俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1320ページ目

「夏空に終止符打ちて風なびき」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 夏空に終止符打ちて風なびき

こんにちは。
精力的に詠んでらっしゃいますね。

◆「終止符打ちて」詩的な言葉ではありますが、ちょっと感覚的すぎるかと思いました。
◆「靡く」「なびく」のは「草」「枝」「旗」などです。
 風はそれらを「なびかせる」もので、風はなびきません。

◆「夏空に終止符打ちて」とつながっていますので、この句の詠んでいるのは「夏空」ではなさそうに感じます。終止符をうたれてしまっているので。
 とすると、句の本当の季節は「初秋」でしょうか?
 でも使われている季語は「夏空」なので、ここで受け取る側にズレが出そうな気がします。

季節が変わっていくことを表現するのが「季語」ですので、「夏空に終止符うちて」という映像は「夏の果」「夏終る」「秋来たる」などの季語+「空」で言いかえた方が良い気がしました。
「季節の変わり目」+「空」+「風」と地味に三要素あるのが難しく、提案句を作ろうとしましたが「空」か「風」のどちらかを諦めないとできませんでした。

・空はいま夏の終わりの色をして
・夏果をすべてさらっていく風よ

点数: 2

「槍のごと天衝きにけるオクラかな」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 槍のごと天衝きにけるオクラかな

こんばんは。はじめまして、でしょうか?

オクラの一物句ですね。

助動詞「けり」は過去のニュアンスが入ってきますし、詠嘆ならば切れ字として使いたいですが季語に接続して「かな」ですので、

・槍のごと天を衝きたるオクラかな

この形でしょうか。
それとも

・槍のごとオクラは天を衝きにけり

もともとはこの形でしょうか?

点数: 1

「刹那さや線香花火の落ちる音」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 刹那さや線香花火の落ちる音

おはようございます。はじめまして、ですかね?
ここまでのコメントや句はしばしば拝見しています。

御句
◆「刹那さ」という表記が気になりました。
 どちらの意味ですかね?
 感情を表すなら「切なさ」、短時間を表す(仏教用語?)なら「刹那」。
 曲のタイトルや歌詞などで意図的に「刹那さ」と表記しているものがありますが、俳句はかけ言葉やダジャレを生かしにくい文芸なので、両方の意味、というならひらがなで良いのかなあ、とも思います。
 コメントからは気持ちの方でしょうか?

◆【線香花火が落ちる音が切ない(刹那?)】というご自身の気持ちのご説明、ここで句が終わってしまっているのが勿体ないかも。
 線香花火の切なさ(あるいは刹那=瞬間の美)はわざわざ説明されなくても、「線香花火」という言葉に託したい気がします。

◆「線香花火が落ちる」で「音」まで想像できますので、「音」に限定するのは勿体ないかなあ・・と思いました。

コメントの意図を汲んで、あえて季重なりしての提案句です。
言いたいのは「夏の終わり」である、と。

・夏果ての線香花火落ちにけり

こんな感じでいかがでしょうか?

点数: 3

「のど飴のなくなるまでを天の川」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: のど飴のなくなるまでを天の川

こんばんは。
面白そうなので参加します。

・のど飴のなくなるまでを天の川
 →簡単に考えるなら『のど飴のなくなるまで(の時間)を、天の川を見ている』と捉えてよいですよね?時間経過と言われていますが、私はのど飴を舐めている瞬間の句だと思っています。まだ飴はなくなってないです。

・のど飴のなくなるまでは天の川
 →作者もしくは作中主体の意思を強く表面化する形になりました。「飴がなくなるまでは天の川を見ているぞ」というイメージ。

・のど飴のなくなるまでの天の川
 →のど飴がなくなると同時に、何か別の理由で天の川が見られなくなったというニュアンスで受け取りました。単に自分から室内に戻ったかもしれませんし、親から室内に連れ戻されたとか、急に曇ったとかも想像できます。

・のど飴のなくなるまでに天の川
 →直前の「まで」が時間を表す助詞なので「に」も時間を表す「に」。「に」は副詞的に変化を表す動詞などにつながるので、動詞の省略があるように感じます。げばげば様と同じく「飴がなくなるまでに見ないと、見られなくなる」というような意味にとりましたが、ちょっと無理やりかなあ?

・のど飴のなくなるまでや天の川
 →俳句としてなら、意外と入らないことはないかと・・

・のど飴のなくなるまでが天の川
 →「家に帰るまでが遠足」みたいな構文です。意味はよくわかりませんが、これだったらこま爺様のいう「観念的」な天の川かも。

・のど飴のなくなるまでも天の川
 →「○○するまでもない」という言い回しの「ない」が省略されたような形になりましたが、自分で入れておいてなんですが意味がわかりません。

という感じで。

点数: 3

「地下鉄抜けてマジックアワーを乗り継ぐ晩夏」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 地下鉄抜けてマジックアワーを乗り継ぐ晩夏

こんばんは。はじめまして。

コメントと句で、風景を句に収めたい気持ちはわかりました。
ですが、ちょっと詰め込みすぎであると思います。盛大に字余りしていますし。

俳句は十七音しかないので、「季語」と「もうひとつ」ぐらいが分量としては適しています。
この句は、季語以外の部分では「マジックアワー」+「乗り継ぐ」という表現が、この句の最も表現したいことだと思います。
とすると、「地下鉄」も「抜けて」もわざわざ言う必要がなく、「乗り継ぐ」の意味を固くするために「電車」や「バス」を出せば済むのかなと思います。
季語も「晩夏」がベストかどうか難しいところです。「マジックアワー」そのものには季節感がなく、むりやり時候季語をつけている感が・・(なお、時候はすでに秋・・)

・はつ秋のマジックアワー抜けるバス

もしどうしても「地下鉄を抜けて」を入れたいのであれば、俳句の型にははめ込まず、字数制限の緩い詩にした方がいいかと思います。俳句でなければ季語も不要ですし・・・

「地下鉄を抜けて、ぼくはマジックアワーを乗り継いでいくかのように電車に乗った」

点数: 3

イサクさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

うららかや100円玉のかがようて

回答数 : 54

投稿日時:

ドカ雪と言ふと言へども春の雪

回答数 : 81

投稿日時:

啓蟄に入りましたよ鳩歩く

回答数 : 24

投稿日時:

初星や篝に知らぬ顔多し

回答数 : 54

投稿日時:

霜凪や飛び石次は誰が踏む

回答数 : 23

投稿日時:

イサクさんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

子曰くイチゴのカトリーゼが好きと

作者名 根津C太 回答数 : 1

投稿日時:

春に猫尾を立て塀の上を来し

作者名 久田しげき 回答数 : 0

投稿日時:

無秩序に青芝に寝る少女をり

作者名 まちる 回答数 : 4

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ