「秋時雨龍の鱗のような石」の批評
回答者 なお
素因数分解さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。トップページの添削依頼一覧にあるのは認識していたのですが、コメント遅くなりました。
先ほどあらためて、御句と、ご自身のコメント、そして慈雨さんのコメントを拝読しました。
私の初読の印象は、慈雨さんと全く同じで、どこかの石畳が龍の鱗のように見えた、ということかと思いました。これなら、光景が思い浮かびますし、降ってはすぐやみ、晴れてはまた降るような秋時雨と風情が合うなぁと思いました。おそらく、濡れた石畳が銀鱗のように、雨上がりの日の光に輝いたのでしょう。
しかしご自身のコメントを拝読しましたら、土にもぐっていた一個の石が、雨でその土が洗い流されて、龍の鱗のような石だとわかった、という句意なのですね?
そうなると、慈雨さんの後追いのようで恐縮ですが、秋時雨よりも、もう少し長く降る雨のほうがいいですね。秋出水まで言わなくても、秋の雨は長雨ということになっていますから、そのほうがいいのではと思いました。
提案句としては、もしもそこまで龍にこだわらなくてもいいのであれば、ということで、
・秋雨や鱗のごとき石畳
石畳が鱗のようだ、と言えば巨大な生き物ですから、想像力のある人ならば、鯉や鯛ではなく、龍を想起してくださいますよ。
先の方と同じようなコメントで申し訳ないですが、よろしくお願いします。
点数: 1
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秋時雨が足元の土を洗い流し、そこに転がっている石が、まるで龍の鱗のような形をしていると気付かせてくれたイメージで詠みました。