う物の、アクティブな方向性での切羽詰まった表現が無いように感じました。(食欲が無い、などの反応はありましたが、受動的過ぎて描写として弱く感じます)
11。以前どこかのスレで申し上げた事があると思うのですが、『文章と言うのは音である』と俺は思っています。つまり、『音で認識できない語句』は人間にとって読みにくいという話です。
作中、キャラの名前や各種用語が中国史をベースとした名前で主に構成されているんですが、常用漢字でない物・日本語的でない読み方の漢字なども多く、それらがノイズとなって読みにくくなっています。
12。銀鈴が農家出身とのことですが、皇帝の一存で皇后を決めれるほど国内の貴族派閥が弱いのですか? 普通だったら、まず予備審査の段階で身分低い奴は弾かれるんじゃねぇかな&予備審査クラスまで皇帝が履歴書見てるんだったら、何千枚単位だろうし、オーバーワークじゃない?
13。茶番裁判のシーン、読みました。蠱毒の嫌疑、要らなくない? 普通に単純賭博と後宮騒乱じゃダメだったんですか?
14。五分兄弟/姉妹って、ヤーさんの用語であって中国関係ないような。あと、三国志の劉備・関羽・張飛などが分かりやすいですが、義兄弟だろうが何だろうが身分の上下はキッチリと守るのが普通です。劉備三兄弟の場合、関羽・張飛は劉備を主君として立てている訳で。
15。銀鈴が香妃にいきさつを説明するシーン。読者は既に知って居る内容なので、こんな長々と語らなくていいと思います。ネット小説だったらブラバされかねないとすら考えます。『かくかくしかじかで~』と言うのは流石にアレにしても、地の文で『銀鈴は、やや大仰な手ぶりを交えながらこれまでの経緯を説明する』くらいに書いて、それに対する香妃の反応を書いて、で良いんじゃないですかね?
16。後宮が劇団であることに意味を感じませんでした。銀鈴がかつて参加した劇中劇が話題になる事がある物の、銀鈴たち三人が同門であることもあり、そもそも『彼女ら三人が同じ劇団出身であった』と言う設定だったとしても、ほぼ物語の進行に問題が無いように感じます。
もうちょっと言えば、『銀鈴は妄想癖がある、演劇好きの女の子』と言う設定でも行ける気がします。
総評は長くなるので『長所』の所にまとめます。
質問への回答。
1、設定説明・情景描写が多すぎます。『世界観がノイズになって、作品の内容が頭に入ってこない』レベルです。
2、ごめんなさい。香妃の故郷がシルクロードであることは判りましたが、1で述べた通り、煩雑な設定説明が多く、『ふーん』と読み流したのでほぼ印象に残りませんでした。
3,地の文が単調すぎます。読みにくいのレベルじゃないです。
4、全体的にご都合主義に感じます。と言うか、作劇的なカタルシスも、盛り上がりも、感情移入する要素もイマイチわからず、ご都合かどうか以前に『何が起こってるのか良く判らない』まま終わった印象です。
5、香妃の設定に関しては別にご都合に感じません。
6、裁判場面二回、以外にも要らないと思うシーン・描写が結構ありました。印象としては『何を見せられてるんだろう』です。銀鈴の感情的変化が無いし、香妃と出会うまで銀鈴が『物語に影響を出すような』事を考えたり、アクションを起こさないので、全体的に平板で退屈でした。シーンの繰り返し以前の問題を感じます。
7、作中劇、居る? 作中劇削って、銀鈴の感情や幽霊におびえる茘娘・棗児、恨みをこじらせてちょっと暴走する香妃などをもっと書いた方が良いと思う。
8、主人公が受け身で、設定説明の嵐でした。と言うか、若干物語としての崩壊すら感じます。
9、単なる事務作業で書かれたな、と言う感じがありました。っていうか、ほぼ全部の地の文が『誰が、何をした』なのはヤバいと思います。ました。
10、タイトルについては、『漢字が続いてて読みにくいなあ』と。内容を読んでも良く判らなかったので、言及のしようが無い。
11、ほぼ全員について、『脈絡のない行動』に見えるものがそこそこの数あったので、この四人に限った話じゃないと思う。
12、そんなことを言われても。
13、と言うか、ほぼ説明に感じました。
長所。良かった点
長所コーナーですが、総評を書きます。
正直に申し上げれば、『一般向けとしてはともかく、ラノベとしては世界観がうるさすぎて内容が頭に入ってこない。地の文が平坦すぎて、なお一層内容が頭に入ってこない』でした。
ライトノベルと言うのは、その名の通り『ライト』である、言い換えれば『読みやすい』事に意味があると感じます。
一般文芸であれば、多少難解な時代作品であっても『当時の雰囲気を表すため』と許されることもありますが、ライトノベルにあっては、そういう風潮が薄いように感じます。
設定面に関して言及すると、辛辣な言い方になりますが『上っ面と単語だけ借りて来たような』感じがしました。
後に言及する地の文とも関係のある事なのですが、地の文に占める設定説明の割合が著しく多いです。しかも、本編の内容とあんまり関係ありません。
『やたら難しい名前の建物が出てきて、その作りや、そこで行われるイベントが説明された後、それが裁判所であると付け足される』みたいな文章や『女官や士官の衣服を描写して、その色がどういう官職の人物なのかを書いた後、その官職がどういう仕事をする人なのかを書く』みたいな文章。それらが、尺の結構な割合を占めています。
その割に、皇帝はフリーダムに動き回った挙句やたらフランク・配下を『師兄』と呼ぶなど威厳に欠け、『後宮志願者の履歴書を皇帝が直々に見る』などの地味に手間がかかりかつ問題点のありそうな政治システムが放置されており、しかも皇帝の一存とはいえ『農家の娘が皇后になれる』程に国内の貴族派閥が弱かったりする。
後まあ、裁判のシーンで皇太后居るのに皇太子でてこないのなんで? とか、。皇帝の居る裁判の場に傍聴人がいるのは、警備の都合上マズくない? とか。
他にも色々ありますが、言葉や単語に設定が集中している割に、政治周りや皇帝の行動などにご都合感を感じます。
あと、物語の根幹に突っ込むようですが、中国における幽霊は日本におけるそれより相当恐れられており、所謂『悪霊』に寄った存在と認識されがちです。
まあ、時代にもよりますけどね。
一般に、『天寿を全うした先祖を、正しく祀った場合』などは『子孫を守護してくれる存在』と言う扱いになりますが、そうでない物、特に牢獄なんかに出る霊に関しては『キャー、怖い』で済むレベルじゃない扱いを受けます。と言うか、『キャー、怖い』が出来たとしたら相当肝が据わってます。
少なくとも、作中のように『被害は出てないみたいだし、大丈夫じゃない?』みたいな大らかな対応ができる存在ではないです。文化圏のリアリティを追求するなら。
後もうちょっと言えば、『300年も一人でいた』のに怨念その他拗らせて悪霊化しなかった香々ってのにオカルトマニアとしては違和感を感じました。
地の文について。
読んで一番違和感を感じたのがこれでした。何せ、ほぼ全ての文章が
①設定の説明か情景描写。或いはキャラの外見描写。
②『誰が何をした(頑なに、全て過去形)』
のどちらかです。
まず、設定説明が多いのが問題です。キャラに関係のある物でも、キャラクター以上にその役職や衣類を掘り下げていたのでは、意味がありません。結構な量を削った方が良いと思います。
それから、徹底した過去形。何か意図があってやった事ですか? 個人的に感じる所として、同じ文尾・文型が続くせいで読み間違えやすい上、常に過去形で書かれるせいで躍動感も勢いもなく、話への没入感が著しく削がれます。
それから、書かれていないことについて。
まず、全体的に感情が薄味です。とっても。銀鈴の言葉を借りるなら、『重湯同然のお粥』くらいに。
ウィットにとんだ会話や、丁々発止のやり取りはあるのですが、香妃の恨みや銀鈴の感情などが最低限しか見えず、『そういや、「怒ってる」って書いてあったっけなぁ』くらいにしか感情移入できません。
情景・設定説明を省いて、もうちょっと彫り込んだ感情描写を入れられませんか?
終盤まで、ほぼ全く感情移入できず、ただ情景描写と設定説明を読み続けた感じでした。
あと、秋水がアッサリ幽霊を香妃だと信じるシーンなんかが顕著なんですが、展開がひとつひとつ淡白、っていうか雑に感じます。もう少し、『疑う』とか『驚く』などの『溜め』を意識して欲しいです。
一番重要なのは、この作品の『カタルシス』がどこにあるのかわからない事。
銀鈴が何かをする訳でも無く、成長するわけでもなく、ただただ皇帝の策に巻き込まれ、香妃と出会い、皇帝にネタバレされ、温泉旅行に連れていかれる。
どこか、盛り上がる要素がありますか?
どこか、銀鈴が能動的に何かをやって事件を解決したり、物語を動かしましたか?
きっぱり申し上げれば、『物語の展開』と言う意味に於いて、銀鈴は『コオロギ賭博をやった』以上の事をしていないように見えるし、そもそも銀鈴が主人公である必要性を全く感じませんでした。
以上。
俺としても誠に遺憾なのですが、長所に対する記述はありません。
物語としての没入性、盛り上がりが無く。
感情移入する要素があまり感じられず。
中国ファンタジーとしての設定説明に終始した結果、キャラに対してあまり愛着がわきませんでした。
良かった要素
ストーリー
寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評 (No: 24)
投稿日時:
No:22 の 大野知人さんのご感想は、投稿者の大野さんご自身が、「削除要請」を出されました。これは「返信の取り消し」です。よって、No:22 のご返信は「ないもの」として扱います。ですので、読みませんし、返信の感想も申し上げません。
また、No:22 のご感想の引用も、お避け下さい。引用されたとしても、それには一切反応しません。
ご注意! (No: 25)
投稿日時:
【ご注意!】
・本作は、「鉄道が存在する中華風ファンタジー世界」がどう表現できるか? との実験作です。中華風ファンタジーと鉄道(特に、豊田巧氏の『RAIL WARS』『信長鉄道』、内田百閒氏の『阿呆列車』、大和田健樹氏の『鉄道唱歌』)がお好きでないと、好みに合わないかもしれません。あらかじめ、ご承知おきください。
・あらすじで興味が持てなければ、本文を読まれる必要はありません。無理に感想を書かれる必要もありません。私も、感想返しが必ずしもできるわけではありません。また、感想返しはご随意に願います。なお、ひと言でも良い点を指摘できる作品に限り、感想を書くようにしています。
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寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評 (No: 26)
投稿日時:
読了しましたので、感想を書かせていただきます。
文章は安定感があって読みやすかったです。ラノベの標準としてはもう少し軽快さやケレンがある方が受けが良いのかもしれませんが、仮に一般寄りの小説の文章なら特に問題ないと感じます。
中華風ファンタジーの雰囲気もしっかり表現されていました。服飾や料理などの使い方に旧掲示板の頃からこだわっていらっしゃっただけあって、そのへんはかなりこなれていると思いました。
現創作板の方で指摘させていただいた皇后投獄の不自然さについては、序盤から細かい伏線がちりばめられており、工夫されていると思いました。違和感は完全に払拭はされてはいないにしても、かなり緩和されていることは確かでしょう。
全体の印象としては、一言でいうと大人と子供が混在しているみたいな感じ、かな。
文章は一般文芸寄り。設定も、奇をてらうよりも堅実に内容を詰めていこうとしている感じで、落ち着いてじっくり物語世界の雰囲気を楽しみたい読者には合うかもしれません。それでいて、キャラはけっこうハッチャケたところもあってラノベっぽいんですよね。そういうところ、ちょっと不思議な感じの塩梅になっていました。
次に、気になった点をいくつかあげてみます。
皇后投獄問題について。違和感はだいぶ緩和していたと書きましたが、欲を言えばもう一息かなとも。投獄中のエピソードは、幽霊が悪霊ではないことが分かっていない段階では3人の身の危険が予想されてもおかしくないものがあった気がします。にもかかわらずあのような方策をとった理由付けが、やはり少し弱いかもしれません。
例えばですね。
以下の案は説明のための一例で、お勧めするわけではないのですが。
300年前の悪帝・悪妃の流れをくむ一族が宮廷の一部で勢力を保持していることにすれば、かっこうの悪役として使えます。流れを汲むといっても縁が薄いのでそれほど問題視されてはいないというくらいの立場で、秘かに現皇帝一族への悪意を受け継いでいる感じ。
ドラコンさんには本作を陰謀劇にする意図はないことは承知していますが、叛意というほどのものではなく、自身の地位の向上を画策するついでに少し嫌がらせをしてやろうかという程度の悪意もありかなと。
そういう思惑が絡んだ成り行きで事態がややこしくなり、皇帝側もひっこみがつかなくなって見せかけの皇后投獄に至るみたいな。皇后の身が安全と考えた理由は実作に書かれた通りで、しかしながら万一の危険から保護する役割として侍女二人は言い含められていたとする手もあります。
こんな感じでストーリーにメリハリをつけ、理由付けの補強にもなるかなと愚考しました。
気になったことの、その2。
序に書かれた数行の背景説明です。そもそも冒頭にこういう説明文を入れること自体疑問手とされることが多いかもしれませんが、私はそこは必ずしも嫌いではありません。これから読むのがどういう物語なのかを示す道しるべになりますからね。その効果は悪くないと思います。
気になったというのは、書き方にもう一工夫有った方が良いかなということです。
ほぼ同じことが中盤の主人公と幽霊の会話でも出てきましたが、私にとっては中盤の方が分かりやすかったんですね。
理由は、冒頭の記述では300年前の事件と後宮演劇の関係が、あいまいだったからです。二つの出来事が並べて書かれているだけで、つながりが記述されていませんでした。ちょっとしたことなのですが、中盤の会話ではそこが分かりやすく書かれていました。
それでなくても、冒頭の段階では読者の知識はまだ白紙なので、ああ書かれても内容が頭に入りにくいんです。
気になったこと、その3。
終盤の汽車旅行のエピソードは、そこまでの展開とのつながりが薄いように思いました。
とは言え、蒸気機関車はドラコンさんの構想の中では重要な要素なのだろうなとも思います。ならば、これもストーリーの他の要素に絡めて活かすことを考えたいです。
終章の汽車旅行の行先は、幽霊皇后の故郷ではないのでしょうか? 汽車を使えば故郷まで1日半~2日で行けるとのことでしたよね?
以下も私の妄想に近い案ではありますが。
例えば、序盤~中盤に幽霊皇后の故郷の思い出を伏線として散りばめておくのはどうでしょうか? ベタかもしれませんが、獄中の主人公が幽霊の影響で彼女の故郷の夢を見るという手もあります。そんなふうに幽霊皇后の故郷への想いを断片的に読者に仄めかしておいて、最後の汽車旅行で「ああ、あの不思議な風景はこれだったのか」と明示する要領です。
繰り返しますが、私があげた案は感想としては僭越というか、いささか踏み込みすぎかもしれません。
ただ、ちょっと感じたのは、本編はいくつかのパーツにややバラバラ感があるかなということです。一方でキャラは好感が持てましたし、後宮演劇、茶番裁判~投獄の顛末、過去の悲劇、蒸気機関車の旅など、一つ一つのパーツはけっこう魅力的で、手堅く書かれてもいました。なので、パーツをつなげる工夫をして物語に一貫性を持たせてほしいなとは感じました。
別にプロや公募・書籍化を望んでいなくても、せっかく書かれた作品なのですからささやかな反省会みたいに少しでも良い作品にすることは目指してもよいのでは。
私からはこれくらいです。
執筆、お疲れさまでした。
良かった要素
キャラクター 設定 文章 オリジナリティ
寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評の返信 (No: 27)
投稿日時:
>あまくささん
ドラコンです。ご感想ありがとうございます。お待ちしておりました。
ご存じの事情で、創作意欲が減退しています。
>300年前の悪帝・悪妃の流れをくむ一族が宮廷の一部で勢力を保持していることにすれば、かっこうの悪役として使えます。流れを汲むといっても縁が薄いのでそれほど問題視されてはいないというくらいの立場で、秘かに現皇帝一族への悪意を受け継いでいる感じ。
>ドラコンさんには本作を陰謀劇にする意図はないことは承知していますが、叛意というほどのものではなく、自身の地位の向上を画策するついでに少し嫌がらせをしてやろうかという程度の悪意もありかなと。
このネタはあり得ますね。皇帝への子供じみた嫌がらせ目的の呪詛が、変な方向へ作用した、というのも面白そうですね。
ただ、「主人公不在の場面」が出てきそうなので、その扱いをどうするのか? が迷うところです。
>終盤の汽車旅行のエピソードは、そこまでの展開とのつながりが薄いように思いました。
確かに、終盤の鉄道旅行は要らないといえば、要らなかったんですよね。元々の案では、鉄道の存在は作中の物価に絡めて、地の文に「鉄道運賃」を紛れ込ませておく、程度でした。
ですが、「創作相談掲示板」のご回答で、「幽霊皇后が見られなかった、『未来』を見せてやって欲しい」とのご意見がありました。その「未来」の象徴として、「鉄道」を登場させました。「鎌倉幕府滅亡(1333年)」と「徳川家康の征夷大将軍就任(1603年)」のと違い(270年間)よりも、「天保の改革のころ(1841年)」と「鉄道網が広がっていた明治33年(1900年)」との59年間のほうが違いが大きいですからね。とにかく「完成させる」ことを第一に、単純な形で、考えて、こうなりました。
>例えば、序盤~中盤に幽霊皇后の故郷の思い出を伏線として散りばめておくのはどうでしょうか? ベタかもしれませんが、獄中の主人公が幽霊の影響で彼女の故郷の夢を見るという手もあります。そんなふうに幽霊皇后の故郷への想いを断片的に読者に仄めかしておいて、最後の汽車旅行で「ああ、あの不思議な風景はこれだったのか」と明示する要領です。
そうですね。そっちでも良かったかな? との感じもします。今すぐ書くわけでもありませんし、書けるかどうかも分かりませんが、「幽霊皇后の里帰り」ネタは、考えています。
>ちょっと感じたのは、本編はいくつかのパーツにややバラバラ感があるかなということです。一方でキャラは好感が持てましたし、後宮演劇、茶番裁判~投獄の顛末、過去の悲劇、蒸気機関車の旅など、一つ一つのパーツはけっこう魅力的で、手堅く書かれてもいました。なので、パーツをつなげる工夫をして物語に一貫性を持たせてほしいなとは感じました。
本作は「当代の皇后(銀鈴)が、幽霊皇后に気に入られて、仲良くなる話」が、「基本色」です。
今になってみると、幽霊の存在を示す「怪奇現象」の出番が遅かったな、という感じがします。以下のようにしてほうが良かったかな? と考え直してもいます。
・拷問部屋での取り調べで、部屋の中が真っ暗になって、夏なのに冬の寒さになる(元々はこの案だったが、この後の獄中の場面で、銀鈴が平然と「囚人ごっこ」を楽しんでいるのが違和感がありそうで、ボツ。だが、怪奇現象に遭って投獄されても、平気でお菓子をパクついているほうが、銀玲らしいか?)。
・獄中で、「赤毛の美女(幽霊皇后)」の姿を見掛ける。
前にも書いた通り、「完成させることを第一」に、掲示板に投稿していたネタを繋ぎ合わせて書いたら、こうなりました。執筆体力がないので、推敲のほうも十分できなかったですね。
感想返信追記です (No: 29)
投稿日時:
>あまくささん
ドラコンです。ご感想を何度か読み返しましたので、遅ればせながら、返信の追記です。
>私があげた案は感想としては僭越というか、いささか踏み込みすぎかもしれません。
「意見押し付け」について、随分お気遣いいただきありがとうございます。これはあまりお気になさいませんように。あまくささんとは長いお付き合いですし、毎度有益なご意見をいただいております。あまくささんのように信頼できる方と、名前を知っている程度の人物とでは、ご意見の重さや感じ方は当然異なります。
>例えば、序盤~中盤に幽霊皇后の故郷の思い出を伏線として散りばめておくのはどうでしょうか? ベタかもしれませんが、獄中の主人公が幽霊の影響で彼女の故郷の夢を見るという手もあります。そんなふうに幽霊皇后の故郷への想いを断片的に読者に仄めかしておいて、最後の汽車旅行で「ああ、あの不思議な風景はこれだったのか」と明示する要領です。
先の返信で、「拷問部屋での取り調べ時に、部屋が暗くなる怪奇現象を起こしておいたほうが良かったのか?」と書きました。
さらに踏み込んで、この場面で銀鈴が気絶し、幽霊皇后輿入れの花嫁道中の夢を見る、にしても良かったですかね。
書けるかどうかは分かりませんが、次作を書くとすれば、今作の最後を「幽霊皇后の里帰り」とする「改稿版」にするか、「今作の続き」として、別個に「幽霊皇后の里帰り」にするかは、迷うところです。
>300年前の悪帝・悪妃の流れをくむ一族が宮廷の一部で勢力を保持していることにすれば、かっこうの悪役として使えます。流れを汲むといっても縁が薄いのでそれほど問題視されてはいないというくらいの立場で、秘かに現皇帝一族への悪意を受け継いでいる感じ。
悪妃・悪帝の流れをくむ皇族か貴族(皇族・貴族の序列では最末席)には、「バカ殿」になってもらうのも、一興ですね。
今作の改稿版か、次作のネタかは分かりませんが、あくまでもパッと思い付いた一案です。芳雲や幽霊皇后を、皇族・貴族なら芳雲が自由に後宮に出入りでき、皇帝とも仲が良いことや、「銀鈴」の名は知っているはずなのに、それとは気付かずに口説いてくる感じで(お子様の銀鈴はお呼びでない)。いや、気付いていて、皇帝への意趣返しで墓穴を掘る感じか?
この後のネタです (No: 28)
投稿日時:
ドラコンです。感想人とのトラブルで創作意欲は減退しています。もしも次を書くとすれば、との簡単な案を書いておきます。書けるかどうかは分かりませんが、こちらにもコメントをいただければ幸いです。
もっとも、書くのは良いにしても、トラブルが怖いので、公開するかは迷うところですが。
●香々の里帰り
・忠元が鉄道院から「後宮劇団で鉄道モノの演劇をやってもらえないか?」と頼まれる。
・忠元が香々に、香々の子孫の鉄道小説家に「作品使用の許諾をえること」「舞台の視察(列車及び沿線風景)」のついでの里帰りを提案。
●香々の「鉄子(女性の鉄道マニア)」英才教育
・本作で、香々が鉄道に興味を持ったので、鉄道マニアの忠元が香々に「鉄子」の英才教育を施す。
●今後の舞台
今までは、砂漠の中のシルクロード鉄道や高地を行く青海・チベット鉄道を想定して書いてみたいので、現実の地名でいえば、中国新疆ウイグル自治区、チベット自自区のように、「西」に目が向いていた。だが、YouTubeで中国の旅行動画が見ていると、蘇州や杭州といった東側の「水の都」も面白そう。
寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評 (No: 30)
投稿日時:
他の方々の様な批評はとてもできませんが・・
初見で漢字がとても多くて難しそうだ。理解できるかという印象を受けましたが、文が硬質である割には意外と分かりやすくシチュエーションも新鮮だと思いました。
・銀鈴が「お菓子食べ放題」に惹かれたり邪気がない雰囲気を持つというキャラ立て。
・コオロギ対決と言うどう考えても子供の遊びなのに2千両ものお金をかけ投獄騒ぎになる新しいシチュエーション。
・芝居の話や牢獄の中のやり取りなど新鮮な場面がある。
・茶番で裏がありそうな謎。
等でしょうか。私にはこれ位しか挙げる事が出来ません。ご容赦を。
長所。良かった点
硬質な文体と意外と分かりやすい内容。
良かった要素
ストーリー
寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評の返信 (No: 31)
投稿日時:
後は
・香々の存在。
・幽霊調査の真相等でしょうか。
短いですが。
寿国演義 無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのことの批評の返信 (No: 32)
投稿日時:
> 元々島の人さん
ドラコンです。ご感想ありがとうございます。
pixiv投稿のお知らせ (No: 33)
投稿日時:
本作ならびに前作の『銀鈴、都へ行く 急行列車と動物支障と家出娘』は、pixiv(要アカウント)にも投稿しました。pixivのほうなら、章単位でのつまみ食いがやりやすいかと存じます。
『無邪気皇后銀鈴、茶番で投獄されるのこと』
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18420994
『銀鈴、都へ行く 急行列車と動物支障と家出娘』
小説投稿先URL
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