俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1424ページ目

「祖母の声梨ひとくちうるおして」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 祖母の声梨ひとくちうるおして

Aさん、こんにちは。
御句拝読しました。優しい思い出ですね。

まずは取り急ぎ、中七が字足らずで、これがうるおいのない一番の原因かもしれません。取り急ぎ中七にしましょう。

・祖母の声梨をひとくちうるおして

とりあえずこれで五七五になりました。
しかし、意味が取りづらいですねー。「祖母の声」と「梨ひとくち」と「うるおして」が連携が取れていないように思えますが、いかがでしょう?
俳句はとにかく季語を粗末にするとろくなことありませんから、まずは季語を立たせましょう。

・祖母の剥く梨両頬に詰め込みて
・初物と祖母に誘われかじる梨

点数: 2

「里山を眺めし走る秋の暮」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 里山を眺めし走る秋の暮

アキノさん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。
アキノさんは日本の方ですか?他意はありません。私の世代では、海外(アジア)に有名な方がいたので、お聞きしているだけです。

御句、気になりましたのは、中七の「眺めし走る」です。この
「眺めし」というのは過去形ですから、一般的には、眺めた/眺めていたということになると思います。ちょっと構文として変ですね。

コメントの通り、このようなのはいかがでしょう?

・里山を眺めつつ行く秋の暮

よろしくお願いします。

点数: 3

「天高く昇る竜虎は今何処」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 天高く昇る竜虎は今何処

頓さん、こんにちは。俳号変えましたね。
御句拝読しました。竜虎さんはどこへも行っていないのでは?
あの方はとてもお強い、というか、どんな相手にも、その方の良さを見出して、完全敵対はなさらないのですよね。すごいと思います。

私は今日、不尽さんに季語でちょっとご迷惑をおかけしましたが、あれは不尽さん時代のことですから、いまはもう別の人、もう忘れることにします(笑)。

御句、竜虎さん宛の句ですから、他人がどうこう言うものではないかもしれませんが、メンバー全員が見ることのできるところに載りましたので、私もコメントさせていただきます。

私はかつて、「俳句で疑問を呈するな」ということを言われました。例えば御句のように、「竜虎さんはいま何処?」と問われても、「知らないよ、そんなこと。作者が知らないことを、どうして他の読み手が知っているんだよ。俺たちに聞くなよ!」と言われそうです。
それならば、少し読み替えませんか。「私はどこにいるか知っているのだ。知りたいだろう?」というように。

・秋の日や竜虎は傷を癒やしをり

点数: 4

「秋時雨龍の鱗のような石」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 秋時雨龍の鱗のような石

素因数分解さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。トップページの添削依頼一覧にあるのは認識していたのですが、コメント遅くなりました。
先ほどあらためて、御句と、ご自身のコメント、そして慈雨さんのコメントを拝読しました。
私の初読の印象は、慈雨さんと全く同じで、どこかの石畳が龍の鱗のように見えた、ということかと思いました。これなら、光景が思い浮かびますし、降ってはすぐやみ、晴れてはまた降るような秋時雨と風情が合うなぁと思いました。おそらく、濡れた石畳が銀鱗のように、雨上がりの日の光に輝いたのでしょう。

しかしご自身のコメントを拝読しましたら、土にもぐっていた一個の石が、雨でその土が洗い流されて、龍の鱗のような石だとわかった、という句意なのですね?
そうなると、慈雨さんの後追いのようで恐縮ですが、秋時雨よりも、もう少し長く降る雨のほうがいいですね。秋出水まで言わなくても、秋の雨は長雨ということになっていますから、そのほうがいいのではと思いました。

提案句としては、もしもそこまで龍にこだわらなくてもいいのであれば、ということで、

・秋雨や鱗のごとき石畳

石畳が鱗のようだ、と言えば巨大な生き物ですから、想像力のある人ならば、鯉や鯛ではなく、龍を想起してくださいますよ。

先の方と同じようなコメントで申し訳ないですが、よろしくお願いします。

点数: 1

「菜の虫の色なき風に透き通る」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 菜の虫の色なき風に透き通る

渡邉春生さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。一覧にある時から気になっていたのですが、先にイサクさんが的確なコメントをなさったので、これでもう十分、と思っていました。
しかしどうしてもコメントをしたくなりましたので、出てきました。重なるところがあると思いますがご容赦ください。

菜虫は青虫のことですね?これがまた、私の手元の歳時記には載っていないのですよ。ネットでは秋の季語だと載っていましたけど。
「色なき風」は秋風の子季語として載っていますし、私も好きな季語ですので、私は御句、季語についてはこのままで考えてみますね。

それより私が関心を持ちましたのは、春生さんが、その「色なき風」が吹くと、青虫の青色が透き通った感じになるというのはどういうことだろうということでした。
いい風情には間違いない。どういうことだろう?

透き通った感じになるということは、透明人間の原理と同じだから、背景と同じ色になるということですよね?
ということは、青虫の背景、すなわち育てている野菜の、その白々とした色合いが、秋の訪れとともに青々としてくるということでは?

そのように、育てている間の青虫取りの苦労と、その後の収穫の喜びをどちらもさりげなくお詠みになった、これはかなりの秀句だと思いました。
とても勉強になりました。

点数: 0

なおさんの俳句添削依頼

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