「やすらかな遺骸の我へ冬薔薇」の批評
回答者 ヨミビトシラズ
添削した俳句: やすらかな遺骸の我へ冬薔薇
こういうタイプの句は嫌いじゃないです。視点や立場が斬新なので、面白さがある。
しかし……景があまりにも完成され過ぎていて、読み手が景を想像する余地が少なくなっている。この点、句としての味わいはかえって薄くなっているかも。
遺骸(=書き手)の感情を直接的に説明しているようにも見える「やすらかな」が最大のネック。もう少し客観的な描写にして、
まだ温き遺骸の我へ冬薔薇
まだ温き我の遺骸へ冬薔薇
(注:上の句の場合、語の組み合わせの関係で「遺骸」は比喩として読まれる可能性がある。下の句なら、多分大丈夫)
辺りにするか、あるいは「上五/中七下五」の形にして
野辺の果て遺骸の我へ冬薔薇
日溜まりや遺骸の我へ冬薔薇
として、別の状況や景を合わせるか。……まだまだ、色々と改造の余地はありそうです。
あ、それから……「遺骸」はインパクトのある語なので、語順を入れ換えて
冬薔薇抱(いだ)いて還る吾の遺骸
などとすれば、インパクトは最大限になりますよ。
点数: 3
