俳句添削道場(投句と批評)

慈雨さんの添削最新の投稿順の317ページ目

「ガラス戸に犯人の顔花の雨」の批評

回答者 慈雨

添削した俳句: ガラス戸に犯人の顔花の雨

なお様、こんばんは。
おお…こんな句も詠まれるのですね。怖いぃぃ。
ただいま午前1時過ぎ。これから寝るのですが、怖い夢を見たら恨みますからね(笑)!

「ガラス戸に」という表現から、「ガラス戸の先にいる人物」というより、「ガラス戸に映った人物」を想像しました。
自分の後ろに「犯人」が立っていて、その顔がガラス戸に映っている。きゃー。

イサク様と同じく、一番気になったのは「なぜ犯人とわかったのか」ですね(犯人=自分自身、というのは思いつきませんでした。さすが…)。

季語「花の雨」にヒントがあるのでは、と考えました。
手元の歳時記によると、この季語の本意として(眼前に桜があってもなくてもいいが)「意識の中に桜の花が浮かんでいる」点が挙げられています。
つまり、作者は犯人の顔を見て桜のことを思い浮かべた、ということかなと。

だとすれば!
食器棚に、花見で残ったお菓子を取っておいたはずなのに、あれ、なくなってるぞ?
ふと、食器棚のガラスに、自分の後ろにいる子ども(奥様でもいいですが)の顔が映っている。子どもはニヤリと笑っているではないか。
お菓子を食べた犯人はお前かぁぁぁぁ!
ーーという句ですね、うん、間違いない♪

と完璧に謎が解けてスッキリしたので寝ます。おやすみなさいー。

点数: 1

「雛の背に色とりどりの入学式」の批評

回答者 慈雨

添削した俳句: 雛の背に色とりどりの入学式

鶴野さと様、初めまして。
初心者様でしょうか?私も句歴2年弱ですが、よろしくお願いいたします。

4句同時投稿された中で、この句が一番良いなと思いました。
季語「入学式」ですね。
(「雛」も季語ですが、これは雛人形のことですので、この句で使われている「雛」は明らかに別の意味ですね。 小さな子供を雛に例えるのはベタではあるものの、悪くはないと思います)

カラフルなランドセルを背負った小学一年生たちのかわいらしい姿が浮かびます。
〇どこかで切れを入れると俳句らしくなると思いました。
〇入学式の最中はランドセルを背負わないと思うので、「入学日」はどうでしょうか。

・雛の背の色とりどりや入学日
またよろしくお願いいたします。

点数: 0

「春の朝寝癖頭の髪揺れる」の批評

回答者 慈雨

添削した俳句: 春の朝寝癖頭の髪揺れる

鶴野さと様、こちらにも失礼します。
日常のあるあるを詠んだ、面白い句ですね!

意味は分かるのですが、いくつか重複感が。
「頭の髪」…髪はふつう頭に生えますので「頭」は不要ですね。
それ以前に、「寝癖」と言えばふつう髪の毛のことですので、「頭の髪」そのものが不要かと思います。
更に言うと、寝癖と言えば多くの人は朝を想像すると思うので、「春の朝」という季語にも若干重複感が…。

気になる点は他にもいくつかあるのですが、まずはそこを直したいですね。
俳句はわずか17音という短い詩なので「意味の重複している言葉」や「言わなくてもわかること」はなるべく削るのが定石です。
無駄な言葉を削れば、その分で他の情報を入れられますよね。
いろいろ試してみてください!

一例として置かせてください。
・春風や寝癖跳ねたる小学生(季語:春風)

点数: 1

「寒暖差や心機一転も春の闇」の批評

回答者 慈雨

添削した俳句: 寒暖差や心機一転も春の闇

鶴野さと様、立て続けにお邪魔します。
〇「かんだんさや/しんきいってんも/はるのやみ」。
六八五の字余りで、やはりリズムの悪さが気になります。初心者のうちは五七五の定型をあまり破らない方がいいと思います。

〇「心機一転」が抽象的で、読者に伝わりにくいと感じました。
俳句はこういう感情よりも、具体的な映像を描写した方が成功することが多いです。

〇「寒暖差」という気温の変化を上五で詠嘆し、下五のには「春の闇」という月の無い暗さを主眼にした季語
寒さを詠みたいのか、暗さを詠みたいのか。あまり欲張らず、一番の感動に絞った方がいいと思います。コメントからすると春の寒さかな?

一例です。
・春寒し新生活の晩御飯(季語:春寒し)

点数: 1

「不景気で未来永劫ツバメの巣」の批評

回答者 慈雨

添削した俳句: 不景気で未来永劫ツバメの巣

鶴野さと様、4句目失礼します。
季語「燕の巣」。季語は一部の外来語を覗き、漢字で表記することが慣例なので「ツバメ」ではなく「燕」としましょうか。

さて、「燕の巣」が「仮住まい」のことだと理解できるかどうかがまず難しいですが、理解できたとして…
この句をそのまま読むと「不景気なので、私は未来永劫、燕の巣のような仮住まいで暮らし続けるのだろう」という感じでしょうか。
だとすると「私の住まいはまるで燕の巣のようだ」というニュアンスですよね。
季語「燕の巣」は実際には目の前に無い、比喩的表現に見えます。季語を比喩に使うと、季語としての力は限りなく弱くなります。
燕の巣が実際に目の前にあるという句にすることをオススメします。

「不景気で」という説明的な表現、「未来永劫」という大げさな表現もできれば避けたいですね(未来永劫ということは、地球や人類が滅んだ後もという意味になりますので)。

・幾度目の引越先よ燕の巣

点数: 1

慈雨さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

あたたかき風を孕みて夏柳

回答数 : 31

投稿日時:

ビーフオアチキン覚えて目刺焼く

回答数 : 25

投稿日時:

平凡なラブソング平凡な夏

回答数 : 24

投稿日時:

ふらここや中絶薬はしろじろと

回答数 : 30

投稿日時:

罅はしる地球をそつと春の風

回答数 : 8

投稿日時:

慈雨さんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

夕日受け燃ゆる口紅鶏頭花

作者名 04422 回答数 : 4

投稿日時:

古茶飲みて安否を問うて既読待ち

作者名 本吉淑子 回答数 : 6

投稿日時:

花衣めかす地蔵の宿場町

作者名 そうり 回答数 : 7

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ