ノベル道場/小説の批評をし合おう!

大野知人さんの返信一覧。最新の投稿順18ページ目

元記事:オカルト探偵(さぎし)、今日も騙る(完結版・初稿)の批評

始めまして。ギンブナと申します。
あらすじは未読の状態でエピローグまで拝見しました。
ストーリーキャラクターは面白い。ただ描写不足などで没入感が妨げられる箇所が多い』という印象です。

細かい内容に触れる前にお断りさせてください。
私は普段、一般小説の海外怪奇幻想物(ホラー)ばかり読んでいる者です。
なので、ライトノベルの批評としては見当違いのことを多々言っているかもしれません。そう感じたら聞き流していただければと思います。
また、何度か「例えば、」と言って例えを出していますが、単なる説明の補強なので、こうしろという強制の意図はありません。

〇描写・演出不足について
例えば、第一話でルイスが犯人捜しを依頼した直後に、瓜坂と矢加部が顔を顰めるシーンですね。
失踪したらしい、との内容を淡々と語るだけでそこまで不快に思うものかと首をかしげました。
ルイスが「余所行きの笑顔のまま」とか「嬉しそうに」など犯人捜し依頼にそぐわない様子でしたら、印象が変わって作中人物と読者の認識ずれが発生しなかったかもしれません。

連作を通して、いくつかモンスターが登場していますが、外見描写があっさりしていて物足りなく感じました。
ホラー物ではモンスターは花形なので、名前を出すだけで終わらせず、少し行数を使ってでも読者に生々しく存在を想像できるような描写が欲しかったです。
(個人的な好みでは、具体的な名前が出なくとも恐ろしさがわかるような感じだと素敵ですが、わかりやすさを重視するライトノベルではNGかもしれません)

上記と関連しますが、盛り上がるシーンの前にタメというか動作描写や演出があると、読者の期待感が高まるかと思います。
例えば、四話上ラストの瓜坂登場シーン。スレ主様は「知らぬ間にそこにいた」という風に書いたのかもしれませんが、一読者としてはドアを蹴り開けるなどして、格好良く登場してほしくありました。
例えば、四話下のルイスがデュラハンを召喚するシーン。
 ルイス狂気の笑みを浮かべる
→ルイス「~サヴァンには少し早いけれど……」
→杖なり魔法陣なりが妖しく光り出す
→ルイス「『オグマに首を絶たれ、なお死なぬ者よ!』」
→杖なり魔法陣なりから雷が落ちる
→雷着弾地点にデュラハン登場
ベタな演出ですが、ルイス最大の見せ場と思いますので、これくらい派手でもったいぶってもよいかなと。

〇情報開示について
一話で瓜坂がルイスに初めて会うシーンで、情報開示漏れがあるように見えました。
 ルイス外見描写「金髪美少女」「チェックキルトをあしらえたバッグ持ち」
 ルイス台詞「貴女は瓜坂探偵さんで合ってますか?」
→瓜坂、ルイスの説明をする
 ①「『ウリ』の発音と外見から日本人ではない」
 ②「タータンチェックの鞄に織り込んだ自衛用の術式」
 ③「鞄のボタンがケルトの魔除け石」
読者に開示された情報と、瓜坂の話した内容にずれがあります。
 ①:「瓜坂探偵」の字面から読者が発音を類推するのは困難です。
   例えば、地の文に発音への疑問がある、もしくは「ウリ坂探偵」とあれば読者と瓜坂の持つ情報が同じになります。
 ②③:外見描写の中に類推できる情報が一切ないので困惑しました。
語り手が矢加部なら「矢加部が見逃した所に瓜坂が気づいた」となるので問題ないのですが、語り手が瓜坂なので「情報を知りながら読者に教えてくれない、信用ならない語り手」と認識される可能性があるかと。

恥ずかしながら、一話読了後「マリーの死体偽装はどうしたのか?」と思ってしまいました。
それでもう一度読み返したところ、事務所での瓜坂とルイスの会話で「亡くなった」「生贄にされて殺された」という内容が何度も出ていました。
そのため、失踪ではなく殺害の印象が強まり「殺されたのだから死体があるはず」と思い込んでしまったようです。
例えば、現場検証時の瓜坂の台詞に「死体がないのが不思議なくらいの血の量」といった「死体がない」ことを強調する内容があれば、また印象が変わるかもしれません。

マリーが事務所を去った直後に矢加部が現れて驚くシーン、こちらも「なぜ矢加部は立ち去った人がマリーだとわかったのか?」という疑問が先立ちました。
おそらく、瓜坂がマリーの名を呼んだのが聞こえたからなのでしょうが、
 瓜坂が「お達者で。よい人生を、マリーさん」と言う
→マリーが去る
→瓜坂が空をしばらく眺める
と地の文にあるので、瓜坂がマリーの名を呼んでから結構時間が経った後に矢加部が来た、と判断してしまいました。
例えば、(姉妹なので)マリーはルイスによく似た面立ち、という描写があり、去るマリーとすれ違う形で矢加部登場、となれば矢加部の反応も自然に見えるかもしれません。

マリーが去った後に矢加部が怒るシーン。それまでに矢加部が嘘に対して嫌悪を示す描写がないため、唐突に感じました。
例えば、冒頭でヤマモトとの電話後に、矢加部が事務所に帰ってくるという形で登場するとします。街中で寸借詐欺の被害にあう人を見た、と怒る矢加部を、瓜坂がなだめつつ依頼人が来るから緑茶を買ってくるよう頼むなどすれば、尺をあまり使わず彼女の正義感や嘘嫌いを出せるかと。

〇黒幕について
創作相談掲示板の方で、黒幕が身内に入ることが受け入れられるかを質問しておられましたので、こちらに書かせていただきます。
御作を拝見した限りだと、問題なしと判断しました。
・悪事にことごとく失敗している(非道な印象がない)
 このオチに繋げたかったためなのか(二話の一部を除き)死者が出るようなこともないので、たいしたことはしていないという印象になりました。
 取り返しのつかない事をしていないというのは大きいです。
・非常に詰めが甘い
 彼女が若いからなのか、詰めの甘い行動が結構ありました。
 最大の失策は四話下で瓜坂をノックダウンした後、布などで彼の口を封じなかったことでしょう。
 瓜坂を詐欺師と知る以上、言葉が最大の武器とわかっているはず。
 そしてそれが命取りになっているのでルイスにドジっ子の印象がつきました。
・主人公に傲慢さを叩き折られている
 そのままです。四話下最後で結構な数の醜態を晒し、瓜坂にやりこめられているので、一読者としては溜飲が下がりました。
・美少女
 いいことではありませんが、相手が美少女だと温情をかけたくなるんです。
総括すると「ルイスはまた何かやらかしそうだけど、肝心なところでポカするだろうし大丈夫」となります。

〇細かい気になった点
・一話冒頭で矢加部が緑茶を買いに行くシーン~ルイス登場まで。
 「~紅茶と緑茶、両方買ってきます」から数えて十二行の間で、行頭に「はいはーい。」が三回書かれています。ちょっとくどいです。紙媒体なら下手すると一ページ内に「はいはーい。」が三回出てきかねません。
・一話のスリップジグ家の人間「モッド、イーディ、モーリス」の三人は存在感皆無で出てくる必要性も薄いため、削っても問題ないように思えます。
・二話で不自然に数字が挟まれますが、あれは「成平ループカウンター」でしょうか。
 だとすると御作は一人称なので「成平の存在を知る前の矢加部」が成平の死を感知していると読めますが、それを意図してカウンターを入れたのでしょうか。

申し訳ございません。三話以降の批評も書くつもりが、長くなったので後日に改めさせてください。
もし「重箱の隅をつつくようなことばかりで不快」であれば、遠慮なくこの批評は捨ててくださって構いません。

上記の回答(オカルト探偵(さぎし)、今日も騙る(完結版・初稿)の批評の返信)

スレ主 大野知人 : 0 投稿日時:

 ご意見ありがとうございました。
 書いているとテンションが上がって細かい所が見えなくなるので、むしろ重箱の隅を楊枝でほじくるような意見こそ、ありがたいです。

 本作の場合、解説シーンが多くなる都合で地の文を削っていたので、『これだとやはり情景・音の描写が足りないなぁ』というのが良く実感できて、非常に良かったです。

 ルイスの行動に対して瓜坂が顔を顰めるシーンや、デュラハンの召喚シーン、などの描写不足は仰る通りです。
 また、盛り上がるシーンでのアクション不足も痛感します。もう少し派手な動きを入れた方が良いですね。
 ただ一方で、怪物全般の外見描写については、これ以上やるとテンポ感が損なわれるかな、と言った所。

 マリーの死体が無い件は結構執拗に書いたつもりだったんですが……。ルイスが黒幕である以上、彼女は『マリーが死んでいない』と知っているので、迂闊な書き方が出来ないのもありました。こちらの技術不足です。

 ルイスに関する追求点は全くその通りです。『肝心なところで油断する』『手段を選ばないせいで、『ルイスにとっての最善手』を想定すれば行動予測がしやすい』『目的意識がハッキリしないまま、取り合えず結果だけ求めてやらかしたので、そもそも執念が無い』辺りで、救済しやすいキャラに仕上げてみました。

 『はいはーい』の三連打はまずいですね。直します。
 スリップジグ家の人間ズは一応ミスリード要員ですかね。無意味にネームドキャラを増やすと、メタ読みする人が結構引っ掛かると聞いたので、やってみた次第。

 二話の成平ループカウンタ―は、矢加部は自覚してないですね。ただ、瓜坂が『四つ目の質問』をした直後にループが切り替わり、矢加部が『五つ目の質問分かった事は~』と発言するという伏線と、『成平が死にまくって居る』事の伏線など、いくつかの伏線要素を入れるためにループの切れ目を分かりやすくしたものです。書き方工夫して、『矢加部は知らない』と分かるように書くかな。

 ご意見ありがとうございました。
 細かい点まで追求して下さり、むしろ推敲がやりやすいので大変感謝です。
 
 

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元記事:オカルト探偵(さぎし)、今日も騙る(完結版・初稿)の批評

 はじめまして。都Pと申します。
 時間の都合上、1話しか拝読していませんし、解釈違いをしてしまっているかもしれませんが、大小様々な所を批評させていただきます。

 結論から申しますと、『1話として、作品の設定は説明できてませんが、イマイチ物足りない』です。

◯瓜坂の個性を出しきれてない
 話中で瓜坂は『魔術師の事を快く思っていない詐欺師』という感じに書かれていますが、詐欺師の個性が弱いかな、と思いました。
 この話では『魔術師の一族の家督を継ぎたくない、魔術師をやめたいマリーの死の偽装』をしていましたが、詐欺師としてはやる悪事が弱いかなぁ、と、思いました。
 最後辺りで『こんなこと本当はやりたくない』という旨を言っていたので、ダークヒーローとして書く気は強くないかと思いますが、1話はとにかくデカデカとキャラの特徴を出さなければいけないので、もっと詐欺師らしい事をして欲しかったです。

◯描写の場所が所々おかしい
 個人的に気になったのは、『マリーの工房での調査の最中に矢加部の能力(幻覚を見せる系)の説明をした』所。
 矢加部がそれを使って調査のお手伝いをするのかと思ったらそうじゃなく、右往左往して証拠探しを始めて、結局この能力を使ったのは『事件終了後の瓜坂の尋問のタイミング』でした。
 なので、そこでは能力がある事だけ説明して、詳細説明は後でした方がよかったのでは? と思いました。

○その他、重箱の隅をつつくような個人的に気になる小さいところ
●ヤマモトが『ヤマモト』
 仕事でイギリスに出張している、瓜坂の高校時代の同級生、という情報から日本人かなとは思いますが、どうして漢字ではなく、カタカナなのかが気になります。
 さらにいうと他の人物が瓜坂や矢加部といった凝った苗字なのに、彼だけモブっぽい苗字なのも気になります。
 矢加部と深い関わりがありますので、何らかの伏線でしたら問題はないですが、特に意味はないのであれば、直すか説明するかをした方がいいかなぁと思います。

●ルイスの『Exactly、その通りでございますわ』発言
 某漫画の台詞を真似させて、ルイスが日本文化をかじっている事を描写して、さらにその後の瓜坂と矢加部の反応で二人の趣味趣向をほんのり表現した、高等テクニックですね。
 ただ、この台詞、原作アニメでは両方喋ってますが、原作漫画では『Exactly(その通りでございます)※括弧内はルビ扱い』なんですよね。
 あくまで真似ですし、発言者が発言者なので再現度が甘いのは致し方ないです。が、この某漫画がパロディとしてあちこちで使い回された影響で、ひんしゅくを買うorしらける可能性がありますので、ちょっと気をつけた方がいいと思います。

●ルイスの血縁関係者『モッド、イーディ、モーリス』
 1話を読み終えて『この人達いる?』と思いましたが、先に批評してた方への回答で『犯人っぽいメタ的ミスリード』だったのですね。納得しました。
 ただ、そうしたらそうしたで『弱い』かと思いました。台詞が皆無でしたし、お三方とまとめられてましたし。
 1話だから内容を詰め込めないので、扱いが雑になってしまうのはしょうが無いですが、もうちょっと『犯人っぽく匂わせて』欲しいと思いました。
 あと、これは正真正銘の個人的な感想ですが、理由なく似たような音が入った名前(今回は『モ』と子音の『D』)を同時に出さない方がいいかと思います。

上記の回答(オカルト探偵(さぎし)、今日も騙る(完結版・初稿)の批評の返信)

スレ主 大野知人 : 0 投稿日時:

 都Pさん、ご意見ありがとうございます。
 
 瓜坂の個性を出し切れていない件は、確かにその通りだと考えます。ただ、問題点として言うと『詐欺師』という言葉を使ってしまった事であり、主に四話後編で回収される伏線の都合上、彼にそこまであくどい事をさせるわけにもいかないのです。
 まあ、『嘘を吐けないオカルト』『頭脳戦で戦う無能力者』という設定から、どうタイトルを付けたか迷った末の物だったんですが、詐欺師という言葉に対して小悪党のイメージが強すぎて、確かに瓜坂に会ってないかもですね。

 矢加部ちゃんの能力説明に関しては、『荒事になった時に逃げるための戦力として連れてきている』『捜査には役に立たない能力である』の二つの意味が有ります。あと、能力そのものが4話後編で回収される矢加部ちゃんの正体への伏線になっているので、読者の記憶に残りやすい位置で書きたくなかったのも有ります。

 ヤマモトの『ヤマモト』はモロに伏線です。ヤマモトの正体がとある大物妖怪なのですが、所謂『名前バレが弱点を突かれることに直結する』世界観なので、瓜坂は普段仇名を使っている、という設定です。ただし、ヤマモトを漢字変換しただけでもバレる可能性が高いので、あえて『仇名』とは明言してません。ちなみに、本名の読みは『ヤマモト』じゃないです。

 ルイスのジョジョネタに関しては、確かに顰蹙を回想なんですよね。しかも散々擦り倒されたネタなのも事実。ただ、ルイスが日本オタであること、そして実は『表面的にしか日本文化を理解していない』事が伏線に当たるので、別のネタに置き換えるにしても、分かりやすいパロディネタにせざるを得ない部分がありました。

 ルイスの血縁者のネーミングは、『どうでも良い者です(どーでもいいものです)』を適当にアナグラムした後、音を整えただけですね。
 伝承ネタを扱っているだけあって、ほぼ全てのキャラクターを名前を調べれば正体がわかる・正体をアナグラムした名前にしてあるので、こんな名前になりました。まあ、多分消しますが。

 なんか、全てのご意見に反論したみたいになってしまいましたが、瓜坂の詐欺師要素やルイスのパロネタに関しては、特に気を付けるべき部分だとは理解しています。
 
 ご意見ありがとうございました。
 とても参考になりました。

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元記事:オカルト探偵(さぎし)、今日も騙る(完結版・初稿)の批評

①ルイスちゃんの年齢を13歳と書いた方が良い
②ルイスの靴を古き良きクラシックシューズでは無く、スニーカーを履かせるといい
③ロンドン?スコティじゃねーの???
④2話と3話逆の方が良い
ーーーーーーーーーーーーーーー
①犯人の胡散臭さを一気に「誤魔化す」事ができたと思う。

外国の人は日本人には年嵩に見えがちですし、
やたら矢加部ちゃんに距離感が近く馴れ馴れしいく、
しかも意味深発言が多すぎ
アニメWWWみたいにジャパニーズ・コミックに詳しそうなくせに嘲笑じみた言動も【イキリたい中学生】としたら(あー・・・・・笑)で読者サイドも彼女を「テンプレに嵌めて」舐めてしまい、違和感をスルーしやすくなったと思う。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
②あ、この事務所は靴脱ぐんだ、なんか事務所内って漠然と土足イメージがあった時に思ったんですが、文明を嫌いと嘯きながらもウレタン素材の底面を使ったスニーカーを履いてしまう事に矢加部ちゃんが気づいたら、わりと手段を択ばない一面―———スタンガンへの伏線になったと思う。

 環ちゃん辺りがガチ目のミッション校の娘で、「学校指定靴は底まで革張りで、高価な割に足に負担が大きくて面倒、スニーカーを別に持ち歩いている」とか振らせると「そういえばルイスちゃんはスニーカー履いてたなー」「機械とか好きじゃないとか言いつつスニーカーとかの便利な物は使っちゃうんじゃんルイスちゃんWWWダブスタ乙」って感じで矢加部ちゃん→ルイスへの侮(あなど)りも乗せられる。

 で、マリーの方は底まで皮で出来たオールドスタイルの靴を履いていた(去り際の足音とか実際に靴を見てしまうとかで判断)事で、一族内においてマリーへの期待とルイスの舐められ具合が靴に現れていると推理できる。

【羊たちの沈黙】で博士に、ハイ・ブランドのバッグと安い靴のセットを馬鹿にされるクラリスみたいにね。

同じスニーカーひとつで違うアプローチできるよ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
③昔読んだ海外物の話だと、スコットランド人にとってのタータンチェックって日本で言う【家紋】に近い物なんだそうです(うろ覚え)。作中で家のキルト着て、バグパイプ吹きそうな格好でドヤるエピ付きでした。

 ブリティッシュならたぶんアーガイル模様とかじゃなかった?お姫様が恋人にアーガイル模様の靴下か何かを贈って愛人に【あんたにこの複雑な文様が編み込めて?】という牽制に使ったって説をマンガで読んだ気がする。(wikiるとスコットランドだったわ・・・・・_(┐「ε:)_)

ケルトはアイリッシュだっけ?分かんない。

で、既製品をただ使っている可能性もあるけど、機械織りにも嫌悪感を持っていそうなルイスの場合、タータンチェックは手織りの可能性が高い。つまり家紋の可能性が高い。

で、アイリッシュは日本における関西人みたいなものなので
「あんた大阪人?」
「京都民です(^_^メ)」

くらい「ブリティッシュとの勘違い」を嫌う傾向が高いそうです。
ロンドンじゃなくてスコットランドならエディンバラじゃねーの???え?ロンドンはどこから出たの??ってなりました。

探偵にその知識ないのが違和感。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
④目的はミスリードです。

環ちゃんが謎のカルトのせいで怪異に成ってしまった事への説明に3の騒動があった方がカチッと填まる。

謎のカルトが【秋月不動産の一派じゃね?】【あいつら無関係のコンビニバイトに重傷負わせていたし】【探偵の活躍で壊滅中だし】ってなります。

出たクリーチャーのデザインはキメラっぽいな?磯の匂いならクトゥルフ関連か?ってなるし。

中国展開は意外でした。あとここは【タイムリープ】って言葉を使ってしまっても良かったかも。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
あと個人的に言って欲しかった発言
【クトゥルフよりホームズのほうが歴史が40年は古いんだよ!!若造オカルトが「探偵神話」に勝てると思うな!!】

系を(笑)。

最近は減ったかもですが、クトゥルフはガチで3大文明の神話と同レベルの第4の神話だと思い込んでいる人が多々います。
 クトゥルフで調べたら【創作】って出るんですが、ニャルラトホテプとかパンの大神とかのキャラから入ると、クトゥルフの前提をすっ飛ばして知ってしまう人がいるんです。

======================
他の方も触れていましたが、1話目の情報が過多で詰めすぎクトゥルフは少なすぎと、詰め込みたい内容の密度にバラつきが大きい印象でした。

特に1話目は伏線を意識しすぎるあまり無自覚に変な繋がりにしてしまっているシーンが目立つ印象。

1話目の「情報のダイエット」が欲しいところですね。

上記の回答(オカルト探偵(さぎし)、今日も騙る(完結版・初稿)の批評の返信)

スレ主 大野知人 : 0 投稿日時:

 再訪有難うございます。
 
 ルイスの年齢描写に関しては納得です。
 確かに、幼さって言うのは油断させる要素になりますね。ついでに『ルイスの天才性』とさらにその上を行く『マリーのハイスペック』も。
 
 ルイスとマリーで恰好に差をつける、というのもぜひ採用させてもらいたいアイデアです。期待の度合いが衣装に見える、って言うのは良いですねぇ

 他方で、ルイス持ち物の『似非イギリス人感』は狙った物でもあります。元々瓜坂も、『ルイスを騙すつもりでいた』だけであって、ルイス自身にはほぼ無警戒だったので、気付かない。ただ、気付いてないことを描き切れなかったのは俺の失敗です。そこについてはキチンと後から回想というか、『気付かなかった』とモノローグで言わせます。

 2番と3番をひっくり返す件については、どうしようか迷ってます。ただまあ、『瓜坂が遭遇する成平のループ現象』と『成平が巻き込まれたことによってルイスの儀式が失敗する』の二つは同時に起こる必要が無いので、調整は可能かも。

 そして一話目で情報が氾濫してしまってるのは……。ガッツリ反省点です。
 オカルトの特性説明や、魔術・陰陽術の説明にシーンを割きすぎました。

 逆に、クトゥルフネタに関しては、ほぼ確で没になります。っていうか、ルイスがやろうとしている儀式の解説が詰め込み過ぎになっちゃってるので、どっかで調整する必要が出てしまったのです。

 ま、そんな感じですが。
 とても参考になりました。
 また、次の批評も期待して待っています。

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元記事:オカルト探偵(さぎし)、今日も騙る(完結版・初稿)の批評

丁寧なご返信ありがとうございます。遅くなりまして申し訳ございません。
返信の内容は了解しました。

手持ちのツールで縦書き文庫本仕様(一行四十文字、一頁十六行)に変換して再読したところ、二話以前で気になったところがありました。
・全体 行頭一字下げが抜けている個所が多数あります。
一話「そしてダメ押しに~」など。

・二話 八。~十八。
アクションシーンですが、どうもテンポが遅いように感じました。
台詞が細々と入るたびに勢いが途切れると思えてしまうので、台詞を削って動作描写を増やした方が、普段の会話劇との差異ができてメリハリがつくのではないかと存じます。
また、瓜坂の上半身と下半身が分かれてから退場まで二ページあり、かつ彼の台詞が多いため、重症のはずの瓜坂が元気に見えてしまいました。
矢加部もショックを受けつつ、周りの様子を仔細に見たり心情を地の文で語っているので、妙に冷静に見えて今ひとつノリ切れませんでした。
個人的には、ショックのあまり周りの様子もわからず成平の声も聞こえない、しかし瓜坂の伝言だけは聞こえた、とかだと悲壮感がもう少し上がるかなと。

・二話 喫茶店
「おう。多分~」と直後の「繫華街の端にある~」の文を入れ替えた方が状況がわかりやすいです。今だと階段を降りた直後に瓜坂が喋ったように見えます。
また、席を外しているのに彼の台詞がはっきりしているため、大音声で喋っていると読めます。
「……回りくどいですね。~」と直後の「できれば、わかりやすく~」は台詞にひとまとめにしないと、瓜坂が矢加部の台詞から「整理」に思い至ったことがわからないかと。今だと瓜坂が地の文=矢加部の思考を読んだように見えます。
あと、アイスコーヒーとジュースは啜るものなんでしょうか……。

・二話 ネタばらし
「この後の~」の文の直後に「週明けて~」の一段落を移動させた方が状況がわかりやすいです。一コマに台詞と状況が入れられる漫画ではないので、なるべく早めに場所と時間を提示してもらわないと、読んでいて困惑します。

・三話
クトゥルフ神話というよりTRPGっぽさを感じました。ダイスとかSAN値とか。
直視するなとの台詞のあとにけっこう詳しく怪物の動きが入るので、かなり直視しているように思えました。実際はそうでもないのでしょうが。
御作は軽い調子の会話劇が持ち味なので、クトゥルフ神話とは相性が悪いのではないかと存じます。
瓜坂の詭弁が通用しない相手、としては適任なんですが。
(個人的にクトゥルー神話はすこぶる扱いにくい題材だと思っております。プロでも伝奇系が下手だと駄作を作ってしまうので)
それと瓜坂のメタ発言は「作者がクトゥルフ神話を扱い損ねたんだな……」と一気に冷めてしまいました。

・三話 秋月の反撃
 秋月が反撃シーンでパイプ椅子を振り回していますが、部屋の描写には「ソファ、フカフカ過ぎる椅子」しかありません。
 振り回すのは別の物に変えた方がよいのではないでしょうか。成平もパイプ椅子で攻撃していたので、行動が被っていますし。

〇細かい気になった点
・二話ラストシーンで成平、矢加部ともに「席を立つ」が使われているので、どちらかは別の表現に変えた方がいいのではないでしょうか。
・三話「瞬間、俺は懐から~ブッ放す」と「狙いは~」を逆にしてはいかがでしょう。今だと撃ったあとに狙いをつけたように読めてしまうので。
・四話下で瓜坂がルイスの出身に気づくシーンがありますが、読者としては「ルイスがケルトの魔除け石を持っていた時点で気づいていたんじゃないのか」と突っ込み入れてしまいました。

すみません、四話まで書ききれませんでした。
細かいところをアレコレ言いましたが、合わない意見は切り捨ててください。

上記の回答(オカルト探偵(さぎし)、今日も騙る(完結版・初稿)の批評の返信)

スレ主 大野知人 : 0 投稿日時:

 ああ、一話の行頭字数下げが抜けてるのは、ワードの仕様のせいですね。多分今後も発生するので、一通り終わってからの修正になりますが。指摘サンクス。

 そうですね。アクションシーンのメリハリ、というか『台詞だけのシーン』と『地の文でのアクション』の二つにもう少し分割した方が勢いや緊迫感が出る気がします。修正してみます。

 喫茶店のシーンでの電話台詞は、確かに順番前後した方が良いかも。
 他方、矢加部の『まとめて喋ってほしい』って言うのは事実瓜坂は理解してますね。っていうか、普通に思考を読んでます。読んだうえで、遠回しな言い方で矢加部ちゃんに考える余地を残すためにこういう言い回しをしました。

 アイスコーヒーとジュースは、啜ると思います。

 ネタばらしのシーンに関しては、場所は先に言っておいた方が良いかもですね。ただ、このシーンは矢加部ちゃんと成平が最初にサシで会話するシーンなので(初遭遇時のアレは短いのでノーカン)、二人の『ノリ』みたいなのを少し書いてからにしたかったという事情がありました。

 秋月、矢加部のパイプ椅子は確かに謎ですねぇ。部屋の内装を変更します。

 クトゥルフTRPGネタは、おおよそ瓜坂がおふざけで言ってるだけですね。
 ええ、良く読むと『直視してないけど怪物がデカいからそこそこ視界に入る』っていう描写です。
 2話3話は、とことん瓜坂の非力さを示すシーンが多いですからねぇ。クトゥルフである意味はあんまりなかったです。っていうか、多分別の怪物に差し替えます。四話のネタの都合があるので。

 二話ラストシーンで成平と矢加部の動きが同じになってるのは、彼女たちの心理的距離が表向きより近付いているっていう意味ですね。まあ、裏描写ではあるんですが、このシーンでの会話は『共感する』『同情する』みたいなのが多いので、そこに寄せました。

 三話における狙いを付けるシーンは、『瓜坂の持っている銃の正体』を出来るだけ気付かせないことに意味があるので、『無意味と知って居て怪物に撃つのか、それともほかに狙いがあるのか?』と出来るだけ読者をヤキモキさせたかったのです
 四話下でのルイスの正体バレについては、ケルトの魔除け石自体が土産物で売ってるレベルの有名商品であることもあり、また一話で示した通りに『魔術師は国を問わず必要な魔術を使う』ため、国籍性は微妙なんですよねぇ。

 細かく追及していただき、感謝です。
 そのうち、四話分の感想ももらえれば幸いです。

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元記事:オカルト探偵(さぎし)、今日も騙る(完結版・初稿)の批評の返信の返信

繋がりはアレですが、クトゥルフ回で触れていた

「ともあれ、同じように『名前を失った力や属性』みたいな曖昧な魔力の存在が、時として都市伝説や、或いは近年に意図的に作られた伝承と出会う場合がある。
ネットに載れば都市伝説、
空を飛んだらUFOで、
人に宿れば超能力―———ってね」

の超能力に環ちゃんが嵌まり、先触れっぽくなります。
『名前を失った力や属性』が後天的にその身に宿った少女、「未来予知の超能力者(オカルト)」って感じで。
=========================
あと、1話目の場合、魔術ウンチクは楽しかったので、魔術パート以外の詰めたい要素
・矢加部ちゃんの個人情報
・ルイスの情報
・マリ―の情報
・探偵の情報
・山本の情報
・山本と探偵の会話を矢加部ちゃんに聞かせる
・オカルトの誓約
・マリーを明確に矢加部ちゃんに目撃させる
・死体が無い失踪を「死亡」寄りに確信させる要素の強調
・嘘と真相
・矢加部ちゃんの能力

とかの方をダイエット推奨!入れたい情報が多すぎるかと。
とくにルイスと矢加部ちゃんは設定が喧嘩します。
【逆転裁判】とかでも1話目はシステム解説で、特殊設定の助手ちゃんの能力解説は2話目からですから。
============================

ルイスの年齢に関しても2~3話目くらいに探偵から矢加部ちゃんに内緒話として伝えたらいいと思います。

「うう、あの人距離が近い……怖い」
「あはは、彼らからしたら日本人は童顔に見えるらしいし、まず彼女は矢加部ちゃんより年下だろうしね。慣れない外国で人恋しいのもあると思うよ」

「え?年下ですか??」
「日本人からしたら、西洋人は老けて見えがちだからな」
「マリーさん見たろ?あと容疑者の女性陣。ルイスより背も高いし、下品な言い方でアレだがグラマラスだ」

「遺伝の面もあるだろうけど、彼女は彼ら一門にしては小柄だしスレンダーすぎる。彼女はまだ成長期途中くらいの年齢だと思うよ。正直小学生くらいの年齢でも驚かないよ?俺は」

「ええ…」
「あ、年齢に関しては触れちゃ駄目だよ?お子様を子共扱いすると、だいたいガチでキレるからね」
「……小学生を騙した上に大人料金を請求したんですか?」

「子供ほど大人料金の切符を買いたがるもんだよ」

とかで「赤ニシン的な情報」を早めに与えておくと、遭遇の際の胡散臭さが見下しに(笑)ルイスとの出会いの折ににコンビニの一番くじの景品っぽいの持たせたり、いかにもな菓子パン持たせたり、アニメイトの袋を持たせたりすると陳腐さが加速したと思います。

ついでに欠食児童とか育児放棄感も少し乗ります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やらかしの大きさも幼さゆえの無邪気な残酷さ、姉の支援はあれど、反抗期とかで離れてしまい、倫理の薄い環境でそだった幼女を情状酌量の末に保護観察とかも納得できると思います。

上記の回答(オカルト探偵(さぎし)、今日も騙る(完結版・初稿)の批評の返信の返信の返信)

スレ主 大野知人 : 0 投稿日時:

 再度の訪問ありがとうございます。
 
 羅列されて良く判る一話の情報の多さ。うーん、これは削る必要があるなぁ。

 ただ一方で、ルイスに関しては『幼さゆえに』みたいにしてしまいたくないので、年齢設定をどうするかはしっかりと考えたいと思います。

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幻影テレビ

投稿者 ゼルコバ 返信数 : 2

投稿日時:

現在1作目の短編となります。将来的に長編が書きたいのですが、その練習として短編をかかせていただきました。文法上の指摘、読んでて集中が... 続きを読む >>

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無能 & 追放 ⇒ Q.コノ時、主人公ノ行動デ最モ適当ナモノヲ答エナサイ ⇒ A.ムカつく大司教ブッ殺死 DEATH ♡♡♡

投稿者 くらしあん 返信数 : 2

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狂人の手記

投稿者 作家凡庸主義 返信数 : 4

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15歳、中学生です。 いかに不安定な人間かを見せるのに注力しました。 以前とある小説合評会で出した作品になります。 芥川龍之介... 続きを読む >>

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元記事:流血御伽伝グリム 赤ずきんと魔銃の騎士

急募!
今月末〆切のmf文庫新人賞に応募予定なのですが、正直言って全く自信がありません。
どこをどう直したらいいか、自分だともう良く分からなくなりました。

どんな些細なことでも良いので、何かしらの改善案等をいただきたいと思います。

上記の回答(流血御伽伝グリム 赤ずきんと魔銃の騎士の批評)

投稿者 大野知人 : 1 投稿日時:

 まず先に謝っておくと、俺も五月末に自分の狙っていた賞の締め切りに出したばかりなので、ちょっとSAN値低めの状態でこの批評を書いています。
 また、締め切り云々に関係なく、やや趣味の問題に近い部分で十二田さんの作品に『ちょっとこういうとこ苦手だな~』という部分があり、出来る限り趣味の事については『趣味の事です』と書きますが、やや辛口目の意見になるかも知れません。申し訳ない。

 その上でもう一つだけ。作品内容には関係ないですが、『批評依頼』にあげる場合は、賞応募などと同じ『ネタバレまで含めた作品全体のあらすじ』を付けることをお薦めします。書籍化作品についている『アオリ』のようなものでは、作品が分かり難いです。

 さて、本題。
 まず冒頭のモノローグが読みにくいです。情報に具体性が無いうえに、やたら滅多ら倒置法を用いるから、『何があるか』分かっても『何が起こってるのか』全然分からない。
 あとこれは個人的な趣味ですが、クトゥルフネタと混乱したモブのセリフ以外で『筆舌に尽くしがたい』とか『名状しがたい』とか『えもいわれぬような』とかいうのは良くないと思う。それを文章にするのが我々の仕事です。
 あとこれも俺の読解力の問題かもしれませんが、『お前の飲んだワインは、俺の喰った婆の血で造った』という言葉に、『一回婆さんを咀嚼した後ゲロって作ったのかな?』と思いました。文章そのものが説明的過ぎて、ポエミーな感傷よりも生理的嫌悪感が出ます。

 前の作品でも指摘しましたが、一章冒頭から『赤いフードの付いたコート』というやたら長い名詞節が短い間隔で連打されています。前にも書いた通り、『別の言葉で言いかえる』などの方法を取らないと、読みにくいですよ。
 もう少し言えば『赤いフード』なのか『赤いコート』なのか『赤いフードの付いた赤いコート』なのかも分かり難いので、『フードの付いた赤いコート(フードはコートのパーツなので、恐らく赤い)』と書くのが親切かと。

 あと、『フードをかぶっている』のに『肩まであるブラウンの髪』という表現にも少し違和感。
 絵面的に見えないものは、無理に描写しなくても良いと思う。っていうか、今回の赤ずきんの場合『色気がある』という描写をしているので、何かの拍子にフードが取れて『○○はこの時ようやくカトレアの髪の毛をじかに見て、肩まで伸びているそれのウェーブ掛かった色気に一瞬見惚れた』みたいにした方が、ネタとして美味しいかも。

 描写が長いと感じる部分もチラホラ。『不敵な表情』と言ってしまえば『相手に全く怯むことなく挑みかかるような生意気な表情』であることは大体わかるので、かなり尺を圧迫しているように思えます。

 「少女はそれを払いのけて、男の懐に飛び込んだ。そのまましゃがみ込むと」という表現。懐に飛び込んだ時点で、しゃがんでません? っていうか、しゃがまずに懐に飛び込めるような身長差なら、しゃがまずとも足に組み付けるように思う。

 細かいですが『酔っ払いは度肝を抜かれた』が正しい表現です。『酔っぱらいは度肝を抜いた』だと、オッサンが誰かを驚かせたことになります。
 『盛大な溜息をついた』→『盛大に溜息を吐いた』地味ですが、日本語において『溜息』はサイズを測り得る物としては扱われないので、この場合『溜息』に掛からず、『ため息を吐く』という動詞に掛かります。

 ハンス登場のしばらく後、『ロゼッタは言った』のすぐ後のセンテンスで『ハンスとカトレアに出来上がった料理を届けて、ロゼッタはそう言ったのだった』と書いてあり最初の『ロゼッタは言った』はいらないんじゃないかと思います。

 これ、途中途中で書いてるんですが。『行方不明になった人間に会うことが出来るが、会いに行った人間も行方不明になる森』って、『会うと皆殺しにされる妖怪』と同じで、噂を伝える人間が居ない以上は成立しない噂話ですよね?
 その理論が存在する以上、初っ端からロゼッタが滅茶苦茶怪しいです。穿ちすぎかもしれませんが。
 作品の性質上、『意志を持ったバケモノの行動』というのがわかる訳ですが、だとするとロゼッタが伝えた噂話は余りにも断定形すぎる気がします。もう少し曖昧な噂話でも良いかも。

 『母の顔が上下に裂けた。それが化物が大きく口を開けているのだという事が、ロゼッタは分からなかった』この文章、読みにくいです。『母の顔が上下に裂ける。母に化けた怪物が大きく口を開けているというその事態が、ロゼッタには理解できなかった』などのように書いた方が良いでしょう。
 何が問題かというと、二文目冒頭の『それが化け物が』という文面が、読者を混乱させることになって居ます。主語が二つあるように見えるんですね。『が/を/に/は』などは出来るだけ連続しないように使い分けましょう。
 
 地味ですが。カトレアがロゼッタを追いかけるシーン。「アレだ! 稜線の向こう側!」と言っていますが、稜線(或いは尾根)というのは遠景で見た時に『山の頂点から麓/隣の頂までの線』を指す言葉です。
 尾根道、などという言葉もありますが、かなり大雑把な位置を表す物ですのでこういった使い方はよくないかと。

 「大したことねぇって――あ、あなた腕が」。ロゼッタを庇ったカトレアの腕が噛み千切られるシーン。口調が移ってます。『動揺して口調が移った』のであれば、地の文に書いた方が良いと思います。このシーンのロゼッタはパニックに陥っているので、明記しないと『キャラぶれかな?』と思われるかも。
 これは趣味の話ですが、カトレアがコートを着ている以上、『コートの腕部分ごと腕が食いちぎられる』→『コートの腕部分が無くて、(自分の)血を浴びたまま、真っ白でキレイな腕が再生している』というカトレアを対比的に描くことで、カトレアの色気と再生能力のグロテスクさを綺麗に描ける気がします。

 地味ですが。『化け物はその巨躯に似合わず軽妙な動きで』と書いてますが、『軽妙』ではなく『軽快』の方が良いかと。軽妙、というのは主に技術などに対する言葉です。

 カトレアが短剣からハサミに持ち替えるシーンが無く、大分違和感。
 あと、×『ハラワタをかっ捌く』→〇『腹をかっ捌く』ですね。『はらわたを引きずり出してやる』という言葉と混同しがちですが、『掻っ捌く』に『切り開く』という意味があるので、『ハラワタを掻っ捌く』は変です。

 『一瞬で間合いを詰めると右斜め上から大鋏を振り下ろす。ルーガルーは大きく横へ跳躍して躱す。
 そこへハンスの銃撃が襲う。
 カトレアの攻撃から逃げるルートを予測して、逃げ道を塞ぐように銃撃を加える。
 ルーガルーは身を捻って躱そうとするが、魔銃の弾丸は足先を掠める。ルーガルーの動きが一瞬止まる。
 そこへカトレアの斬撃が襲う。』
 カトレア・ハンスが怪物と対峙するシーン。現在形の文章を連打していて、読みにくいです。
 『ルーガルーに隙を与えまいとハンスは銃撃した』とか、『弾丸が足先を掠めて行った』『一瞬止まったルーガルーの動き。そこへカトレアの斬撃が~』のように、過去形・過去進行形・倒置文などを用いて、同じ文尾が連続しないようにしましょう。

 あとまあ、これは趣味の問題ですが。ハンスについて『銃撃』と書くなら、カトレアも『攻撃』ではなく『斬撃』や『打撃』にした方が良いと思う。特に次第に追い詰められていくシーンでの対比などでは、読みにくくなる要素です。
 もう一つ趣味の問題。『斬る』を多用する傾向にありますが、『切る』や『伐る』なども入れてバリエーションにすると、読みやすくなると思います。

 全体的に『○○な表情の××(人名)を~』みたいな文章は多かったけど、『××の表情が○○に変わる』系の文章は少なかったかも。両方使いこなせると、リアリティが出ると思います。

 取り合えず第一章まで読み、批評を書きました。締め切り明けの燃え尽き症候群が終わったら、二章以降も批評を書くかもしれません。いえ、多分書きます。6/17くらいまでには書きます。6/30が締め切りでしたよね?

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要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 流血御伽伝グリム 赤ずきんと魔銃の騎士

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元記事:はやく出せ

30枚程度の短編ホラー小説です。
おひとよしで事件に巻きこまれがちな主人公と、不思議な能力を持つヒロインを登場させたくて書きました。
キャラがきちんと描写できているかが気になります。

上記の回答(はやく出せの批評)

投稿者 s.s : 0 投稿日時:

人怖かな?
キャラ描写に関しましては特筆して抜けてる部分はありませんでした。
しかし、地の文が少し長いのが個人的に気になりました、それと少し難しい表現も使われていたので、大衆向けにしたい場合、表現を少し柔らかくするべきだと思います。
それと、キャラの描写に比べて恐怖描写が軽いのも気になりました。ホラー小説と聞いて想像していたものと違ったのでちょっとビックリしました。
まぁ、この小説のコンセプトはキャラクターに重きを置いてるようなので、それに関しては受け手の問題だと思います。ただ、ホラーではなくオカルト小説のほうが私的にしっくりきます。
総評すると、かなり面白いですが、面白くなるのが遅めなので、主人公がヒロインに怪異の相談。解決方法を探りながら、主人公とヒロインの掘り下げ、解決という流れの方が良いかなと思います。
短編ではなく、シリーズ物として全然イケる設定だと思います。

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https://ncode.syosetu.com/n5768gk/

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: はやく出せ

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元記事:亡国のフロイライン (初稿)

短編の冒頭。
あまりに文章が下手すぎて、ツライです。改良のお手伝いをして欲しいです。

上記の回答(亡国のフロイライン (初稿)の批評)

投稿者 缶コーヒー : 0 投稿日時:

お疲れ様です。缶コーヒーと申します。
1章の夕暮れの悪戯、拝読させていただきました。

私も人のことを言えるレベルではありませんので、
そういう人もいるのか程度に参考にして頂ければと思います。

まずは文章力を鍛えていきたいという目的らしいので、
そのあたりを中心に感じたことを伝えてみたいと思います。

もちろん日本語としては問題なかったと思います。
普通に読み進めていけましたし、状況もつかめないこともないです。

ただ序盤がわかりづらかったです。単語のチョイスとか、
細かい点を書こうとしすぎている(全体像を捉えないうちに)とか、
その辺をまずは気にされてみるといいのかなと思いました。

具体的には。

>空はよく晴れており、夕日が鮮やかに張りぼての街を照らしている。

張りぼての街、が唐突すぎます。遊園地をそう表現したのかな、と分かったのは、
しばらく後でした。ちなみに今、これを書いてても自信ないです。

作者として「張りぼての街」と書きたいなら、なぜ遊園地が、張りぼて、と表現されるのか、
作者なりの意思や、作中の主人公なりの背景を意識しておいた方が良いと思います。
もちろん、意味が通じれば、なんとなくでもOKだったんですが、しょっぱなであり、
繰り返しになりますが分かりづらかったので、少し強調しておきます。

後は、分かりづらいというより、細かな単語のチョイスのレベルなので、
慣れというか、好みの問題かもしれません。

>レトロなSL風のデザインの車体は、今日は特別に造花で飾りたてられている。

レトロやデザインって言わなくても通じると思うんです。

>笛の音と共に左側の扉が開き、

こんなに細かいところを描写しなくても、と思いました。左側かどうか重要ですか?

上の2つ、それぞれ単体であれば、なにも悪いことはないのですが、1行目から
総合的に見たときに、読んだ文字数の割に、重要な情報ってそんなにない状態に
なってしまっているかと思うので指摘しました。

例えば私なら、で恐縮ですが。↓これぐらに絞ってしまうと思います。

空はよく晴れており、夕日が鮮やかに遊園地を照らしている。その街からSL風の遊覧列車がゆっくりと走ってきた。
今日は特別に造花で飾り立てられている。列車がゲート前の終着駅に到着すると、乗客がぽつぽつと降りていく。
遊覧列車は遊園地開業以来、ずっと園内を走りつづけてきた。一体どれほど多くの家族連れやカップルの笑顔を運んだのだろうか。

基本的には一文一文をシンプルに、を心がけて、書いた後に見直してみるといいと思います。

いろいろ細かいところをチクチク言いましたが、読み返してみて、途中からは
そんなに気にするほどでもなかったので、多分、最初だから凝って惹きつけよう!とか
欲張っちゃったがゆえの・・・だけな気がします。
コメントにあるほど、下手すぎて、って程でもないので、思うように書いていただき、
たまに「そういえばこんな指摘されたことがあったな」程度に推敲してみてはいかがでしょうか。

以上です。執筆頑張ってください。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10896456

要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: 亡国のフロイライン (初稿)

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