俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1445ページ目

「角巻をぬげば微笑む雪女」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 角巻をぬげば微笑む雪女

なからい悠さん、こんにちは。御句拝読しました。

雪女とは、妖怪が季語になっている珍しい例ですね。
妖怪だけに、幻想とか妖艶とか、そういう怪しげな雰囲気が出せるといいですね。
ただ御句の場合、普通のご婦人を、単に雪の中を歩いてきたというだけで雪女となさっているように読めます。これは季語「雪女」本来の意味ではありませんね。
先日、めいさんが、「雪女も胸の中には熱く赤い血が流れているのだろうか」というような句をお詠みになっていますが、これなどは本来の雪女のイメージを上手く生かしていると思います。

御句は、角巻がすでに季語ですから、妖怪は出さずに、

・角巻を脱ぎて笑顔の若御寮

普通の人間の句ですが、いかがでしょうか。よろしくお願いします。

点数: 0

「世の変わり焚火変はれど想ひ焼ぶ」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 世の変わり焚火変はれど想ひ焼ぶ

ヒッチ俳句さん、こんにちは。
御句拝読しました。
他の方もおっしゃっていますが、変わりは繰り返しをしなくても他の言い方で効果が出るのではないかと思いました。

・世につれて変わる焚き火や想ひ焼ぶ
・世は移り思ひをくべる焚き火かな
・移る世の思ひ焚き火に燃やしたき

ちなみに、私は目の前にある焚き火を見ながらの句かと思いました。
よろしくお願いします。

点数: 1

「雨しずくただ見てをりぬ桃青忌」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 雨しずくただ見てをりぬ桃青忌

春の風花さん、こんにちは。
御句拝読しました。桃青忌?私は忌日は全く詳しくなくて、知りませんでした。教えてくださり有難うございました。芭蕉翁のご命日ですか。畏れ多いことです。

忌日俳句は苦手ですが、とにかくその故人と関係ないことを詠むのだと言われていますね。
しかし、関係ないことと言っても、本当に関係ないことではダメなのでしょうから、そこが難しいところ?よくわかりません。
ですので、私はそこ以外のところについてコメントさせていただきます。

「雨しずくただ見てをりぬ」という措辞、これは確かにそうなのだろうと思います。ただこれではちょっと直接的ですので、私としては、「なぜただ見ていたのか?」とか、「本当にただ見ていただけなのか?」について触れたらより趣き深くなるのではないかと思いました。

・病室の窓の雨だれ桃青忌
・雨しずく数へてやめて桃青忌

すみません、偉そうなことを言った割に提案句が大したことないものになってしまいました。
でもせっかくですので置かせてください。よろしくお願いします。

点数: 1

「初氷星屑纏ふ土星かな」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 初氷星屑纏ふ土星かな

辻 基倫子さん、こんにちは。
御句拝読しました。本当に研究熱心ですね。すごいと思います。

ただ、私は、本句、二つの側面で気になりました。

一つは、土星の環も衛星も消えてしまったことです。過去の経緯とか考えずにこの句だけ見たらいいのかもしれませんが、流れを知っている我々としては、やはり、流れと合わせてコメントしたいです。
でも、環が見えたからこそ土星とわかったのだから、もはや環が見えたとは言わなくていいと。また、衛星については、星屑の中に衛星も光って見えたということにする、ということであれば、それはもう納得です!

二つ目は、語順です。なんだか今一つ、季語の初氷が目立っていないように思えました。

・星屑を纏ふ土星や初氷

この方が私としては落ち着くのですが、これは他の方々のご意見もお聞きください。

あと最後に、衛星を子分みたいにした提案句を置かせてください。

・星連れて土星は回る初氷

よろしくお願いします。

点数: 0

「頬赤い幼子の吐く息白し」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 頬赤い幼子の吐く息白し

ひだのさん、こんにちは。
御句拝読しました。前句は春告鳥と春の句でしたので、次回は冬の句を、などとお伝えしましたが、本当にそのようにしてくださいましたね。有難うございます!

さて御句、冬の日常の様子を描いていていいのですが、ほっぺの赤い子の息が白い、という光景は、赤と白の対比という面白味はあるものの、おそらくかなり以前からかなり多く詠まれていると思うのですよ。
そうなると、埋もれてしまって目立たない可能性が高くなります。もちろん、別に目立とうとして俳句を作っているわけではないかもしれませんが、できれば、「おお〜」と思われる工夫を加えてみたいですね。

工夫を加えるには、原句の音数を削らないと加えられません。では何を削るか?二つあります。一つは幼子。大人とか、あまり大きな子では今一つ詩情が湧きません。子でいいかも。
二つ目は「吐く」。吸う息は白くないでしょう。

これで、他の要素が入れられます。

・走りくる子の赤き頬息白し
・走り来し子の頬赤く息白し

これは、一例として、なぜ子どもの頬が赤いかを入れたものです。
走ってこなくても赤いかもしれませんが、そうすると普通のままです。
これは一つの例ですので、色々試してみてください。
よろしくお願いします。

点数: 2

なおさんの俳句添削依頼

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