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カイトさんの返信一覧。最新の投稿順12ページ目

元記事:四本腕のジャコウさんの批評

一度目は全体像を把握するためほとんど流し読み、二度目はもう少ししっかりと、計2回読ませてもらいました。
「ジャコウアゲハが恩返しにくる話」をそのまま書いたという印象。
それはちゃんと書けているので相談板のほうで言われていた 手堅い そつなくまとまっている という感想は、私もそう感じた。

これは、物語というかテーマとしては「ダメな男が立ち直る話」で、それを「ジャコウアゲハが恩返しにくる話」でパッケージングしてる形かなと思う。
そうすると外観は「恩返しに来る話」だけど、中身は「ダメ男が立ち直る話」なわけで、話の中心に来るのは「男はどうやって立ち直るのか」ってことで、その「立ち直れない障害」に対する手段が作品の売りになるから、ここで 売り つまり目立たせたい押し出したい要素は「ジャコウの恩返し」なので、「ジャコウの恩返しがどのようにして男を立ち直らせるのか」が大事なんじゃないかな、と思う。

けど、ジャコウは普通に主人公の身の回りの世話をするだけで、もちろん行動としてはそれだけでもいんだけど、結果的に男は自分で勝手に立ち直ってるように見えるし、この部分が売りになるのにジャコウや主人公の状況説明をするだけで盛り上げてないように思えた。
たぶん、主人公の生い立ちとかジャコウが恩返しに来るに至った経緯ないし切っ掛けを説明するため猫が苦手とかそういう展開のためのシーンに文字数を取られて物語を盛り上げるところまで気が回ってなかったんじゃないかなと。

「障害」がわかりにくいかな。自分が大人らしく人間らしく行動できない理由はこれだと何かのせいにする主人公とか、その障害を乗り越えるためのジャコウも弱いから恩返しだけでなくそんな主人公を静かに叱咤して主人公も言い返すけどそれを切っ掛けに、とか。そういうのがあれば緩急がつくんじゃないかなと思った。
一応、ジャコウが主人公の良いところを挙げるテイで子猫から救ってくれた話をしてるけども、これだと立ち直る切っ掛けには弱い気がする。

上記の回答(四本腕のジャコウさんの批評の返信)

スレ主 カイト : 0 投稿日時:

サタンさん、コメントありがとうございます。返事が遅くなり申し訳ありません。

「ナルミの立ち直りがあっさりしている」というのは他の方からも指摘された点で、確かに今のままではそれが弱いのですよね。
ただ、ナルミのような根深いダメ人間が数日で自ら立ち直れるほどに成長するかと言われれば、それはちょっと首を傾げるところで、今作は「長い立ち直りの過程の初手として、まずは無条件に肯定され掬い上げてもらった」というイメージで描いていました。ここは私が拘っているだけといえばそうなんですが。
うーん、ナルミの性格をもう少しマイルドにして、「もともと普通のやつだったけどちょっと悪いタイミングが重なって凹んでいる」程度にした方が、立ち直りのシーンも(私が)納得して書けたかもしれません。

ただ、満点は程遠いとしても、これはこれで楽しく描けた作品であり、それに評価をいただいたことは嬉しいことでした。今後の励みになります。
ありがとうございました。

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要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 四本腕のジャコウさん

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元記事:四本腕のジャコウさんの批評

こんにちは。読ませていただいた感想としては「フラットにまとまっている」でした。
ジャコウさんは四本腕の異形ですが、いじらしくて健気で可愛いです。その対比となってナルミのダメさや欠落部分も浮き出ていたと思います。
その分、後半が盛り上がりに欠けてしまい、惜しいなと思いました。前半の助走に対して、後半の跳ねが足りなかった感じでしょうか。

ジャコウの出会いによって、ナルミの心境にどう変化があったのかが見えにくかったからかなと思います。ジャコウがナルミに「どうなってほしいか」という要求が見えれば、後半の心境の移り変わりもスムーズに展開していけるのかなと思いました。今のままでは何となく、ジャコウの自己満足で終わってしまった感があるので……。

人間と異形の組み合わせは好きなので、個人的にはもう少しジャコウの「人間とは違う部分」が見たかったですね。元が虫ですから価値観が違うとか、愛情表現が蝶と同じとか。

色々と偉そうに言ってしまい申し訳ありません。
コンパクトながらも起承転結がまとまっているのは、本当に尊敬します。私は「短くまとめる」が本当に苦手なもので……。
これからも創作活動、頑張って下さい。

上記の回答(四本腕のジャコウさんの批評の返信)

スレ主 カイト : 0 投稿日時:

さそりさん、こんにちは。拙作を読んでくださり、コメントもありがとうございます。

キャラクターを褒めてくださり嬉しいです。ジャコウはともかくナルミはあまり描いたことのないタイプでしたが、わりと好意的な評価が多かったのは大きな収穫でした。ご指摘いただいたとおり、ジャコウの「異形感」が押し出せなかったのは、悔いが残るところです。
今作は、「まとまっている」けどそれ故「とびぬけた魅力に欠ける」作品だと自己評価しています。後半の盛り上がりに欠けるというご指摘も頷けます。
最後になにかもう一手欲しかったけど、いまいちそれがなんなのか掴みかねています。まだまだ精進が必要ですね。

「ナルミの心境の変化がわかりづらい」というのは、確かに。心境が変わるきっかけも不透明でした。
ただ、「ジャコウがナルミに「どうなってほしいか」という要求が見えれば」というところは、正直書いていて意識していなくて、彼女は本当にただただ自己満足で恩返しに来ただけのつもりでした。だから、することしたらさっさと帰っちゃう。「相手にそんなつもりじゃなかったんだろうけど、あの時のアレで救われました」というのは、今作の隠しテーマだったりします。

私はさそりさんみたいに、長い話を書き続けられることを尊敬しますよ。一読者として楽しみにしています。
お互い創作頑張りましょうね。

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元記事:The Emulator - ザ・エミュレータ -

■力を入れた点:
現代の延長上、地続きのSFチックな世界観を表現できるようにしています。
その上で私のオリジナルの発想を楽しんで欲しいので、読んだ人が一旦読むのをやめて想像を巡らせる事が出来るように書き込みすぎないようにしました。

■不安な点:
雰囲気で読んでくれるかもしれないと期待したけれども、結局自分自身が毛嫌いする意味不明で独りよがりなものに見えてしまっているのでないか?こういうジャンルが好きな人からみてどうか、嫌いな人から見てどうか双方の意見があると嬉しいです。

■シーンの狙い:
メインターゲットは男性になると思うので
女性視点のシーンは男性が思いを巡らせる事ができる程度の描画に留めています。

対象読者にウケルための工夫など:
対象読者はカウントゼロやモナリザ・オーヴァドライヴとかを読んでいた世代にそれほど疲れずにそのニュアンスを感じてもらいたいという思いがあり、完全に理解するというよりはある程度雰囲気で流せるように描画を重くならないようにライトにしたつもりです。

上記の回答(The Emulator - ザ・エミュレータ -の批評)

投稿者 カイト : 0 投稿日時:

はじめまして、カイトと申します。

最初にお断りしたいのですが、私は作者様が想定されている読者像からはかけ離れた人間です。SFはほとんど読まないし(ブラッドペリの漫画版くらい)、女だし、挙げられている書籍も読んだことがありません。
ただ、貴作はとても読みやすく、惹き込まれるものを感じました。まだ少ししか読んでいませんが、「SFに疎い」読者の一意見としてお聞きいただける嬉しいです。

とにかく、貴作は読みやすかったです。カタカナ語が多用され専門用語も乱発状態なのですが、それでも特に苦もなくすらすらと読めることができました。「雰囲気で呼んでもらおう」「ニュアンスでわかってもらえれば」という思惑は成功していると思います。独りよがりな文章だとは思いませんでした。
言葉のチョイスや文脈のちょっとしたニュアンス出し方が絶妙で、説明しにくいのですがこれは文章力というよりセンスの問題なのかな? と思ったのですが狙ってやっているのでしょうか。見習いたいです。

とはいえ、文章について気になる点もありました。
一つは読点の少なさです。全体的に少ないというよりは、「あるところにはあるけど、次の文章には全然ない」という印象です。
もう一つはやはり、カタカナ語の多用です。設定的にカタカナ語が多いのは仕方がないのですが、たとえば「ビークルから降りて」「丁寧にコームされた髪」など、わざわざカタカナにしなくても「車から降りて」「整えた髪」という表現で事足りる気がします。
日本人には馴染みの薄いヤードポンド法を用いているため、ディフェクトやサボテンの大きさがピンと来ませんでした。その割には、面積には㎢使うんだ、というツッコミも感じました。
また、1-3では「ビッグテック」という単語が何度も繰り返され、ゲシュタルト崩壊するかと思いました。言い換えになる言葉・類語をいくつか持っておくのは今後の強みになるかと思います。

内容については、正直本当に冒頭しか読んでいないので「まだわからない」というのが正直なところです。
1-3のUCL設立の経緯なんかは、サラッと数行で流してもいいのかな、という気はします。今後の大きな伏線等でなければ、まるっと1ページを費やす必要は薄いと感じます。
ですが前述したように、惹き込まれる作品だと思いました。時間はかかるかもしれませんが、続きも読んでみたいと思います。

以上です。合わない意見はスルーしてくださいね。
今後の創作活動を応援しています。

長所。良かった点

読みやすい文章

良かった要素

文章 オリジナリティ

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元記事:骸の子(仮)

こんにちは。
思いついた小説の序盤ができたのですが、勢いに任せたら思いのほか大人向けの小説になってしまいました。
主に下記のことが気になっていますので、批評や感想などを頂ければと思います。

①続きは気になるか。
キャラクターに魅力はあるか。
③設定などは分かりやすいか。
④成年指定(R-18)にした方がいいか。

完成まで書けたら小説投稿サイトに上げようかなとは思っているのですが、特に④のレーティング的にどこまでの表現がOKなのかが不明瞭なため、ご意見を頂ければと思います。直接的な描写はないですが、シチュエーションや語句は出てくるので…。

よろしくお願いします。

上記の回答(骸の子(仮)の批評)

投稿者 カイト : 1 投稿日時:

こんにちは、カイトです。
最後まで読ませていただきました。
SFはあまり読まないのですが、文章力はさすがでスラスラ読めました。
全体の印象としては、以前も言いましたが「映画のよう」。キャラクターや情景などがスムーズに入ってくる反面、「よくある展開」という印象も拭えませんでした。
細かいコメントはご質問に沿って。


正直な話、あまり気にならないかな……。
理由の一つとしては、良くも悪くも王道のハリウッド映画のような展開を予想してしまうため。
二つ目は、「一塊のゴシップ記者が四日足らずで国家転覆を目論むテロリストのアジトを見つけて爆弾の解除方法を明らかにする」というのが途方もなさすぎてリアリティが感じられず、もっというなら今後のご都合展開が予想されたため。なにか手がかりがあるなら、作中でそれを示唆しておいた方が良いかと思います。


キャラクターの魅力、書き分けは十分にできていたと思います。
前作でもそうでしたが、影のある中年男性を魅力的に描くのがお上手ですね。ライトノベルかといえばちょっと首を傾げるかもしれませんが、映画を見ているようにすんなりと人物像が入ってきます。
キャラクター同士の掛け合いも軽快でしたが、一つ気になったのは虎臣が美鶴に「抱きしめさせてくれ」というシーン。ここはもう少し溜めて、情感を感じさせてほしかった。さらりと流された印象だったのが残念でした。
あとは、「ジェシー」と「シェリー」、「デオン」と「バクストン」と、どこか似た語感の名前が多く、ややこんがらがりました。
また、「美鶴」と漢字で書くとすごく綺麗なのですが、「ミツル」と呼ばれると脳内で勝手に「充」の字を当ててしまい、ヒロインのイメージが損なわれる感がありました。まぁ、これは難癖のようなものなのであまり気にしないでください。


作中での設定説明は過不足なくなされており、わかりやすかったです。
ただわかりやすかった分、そもそもの世界観設定に疑問を感じました。
》世界大戦によって大幅に減少した人口を補うために擬骸が開発された。
とのことですが、それにしてはゴシップ記者に性風俗従事者と、社会機能維持に必ずしも必要とはいえない職種ばかり登場した印象です。
》十八歳以上の人間は全てこの擬骸に精神を移すことが義務付けられ、
ということはかなりの管理社会が予想されるのですが、無法地帯が幅を利かせているのには矛盾を感じました。
また、
》メンテナンスを続けながら唯一の生体組織である脳が死ぬまでの約三百年間を生きるのだ。とあるので、盗まれた美鶴の遺体がなにに使われたのか疑問です。(擬骸に使われる「元の体」は脳だけなのでは?)
そもそも、作り物の体が当たり前の世界において、「外見が娘にそっくり」という事実がどこまで意味を持つのだろう、という疑問が読んでいてどうしてもついて回りました。いくらでも好きなように作り替えられるんじゃないかな? 
物語の根幹に関わる部分なので、申し訳ないとは思いつつ無視できませんでした。


直接的な描写はないので、個人的には年齢指定には値しないと思いましたし、自分なら指定はかけないかなぁ。
ただ、こういうのは細かい人もいるし、実際文句を言っている人も目にしたし、「迷ったら指定しておく」方が得策ではないかとも思います。

以上です。
長々と書いてしまいましたが、読みやすさ、わかりやすさ、キャラクターの魅力という点では十二分だと思います。
合わない点は流してくださいね。
創作活動応援しております。

長所。良かった点

・魅力のあるキャラクター
・スラスラ読める文章力
・情景が浮かぶ描写

良かった要素

キャラクター 文章

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元記事:引っ越してからの日々

序盤が冗長になっていると思います。それ以外は、まぁまぁだと思います。
エブリスタで開催されている、超妄想コンテスト応募作です。私はここのサイトの利用は初めてなので、間違っていたら指摘してください。
五千字ほどの掌握小説です。

上記の回答(サクサク読めるし、意外性もある!)

投稿者 長巻ヤモリ : 1 投稿日時:

今しがた読破しました
途中まで出るぞ出るぞ!
と思わせておいての最後は現代社会の闇が露見するという意外性を見せるのは、「おお!」
リアリティある恐怖だと思います。
ただうまく言えないのですが、
どこか主人公が達観し過ぎてるように見受けられます。
作品全体に言えることですが、少し坦々としていて、ホラー小説、というより世にも奇妙な的な感じです。
文章そのものはとても読みやすいのですが、それがかえって素早すぎる様な印象がしました。
一言で言えば、ホラー特有の這い寄られている感じがやや薄い気がします。

上から目線の長文、失礼しました!

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元記事:明治二刀剣客蒸気奇譚《微笑う人斬りと電脳の少女》

ラ研の長編投稿室に上げてたんですが、中々読んでもらえないのでこちらに批評依頼をさせていただきます。
先日のGA文庫大賞三次選考で落選してしまいまして、この作品でリベンジをしたいと考えております。
公募に送ることを前提に、忌憚のない意見を募集します。

上記の回答(明治二刀剣客蒸気奇譚《微笑う人斬りと電脳の少女》の批評)

投稿者 大野知人 : 2 投稿日時:

 ええと、すみません。俺も自分の原稿があるので二章までしか読んでません。また、基本的に自分を棚上げにして諸々指摘してます。
 気になったところ、片っ端から。基本的に違和感を覚えた点と読みにくいと思った点です。似たような内容が複数に該当する場合、最初の一か所の指摘点に『こういう共通点が気になる。複数あるので他にも探して』とだけ書いておきます。また、要所に『俺の趣味となんか違う』と感じた点については、『趣味ですが』と前置きして書きます。
 また、先述の通り『違和感・読みにくさ』を上げているので、『あえてそうすることで、印象に残しやすくしている』部分についてはお気になさらず。
 字数制限があるので、総評はコメント欄に。まあ二章までですが。 

 後もう一つお断り、最後まで読めていないので『長所・良かった点欄』が少なめです。申し訳ない。

 明治九年、三月二十八日に廃刀令が出ているのですが……。歴史好きにはちょっと『アレ?』ってなります。
 善弥の容姿について。『若者らしく散切り』の少し後に『どうにもちぐはぐな男』とあるのが、少し違和感。間違ってないけど、受け入れづらい。更に言えば、善弥の描写の直後に台詞・動作をほぼ挟まずにリゼの描写に移るのも読み難いかと。
 ぱっと見で思ったのが『一つ一つの文章が短い』。簡潔にわかりやすくするのは良いことだが、『筋者が善弥に掴みかかってから、投げられる』などの動きが四行にもわたって書かれており、結果として全体のシーン数・描写量を減らしているように感じました。結構、文章全体にわたってそうです。
 『男たちが予想だにしていない展開に戸惑う』、『男たちが』がどこに掛かっているかわかりにくいです。同じように、『主語の位置がおかしい/何に掛かっているか少しわかりにくい』ところが複数個所有ります。おそらく癖だと思うのですが、直された方が良いかと。
 『少女の腕をつかんでいる男の腕。その手の甲のツボを指圧する』→悲鳴→『少女の腕をつかんでいる男は、痛みにうめく』。冗長です。状況から『誰が悲鳴を上げたか』分かりやすいと思うので、もう少し短くして良いと思います。類似の、つまり『特定のものを表すのにやたら長く形容する』点は他にもあるので、お気を付けください。
 明治九年時点で日本には国産の回転式拳銃は存在せず、入手可能と思われるの1870年からS&W社が作っていたNo3リボルバーかフランスのMAS1873ですが、とんでもなく高価かつ、陸軍が民間に売っぱらうのは重罪なので歴史好きには違和感かも。敵役の名前がW&S社なだけに、気になる人はかなり気になります。
 善弥が少女に手を伸ばすシーン。連続の三文で『震える』が三回出ます。箇所はそれぞれ別ですが、描写にバリエーションを入れた方が良いでしょう。
 内心で(怖がらせちゃったか)といったすぐ後に、『善弥には人の気持ちがわからない』は、違和感。ガチで『人の気持ちがわからない人』はそもそもヤクザを斬るのをためらわないし、自覚があるなら手を伸ばさない。キャラが作者の都合で動いてる感じがします。
 更に直後。『平然と人の腕を~イマイチ分からないのだ』、出来れば切りたくないと言ってるし、『怖がらせちゃったか』とも言っている。『理解できない』ことを理解している旨を書かないと、読者は違和感を感じるかもしれません。
 牛鍋屋のシーンで、オートマータが出てきたので別の歴史だと認識して違和感は払しょくされましたが、『違和感を感じた』という記憶は残るので上記二点はやはり手を加えた方が良いかと。
 趣味の指摘点。英語圏の人のセリフは『英語(日本語訳)』の方が好ましいです。
 わざわざ轅の説明を入れなくても、『馬車から馬を切り離した』と書けばいい気がします。
 『無機質な目だ。敵を殺すことに躊躇しない。仕事として人を殺せる。そういった類の人間がする目』短い文章が多い。その亜種。一つの描写。比して文章が多い。読点の多さ。それが読みにくくしています。他にもあるので探してくださいね。
 『蒸気馬の頭を頭を蹴り』十二田さんは誤字が少ないし、大賞の選考基準的にも気にしなくていいと思いますが、一応指摘しておきますね。
 善弥が機械馬に投げ入れた物について。最初は小銭でしたが、途中で瓦礫の破片に変わっています。
 『蒸気馬の上に飛び上がり』『実行に移す技術と実行力』、馬から落馬する案件に近い案件です。間違ってはいないのですが、結構数が多くて、全体に読みづらいと感じました。複数あるので、探してください。
 趣味の指摘点。俺の脳内の善弥は巨漢が落馬した時『将を射んとする者はまず馬を射よってね、自分が無事だからって安心してはいけませんよ』とかいうイメージです。
 ええと、随分前のポイントに対するものを含む指摘点ですが。『顔を見られることの危険性を理解した』上で『牛鍋屋でリゼの態度を見た途端黒服に手を出す』程冷静な善弥が、『人の恐怖心を理解できない自分』を理解した上で冒頭のリゼへの『(怖がらせちゃったか)』をやらかすとは、どうにも思えません。また、茶屋でのシーンを鑑みるに、ヤクザ相手の『殺したくない』もやはり違和感。お上を怖がるにしても、英国の大企業に喧嘩を売るのに迷いもしない直後のシーンを見るにやはり違和感です。プロローグについては、もう少し手を加えた方が良い気がします。
 握手について。友愛の証とする大本は中国の文化であり、広まらなかったものの日本には伝わっていた。また、江戸~明治の日本では一般的でなかったものの、『柔術・合気道・空手』の練習型などに『友好以外の意味の握手』があり、かのゴルゴ13含め武術・殺人系の人間は『利き腕を差し出す』ことを良しとしないので、三点揃えて善弥の反応に違和感を感じます。
 W&S社雑魚-ズが英語なのに、何の説明もなくガゼルが流暢な日本語喋るのは少し変な気がします。
 またレクターと佐村が話していたシーンの場所は『東京の郊外』、善弥とリゼが向上を覗くシーンの場所描写も『東京郊外』で、文言を少し変えた方が良いかと思います。
 善弥が『僕は田舎者なのでそういうのに疎いのです』という割に、直前の説明台詞が詳しすぎます。作者の都合でキャラが動いてる、感。いらないリアリティかも知れませんが、知識を持たない人というのは『大雑把に全体を知っている』訳ではなく『断片をいくつか知っている』だけなので、『通りいっぺんの事しか知りません』というのは謙遜にしても何かがおかしい。
 趣味の指摘点。チャールズ・バベッジ/階差機関を出す上に、制作年代も史実通りでやっていると、『アレ、これ本当に架空の歴史なのかな?』ってなる人が一定数いる気がします。まあ、気にしなくても良いのですがオートマータ・蒸気馬の技術レベルが明らかに高すぎるので技術史関連の人物・出来事が史実通りに出てくると少し萎えます。
 忍び込む直前のリゼのセリフ『今夜はあそこに忍び込んだから』。誤字同様、脱字もとても少ないのですが、割と洒落にならないのでこれは指摘します。
 『手記』の説明のシーン。戦車の実用化は一次戦争です。この世界固有の歴史ではもっと実用化が早かったかもしれませんが、他の例同様紛らわしいので『作者が作った歴史のオリジナリティ』をもう少し前面に出す書き方をしてほしいです。
 善弥たちがW&S社を様子見している件について。『というやり取りがあり、今現在、こうしてW&S社の工場を遠くから視察しに来ている訳だが』の少し後、『以上、回想終了』というのがあり、回想の合間に『現在』の座標からの文章が挿入されていて読みづらいです。また、『以下、回想』『以上、回想終了』というのも無機質すぎて読者としては冷めるものがあります。
 工場の警備の少なさに反して、工場が大きすぎます。秘密の工場であるから警備を減らしているなら工場が大きいし、(研究内容はともかく)正規の工場であるなら警備が少なすぎます。そして善弥・リズが違和感を抱かないのも変。作者の意志を感じました。レクター博士の言うように『餌』であるとするなら、わざわざ同じ場所で人狼の実験をする必要もないですよね?
 ワイヤーガンについて。歴史以外の技術については突っ込まないつもりでしたが、巻取り機能がないものであるなら『ワイヤーを投げる』だけで良いのでは?カートリッジの消音が発射機能にしかかかっていない以上、塀にぶつかったときの音量はほぼ同じですよ?ちなみに、善弥が蒸気馬に対して投擲スキルの高さを証明してしまっているので、なおさらおかしく感じます。
 また、『鉄柵が落ちてきた』時に、リゼが銃を撃つなどしない点も不自然。『持ち歩いていなかった』のだとしても、ワイヤーガン以下の技術で作れるはずなのでやはりおかしい。普通の文章ならともかく、穴が開いたプログラムコードは解読が困難ですよ?
 最初に警備員に居合で切り付けてからガゼルとの戦闘シーンを挟んで、『リゼさん、ゴーグルを!』まで180行、この間ほぼ会話は有りません。『また会ったな小僧』『奇遇ですね』『ふざけた男だ』『よく言われます』が真ん中らへんにある物の、他は悲鳴が少々と独り言ちる・衝動的に叫ぶようなセリフのみ。GAの規格で見開き5ページ近いです。長すぎます。
 リゼが『この工場、無駄に広すぎるのよ』と言ってますが。レクター博士曰く『手記を餌に誘い込んで捕まえる』なら、広いのは逃亡先を増やすだけの無駄です。『予算が無かったから既存の工場を使った』というなら、それこそ陸軍に別の場所を斡旋してもらうべきです。博士が間抜けキャラならともかく、作者の都合を感じます。主人公サイドだけなら、リゼの言っていることにも『そう考えるか』と思うのですが、レクター博士サイドを書いていると『この博士、油断しすぎじゃないか?』と感じます。バレたらまずい人狼と同じ工場に置くこと含め、リスクマネジメントがまるでなっていない。
 リゼの「このくらい大げさな仕掛けの方が、バレないものよ」と言う台詞、カッコいいですが意味が分かりません。

 以上、とりあえず第二章まで一通り気になったところを叩きました。字数制限があるので、良いと思った点・全体への意見は『長所・良かった点』に書きます。

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要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 明治二刀剣客蒸気奇譚《微笑う人斬りと電脳の少女》

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元記事:僕の彼女が世界征服を企んでいるようです

交流掲示板等で感想、批評を求めましたが、読んでいただけませんでしたので、こちらで感想批評を求めたいと思います。

上記の回答(僕の彼女が世界征服を企んでいるようですの批評)

投稿者 平野ハルアキ : 1 投稿日時:

第二章まで拝読しました。
率直な感想を述べますと、『話に引き込まれそうで、やや引き込まれにくい』と言う印象でした。
強いて言えば、微妙な置いてけぼり感を覚える、と言いましょうか。

文章も上手く、ストーリーが悪い訳でもありません。むしろ、良いと思います。
ただ強いて言えば、一言説明が欲しい場面で説明が不足している事が理由ではないか、と考えます。

一例としまして、冒頭部分。
何故、雪也は夜の公園を歩いていたのでしょうか?
『日課』なり『コンビニからの帰りに、気紛れで』なり、一言でも良いので何らかの理由がなされていれば、と思いました。
仮に先の展開のネタバレ要素を含んでいたとしても、その場合『何か理由がある事を仄めかす』だけでも十分であると思います。

また、細かい点ですが、『第一章 端緒―4』にて(以下、抜粋)。

「ええと、何で僕たち三人、一緒に帰っているの?」

「なんでって、『いつも』でしょう。雪也、本当に大丈夫?」
 春香が心配顔を向けてくる。

「いつも……だっけ?」

「そう。雪也の両親は海外で、自宅に逢瀬さんと二人暮らし」
 春香が、確認するように言葉にしてくる。
(抜粋終わり)

この場面、友哉がそれ以上疑問を挟まないため、『友哉が違和感をアッサリと流している』ような印象を受けました。
確かにそれ以前に、違和感を覚えている描写が存在しますが(第一章 端緒―2)、
ここでもう一つ、『友哉が違和感に戸惑いつつも、取り敢えずは調子を合わせておく』旨の描写を入れても良いのでは、と思いました。

その辺りに気を配る事が出来れば、更に良くなるのではないか、と考えます。
逆に、文章描写が優れているお陰で、能力の説明場面は問題なく理解出来ました。
ですので、説明が悪くて分かりづらい訳ではありません。

正直、我ながら重箱の隅レベルの指摘だとは思います。
しかし、その辺りが改善されれば、更に良い作品になるのではないか、と私は考えます。
以上です。失礼しました。

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要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: 僕の彼女が世界征服を企んでいるようです

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