「瀬戸内の波に尾をひく赤き月」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 瀬戸内の波に尾をひく赤き月
松本まゆみさん、こんにちは。
御句拝読しました。
とてもきれいな光景が浮かびます。
ただ、俳句の構成として、すべての語が最後の「月」にかかるような流れになっているのが気になりました。
いいとか悪いとか、そういうことではなく、私はまず、季語である月を詠んで、その後で波のほうに視線を移し描写する形はどうかなと思いました。
・月赤く瀬戸の波間に尾を引けり
点数: 1
回答者 なお
添削した俳句: 瀬戸内の波に尾をひく赤き月
松本まゆみさん、こんにちは。
御句拝読しました。
とてもきれいな光景が浮かびます。
ただ、俳句の構成として、すべての語が最後の「月」にかかるような流れになっているのが気になりました。
いいとか悪いとか、そういうことではなく、私はまず、季語である月を詠んで、その後で波のほうに視線を移し描写する形はどうかなと思いました。
・月赤く瀬戸の波間に尾を引けり
点数: 1
回答者 なお
添削した俳句: 夕闇に腕をさするや金木犀
コウさん、こんにちは。
御句拝読しました。少し前までは、仕事を終えても全然明るかったのに、もういまでは真っ暗ですね。季節の移り変わりは本当に面白いです。
さて御句ですが、私は個人的に、「仕事を終えて」、という要素を入れたいと思いました。私も経験がありますが、長時間オフィスにいてようやく終わった解放感と、冷たい風。この対比に金木犀の香りを乗せたら、と。
・仕事終え腕さする闇金木犀
悪くないなと思いましたが、想定外の「闇金」!ダメだ。
一般に、この季節に仕事を終えて外に出るともう闇に包まれていると思ってくださるとして、
・仕事終え二の腕さする金木犀
なんだか金木犀が腕をさするようになりましたが、「金木犀の香りを乗せた風が腕を・・・」もいいかもと。
よろしくお願いします。
点数: 1
回答者 なお
添削した俳句: リハビリへ一歩の朝や金木犀
中村あつこさん、こんにちは。
御句拝読しました。慈愛に満ちた、いい句ですね。
原句(の語順)では、「一歩」が、「初日」「第一段階」のような比喩的な意味で使われているように読めます。
もちろんそれでよくて、こうしたことは焦らずゆっくりと進めていかなくてはなりませんからね。
一方で私は、語順を少し変えることにより、ちょっと別の読みになるなぁと思いました。
・リハビリの朝の一歩や金木犀
これですと、本当の第一歩、つまり「通所リハビリへ行くのはいいが、そもそもそこまで行けるのかしら、あ、一歩進めた。大丈夫そうだわ」、というような気持ちが感じられると思いました。
いずれにしましても、「一歩」の使い方が効果的で秀逸と思いました。
点数: 2
回答者 なお
添削した俳句: 芋煮会土手行く人も加わりて
感じさん、こんにちは。
御句拝読しました。コメントに時間がかかって申し訳ありません。
予定していて(この催しがあることを知っていて)参加する人ばかりではなく、たまたま土手を歩いていて、あれ、なんかやってるぞ!美味そうな匂いだ!という感じで参加するという句ですよね。芋煮会という季語の持ち味が存分に出ていると思います。
ただ、私としては、下五「加わりて」をもう少し野次馬的というか、一見さん的にしたいと思いました。つまり、最初に言った、「たまたま通りがかりである」ということと、決して煮炊きや群衆整理に加わったのではないということを言いたいと思いました。
・芋煮会土手行く人も行列に
当地の芋煮会は有名で、大変な行列ができるので…。
よろしくお願いします。
点数: 3
回答者 なお
添削した俳句: 渡り鳥国境の無き空を行く
慈雨さん、こんにちは。
御句拝読しました。おっしゃることはとてもよくわかります。共感します。
ただ、今日は慈雨さんですからあえてちょっと意地悪なことを申し上げます。
空にも国境はあるのですよ。ですから領空侵犯とか起きるわけですよね。これは海でも同じですけど。
で、慈雨さんのおっしゃりたいことを伝えるにはどうしたらいいかかというと、空を飛ぶ鳥たちには国境などないのだ、という論調に持っていけばいい。現実に国境はあるが、鳥たちにはないのだ、うらやましいなぁ。人間もそうなればいいのに、と。
それで提案句を作ろうとしましたが、これが結構難しい。
結局できたのが、
・目に見へぬ国境越へて渡り鳥
これでは言っていることと提案句が違う!
・渡り鳥彼らには無き国境(くにざかい)
このほうがまだ近いか。
慈雨さんですから、あえてうがった見方をしましたが、提案句が今一つ。まあ、こんな見方をする人もいるというご参考になれば幸甚です。
点数: 3
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