ノベル道場/小説の批評をし合おう!

大野知人さんの返信一覧。最新の投稿順23ページ目

元記事:シャロン・ホームズの助手

また賞に送る予定の一作書けたので、改稿のため感想コメント等をいただけたらと思います。
ジャンルはスチームパンクの冒険活劇です。
全てを読む必要はありません、読んだ範囲での感想で構いません。
感想コメント等をいただけた方が作品を上げていれば、必ず目を通してコメントを返させていただきます。

上記の回答(シャロン・ホームズの助手の批評)

投稿者 大野知人 : 0 投稿日時:

*十二田さんへ、御作とは関係ないですが私の現在の最新作は大分前の作品なので、お礼に感想を下さらなくて構いません。もし、それでもと思っていただけるなら次に私の作品を見かけた時にお願いします。

総評編。
まずは執筆お疲れさまでした。色々書かせて頂きましたが、『複数の人物のかんがえや感情が交わる事件』を整理しつつ、各キャラの感情の動きや見せ場を盛り込みながら作品を書き上げるのは大変だったと思います。

その上で、ではありますが。読者としての意見で言うと『アクションシーンは良いしとても読みやすいが、舞台とキャラと推理要素が活かしきれていないと思う』というのが総合的な感想になります。

 まず文章。基本的にとても読みやすかったですが、数か所文法的な問題がありました。例えば、エミリーが誘拐されるところでは使役系の用法がおかしいです。
 ただ、数は少ないのでこのまま賞に送っても文法ミスで撥ねられることは絶対にないと思います。

 一方で、台詞・地の文共に分かりやすさを重視しすぎて、大分軽いというかあっさりしていたように感じます。
 読みやすさの点では問題はないのですが、地の文にはもう少し形容詞などの描写要素を盛り込めると良かったように思います。
 台詞についても同じく文量を増やした方が良いと思います。こちらはもう少し深刻な問題で、『台詞だけだとキャラの感情が読み取れない』『台詞の特徴が弱く会話だけではキャラの識別ができない』シーンがいくらかありました。
 また、折角英国が舞台なのでもう少し皮肉や嫌味などの要素を強く会話に取り入れても良かったように感じます。

 次にストーリー性ですが、全体の流れとしては非常に良かったと思います。細かい事件が徐々にラスボスの計画に繋がっていき、一度解決したと思って油断した所で、最終段が一気に牙を剥いて来る、という流れは素晴らしかったです。
 また、随所でアクションを中心とした見せ場が盛り込まれていた点や、推理パートからアクションへのシーン転換の素早さも良かったと思います。

 一方の問題点としては、まず要所要所で指摘させて頂いた通り、『シャロンの推理』ではなく『アクションシーン』が直接的な問題解決になってしまっていた点が挙げられます。
 また、第二の問題として『プラス方向の人間関係の変化』と『キャラの成長』要素がほぼなかった点が『物語』としては低評価な点です。
 関係性の変化というのは何も恋愛でなくても良いのですが、ライバルを認めるとか、誰かと友情を築くとか、相棒の問題点を指摘してぎくしゃくするとか。そういう要素があんまりない(強いて言うなら警部の態度が少し軟化しましたが)。
 その上で、ジャックとの死闘を通じてシャロンとワトソンが何か新しい技を身に着けた訳でもなく、覚悟を決めた訳でも、『たとえ友人の仇でも人殺しはできない』みたいな信念を得た訳でもなく、『なんとなくジャックを倒した』で終わってしまった。
 個人的にはこの点にかなり物足りなさを感じています。

 次に推理要素について。
 先に言っておくと、僕は推理モノがちゃんとかける腕がないので自分に出来ない事をやれと言っている無責任野郎なんですが。その上で言うがもう少し何とかして欲しいです。
 詳しくは個別の指摘を見てほしいんですが、シャロンの推理は『虱潰しの下位互換』になってしまう場合と『読者が全然知らない情報をいきなり持ち出して結論だけ言う』というパターンの大きく二つしかないのがすごくダメです。
 推理モノの読者の中に一定程度『自分でも犯人を予想しながら読む』という人が居るのはご存じと思いますが、シャロンのやり方だと作中に描写できるモノがなさ過ぎて、読者に推理する余地がないんです。
 しかもその上、第一の事件に至っては推理の結果が事件の解決に一切影響してないんですよ。

 具体的な改善案としては
①『ミスリード要素』を入れて描写する。
②背景描写だったり、警察に調書の読み上げとかをさせた後、後で『あれがヒントだったんだよ!』っていう。
③そもそもシャロンを『推理がへっぽこで最後は県下で片付ける自称名探偵』にしてしまって、地の文で散々こき下ろす。

 の三つの案があります。三つ目はやりたくないと思いますが。

 台詞回し。根本的に各台詞が短すぎて『状況はよくわかるけど、台詞からキャラの感情や個性が読み取れない』。
 状況説明だけになっちゃってる台詞もかなり多く、更に言えばそれがシャロンやワトソンの発言であることも多いから、主人公とヒロインのはずなのに喋っていても個性が出なくてキャラが見えない。

 次にキャラクターについて。
 描写が少ない上に活かせてない。ハッキリ言って大問題。
 先述の通りシャロンはまず推理が死んでいる。その上で、四章でようやくワトソンとエミリーに関して嫉妬みたいな感情を見せるけど、そこまでのシーンはそもそもほとんどが事件関係の物がレストレードを煽っているか、ワトソンとの雑談。些細なことで起こったり楽しそうにするけど、ワトソンを中心に『他キャラが絡んだ時の感情の動き』の描写が絶望的に少なくて、共感しづらいし、ヒロインとしても面白くない。

 エミリーについては個別評価で触れたけど、『描写が少なすぎて感情移入しづらい』レベルで性格がわかんない。もっと描写して。
 最後にワトソンだけど、活躍シーンが十割アクションで、特にエミリーが死んだ後の感情の流れが理解し難く、折角『医者志望の大学生』なのに医学知識を生かすシーンもないし大学の伝手で情報を集める訳でもない。つまり設定が無意味になってる。
 その上アクションシーン以外だと、『シャロンに浅い質問をする』か『シャロンを宥める』以外の動きをしていることがほとんどないから、コイツも共感しづらいし主人公として見ると主体性が薄くて面白くない。
 

 舞台設定について。
 『機械義肢技術が発達している』部分さえ成立していればイギリスにこだわる必要も時代にこだわる必要も感じなかった。もう少し言うと『世界の四割を支配した覇権国家』も作中では特に意味をなさない死に設定になってる。
 イギリスに拘るなら、キャラのセリフの嫌味や皮肉をもっと増やすとか、ラストシーンでジェイコブが『ちょうどティータイム中なんだ。一緒に飲むかい?』って言ってくるような冗長性が欲しい。
 時代性にこだわるならそもそも通信機やスクリーンは出すのが早かったと思うし。
 世界の四割を支配した覇権国家なのに、異国から入って来た人間が首都に居る訳でも無ければ、なんか外国人差別とかの描写がある訳でもなく、『ただのイギリス』との差別点が特に見えない。
 

 アクションについて。
 これは全体通してかなり良かった。良い意味で漫画的に『現場全体を俯瞰しつつ、注目すべき細かいアクションに時折ズームインする』ような表現がされていて、静止画の連続をベースに動きが描き出されて、読みやすく面白かった。
 改善点を言うなら、においや背景の変化に関する描写はもう少し掘り下げて良いかも。作中銃撃シーンはかなり多いから硝煙の匂いに触れてみるとか。
 あとはまぁ、鉄砲以外の武器のアクションを見たい感じはあるよね。ジェイコブの武器が実質的には爪だから、動きの上ではワトソンの徒手格闘の延長みたいな描写になっていて、『動きの差別化』という意味ではバラエティーに欠けるように感じます。

以上で、大野知人の批評を締めたいと思います。
かなり掘り下げて問題点を説明したので、十二田さんにはかなり辛いものにもなるとは思いますが、十二田さんが『これは納得できる』と思うものだけで構わないので次に生かして頂ければと思います。
 最後にもう一度書きますが、執筆お疲れさまでした。

長所。良かった点

文章。基本的にとても読みやすく、物語の流れを掴みやすい軽さがありました。

ストーリー性ですが、全体の流れとしては非常に良かったと思います。細かい事件が徐々にラスボスの計画に繋がっていき、一度解決したと思って油断した所で、最終段が一気に牙を剥いて来る、という流れは素晴らしかったです。
 また、随所でアクションを中心とした見せ場が盛り込まれていた点や、推理パートからアクションへのシーン転換の素早さも良かったと思います。

アクションについて。
 これは全体通してかなり良かった。良い意味で漫画的に『現場全体を俯瞰しつつ、注目すべき細かいアクションに時折ズームインする』ような表現がされていて、静止画の連続をベースに動きが描き出されて、読みやすく面白かった。

良かった要素

文章

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要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: シャロン・ホームズの助手

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元記事:シャロン・ホームズの助手の批評の返信

詳細なコメントいただきありがとうございます。
いただいたコメントを精査し、作品の改善に活かさせていただきます。

さて、大野様の『魔術探偵は嘘吐きだ!』ですが、このサイトの投稿室が生きていた時に一度拝見した作品なのですが、また目を通して再度コメントをお送りした方が良いでしょうか?
それとも別に新しい作品があるようでしたら、そちらを読ませていただこうかと思います。
お手数ですがご返信いただければ幸いです。

上記の回答(シャロン・ホームズの助手の批評の返信の返信)

投稿者 大野知人 : 0 投稿日時:

ご指摘の通り、大分古い作品ですし以前にご意見いただいているので結構ですよ。
今書いている原稿が遠からず書き上がる(はず)なので、もしそのとき十二田さんがお手隙であれば、そちらにコメント下さるとうれしいです。

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元記事:パイレーツ・オブ・新世海

お久しぶりです。
新人賞応募用の話が、完結とはいかないもののキリのいいところまで書けたので、こちらにてご批評いただきたく、投稿させていただきます。
気になるところが有れば言ってください。

上記の回答(パイレーツ・オブ・新世海の批評)

投稿者 サイド : 0 投稿日時:

こんにちは、サイドです。
最後まで読ませていただきましたので、感想を書かせていただきます。
ちょっとキツイ言葉も出て来るかと思いますが、「そういう意見もある」程度に捉えていただければ幸いです。

一度最後まで読んで、散歩をして、頭の中で感想をまとめたんですが、一番気になったのは、「どの年齢層に向けているんだろう?」でした。
まず、主人公のライチに関してですが、年齢や容姿の描写がなく、最初は15歳くらいだと脳内で設定していました。(語感から少女だとも思いました
しかし、言動に幼いところが多かったため、12歳ていどに修正しました。
ですが、勇敢になったり、つたなかったり、妙に聡かったりして、主人公像がつかみずらく、物語への感情移入が難しかった、というのが正直なところです。
漫画のワンピースに例えれば、場面場面でルフィになったり、ウソップになったり、ロビンになったりするので、頭がついて行かなかった感じでしょうか。
言い換えれば、ダイの大冒険のダイなのか、ポップなのかとも。

ヒロインのベリィについては、ポニテなどの描写はあるものの、やはり具体像が浮かばず、辛い過去を持つしたたかな少女、なのか、男勝りの快活な少女なのか、キャラクターが定まっていなかった感じがあります。

この二人に限らず、キャラクター描写に関しては、意図して説明を省いているのだと思いますが、詳細に世界観が設定されている物語なだけに、ないならないで不自然さが際立ってしまっていると思います。

ただ、語彙が少ないとか、設定がいい加減という訳ではなく、いい要素がたくさんあるのに、置き場所がちぐはぐになっている印象ですね。

そう思わせている原因は、地の文の描く世界観にあると思います。
もし、狙っている読者層が「小学生高学年ていどの児童文学」であるのなら、「競合、価値、財政、デメリット、リスキー、脳内麻薬、ハグをかわす」などの表現は大人びすぎていて、噛み合わないのではないでしょうか。
大人でも、「空を穿つ矢印 夜天光」などの表現をされると「お? おぉ?」ってなるのに、低年齢層へ向けているのなら、「?」となると思います。

逆に、15~18歳ていどの年齢をターゲットとしていたとするなら、今度はライチを始めとするメインキャラクター達の行動原理が幼いというか、青くて、ついていくのが辛いかもしれません。
その分、パパイヤなどの大人がしっかりしているのなら「そっか、この人たちが導くんだな」となるんですが、そうでもない。
寓話や童話にでてくる、ちょっと頼りない大人像って感じでしょうか。(きつくてごめんなさい)

「お前ならできるぜ。多分な」や「俺が見込んだ男だからだ」は、大人が子供の成長を信じる大事なシーンだと思うんですが、残酷さが前面に出て来る世界観で、根拠もなく「ただ信じる」みたいな感じだと、「うーん?」となりました。
これ以前に、「ライチはあの時、~~という行動を選んだ。だから、信じられる男だ」みたいな裏付けが欲しかったです。

ベリィが途中でデレるのも唐突で、あそこまでの世界観と彼女の言動からだと、家族が欲しいと言われてからのリアクションは、
「ま、いたらいたで、面倒でもあるけどね、家族って」
と言って肩をすくめる、ていどの淡白さがしっくりきます。
何と言うか、男勝りなままでいいというか。
デレるな、ではなく、まだデレるには早いというか。(ここは個人差があると思いますが

次に気になるのは、サバイバルなのか、海洋ロマンなのか? という物語のテーマです。
序盤は閉塞感と絶望感が強く、息苦しい圧迫感もリアルで、「過酷な環境をしたたかに生き抜くアウトローの物語」の印象でした。
ですが、王都や錬金術師なども出て来て、「壮大な世界を冒険するファンタジー」へ舵を切っていったことで、何を主題に見ればいいのか、戸惑いました。

その他、相利共生 民主的なシステム、シンジケート、マネーと言った現代的な用語がちらほら見られて、世界観とマッチしていなかった点も多々あったと思います。

個人的には、序盤の切迫した世界観の中、要素を「ロストトレジャー」「海賊」「怪物」の三つに絞り、命をかけて戦う物語、で完結する世界にした方が分かりやすかったと思います。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://estar.jp/novels/25739860

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: パイレーツ・オブ・新世海

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元記事:オカルト探偵(さぎし)、今日も騙る(完結版・初稿)

 お久しぶりです。大野です。
 以前批評を依頼した作品を短編連作として仕上げて持って参りました。GA文庫大賞に応募するつもりで書いたものです。上述の理由から、カクヨムでは読みづらい部分もあるかと思いますが、ご容赦頂ければ幸いです。
 
 上のURLにあげたのは第一話です。
 以下リスト。
第一話:https://kakuyomu.jp/shared_drafts/5xsRpMnFZTGVg4m0mOdv8CrJGxUkVFPN
間章1:https://kakuyomu.jp/shared_drafts/HeQjk2WSpg3cpkzahFA5JrtmJ98YxP1y
第二話:https://kakuyomu.jp/shared_drafts/4MFO0ahm5p4pZenzJBPLqaMqghGRenc4
間章2:https://kakuyomu.jp/shared_drafts/bxSp7DNTSzXO7rNgfrKz25lRFEa5c2TQ
第三話:https://kakuyomu.jp/shared_drafts/VsEy62AiVE2ogmI8V7qnTBf4cRQeBwik
間章3:https://kakuyomu.jp/shared_drafts/fbZBaZLMK9nPDAnYPggo1rljpggrRuyI
第四話上:https://kakuyomu.jp/shared_drafts/PJ3dAMnEx8UemuoLXJdiH6mfhrBuxjUo
第四話下:https://kakuyomu.jp/shared_drafts/wyFNjmvBZzIfltfhTEAQbyPvzumOQmwQ
エピローグ:https://kakuyomu.jp/shared_drafts/s4ASYSDhKrnQlHzkxMVyZxuoDuVJgsWs

 間章は次回予告兼悪役視点の様なものなので、別に読まなくても大丈夫な奴です。

上記の回答(オカルト探偵(さぎし)、今日も騙る(完結版・初稿)の批評)

投稿者 ギンブナ : 0 投稿日時:

始めまして。ギンブナと申します。
あらすじは未読の状態でエピローグまで拝見しました。
『ストーリーとキャラクターは面白い。ただ描写不足などで没入感が妨げられる箇所が多い』という印象です。

細かい内容に触れる前にお断りさせてください。
私は普段、一般小説の海外怪奇幻想物(ホラー)ばかり読んでいる者です。
なので、ライトノベルの批評としては見当違いのことを多々言っているかもしれません。そう感じたら聞き流していただければと思います。
また、何度か「例えば、」と言って例えを出していますが、単なる説明の補強なので、こうしろという強制の意図はありません。

〇描写・演出不足について
例えば、第一話でルイスが犯人捜しを依頼した直後に、瓜坂と矢加部が顔を顰めるシーンですね。
失踪したらしい、との内容を淡々と語るだけでそこまで不快に思うものかと首をかしげました。
ルイスが「余所行きの笑顔のまま」とか「嬉しそうに」など犯人捜し依頼にそぐわない様子でしたら、印象が変わって作中人物と読者の認識ずれが発生しなかったかもしれません。

連作を通して、いくつかモンスターが登場していますが、外見描写があっさりしていて物足りなく感じました。
ホラー物ではモンスターは花形なので、名前を出すだけで終わらせず、少し行数を使ってでも読者に生々しく存在を想像できるような描写が欲しかったです。
(個人的な好みでは、具体的な名前が出なくとも恐ろしさがわかるような感じだと素敵ですが、わかりやすさを重視するライトノベルではNGかもしれません)

上記と関連しますが、盛り上がるシーンの前にタメというか動作描写や演出があると、読者の期待感が高まるかと思います。
例えば、四話上ラストの瓜坂登場シーン。スレ主様は「知らぬ間にそこにいた」という風に書いたのかもしれませんが、一読者としてはドアを蹴り開けるなどして、格好良く登場してほしくありました。
例えば、四話下のルイスがデュラハンを召喚するシーン。
 ルイス狂気の笑みを浮かべる
→ルイス「~サヴァンには少し早いけれど……」
→杖なり魔法陣なりが妖しく光り出す
→ルイス「『オグマに首を絶たれ、なお死なぬ者よ!』」
→杖なり魔法陣なりから雷が落ちる
→雷着弾地点にデュラハン登場
ベタな演出ですが、ルイス最大の見せ場と思いますので、これくらい派手でもったいぶってもよいかなと。

〇情報開示について
一話で瓜坂がルイスに初めて会うシーンで、情報開示漏れがあるように見えました。
 ルイス外見描写「金髪美少女」「チェックキルトをあしらえたバッグ持ち」
 ルイス台詞「貴女は瓜坂探偵さんで合ってますか?」
→瓜坂、ルイスの説明をする
 ①「『ウリ』の発音と外見から日本人ではない」
 ②「タータンチェックの鞄に織り込んだ自衛用の術式」
 ③「鞄のボタンがケルトの魔除け石」
読者に開示された情報と、瓜坂の話した内容にずれがあります。
 ①:「瓜坂探偵」の字面から読者が発音を類推するのは困難です。
   例えば、地の文に発音への疑問がある、もしくは「ウリ坂探偵」とあれば読者と瓜坂の持つ情報が同じになります。
 ②③:外見描写の中に類推できる情報が一切ないので困惑しました。
語り手が矢加部なら「矢加部が見逃した所に瓜坂が気づいた」となるので問題ないのですが、語り手が瓜坂なので「情報を知りながら読者に教えてくれない、信用ならない語り手」と認識される可能性があるかと。

恥ずかしながら、一話読了後「マリーの死体偽装はどうしたのか?」と思ってしまいました。
それでもう一度読み返したところ、事務所での瓜坂とルイスの会話で「亡くなった」「生贄にされて殺された」という内容が何度も出ていました。
そのため、失踪ではなく殺害の印象が強まり「殺されたのだから死体があるはず」と思い込んでしまったようです。
例えば、現場検証時の瓜坂の台詞に「死体がないのが不思議なくらいの血の量」といった「死体がない」ことを強調する内容があれば、また印象が変わるかもしれません。

マリーが事務所を去った直後に矢加部が現れて驚くシーン、こちらも「なぜ矢加部は立ち去った人がマリーだとわかったのか?」という疑問が先立ちました。
おそらく、瓜坂がマリーの名を呼んだのが聞こえたからなのでしょうが、
 瓜坂が「お達者で。よい人生を、マリーさん」と言う
→マリーが去る
→瓜坂が空をしばらく眺める
と地の文にあるので、瓜坂がマリーの名を呼んでから結構時間が経った後に矢加部が来た、と判断してしまいました。
例えば、(姉妹なので)マリーはルイスによく似た面立ち、という描写があり、去るマリーとすれ違う形で矢加部登場、となれば矢加部の反応も自然に見えるかもしれません。

マリーが去った後に矢加部が怒るシーン。それまでに矢加部が嘘に対して嫌悪を示す描写がないため、唐突に感じました。
例えば、冒頭でヤマモトとの電話後に、矢加部が事務所に帰ってくるという形で登場するとします。街中で寸借詐欺の被害にあう人を見た、と怒る矢加部を、瓜坂がなだめつつ依頼人が来るから緑茶を買ってくるよう頼むなどすれば、尺をあまり使わず彼女の正義感や嘘嫌いを出せるかと。

〇黒幕について
創作相談掲示板の方で、黒幕が身内に入ることが受け入れられるかを質問しておられましたので、こちらに書かせていただきます。
御作を拝見した限りだと、問題なしと判断しました。
・悪事にことごとく失敗している(非道な印象がない)
 このオチに繋げたかったためなのか(二話の一部を除き)死者が出るようなこともないので、たいしたことはしていないという印象になりました。
 取り返しのつかない事をしていないというのは大きいです。
・非常に詰めが甘い
 彼女が若いからなのか、詰めの甘い行動が結構ありました。
 最大の失策は四話下で瓜坂をノックダウンした後、布などで彼の口を封じなかったことでしょう。
 瓜坂を詐欺師と知る以上、言葉が最大の武器とわかっているはず。
 そしてそれが命取りになっているのでルイスにドジっ子の印象がつきました。
・主人公に傲慢さを叩き折られている
 そのままです。四話下最後で結構な数の醜態を晒し、瓜坂にやりこめられているので、一読者としては溜飲が下がりました。
・美少女
 いいことではありませんが、相手が美少女だと温情をかけたくなるんです。
総括すると「ルイスはまた何かやらかしそうだけど、肝心なところでポカするだろうし大丈夫」となります。

〇細かい気になった点
・一話冒頭で矢加部が緑茶を買いに行くシーン~ルイス登場まで。
 「~紅茶と緑茶、両方買ってきます」から数えて十二行の間で、行頭に「はいはーい。」が三回書かれています。ちょっとくどいです。紙媒体なら下手すると一ページ内に「はいはーい。」が三回出てきかねません。
・一話のスリップジグ家の人間「モッド、イーディ、モーリス」の三人は存在感皆無で出てくる必要性も薄いため、削っても問題ないように思えます。
・二話で不自然に数字が挟まれますが、あれは「成平ループカウンター」でしょうか。
 だとすると御作は一人称なので「成平の存在を知る前の矢加部」が成平の死を感知していると読めますが、それを意図してカウンターを入れたのでしょうか。

申し訳ございません。三話以降の批評も書くつもりが、長くなったので後日に改めさせてください。
もし「重箱の隅をつつくようなことばかりで不快」であれば、遠慮なくこの批評は捨ててくださって構いません。

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要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: オカルト探偵(さぎし)、今日も騙る(完結版・初稿)

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元記事:彼女は天使の、僕が恋した悪魔

淡々とした口調で進めたくて、少し癖のある文章になっています。それが良いのか悪いのかわかっていません。
とにかく一人の人生を追っていきたかったので短めにこの作品を書きました。
最終話は納得行っていません。消すのもどうかと思っているのですが、無い方が良いんじゃないかと思っています。
情景描写が少ないと思うのですが、この作品において情景描写をもっと増やすべきか否か判断に悩んでいます。

どこがよかったのかも一応知りたいです。

上記の回答(彼女は天使の、僕が恋した悪魔の批評)

投稿者 犬宮蓮 : 0 投稿日時:

癖がある文章について、私はそれでいいと思いますよ!それもひとつの強みですし。あまり細かい事言わなければこのままでも大丈夫だと私は思いました。
情景描写についてはもう少し増やしてもいいかな?って私は思います。
作者様が納得されるまで試行錯誤されてください。

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要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 彼女は天使の、僕が恋した悪魔

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