俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1319ページ目

「女子寮の洗濯室や天の川」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 女子寮の洗濯室や天の川

こんばんは。

とりあわせなわけですが、「天の川」は目に見える季語です。合わせるのでしたらやはり夜空が見えている風景をイメージしたいかと思います。

句からは、窓の外を見ていたのかな?と解釈しつつどこか引っかかっていたのですが、コメントでは乾燥機を眺めていると・・そこに天の川は見えないと思いましたので、季語「天の川」を使うならばもう少しだけ夜空が見たい気もしました。

「女子寮」+「洗濯室」+季語「天の川」で十五音、もう工夫の余地がほとんどありません。「洗濯室」という言葉の具体性の薄さを変える勇気は要るかもです。

・女子寮に門限ありて天の川
・乾燥機回る女子寮天の川

点数: 3

「羽徐々に下げて蜻蛉の小休止」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 羽徐々に下げて蜻蛉の小休止

こんばんは。
いろいろ変わっていきますね。このサイトだけで言えば適度に新しい方が入ってくるのが健全だとは思いますし、その人たちに合わせて変わっていくべきだとは思います。

御句、いろいろあって(笑)コメントが遅くなりましたが、当初から良い句だと思っていました。

卓鐘様からも出ていますが、「~の小休止」ここに工夫の余地がありそうに見えます。今の接続だと「小休止」に「蜻蛉の休み方」の説明感が出ているように感じます。
助詞も含め六音。
提案を置いてもいいですが、ちゃあき様に任せようかな・・・

点数: 2

「電線の電線の間の月の弓」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 電線の電線の間の月の弓

感じ様、CityLife入選おめでとうございます!
今回は郁斗様の句が良すぎました。

御句、「電線」のリフレインがあまり生きていないように思います。
特に上五の助詞を「の」にしたところがちょっと作為を感じてしまいました。

結局はリフレインをやめて「電線の間の月の弓」これでもほぼ同じ風景なので、あと五音をどうするか、ですよね。上五にも下五にもいけますね。中七にもいけそう。

・五線めく電線の間の月の弓
・電線の間に月の弓留(とど)めおく

点数: 2

「天高し飛行機雲も伸びゆけり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 天高し飛行機雲も伸びゆけり

こんばんは。はじめまして。

「秋の空」の季語と「飛行機雲」の句が、ありすぎて入選せずに表に出てこない、といういわゆる「類想」はさておいて、

この句は「伸びゆけり」という断定描写がいいと思います。
勿体ないのは助詞の「も」。飛行機雲以外に何が伸びているのかというと・・空の高さくらいかな?
作者の感情のこもった口語的な「も」なのですが、俳句としては衒いが見えるのであまり好まれない使い方です。

・秋天や飛行機雲の伸びゆけり

下五は「けり」ではなく「り」ですね。

点数: 1

「君おもひグラスのしずく晩夏の候」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 君おもひグラスのしずく晩夏の候

こんにちは。はじめまして。よろしくお願いします。
俳句の世界へようこそ。なかなか奥が深く・・
長文になります。

さて御句、どこまで俳句の知識があるかでアドバイスが変わる句です。
実質初心者様ということで考えます。

「君おもひグラスのしずく晩夏の候」
◆下五が六音「ばんかのこう」とある字余りですが、リズムは整っています。形はできていると思います。
 絶対にダメ、というようなところはありません。
 それを前提で、もう少し深掘りしてみます。

◆「君おもひ」
 初心者様がよく使いたがるワードで、頻繁に使われると聞きます。ダメではないのですが、特に「父」「母」「君」などの登場人物は、わざわざ「思う」と言わなくても思っているから俳句に登場してきますので、「思う」の部分は言い替えたい点です。

◆「晩夏の候」
 「晩夏」と言い切れば晩夏の気候のことです。「の候」は三音使ってあまり意味のない説明をしています。
 俳句は十七音しかないので、三音というのはかなりもったいない無駄使いに見えます。ここも変えたいです。
 あるいは「晩夏光」(ばんかこう)とすれば晩夏の日差しの意味の季語になり、ここに映像が出てきます。三音季語よりも五音季語「晩夏光」の方が使いやすいかもしれません。

◆句の中の具体的な映像が「グラスのしずく」だけ、です。「晩夏」という季語は季節のことなので具体的な映像を持っていませんし、「君」も受け手にはどんな人物なのかわかりません。
 そのために、グラスがどんな場所にあって、グラスの中身の液体は何なのか、想像することが難しいです。
 受け手が勝手な想像ならできるのです。ファミレスのお冷や?夜の晩酌のビール?洗い立てのグラスのしずく?などなど。この想像に幅がありすぎて、どの風景で受け止めればいいかわからない、という句になってしまいます。

 具体性を補うために、「おもひ」「の候」あたりの五~六音は、何か別の言葉に変えてみるとして、
 あとは整える時点で「君」という単語が絶対に必要かどうか?「グラス」「しずく」も絶対に必要かどうか?というところまで考えてみます。

コメントにも具体的なことが書いていないので、想像で補いつつ。

 たとえば二人の過去の思い出を現在風に詠み込んで
・君の手のワイングラスや晩夏光

 たとえば思い出の場所を詠みこんで
・ファミレスのグラスのしずく晩夏光

 たとえばグラスに焦点を当てて
・君用のグラスを洗う晩夏かな

十七音に収めるには、句の中の要素を少なめにして、シンプルな「詩」にした方が良い場合が多いです。過去も現在も説明したい、というのは十七音ではなかなか難しいです。
「俳句として描きたい風景はどれ?」というのを、ご自身でもう少し整理してみてもいいかもしれません。
長くなりましたがとりあえずここまで。

点数: 3

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