俳句添削道場(投句と批評)
イサクさんのランク: 師匠2366段 合計点: 7,216

イサクさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

啓蟄に入りましたよ鳩歩く

回答数 : 4

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ドカ雪と言ふと言へども春の雪

回答数 : 78

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初星や篝に知らぬ顔多し

回答数 : 54

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霜凪や飛び石次は誰が踏む

回答数 : 23

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行く秋やねこにフェンスのすきまあり

回答数 : 28

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イサクさんの添削

「凍りつくまんさくの花滝に揺れ」の批評

添削した俳句: 凍りつくまんさくの花滝に揺れ

おはようございます。

「凍る」が冬の季語、「まんさく」が春の季語、「滝」が夏の季語で、ガンガンの異季の季重なりですね。
こういう句を出されると、一旦は突っ込まざるをえず。

他の方のコメントを読んでいないような内容の句を投句しているようですが、お忙しいのでしょうか?
特に「凍る」は、直前に他の方が季語と指摘したばかりです。
https://weblike-tennsaku.ssl-lolipop.jp/haiku/corrections/view/29515

私は「返事は必ずしもいりません」が、せっかく他の方がしてくれたコメントが全く生かされていないのであれば、寂しく思います。

点数: 4

「七の段苦手なままで進級す」の批評

添削した俳句: 七の段苦手なままで進級す

こんばんは。

げば様と別角度で提案しよっかなーと思っていましたが、げば様フォローの発言に変更します(ちょうど質問もありましたし)

この句は「進級」という季語からの連想で作られています。なので「七の段苦手」は「進級」から想像できそうな範囲ですし、「取り合わせの句」とは言いにくいです。
で、この句を仮に「取り合わせの句」とみた場合「七の段苦手」が「季語から連想できる範囲=季語と近い」、ということになります。

で、げば様の手法の別角度からの解説。
「苦手」を残したまま上五「七の段」を「進級とは関係なさそうなこと」に変えてしまうことで、「関係ないはずの二つのモノゴトが関係ありそうに思えてきて、受け手の方で勝手に想像が膨らむ」わけです。これが俳句の取り合わせの原理。

これをどう鑑賞するか?
それは受け手に委ねられるわけです。どこに詩を感じて、どこに驚きを感じるか。「関係ないじゃん!」と言ってしまっては勿体ないところですね。

げば様の提案の中では「秒針の苦手なままに進級す」がイサク好みですが、「夕暮れの苦手なままに進級す」の風景の方が一般受けはよさそう。

ヒッチ様と慈雨様がそれぞれ提案しているアイデアについては・・ここでは遠慮しときますね

点数: 0

「宅配の配達遅延ひな祭り」の批評

添削した俳句: 宅配の配達遅延ひな祭り

こんにちは。
他の方へのコメントもある程度は読んでいます(全部読んでいるかどうかはわかりません)

上五中七「宅配の配達遅延」の段階で「イライラ」というテーマは達成しています。
句会で「目借時は近い」というニュアンスの指摘を受けた(と思った)ので、距離を離したつもりで「ひな祭り」を取り合わせてこのサイトで聞いてみた、ということでいいですね?

★「宅配の配達遅延目借時」
 「目借時」は時候季語でありながら「眠くなってくる」という人事の要素を持つ季語です。意味として「待っているのに来ないので眠くなってしまう」という因果が発生しそうです。そういう意味で「近い」と仰る方はいるかもしれません。

★「宅配の配達遅延ひな祭り」
 「ひな祭り」は行事季語です。ひな祭りに関連する何かが届くのかなあ?という想像をするわけですが、「配達遅延」で、届いていないのかな?と思えるので、この取り合わせに「??」と思う方はいると思います。

◆「宅配の配達遅延」はモノではなくコトで、明確な映像がありません。
 かたや「目借時」は時候季語で映像がありません。「ひな祭り」は行事の季語で「コト」の季語。明確な映像が薄いです(例えば「ひな人形」「ひな壇」「菱餅」などならば明確にモノですが)
 そこの相性の悪さはありそうです。
 あらちゃん様のやりとりの「宅配の遅延伝票」なら明確に「モノの映像」で、「昼前の配達遅延」ならばわずかに「昼前」という映像が出てきますが・・・

映像がない「コト」に対して季語を合わせる場脚、映像を持つ「モノ」の方がよい、という場合が多いです。
たとえば、ですが・・

・宅配の配達遅延つばくらめ

点数: 2

「初雷や出自を問わぬ触れ太鼓」の批評

添削した俳句: 初雷や出自を問わぬ触れ太鼓

再訪します。

御句「初雷」の句は季語を季語以外の部分で比喩説明している形。
「初雷」と「それ以外の部分」は「同じもの」であって、「遠い近い」という距離は全く関係ありません。

「季語が近い」「季語が遠い」というのは

★【取り合わせ】という手法で作られた俳句
 「季語」と「季語以外の部分」の【距離感】

のことです。

一般的には
・近すぎるのは想像が膨らまないしわざとらしいから良くない
・遠すぎると言葉の組み合わせが解釈できないことがある
ので「近すぎも遠すぎもしないほどほどの距離感」を作者は狙っていくことになるわけです。

本気で説明すると【取り合わせ】も含めて俳句の教科書の4分の1くらいになってしまうので、さすがにやめときます。
まずは独自に勉強してみてください。

・カタカナ語苦手な父や茄子の花/イサク(2021)

点数: 2

「桜貝山幸彦の噂せり」の批評

添削した俳句: 桜貝山幸彦の噂せり

こんばんは。

◆「桜貝が山幸彦の噂をした」という句意でしょうか?
 そう思えるのですが、もしそれで正解なら、この句は(「桜貝」の擬人化はありますが)散文・報告文になってしまっています。

↑もし、上は誤読で、「桜貝」で切れて「山幸彦の噂せり」と取り合わせた形だとしたら、
◆誤読を回避するかたち・語順を検討した方がよいと思います。
◆「噂せり」の主語がわかりませんでした。
 1.作者が噂したならば「自分が○○の噂をした」というのはとても説明臭い言い回しです。
 2.そうではなく「誰かが○○の噂をした」のであればギリギリ客観だと思いますが、その「誰か」がこの句ではわからず、結局「桜貝が噂をした」という意味に戻ってきてしまいそうです。

ということで、
取り合わせなら「噂をした人物」を想像できる何かを入れたいところ。

もし「桜貝が噂をした」という意味で合っているなら、語順などの変更で散文くささを少しでも取り除きたいところです。

・山幸彦のことを語れり桜貝

点数: 1

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