「夏空に終止符打ちて風なびき」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 夏空に終止符打ちて風なびき
こんにちは。
精力的に詠んでらっしゃいますね。
◆「終止符打ちて」詩的な言葉ではありますが、ちょっと感覚的すぎるかと思いました。
◆「靡く」「なびく」のは「草」「枝」「旗」などです。
風はそれらを「なびかせる」もので、風はなびきません。
◆「夏空に終止符打ちて」とつながっていますので、この句の詠んでいるのは「夏空」ではなさそうに感じます。終止符をうたれてしまっているので。
とすると、句の本当の季節は「初秋」でしょうか?
でも使われている季語は「夏空」なので、ここで受け取る側にズレが出そうな気がします。
季節が変わっていくことを表現するのが「季語」ですので、「夏空に終止符うちて」という映像は「夏の果」「夏終る」「秋来たる」などの季語+「空」で言いかえた方が良い気がしました。
「季節の変わり目」+「空」+「風」と地味に三要素あるのが難しく、提案句を作ろうとしましたが「空」か「風」のどちらかを諦めないとできませんでした。
・空はいま夏の終わりの色をして
・夏果をすべてさらっていく風よ
点数: 2