俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1431ページ目

「肩の雪払ひて吾子を抱き止むる」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 肩の雪払ひて吾子を抱き止むる

こんにちは。

動詞が多くて映像がちぐはぐしているようです。

◆誰の肩の雪?(自分?子?)
◆誰が雪を払った?(自分?子?)
◆直前まで自分はどこにいた?(外にいた?家の中にいた?)
◆直前まで子はどこにいた(外にいた?家の中にいた?)
◆自分と子が一緒に外にいたのか?一人だけ帰ってきたのか?
◆「雪を払った」「抱き止めた」場所は?(玄関?屋外?)

などが省略されすぎていて、句だけを見た場合、作者にしかわからない風景の可能性があります。

句意は、コメント「帰宅時」から場所が玄関なのは確定。あとは「自分の肩の雪を自分で払った」「家の中から子が出てきたので、抱き上げた」なのかなあ・・とは思いますが、「~して~した」の弊害もあり、全部入れるのは十七音ではきついかもしれません。

・肩の雪払ふや吾子の走り来る

点数: 1

「冴ゆ月へ昇りゆきたりエレヴェーター」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 冴ゆ月へ昇りゆきたりエレヴェーター

こんにちは。細かいイサクです。

◆動詞「冴ゆ」は下二段活用で「冴ゆ」は終止形になるので、名詞の前に置くなら連体形「冴ゆる月」が正しいです。まずはここから・・・
◆判断が難しいところですが、「冴ゆ」は時候の季語。それに対して句は「月へ」という天文の使い方をしています。
 いるか様ご自身もコメントでおっしゃっておりますが、天文季語「冬の月」の方が個人的にはしっくりきます。

 あと、語順逆にしてみるのはどうでしょうね。

・エレベータ昇りゆくなり冬月へ

この語順なら、「へ」の作為を出さずともよい句な気がします。
「へ」を抜けば、時候季語「冴ゆ」でも気になりません。

・エレベータ昇りゆくなり月冴ゆる

点数: 2

「静かなる愛の狂気や冬薔薇」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 静かなる愛の狂気や冬薔薇

こんにちは。

「愛」「狂気」「薔薇」近さを感じる組み合わせですね。

◆上五中七が「作者の表現したい言葉」なのだと思いますが、
 モノでなければコトでも意見でも観念でもなく、【別の何か】を「静かなる愛の狂気」と説明しているような文字群。
 この内容を季語で支えなければならないため、取り合わせにすることが非常に難しく、「○○という季語は静かなる愛の狂気のようだ」という句意にならざるを得ないのだと感じます。
 結果、「冬薔薇」という近い季語に着地してしまったのではないかと想像します。

 俳句の基本は描写、ということで、私にできるのは描写をお勧めすることになるんですけどね・・
 提案句ではちなみに、負乗様が「女」として映像を確保したり、慈雨様が「愛といふ」として作者の意見という方向に持っていったりしています。無意識かもしれませんがお二人ともお上手だと思います。

たとえば「汝の眼(なれのめ)に愛の狂気や」と映像を確保して、「冬薔薇」以外の取り合わせの季語を付けるなら、という提案句を置いていきます。冬の植物季語縛りで三つ。

・汝の眼に愛の狂気や寒椿
・汝の眼に愛の狂気や冬林檎
・汝の眼に愛の狂気や室の花

点数: 3

「抱き止めて吾子の重みや冬木の芽」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 抱き止めて吾子の重みや冬木の芽

こんばんは。

「抱き止める」の句と同じテーマで詠まれたのだと思いますが、こちらはできている句だと思います。やはり登場人物と動詞の組み合わせがややこしくなるより、シンプルな方がよいようですね。

個人的には「冬木の芽」が「吾子の成長」と近い感覚はあるのですが、多くの選者先生たちは気にしないと思いますのでこのままで。

点数: 1

「先ほどの句は取り下げます」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 先ほどの句は取り下げます

こんにちは。

取り下げたという意志は汲みますが・・

俳句を含む短詩は「正しく伝える」のが目的ではなく、受け取り手の解釈に任される部分のある文芸です。
あの句に関しては、おかえ様本来の句意にもとれますし、別の句意にもとれます。どちらも俳句としては成立しています。どちらも人を傷つけたりおかえ様が損したりするような句意ではなく。

受け手に鑑賞を任されてこそ俳句である・・という感じであの句を眺めておりました。
取り下げられたので、あの句にはコメントせずですけれども。

で、その前の句(?)ご意見(?)の件ですが
ゼロ点のコメントにその後で点が入ることは多々あって、すると「○○さんのコメントが一番下になってしまう」と書いているコメントと掲載位置がちぐはぐになってしまうので、そのままは実行できませんでした。
ちなみに私はしばしばコメントを全部読む派です。

点数: 1

イサクさんの俳句添削依頼

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