俳句添削道場(投句と批評)

ヨミビトシラズさんの添削最新の投稿順の6ページ目

「いつとなく目をつむりけり年忘れ」の批評

回答者 ヨミビトシラズ

添削した俳句: いつとなく目をつむりけり年忘れ

大晦日は、大体夜の6時くらいからテレビを見て、その流れで日が変わる頃に年越しそばを食べて、ズルズルと起きて、そのうち寝ていて起きたら正午くらい……というのが私の年末。「いつとなく目をつむりけり」は、私の経験(?)からいっても説得力があります。

ただ、(全く存在しない訳ではないようだが)中七に「けり」を入れる句は珍しく、個人的にはちょっと違和感が。そこで、比較の句として……

A:いつとなく目をつむりたる年忘れ
B:年忘れいつとなく目をつむりけり
C:いつとなく瞼つむるや年忘れ

この3つの句を考えました。しかし、Aは自然なものの「つむりたる」は現在進行形なので「寝る瞬間は自覚できないだろう」という突っ込みをされる恐れがある。また、Bは句の形としては普通だが、句景と語順が普通なのでインパクトはやや薄い。
中七に「や」のある句は沢山あるので、音数を調整してCのような形ならば自然かもしれないが……果たしてどうだろう。

なお、これは完全な余談ですが……江戸時代の人は大晦日は一晩中起きていて、除夜の鐘が終わると、初詣はもちろん、世話になっているお店やお得意先に挨拶回りをするのが一般的だったそうです。寝てる暇などどこにもない(^_^;)

点数: 1

「行く年や残り一枚のせんべい」の批評

回答者 ヨミビトシラズ

添削した俳句: 行く年や残り一枚のせんべい

五八四編成の句は無いわけではないのですが、その場合は下四が急所になっている必要があります。しかし、「せんべい」にそこまでの強力なインパクトがあるかどうかと考えると……ちょっと考えてしまう。
句の全体的な内容を考えれば、素朴な感じがある「せんべい」そのものはマッチしていると思いますので、語順や音数を調整して

行く年やせんべい一つ残したる
せんべいを一つ残して年行けり(年逝けり)

この辺りが妥当かと。

点数: 2

「冷たしと泣かぬ我あり冬の雨」の批評

回答者 ヨミビトシラズ

添削した俳句: 冷たしと泣かぬ我あり冬の雨

俳句は「物に託す事」に重きを置くので、「自分はこう思った」「こう思う自分がいる」という事を直に書いてしまうと味わいが薄れます。
この場合、季語に据えねばならないのは「冬の雨」という表面的な事象そのものより、「冷たしと泣かぬ我あり」という思いを表す(投影する)事のできる季語です。
季語は色々とあると思いますが、例えば……

止まぬ雨見上げ無言の寒椿

……辺りだろうか。用言が多くて説明っぽいけど……

点数: 2

「冬灯拝の字のなほ尖る文」の批評

回答者 ヨミビトシラズ

添削した俳句: 冬灯拝の字のなほ尖る文

はっきり言いますが……あくまで第一感ですけど、直す前の

拝啓の拝の尖りし寒夜かな

の方が、よほど良いような気がします。

最大の理由は、「なほ」。副詞を入れてしまうと、書き手の心情や本音が直にそこに出てしまいます。それだけ、俳句としての味わいは薄れます。
絶対にダメという訳では無いですが、俳句において副詞の使用には慎重になった方が良いです。
(なお、この性質を逆手に取る方法もあります。「独り言俳句」と言いますが……今回は割愛します)

また、句に「拝啓」とあれば「文」は「ふみ」だと瞬間的に分かりますが、この句の場合は「文」を「ぶん」と読まれてしまう可能性があり、句景の伝達速度が若干落ちます。

さらに、季語の「冬灯」は利いているとは言い難いです。「冬灯」は「寒夜」と比べ、寂しい気配もある一方で暖かな気配もあるので、「拝啓の拝の字が尖る」という事象とはマッチしにくくなっていると思います。

私は、前のままで良いような気がしますよ。

点数: 5

「降る雪の優しい色に溶けゆけり」の批評

回答者 ヨミビトシラズ

添削した俳句: 降る雪の優しい色に溶けゆけり

≫降る雪が、ピンクや黄色や水色だったら、甘い味がしたら、色付きのハート型の雪だったらと想像してみたりするけれど、やはり雪は雪、冷たいのだろう。

(皮肉っぽく聞こえたら申し訳ないが)とても優しい空想であり、温かくて繊細な人なのだろうとも思う。
しかし、この手の非現実的な空想の類を(普通の詩ならともかく)音数制限のある俳句で完成させようとするのは物凄く難しい。漠然とした表現では読み手に景が上手く伝わらないし、かと言って景を細かく書いてしまえばそれだけ句は説明っぽくなってしまい、俳句としての味は薄れる。
俳句において、「読み手が想像しにくい景or想像したがらない景」を題材にした場合は、このジレンマに延々と苦しめられる事になります……覚えておいた方が良いですよ。

ただし、今回の場合は「優しい色の雪」という言葉(要素・概念)は使えそうな気がします。「パステルカラー」という具体的な言葉があるので、例えば

病窓をパステルカラーの細雪

などとして句にする事はできるかも。

点数: 2

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