「宅配の配達遅延ひな祭り」の批評
こんにちは。
他の方へのコメントもある程度は読んでいます(全部読んでいるかどうかはわかりません)
上五中七「宅配の配達遅延」の段階で「イライラ」というテーマは達成しています。
句会で「目借時は近い」というニュアンスの指摘を受けた(と思った)ので、距離を離したつもりで「ひな祭り」を取り合わせてこのサイトで聞いてみた、ということでいいですね?
★「宅配の配達遅延目借時」
「目借時」は時候季語
でありながら「眠くなってくる」という人事の要素を持つ季語です。意味として「待っているのに来ないので眠くなってしまう」という因果が発生しそうです。そういう意味で「近い」と仰る方はいるかもしれません。
★「宅配の配達遅延ひな祭り」
「ひな祭り」は行事季語です。ひな祭りに関連する何かが届くのかなあ?という想像をするわけですが、「配達遅延」で、届いていないのかな?と思えるので、この取り合わせに「??」と思う方はいると思います。
◆「宅配の配達遅延」はモノではなくコトで、明確な映像がありません。
かたや「目借時」は時候季語で映像がありません。「ひな祭り」は行事の季語で「コト」の季語。明確な映像が薄いです(例えば「ひな人形」「ひな壇」「菱餅」などならば明確にモノですが)
そこの相性の悪さはありそうです。
あらちゃん様のやりとりの「宅配の遅延伝票」なら明確に「モノの映像」で、「昼前の配達遅延」ならばわずかに「昼前」という映像が出てきますが・・・
映像がない「コト」に対して季語を合わせる場脚、映像を持つ「モノ」の方がよい、という場合が多いです。
たとえば、ですが・・
・宅配の配達遅延つばくらめ