「角巻をぬげば微笑む雪女」の批評
回答者 なお
なからい悠さん、こんにちは。御句拝読しました。
雪女とは、妖怪が季語になっている珍しい例ですね。
妖怪だけに、幻想とか妖艶とか、そういう怪しげな雰囲気が出せるといいですね。
ただ御句の場合、普通のご婦人を、単に雪の中を歩いてきたというだけで雪女となさっているように読めます。これは季語「雪女」本来の意味ではありませんね。
先日、めいさんが、「雪女も胸の中には熱く赤い血が流れているのだろうか」というような句をお詠みになっていますが、これなどは本来の雪女のイメージを上手く生かしていると思います。
御句は、角巻がすでに季語ですから、妖怪は出さずに、
・角巻を脱ぎて笑顔の若御寮
普通の人間の句ですが、いかがでしょうか。よろしくお願いします。
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雪国の暮らしは厳しいものがありますが、そんな吹雪の中を帰宅したご婦人が家に帰ると粉雪をはらい、角巻をぬいでホッとした微笑みの空間をイメージしました。