「山麓の絶えて久しや赤とんぼ」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 山麓の絶えて久しや赤とんぼ
不尽さん、こんにちは。
御句拝読しました。
もはや、議論は一段落したかもしれません。私は今日も、一昨日と同じ、拘束時間の非常に長い業務をしていましたので、せっかく慈雨さんが、私の句を引き合いに出してくださったのに、何も反応できませんでした。今からさせていただきます。
拙句「さう言へば近ごろ毛虫見なくなり」では、見なくなった動植物も季語として扱われるのか?のような問いかけをさせていただきました。
ただ、この時は、私は毛虫を見ていないが、皆さんはどうですか?という感じで、例えばどなたかから、「何言ってるの、うちの周りは毛虫だらけだよー、あんたが気が付かないだけだよ」も言われるかもしれないと思い、そう言われても大丈夫なような作りにしていたつもりです。
翻って、御句「絶えて久し」ですと、作者が近ごろ見かけないどころではなく、「もうだいぶ前に絶滅してしまった」みたいな印象を与えそうかなという気がしました。
そこで、
・山麓に久しく追はぬ赤とんぼ
実際に見ていない動植物は季語になるのかどうかの議論は別として、私はこの手の作りの俳句を詠む場合は、「見てないのはお前だけだよ!俺の周りはたくさんいるよ!」と言われてもいい余白を残しておこうと最近は思っています。
点数: 2