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明治二刀剣客蒸気奇譚《微笑う人斬りと電脳の少女》 (No: 1)

スレ主 十二田 明日 投稿日時:

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://ranove.sakura.ne.jp/1story_system/public_story/03046.shtml

ラ研の長編投稿室に上げてたんですが、中々読んでもらえないのでこちらに批評依頼をさせていただきます。
先日のGA文庫大賞三次選考で落選してしまいまして、この作品でリベンジをしたいと考えております。
公募に送ることを前提に、忌憚のない意見を募集します。

あらすじ(プロット)

舞台は技術革新により加速度的に文明化が進む明治の東京。
人と斬り合うことでしか生き甲斐を感じられない時代遅れな青年の剣客、鷹山善弥は技術者(テクノロジスト)の少女リーゼリット・アークライトと出会う。彼女は世界的な軍需企業のW&S社に奪われた父の遺品――あらゆる自動機械の性能を向上させるプログラムが記された『手記』――を破壊する為に暗躍していた。戦いの匂いを嗅ぎつけた善弥は彼女の用心棒となり、『手記』を取り戻すため協力することに。
『手記』が日本に作られたとある工場にあると突き止めた二人は、早速工場に忍び込む。『手記』を破壊する寸前まで迫るが、あと一歩で発見されてしまう。追手を撒いて工場内を逃げ回る最中、二人は工場で行われていた『人狼化人体実験』を目撃。実験の失敗例として何人もの死体が転がるなか、人狼になり切らず、頭部に狼の耳が生えた死にかけの幼女を発見する。二人はせめて幼女だけでもと、幼女を連れて工場から脱出する。
工場から逃げ出した後、ホテルに身を隠す二人。幼女が目を覚ますが、何も思い出せないという。警戒の強まった工場に再び潜入するには、幼女の記憶にヒントがあると考え、二人は幼女を連れ出すことに。
街を散策する中で幼女は記憶が戻ったのか、二人を先導して道を進む。しかしそれは罠だった。W&S社の博士が現れ、人狼をけしかけてくる。善弥は持ち前の剣の腕で撃退するが、今度は幼女が操られてしまう。幼女を斬り捨てるか迷う善弥だが、リゼの叫びに応じて、何とか幼女を殺さずに無力化することに成功する。
慌てふためくW&S社の博士を問い詰めようとするも束の間。今度は怪しげな軍人が現れ、不意を突いてリゼを攫ってしまう。善弥は追いかけようとして驚嘆する。現れた軍人は、善弥の師匠を斬り殺した仇――佐村征十郎だったのだ。意表を突かれた善弥を、軍人は赤子の手をひねるように倒して、リゼを連れ去ってしまう。
幼女に手当を受け、目を覚ます善弥。リゼを助ける為、行動を開始する。リゼが連れ去られたのは、軍の要塞だった。善弥と幼女が要塞に潜入してすぐに異変が起こる。なんと佐村はクーデターを企み、要塞を秘密裏に改造していたのだ。無数の脚の生えた要塞が、街を破壊する。一刻も早くリゼを救い出す為、善弥と幼女は要塞内を駆ける。
リゼがいるであろう制御室に入ると、そこには装置に繋がれたリゼと、博士と博士の護衛を斬り殺した佐村が待っていた。そこで明かされるリゼの秘密と、佐村の野望。善弥はリゼを救う為、佐村との一騎討ちに挑む。
特殊な義足と、それを活かした魔剣を振るう佐村に、終始圧される善弥。しかしリゼに教えられた『人としての強さ』を支えに、最後まで戦い続け、ついに秘剣を用いて勝利する。
リゼを救って要塞から脱出した後、倒れた善弥は病院のベッドで目を覚ます。リゼは遠まわしに告白し、善弥はそれに答える。

目的:プロになりたい!

要望:たのもー!(ボコボコにしてください)

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明治二刀剣客蒸気奇譚《微笑う人斬りと電脳の少女》の批評 (No: 2)

投稿者 大野知人 : 2 No: 1の返信

投稿日時:

 ええと、すみません。俺も自分の原稿があるので二章までしか読んでません。また、基本的に自分を棚上げにして諸々指摘してます。
 気になったところ、片っ端から。基本的に違和感を覚えた点と読みにくいと思った点です。似たような内容が複数に該当する場合、最初の一か所の指摘点に『こういう共通点が気になる。複数あるので他にも探して』とだけ書いておきます。また、要所に『俺の趣味となんか違う』と感じた点については、『趣味ですが』と前置きして書きます。
 また、先述の通り『違和感・読みにくさ』を上げているので、『あえてそうすることで、印象に残しやすくしている』部分についてはお気になさらず。
 字数制限があるので、総評はコメント欄に。まあ二章までですが。 

 後もう一つお断り、最後まで読めていないので『長所・良かった点欄』が少なめです。申し訳ない。

 明治九年、三月二十八日に廃刀令が出ているのですが……。歴史好きにはちょっと『アレ?』ってなります。
 善弥の容姿について。『若者らしく散切り』の少し後に『どうにもちぐはぐな男』とあるのが、少し違和感。間違ってないけど、受け入れづらい。更に言えば、善弥の描写の直後に台詞・動作をほぼ挟まずにリゼの描写に移るのも読み難いかと。
 ぱっと見で思ったのが『一つ一つの文章が短い』。簡潔にわかりやすくするのは良いことだが、『筋者が善弥に掴みかかってから、投げられる』などの動きが四行にもわたって書かれており、結果として全体のシーン数・描写量を減らしているように感じました。結構、文章全体にわたってそうです。
 『男たちが予想だにしていない展開に戸惑う』、『男たちが』がどこに掛かっているかわかりにくいです。同じように、『主語の位置がおかしい/何に掛かっているか少しわかりにくい』ところが複数個所有ります。おそらく癖だと思うのですが、直された方が良いかと。
 『少女の腕をつかんでいる男の腕。その手の甲のツボを指圧する』→悲鳴→『少女の腕をつかんでいる男は、痛みにうめく』。冗長です。状況から『誰が悲鳴を上げたか』分かりやすいと思うので、もう少し短くして良いと思います。類似の、つまり『特定のものを表すのにやたら長く形容する』点は他にもあるので、お気を付けください。
 明治九年時点で日本には国産の回転式拳銃は存在せず、入手可能と思われるの1870年からS&W社が作っていたNo3リボルバーかフランスのMAS1873ですが、とんでもなく高価かつ、陸軍が民間に売っぱらうのは重罪なので歴史好きには違和感かも。敵役の名前がW&S社なだけに、気になる人はかなり気になります。
 善弥が少女に手を伸ばすシーン。連続の三文で『震える』が三回出ます。箇所はそれぞれ別ですが、描写にバリエーションを入れた方が良いでしょう。
 内心で(怖がらせちゃったか)といったすぐ後に、『善弥には人の気持ちがわからない』は、違和感。ガチで『人の気持ちがわからない人』はそもそもヤクザを斬るのをためらわないし、自覚があるなら手を伸ばさない。キャラが作者の都合で動いてる感じがします。
 更に直後。『平然と人の腕を~イマイチ分からないのだ』、出来れば切りたくないと言ってるし、『怖がらせちゃったか』とも言っている。『理解できない』ことを理解している旨を書かないと、読者は違和感を感じるかもしれません。
 牛鍋屋のシーンで、オートマータが出てきたので別の歴史だと認識して違和感は払しょくされましたが、『違和感を感じた』という記憶は残るので上記二点はやはり手を加えた方が良いかと。
 趣味の指摘点。英語圏の人のセリフは『英語(日本語訳)』の方が好ましいです。
 わざわざ轅の説明を入れなくても、『馬車から馬を切り離した』と書けばいい気がします。
 『無機質な目だ。敵を殺すことに躊躇しない。仕事として人を殺せる。そういった類の人間がする目』短い文章が多い。その亜種。一つの描写。比して文章が多い。読点の多さ。それが読みにくくしています。他にもあるので探してくださいね。
 『蒸気馬の頭を頭を蹴り』十二田さんは誤字が少ないし、大賞の選考基準的にも気にしなくていいと思いますが、一応指摘しておきますね。
 善弥が機械馬に投げ入れた物について。最初は小銭でしたが、途中で瓦礫の破片に変わっています。
 『蒸気馬の上に飛び上がり』『実行に移す技術と実行力』、馬から落馬する案件に近い案件です。間違ってはいないのですが、結構数が多くて、全体に読みづらいと感じました。複数あるので、探してください。
 趣味の指摘点。俺の脳内の善弥は巨漢が落馬した時『将を射んとする者はまず馬を射よってね、自分が無事だからって安心してはいけませんよ』とかいうイメージです。
 ええと、随分前のポイントに対するものを含む指摘点ですが。『顔を見られることの危険性を理解した』上で『牛鍋屋でリゼの態度を見た途端黒服に手を出す』程冷静な善弥が、『人の恐怖心を理解できない自分』を理解した上で冒頭のリゼへの『(怖がらせちゃったか)』をやらかすとは、どうにも思えません。また、茶屋でのシーンを鑑みるに、ヤクザ相手の『殺したくない』もやはり違和感。お上を怖がるにしても、英国の大企業に喧嘩を売るのに迷いもしない直後のシーンを見るにやはり違和感です。プロローグについては、もう少し手を加えた方が良い気がします。
 握手について。友愛の証とする大本は中国の文化であり、広まらなかったものの日本には伝わっていた。また、江戸~明治の日本では一般的でなかったものの、『柔術・合気道・空手』の練習型などに『友好以外の意味の握手』があり、かのゴルゴ13含め武術・殺人系の人間は『利き腕を差し出す』ことを良しとしないので、三点揃えて善弥の反応に違和感を感じます。
 W&S社雑魚-ズが英語なのに、何の説明もなくガゼルが流暢な日本語喋るのは少し変な気がします。
 またレクターと佐村が話していたシーンの場所は『東京の郊外』、善弥とリゼが向上を覗くシーンの場所描写も『東京郊外』で、文言を少し変えた方が良いかと思います。
 善弥が『僕は田舎者なのでそういうのに疎いのです』という割に、直前の説明台詞が詳しすぎます。作者の都合でキャラが動いてる、感。いらないリアリティかも知れませんが、知識を持たない人というのは『大雑把に全体を知っている』訳ではなく『断片をいくつか知っている』だけなので、『通りいっぺんの事しか知りません』というのは謙遜にしても何かがおかしい。
 趣味の指摘点。チャールズ・バベッジ/階差機関を出す上に、制作年代も史実通りでやっていると、『アレ、これ本当に架空の歴史なのかな?』ってなる人が一定数いる気がします。まあ、気にしなくても良いのですがオートマータ・蒸気馬の技術レベルが明らかに高すぎるので技術史関連の人物・出来事が史実通りに出てくると少し萎えます。
 忍び込む直前のリゼのセリフ『今夜はあそこに忍び込んだから』。誤字同様、脱字もとても少ないのですが、割と洒落にならないのでこれは指摘します。
 『手記』の説明のシーン。戦車の実用化は一次戦争です。この世界固有の歴史ではもっと実用化が早かったかもしれませんが、他の例同様紛らわしいので『作者が作った歴史のオリジナリティ』をもう少し前面に出す書き方をしてほしいです。
 善弥たちがW&S社を様子見している件について。『というやり取りがあり、今現在、こうしてW&S社の工場を遠くから視察しに来ている訳だが』の少し後、『以上、回想終了』というのがあり、回想の合間に『現在』の座標からの文章が挿入されていて読みづらいです。また、『以下、回想』『以上、回想終了』というのも無機質すぎて読者としては冷めるものがあります。
 工場の警備の少なさに反して、工場が大きすぎます。秘密の工場であるから警備を減らしているなら工場が大きいし、(研究内容はともかく)正規の工場であるなら警備が少なすぎます。そして善弥・リズが違和感を抱かないのも変。作者の意志を感じました。レクター博士の言うように『餌』であるとするなら、わざわざ同じ場所で人狼の実験をする必要もないですよね?
 ワイヤーガンについて。歴史以外の技術については突っ込まないつもりでしたが、巻取り機能がないものであるなら『ワイヤーを投げる』だけで良いのでは?カートリッジの消音が発射機能にしかかかっていない以上、塀にぶつかったときの音量はほぼ同じですよ?ちなみに、善弥が蒸気馬に対して投擲スキルの高さを証明してしまっているので、なおさらおかしく感じます。
 また、『鉄柵が落ちてきた』時に、リゼが銃を撃つなどしない点も不自然。『持ち歩いていなかった』のだとしても、ワイヤーガン以下の技術で作れるはずなのでやはりおかしい。普通の文章ならともかく、穴が開いたプログラムコードは解読が困難ですよ?
 最初に警備員に居合で切り付けてからガゼルとの戦闘シーンを挟んで、『リゼさん、ゴーグルを!』まで180行、この間ほぼ会話は有りません。『また会ったな小僧』『奇遇ですね』『ふざけた男だ』『よく言われます』が真ん中らへんにある物の、他は悲鳴が少々と独り言ちる・衝動的に叫ぶようなセリフのみ。GAの規格で見開き5ページ近いです。長すぎます。
 リゼが『この工場、無駄に広すぎるのよ』と言ってますが。レクター博士曰く『手記を餌に誘い込んで捕まえる』なら、広いのは逃亡先を増やすだけの無駄です。『予算が無かったから既存の工場を使った』というなら、それこそ陸軍に別の場所を斡旋してもらうべきです。博士が間抜けキャラならともかく、作者の都合を感じます。主人公サイドだけなら、リゼの言っていることにも『そう考えるか』と思うのですが、レクター博士サイドを書いていると『この博士、油断しすぎじゃないか?』と感じます。バレたらまずい人狼と同じ工場に置くこと含め、リスクマネジメントがまるでなっていない。
 リゼの「このくらい大げさな仕掛けの方が、バレないものよ」と言う台詞、カッコいいですが意味が分かりません。

 以上、とりあえず第二章まで一通り気になったところを叩きました。字数制限があるので、良いと思った点・全体への意見は『長所・良かった点』に書きます。

長所。良かった点

 まず、がっつり叩かれた後で気が滅入っていると思うので俺が思う長所から。

 メインキャラの善弥・リゼの二人は、とても魅力的です。先述の通り、善弥のキャラについては図りかねる部分がいくらかありますが、芯が通っているうえに台詞の言葉選びにもセンスがあり、アクションシーンでの数々の機転も非常に良かった。

 また、歴史好きとして諸々突っ込みましたが『機械技術の発展した明治ロマン』という世界観は非常に良かった。っていうか、『廃刀令』とかに突っ込まない人はとてものめり込みやすい書かれ方をしていたと思う。素晴らしいです。

 で、コメント欄に書き損ねた総評。二章までの分で問題に感じるのは大きく五つ。
 ①文章の読みにくさ。俺も指摘したし、多分他の小説について如月さんがガッツリ言ったと思うけど、正直とても読みづらいです。書籍化決まったとしても苦労すると思うので、俺が指摘した点の半分くらいのものは意識してください。
 ②善弥のキャラぶれ。『親切そうに見えて冷徹な戦闘狂』ってのは良いんだけど、所々に作者の都合で動いているところがあります。プロローグのシーンとか、茶屋でのリゼとの会話とか。
 ③レクター博士の浅はかさ。正直、主人公サイドの視点だけで進むならまあ問題ないんですが、プロローグ直後にいろいろ企んでいたくせに計画がザルすぎます。一般的に読者が嫌うご都合主義っていうのは『奇跡が起きる事』じゃなくて『敵役が失態を重ねる事』です。もう少し絶体絶命の状況に追い込んで、奇跡的に逃げ延びた方が良いと思う。
 ④歴史。作者さんオリジナルの歴史に基づいた『明治の日本』なのはわかるけど、史実の人名・年号・出来事を使う時はよく調べましょう。俺みたいなオタクはちょっとしたことに違和感を感じただけでも、連想して勝手に世界観を壊すので、切っ掛けになりそうな物は減らしましょう。
 ⑤アクションシーン。数か所指摘しましたが、まず長いです。あと、リゼの準備の悪さが目立ちます。特に、何の武器も持っていないのが問題と思う。銃を持つか、持っていない理由を書くべきと思います。
 
 以上、二章までの指摘でした。続きも、遠からんうちに読んで意見を書きます。

良かった要素

キャラクター 設定 文章

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明治二刀剣客蒸気奇譚《微笑う人斬りと電脳の少女》の批評の返信 (No: 3)

スレ主 十二田 明日 : 0 No: 2の返信

投稿日時:

大野知人様、コメントありがとうございます。非常に細かく書いていただいて助かりました。
特に文章・文体に関して、自分では良し悪しがよく分からなかったので、こうして指摘していただけると大変ありがたいですね。
それと文章以外の
①主人公のキャラのブレ
②レクター博士の浅はかさ(ご都合主義的)
 に関してですが、
①は主人公が狂人のフリをしている(過去のトラウマからそう思い込んでいる)事の伏線にと考えていたのですが、どうやら裏目に出てしまったようです。こうして指摘されると、たしかにキャラがブレてておかしいですね。要修正です。
②はもう何の弁解のしようもありません。主人公たちをうまい具合に追い詰める敵役を書けなかった十二田の力不足です。(どうやって直すかな……今は何も思いつかない……)

まだ締切まで時間があるので、できる限り改稿して完成度を高めようと思います。
ありがとうございました。

明治二刀剣客蒸気奇譚《微笑う人斬りと電脳の少女》の批評 (No: 4)

投稿者 ふ じ た に : 1 No: 1の返信

投稿日時:

「善弥とリゼが友誼を交わしていた頃。
 東京の郊外。W&S社の応接室。」まで読ませていただきました。

ごめんなさい、自分の執筆の進捗がギリギリなので、最後まで読めなくて申し訳ないです。

テンポの良さは、とても良い点だと思いました。
主人公も冒頭で困っている人を助けて魅力的に描かれていました。もっと彼について知りたいと感じるような良い印象の展開だったと思います。

ただ、普段私は一人称か、三人称でも視点を固定した一人称寄りの文章を読むことが多いですが、御作は三人称の神視点の書き方をしているけど、主人公の視点かと思えば同じ場面でヒロインの視点になっているので、書き方として間違ってはいないとは言えないけど、作品に対して没入のしづらさを感じました。
状況は理解できるんですけどね。
三人称神視点で二人のキャラの心情を同じ場面で書くなら、もう少しキャラとの距離を置いた神視点での書き方をするか、
今の書き方を続けるなら、どちらかに視点を固定したほうが、違和感は少ないかな?って個人的に思いました。

世界観は、現実の明治時代を舞台にしているのかと思いきや、独自の要素を入れられているように感じました。
でも、「明治」という名称で、現実の明治時代をかなり連想するので、「明冶、鳴治(めいじ)」とか、ちょっと言葉をいじるなどして、参考にしているけど独自の世界観だと印象を与えた方が混乱せずに済むかもしれないと個人的に思いました。

あと、冒頭一万字くらいでいきなり敵キャラのシーンが挿入されていたので、個人的にそれが一番構成的にマイナスに感じました。
話が始まったばかりで、ぶつ切り感があったんですよね。
その違和感を失くすために、先に敵キャラを描いて、次に主人公たちのシーンが始まるか、
もうちょっと二万字くらい書いて主人公たちを読み手に馴染ませてから敵キャラを出したほうが良かったのでは?って個人的に思いました。

あと、横から口を挟んで申し訳ないですけど、
②レクター博士の浅はかさ(ご都合主義的)についてですが、冒頭で敵キャラのバカっぽさを出すやり方もあるかな?って個人的に思いました。
ざまぁ系を最近よく読むんですけど、見るからに最初からざまぁ対象のキャラは「こんなことも分からないの?」って感じで馬鹿なんですよね。運よく地位が高くて、それを利用して悪さをしているだけなので、主人公が活躍して地位が上がるとすぐに失脚しちゃうくらい弱っちいおバカな敵なので、読者も敵が馬鹿だと最初から分かっていたら、「いや、馬鹿だしね」って感じでご都合主義とは受け取りづらくなるかな?って思いました。
最初賢く何か企んでいる風に敵キャラを描いちゃうと、主人公たちでも気づかない狡猾な罠が張り巡らされているのでは?って期待しちゃうと思うんですよ。
最後まで読んでないので全然的外れな意見かもしれませんが、何か悩まれていたようなので、ちょっとでも何か参考になればと思って書いてます。合わなかったら、スルーしてくださいね。

自分のことを棚に上げて、色々書きましたが、あくまで個人の意見なので、合わなければ流してくださいね。
お互いに頑張りましょう!
ではでは、失礼しました。

長所。良かった点

冒頭の展開。キャラ。

良かった要素

ストーリー キャラクター 設定

明治二刀剣客蒸気奇譚《微笑う人斬りと電脳の少女》の批評の返信 (No: 5)

投稿者 ふ じ た に : 0 No: 4の返信

投稿日時:

度々失礼します。
文の間違いがありましたので、訂正です。

誤り >書き方として間違ってはいないとは言えないけど、
正しい>書き方として間違っているとは言えないけど、

でした。全然意味が違いますよね。
大変失礼しました…

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明治二刀剣客蒸気奇譚《微笑う人斬りと電脳の少女》の批評の返信 (No: 6)

スレ主 十二田 明日 : 0 No: 4の返信

投稿日時:

ふじたにかなめ様、コメントありがとうございます。

具体的なアドバイスまでいただけて本当にありがたいです。
年号を同音の別字に変えるたり、博士の性格とその後の展開に関しては、ふじたにかなめ様の案をそのまま採用しようかなと思います。

視点のブレや展開の速度は、コメントを元に見直してみます。
ありがとうございました。

明治二刀剣客蒸気奇譚《微笑う人斬りと電脳の少女》の批評 (No: 7)

投稿者 t : 0 No: 1の返信

投稿日時:

こんにちは。
二章まで読み進めた感想になります。

他作品ではあまりみない明治が舞台だった点が、現代を舞台にした作品とは違った特徴があって良かったです。
文章は個人的には読みやすかったので良かったですが、書いてある内容が軽い印象でした。

一章を読んで、明治という舞台が良く文章も読めるのですが。キャラクターが弱く、終始よみたい文章はここじゃない感がぬぐえませんでした。
二章は、内容は頭に入ってきて戦闘シーンも臨場感があって良い、内容は分かりやすいです。
ただ主人公もヒロインも応援したくならないといいますか、文章にはこのような人物とちゃんと書いてあっても。
人物としてもキャラとしてもつかめず。どこかしっくりこなくて距離が遠く、それらを飲み込むまでにはいきませんでした。

明治と文章は良かったです。
それ以外の部分でエンタメ小説としてみると、主人公とヒロインが有能すぎて問題があっても伏線やキャラを置かずに解決してしまっているのが気になりました。

仮に手記の被害をうけるのは街や都市だったりその国で暮らしている人々ですが、一般人への影響が事件や被害といった形で伏線として書かれていないので、ここらへんはそういった、今やっていることが誰のためで失敗するとどんなペナルティがあるのか、の要素がまるまる抜けていました。

神視点なので主人公をはっきりさせる必要もないですが、それでもこの主人公は何を考えてるのか共感しにくく、何かしらの成長要素があれば良い方向に変わっていたと思います。

以上になります。
三次までいかれるだけはあって実力を感じます。

長所。良かった点

逃げたり、戦闘シーンは勢いがあります。
自動人形や肉では安定感があって情報の出し方もお上手です。

ところどころで似たよな印象のシーンを重ねるのではなくて、角度を変えて物語をいろんな方向から引っ張ってあげるためには他作品は何を書いているかに意識をむけると。角がなくて分かりやすいこの物語の良さがさらに引き立つかもしれません。

良かった要素

ストーリー 文章 オリジナリティ

明治二刀剣客蒸気奇譚《微笑う人斬りと電脳の少女》の批評の返信 (No: 8)

スレ主 十二田 明日 : 0 No: 7の返信

投稿日時:

t様、コメントありがとうございます。
返信が遅くなり申し訳ございません。

t様のコメントを見るに、本作の主人公、ヒロインともにキャラが弱いというか、人物としての掘り下げや造形が不明瞭であるようですね。どんなキャラなのかが分かりづらいから、共感しにくいし応援しづらい、と。
これは完全に作者の力不足ですね。
自分としては『(傷つかない為に)異常者のフリをしている主人公』を表現したかったのですが、それが上手く出来なかったようです。
その辺りを上手く読者に伝えられるように、改稿したいと思います。

それと『今やっていることが誰のためで失敗するとどんなペナルティがあるのか』に関してですが、これは構成の拙さ故にですね。
作者が『主人公たちが活躍しているところを書きたい』がために、その状況(設定)を作り出しているだけなので、エピソードとして見せる意識が欠如しておりました。
手記のせいで起きる悲劇を予感させるようなシーンを、何とか入れ込むように考えてみます。

貴重なご意見ありがとうございました。

明治二刀剣客蒸気奇譚《微笑う人斬りと電脳の少女》の批評 (No: 9)

投稿者 柊木なお : 0 No: 1の返信

投稿日時:

執筆お疲れ様です。

第一章を読ませていただきました。
(自分の執筆もあるので、最後まで読む時間が取れず、申し訳ありません)

冒頭を読んだだけでも私より上手いのは分かるので恐縮なのですが、公募に送る予定とのことで少しでもお力になれればと思い、率直な意見を述べさせていただきます。

(以下、「〜だと個人的には思います」「〜ではないでしょうか」と毎回書くのもクドイので、基本的に断定口調で書かせていただきますが、あくまで私個人の見解・好みに基づくコメントになります。不快に思われましたら、申し訳ありません)

キャラクターストーリー)について

 主人公、ヒロインともキャラが立っていて良かったです。が、テンプレート感は正直否めないです。それが悪いとは言わないですし、少なくとも自分は、善弥もリゼも好きになりました。
 問題は、ふたりのキャラクターを把握した時点で、先の展開が、もっと言えば物語の結末まで見えてしまったことです。先に本文を読んでから、あらすじ(プロット)を読んだのですが、正直、「まあそんな感じだろうな」と思いました。
「闘争にしか生きがいを感じられない主人公が、困難に巻き込まれているヒロインを助けることを通じて、人生の本当の意味を見出していく」
 このような筋書きのストーリー作品は世の中に溢れています。失礼を承知で言えば、本作より技術的に優れた作品も、たくさんあると思います。それらの作品と真っ向から勝負してやる!という考えもありだと思いますが(私は趣味で書いているので、どちらかというとそっちです)、十二田様の場合はプロを目指されているとのことですので、デビューの可能性を狭めてしまうと思います。
 私が考える解決はふたつで、ひとつは物語自体を予想外の方向に捻ってしまうこと。上の例で言えば、主人公が途中で死んでしまって、ヒロインが主人公の座を引き継ぐとか(大して良い例ではありませんが)。
 もうひとつは、キャラクターを小出しにすること。
 本作の冒頭でなぜ先が読めてしまうかと言えば、善弥やリゼと似たようなキャラクターが出てくる作品がすぐに頭に思い浮かんで、先の展開や結末を予想してしまうからです。十二田様の場合は、伝えようと思ったことをきちんと伝えられる技量を持っていらっしゃるので、なおさらです。
 第一章のラスト、

> まるで喜怒哀楽の楽しか持ち合わせていないかのように。
> 彼の言っていることは本当なのだろう。
> 善弥はきっと、人を斬り殺すその時さえも笑みを浮かべたままだろう。
> だが、窮地に陥ったリゼを助けたのは、間違いなく善弥だ。
> 「…………そうね」
> リゼは苦悩の末に、自分を助けてくれた善弥を信じることにした。
> 「お言葉に甘えて、負い目には思わない。巻き込んですまないとも思わない」
> リゼは手を差し出した。善弥は首を傾げる。
> 「? 何ですか?」
> 「貴方は知らない? 握手って言って、西洋では友好の証に互いの手を握るの」
> 「西洋式の挨拶ですか」
> 慣れない様子で善弥はリゼの手を取った。
> リゼは善弥の手を力強く握り返す。
> 「改めて言うわ。私はリーゼリット・アークライト。私の目的を果たすために、あなたの力を貸して」
> 「士族、鷹山善弥。あなたが闘争の中にある限り、死力を尽くしましょう」

 このタイミングで主人公の本質を明かすのは早すぎると思います。とくに公募の審査員ともなれば、プロアマ問わず無数の作品に接しているでしょうから、この時点で「あーはいはい。そういう話ね」と思われてしまう気がします(あくまで想像ですが)。
 もちろん、キャラクターの目的や動機が見えないまま進めると、読者が混乱して集中できないというのも、わかります。ですからそこは、具体的な小目標を提示するなり、本質とは異なる仮の動機をつくるなり、なんらかの工夫が必要なところなのかと思います。

■構成について
 
 最後まで読んだわけではないので、第一章を単独で見たコメントになります。
 物語の導入としては完璧だと思いました。起承転結もしっかりしていて、この作者なら納得のいく結末まで導いてくれるだろうなという信頼が置けます。
 ただ、裏を返すと、きっちりしすぎている感も否めません。教科書的というか。なにか驚くような展開や、物語にのめり込ませる要素があったかと問われると、自分としては正直ありませんでした。
 前述のとおり、主人公たちのキャラは立っていますし、世界観の作り込みも興味深いです。なので、一読者として、続きを読みたいという気持ちはあります。作者の実力は十分に伝わるので、最後まで読めば、それなりに満足のゆく読後感が得られるだろうという期待があるからです。
 ただそれとは別に、場面の構成そのものに独自性があれば、第一章だけで「面白いっ! 早く続きを読みたい!」という気持ちにさせることもできると思います。
 思わせぶりな伏線、キャラクターの意外な反応、読者にだけ明かされる秘密(第一章のラストのような)、 etc. お気に入りの技は作者によって大いに異なると思います。ですから、そうした要素を注意深く配置することをより意識すれば、自ずと場面の展開にも個性が出て、教科書的な印象もなくなると思います。

■文章について

 小説が文字だけの媒体である以上、文体は作家の個性そのものだと考えています。ですから、上記二項目はもちろん、この項目に関してはそれ以上に、私自身の独断と偏見に基づくコメントになりますことを、まずはあらかじめ申し添えます。
 こと小説の書き方に正解などないことは、重々承知しております。ですので、決して元の文章を添削しようなどという趣旨ではありません。あくまで選択肢のひとつとして、検討に値すると感じたポイントを指摘させていただきます。そして重ねてにはなりますが、もし不快に思われましたら、申し訳ありません。

 前置きが長くなりました。

 全体的に読みやすい文章で良かったと思います。
 ただ、私がひとつ気になったのは、文体が整いすぎていて(悪く言うと説明的で)、場面のスピード感や没入感が損なわれているようにも見受けられたことです。
 たとえば冒頭、

> 若者らしく頭は散切り。着物袴にワイシャツという、書生風の恰好をしている。だが、腰には大小二本の刀を差している。
> 顔立ちは細めた目が猫のようで、柔和な印象を与える。
> どうにもちぐはぐな男だった。

 「主人公の外見や印象を伝える」ことだけが目的になっていて、それ以外に機能していません。小説を読む以上は、読者が期待しているのは「説明」ではなく「場面」だと思うのです。
 作者が考えた設定を教えてもらいたいわけではなく、具体的に何が起きていて、登場人物が何を考えてるのかを知りたいということです。陳腐な表現にはなりますが、「主人公と共に物語を体験したい」と言い換えても良いかもしれません。

 というわけで、上記のような場面での常套手段は、動きのある描写の中に、伝えたい情報を織り込んでしまうことだと思います。
「着物袴にワイシャツという格好をしている」ではなく、
「路地裏を吹き抜ける風に袴の裾が揺れる」
「腰には大小二本の刀を差している」ではなく、
「歩を進める度に脇差が音を立てる」
といった具合です。

 他の描写についても同様です。

> 筋者の男たちは、いよいよもって寒気を感じた。
> 善弥は心底不思議そうな顔をして、微笑んでいる。
> 穏やかな、聞き分けのない幼子に話しかけるような、そんな笑顔で。
> 不気味だった。
> あまりにも無垢な笑みと、何の迷いも逡巡もなく、白刃を振るって人の腕を切り落とせる冷酷さ。
> それらが渾然一体となっている鷹山善弥という存在に、男たちは恐怖した。
> 「に、逃げろ!」
> 「うあああぁぁ!」
> 「ば、バケモンだ!」
> 蜘蛛の子を散らすように、男たちは逃げて行った。 

 やはり読者に場面を見せているというよりは、何が起きているのかを作者が説明していると感じます。
 たとえば、この一文。
「それらが渾然一体となっている鷹山善弥という存在に、男たちは恐怖した」
 私なら、
「化け物を見る目」
 の一言で済ませます。それだけで男たちが感じている恐怖は十分に伝わるし、作者が手取り足取り説明するよりも、場面の臨場感を損なわないと考えるからです。

■所感

 繰り返しにはなりますが、実力のある作者様だと感じましたし、技術的な面を抜きにしても良い作品だと思います。プロを目指しているとのことで、微力ながらお力になれればと思い、筆を取らせていただいた次第です。自分を棚に上げての無礼をお許しください。いろいろ的外れな指摘も多いと思いますが(全部がそうではないことを祈ります)、少しでも参考になるものがあったなら幸いです。
 良い結果をお祈りしております。
 それでは。

良かった要素

ストーリー キャラクター 設定 文章 オリジナリティ

明治二刀剣客蒸気奇譚《微笑う人斬りと電脳の少女》の批評 (No: 10)

スレ主 十二田 明日 : 0 No: 1の返信

投稿日時:

柊木なお様、コメントありがとうございます。

非常に良いコメントをいただけたと、嬉しく思っております。柊木様は謙遜されていますが、問題提起、その内容と改善案までがしっかりとまとめられており、非常に見やすかったです。

まず、キャラクターおよび構成に関してですが、要約すると『教科書的・テンプレートの域を出ていない』という事になるかと思います。
これは非常に耳の痛いお話ですね。
やはりデビューを目指す以上、何がしかの『ひねり』が必要だとは思っていたので、これに関しては真摯に受け止め、何か挟み込めないか考えてみます。

そして何よりも、文章・文体について。
実はコレが十二田の一番の悩みどころでして……(汗)
評価シートにも『地の文が最低限の情報しか書かれておらず、ト書きのような体裁になっている点も少々気になりす』って書かれてたんですよね。
しかし自分では良いと思って書いていたために、どこをどう直したものかと途方に暮れておりまして……。
こうして具体的な改善例を書いていただけるのは、とてもありがたいです。
より自然な文体になるように、柊木様の例を見ながら改稿したいと思います。

本当にありがとうございました。

PS.今作の改稿とは別に、六月のMFに応募予定の新作も執筆中です。今月中には、また投稿室にあげようと思いますので、よろしければまたのコメントをお待ちしております。

明治二刀剣客蒸気奇譚《微笑う人斬りと電脳の少女》の批評の返信 (No: 11)

投稿者 柊木なお : 0 No: 10の返信

投稿日時:

執筆お疲れ様です。
6月にも応募予定なのですね。お忙しい中、ご丁寧に返信いただき恐縮です。
先日の自分のコメントを読み返してみて、それっぽいことを書いているだけで具体性に乏しいような感じがしたので、少しだけ補足させていただきたいと思います。
文章・文体について。他人様にあれこれ言えるような技量ではないのですが、作中の文章をお借りして、私なりに検討させていただきました。参考になれば良いのですが。
(今回は長い前置きはなしにしようと思いますが、以下はあくまで私個人の見解・好みに基づくコメントであることは、再度付言いたします)

「地の文が最低限の情報しか書かれておらず、ト書きのような体裁になっている点も少々気になります」

評者ではないので、正確な意図は分かりませんが、私は単に「小説っぽくない」と解釈しました。砕いて言うなら、「物語を聞いているというより、報告書を読んでいるような気になる」でしょうか。
ですから、決して文章に悪いところがあるわけではなく、TPOに合っていないと受け取られてしまったのかもしれません(「これのどこが悪いんだ?」と戸惑う気持ちも、わかる気がします。別の分野ではありますが、私にも覚えがあります)。
そうだとすると、先日私から指摘させていただいた点と、重なるところがあるかもしれません。
提案するとすれば、「報告書として失格な文章を意識する」です。
一般的に、ビジネスないしアカデミックな文章のルールとして言われているのは、

 1 きちんとした文章で書く
 2 客観的な視点で書く
 3 扇情的な言葉を使わない
 4 余計なことは書かない

こんな感じでしょうか。これをひっくり返して、

 1 あえて不完全な文章にする
 2 主観的な視点で書く
 3 感覚的な表現を散りばめる
 4 まわり道をする

いろいろなやり方があると思いますが、簡単に具体例を上げます。

> 善弥は悲鳴の聞こえた方へ足を進めた。
> 下町の入り組んだ路地裏を少し進むと、異様な光景を善弥は見た。
 
とりあえず、上の3つを意識してみます。

> 悲鳴の聞こえた方へ。
> 迷路のような路地裏を抜け——目に飛び込んでくる、異様な光景。

ひとまず極端な例にしてみました。ビジネスシーンであれば、巧拙以前の問題でしょう。ただ、ルール無用の小説の世界だからこそ、こういうのもありかなと思っています。
1について、「悲鳴の聞こえた方へ」は日本語の文章として不完全ですが、「だれ」が「なに」をしたのかは前後の文脈で伝わると思います。
また、主語を欠落させたことで主観的な視点っぽくなっていますが、毎回「〜は〜した」と書かれるよりも、場面に入り込める感じがして個人的には好きです(あくまで個人的には、です)。

ただ、ここは物語の冒頭なので、場面をひきでとらえて雰囲気を出すために、客観的な視点から書く選択肢も捨てがたいです。その場合は、

> (悲鳴に)引き寄せられるように、男は歩みを進めた。
> 無秩序な路地裏の迷路を抜け——異様な光景を目の当たりにする。

くらいでしょうか。語りのテンポとしても、こちらのほうが適切だと思います。

むしろ作中の場面であれば、4のまわり道をすることを、真っ先に考えるべきかもしれません。ここだけ具体例を上げないと前回の二の舞になってしまうので、恥を忍んで私自身の文体で書いてみます。

> どこかで悲鳴があがる。
> 男はふと足を止め——再び歩き出す。
> 暗い路地裏を淡々と進んでいく。
> 視界の隅を流れる、猥雑な落書き。多くは文章としての体すらなしていないが、中には情熱的な脅し文句と思しきものもある。誰も見ていないところでしか粋がれない、臆病者の痕跡だ。
> さらに迷路の奥深くへ。
> 下町の喧騒も彼方に遠ざかったころ、おかしな光景に遭遇する。

盛りすぎた気がしますが、あくまで分かりやすい参考例ということで、ご容赦願います(あと明らかに本作の作風にも、善弥のキャラクターにもあっていませんが、その点も申し訳ありません)。
一番長い4段落目は、場面を進めているわけでもなければ、重要な情報を伝えているわけでもありません。完全に雰囲気だけの文章です。が、むしろこの遊びの部分こそ、作家の個性が最も現れるところではないでしょうか。そこに費やす労力を惜しむと、それこそ誰が書いても同じというような、味気のない文体になってしまう気がします(誤解のないように付け加えておくと、何でもかんでも書けばいいとは思っていません。上記の例は、「場面の進みを遅らせて焦らすこと」「一波乱ありそうな予感を伝えること」を意図したものですが、上手くいっているかどうかはわかりません)。
もちろん、まわり道がどの程度まで許されるかは場面次第ですし、それ以上にジャンル(読者層)にもよると思います。新人賞に応募するのであれば、研究が必要なところでしょう。
一般的な話をするなら、たとえば「味方のピンチに駆けつける」というような緊迫した場面であれば、最初の例文に近いほうが良いのではないでしょうか。ただ、「謎に満ちた人物の初登場」のような思わせぶりな場面であれば、二番目、三番目のほうがまだふさわしく、一番目の書き方は場違いもいいところな気がします。そのあたりは感覚的な話になるので、思いどおりの場面を再現できるまで、自分で納得がいくまで、何度でも書き直すしかないのかと思います。

少し長くなりましたが、前回指摘させていただいた「動きのある描写のなかに伝えたい情報を織り込む」というのは、3の感覚的な表現を散りばめる方法のひとつになるのかと思います。いわゆる「語るな、見せろ」というやつですが、「伝えたい情報を動的に表現する」と書いたほうがわかりやすかったかもしれません。たとえば「下町」という単語を持ち出すのであれば、「下町(の喧騒)が彼方に遠ざかる」というふうに、それ自体に動きを与えてやるイメージです。文字よりも絵、絵よりも映像として頭に浮かぶほうが、印象に残ると思います。
より手軽で効果のありそうな方法は、比喩を使うことかもしれません。個人的には直喩(迷路のような路地裏)よりも、隠喩(路地裏の迷路)のほうがストレートに響く感じがして好きです。
あとは単純に、より刺激的な言葉選びではないでしょうか。「入り組んだ」ではなく「無秩序な」、「見る」ではなく「目に飛び込んでくる」「目の当たりにする」といった具合です。私の場合は手っ取り早く、「置き換えたい表現 + 類語」で検索しています。ただしどんな手法もそうですが、やりすぎるとうっとうしくなるので、そこは匙加減かと思います(特に「言う」は登場頻度が高いので、他の言葉を使うのはやめたほうが良いと思います)。

以上、重ねてにはなりますが、あくまで個人的な見解・好みに基づいたコメントになります。本来ならば、ストーリー・構成の部分に関しても突っ込んだ意見を書き直したかったのですが、今回は時間が足りなかったので割愛いたします。もし使えそうなところがあれば、拾っていただければ幸いです。
それでは。

明治二刀剣客蒸気奇譚《微笑う人斬りと電脳の少女》の批評 (No: 12)

スレ主 十二田 明日 : 0 No: 1の返信

投稿日時:

柊木なお様、続けて二回目のコメントありがとうございます。

一回目のコメントだけでも、かなり具体的な内容だったと思いますが、こんなに詳細な補足を入れてもらえて、本当に参考になりました。

つい先ほど改稿を終え、GA文庫大賞への応募を完了しました。

柊木様、そしてこれまでにコメント下さった皆様方に、この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました。

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タイトル:明治二刀剣客蒸気奇譚《微笑う人斬りと電脳の少女》 投稿者: 十二田 明日

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