「静かなる愛の狂気や冬薔薇」の批評
回答者 イサク
こんにちは。
「愛」「狂気」「薔薇」近さを感じる組み合わせですね。
◆上五中七が「作者の表現したい言葉」なのだと思いますが、
モノでなければコトでも意見でも観念でもなく、【別の何か】を「静かなる愛の狂気」と説明しているような文字群。
この内容を季語で支えなければならないため、取り合わせにすることが非常に難しく、「○○という季語は静かなる愛の狂気のようだ」という句意にならざるを得ないのだと感じます。
結果、「冬薔薇」という近い季語に着地してしまったのではないかと想像します。
俳句の基本は描写、ということで、私にできるのは描写をお勧めすることになるんですけどね・・
提案句ではちなみに、負乗様が「女」として映像を確保したり、慈雨様が「愛といふ」として作者の意見という方向に持っていったりしています。無意識かもしれませんがお二人ともお上手だと思います。
たとえば「汝の眼(なれのめ)に愛の狂気や」と映像を確保して、「冬薔薇」以外の取り合わせの季語を付けるなら、という提案句を置いていきます。冬の植物季語縛りで三つ。
・汝の眼に愛の狂気や寒椿
・汝の眼に愛の狂気や冬林檎
・汝の眼に愛の狂気や室の花
点数: 3
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季語で大分悩みましたが他にしっくりくるものが浮かびませんでした。
よろしく