「春の蝶電柵通る緩慢と」の批評
回答者 慈雨
添削した俳句: 春の蝶電柵通る緩慢と
石鹸さん、はじめまして。
人間や動物は通れない電柵を、悠々と通っていく蝶。当たり前と言えば当たり前ですが、こうして俳句にすると一定の詩情が感じられますね。
佳いと思いました!
「緩慢と」よりはコメントにもある「悠々と」の方がいい気がします。
「緩慢」はゆっくりという速度に焦点を当てた言葉ですが、「悠々」とか「軽々」「楽々」などの言葉なら「簡単に通る」というニュアンスが強調されるので、作者の実感に近いのではないでしょうか。
あまり倒置にする効果はない気がするので、
・悠々と電柵とほる春の蝶
・電柵を抜けて空へと春の蝶
とか。
あ、先の方のコメントに関してですが、「春の蝶」は季語なので大丈夫ですね(「蝶」の子季語として歳時記
に記載されています)。
ただし「蝶」だけで春の季語ですので、わざわざ3音使って「春の」を加える必要があるかどうかは、検討の余地はありそうです。
またよろしくお願いします。
点数: 1