俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1388ページ目

「明月や思ひ浮かぶは山月記」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 明月や思ひ浮かぶは山月記

おはようございます。
前の句も拝見しています。

◆思い浮かぶのは山月記(ですよ)と、中七から下五にかけてまるまる散文の形です。
 特に中七の形「思い浮かぶは」が報告の言葉になっています。
 「は」という強調の助詞をやめて、「思ひ浮かぶる山月記」と事実を述べるだけでも散文感は減ります。

◆上で「「は」をやめて散文感を減らす」ということを書きましたが、そもそも「思い浮かぶ」というのは、俳句では不要にことが多いです。
 「山月記」と俳句に出てきているので、作者の心に「山月記」が思い浮かんでいることはわかります。
 ので、ここは推敲の余地です

◆(季語)を見たから○○○を思い浮かべた、という季語を理由にした理由説明(因果)の形は、俳句では理屈っぽさが出て詩が出にくいことがあるので、要注意です。
 今回は句意なのでそのまま残します。

いつ、どのように「山月記」をお読みになった、あるいはドラマや映像で見たのでしょうか?それを句に描く方法はあります。

・明月や古き漫画に山月記

点数: 2

「この朝をお預けします白い月」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: この朝をお預けします白い月

おはようございます。

こま爺様は発想を飛ばす努力をなさっていると思います。
この句の発想も面白いと思います。

コメントによれば月のセリフを妄想して代弁しているようですが、月が語っているようには見えにくい形だと思います。
かといって、月の擬人化をはっきりさせると説明・散文・陳腐になりそうです。

ここは「自分の想像」だとはっきりした方がよいのでは。

・この朝を預かりました白い月

点数: 2

「父母の墓濡れて赤むや曼殊沙華」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 父母の墓濡れて赤むや曼殊沙華

こんばんは。

御句、「父母の墓が濡れて赤らんでいる」という言葉のつながりになっています。

が、
中七に「赤む」という色の要素があるためか、「濡れて赤らんでいる曼珠沙華」という意味が正しいのではないかと不安になります。
実際、どちらなのでしょう?

前者の場合「墓が赤む」という意味になり、それがどういう状況なのか想像しづらく・・
後者の方が意味はしっくりくるのですが、つながりと切れの位置は違います・・

・ちちははの墓を赤むや曼珠沙華

点数: 2

「月光や山の輪郭一筆で」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 月光や山の輪郭一筆で

こんばんは。はじめまして。
前の句も拝読しました。

句だけを見た場合、「輪郭」が「一筆書き」なのは当たり前では・・?という感想を持ちました。ドーナツ状でなければ。

コメントを拝見。「稜線」という良い言葉をご存じではないですか。
「稜線」というだけで「山の輪郭」の意味を持ちますし、「輪郭」という説明的な言葉使いを回避できます。

例えば、字余りですけれど、
・月光や稜線一筆書きとなり

もっと読者の鑑賞力を信頼できるなら「峰」でもいけると思いますよ・・
・月光や峰は一筆書きめきて

点数: 0

「柘榴届く故郷のチラシに包まれて」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 柘榴届く故郷のチラシに包まれて

こんばんは。

この句は「石榴」が効いてますね。
桃、梨、葡萄、林檎、蜜柑、苺ではダメだと思いました。

理由を考えたのですが、今の日本では石榴は「わざわざ購入して贈り物にするような果物ではない」というイメージがあるからかな?と思いました。
「石榴が届いた」「故郷のチラシ」というだけでわざわざ買ったのではなく、庭に生えた石榴を送ったと通じますし、押し付けがましい贈り物ではなさそうというのも想像できます。
(個人の感覚ですが「柿」「栗」はギリギリセーフで、「朱欒」「かぼす」「マンゴー」「枇杷」なら「石榴」と同じくらいは情景が出そうです。個人の感覚です)

この句の弱点は、「故郷」を「くに」と読ませることですかねぇ・・
音数合わせだけに感じますが、他に理由はありますか?

他で音数を合わせたいです。

・故郷のチラシの包む石榴かな

点数: 2

イサクさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

山笑う地球に罅の入るほどに

回答数 : 13

投稿日時:

うららかや100円玉のかがようて

回答数 : 69

投稿日時:

啓蟄に入りましたよ鳩歩く

回答数 : 25

投稿日時:

ドカ雪と言ふと言へども春の雪

回答数 : 81

投稿日時:

初星や篝に知らぬ顔多し

回答数 : 54

投稿日時:

イサクさんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

法名に釈の一字や石鹸玉

作者名 めい 回答数 : 8

投稿日時:

ケロリンの桶のぬめりや春の宵

作者名 げばげば 回答数 : 5

投稿日時:

春光や阿弥陀如来の厨子開く

作者名 久田しげき 回答数 : 1

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ