俳句添削道場(投句と批評)

ヨミビトシラズさんの添削最新の投稿順の9ページ目

「冬波の砕くる匂ひパンを割る」の批評

回答者 ヨミビトシラズ

添削した俳句: 冬波の砕くる匂ひパンを割る

これが普通の詩だったら、「冬波+パンを割る」という組み合わせ(及び展開)は荒唐無稽だけど……俳句だという事を考えれば、私は良い句だと思うんだけどな。

まず、この意外性のある組み合わせが私には思い付かない。さらに、組み合わせの内容をよくよく調べると、「雄大で寒々しい遠くの大きな景+素朴で温かい手元の小さな景」という景の組み合わせだという事が分かる。この景の対比と組み合わせの妙は、見事としか言いようがない。

状況を考え、「冬波」を強く意識すれば「海岸で、冬波を見ながらパンを割っている。誰もいない海岸に、潮の匂いだけが漂っていた」等の読みが出る。また、「パンを割る」を強く意識すれば「海辺にある家に住んでいる。窓の外の海は今日も荒波で、窓越しでも潮の匂いがやってきそうだ。それを横目に、私は今日も朝食のパンを割る」等の読みが出る。しかし、どちらにしてもスケールが大きくて味わいがある。

この組み合わせは、一見して大袈裟で荒唐無稽に見えるかもしれないけど、これが俳句の持つ良さだと私は思いますよ。
これが句会で出たら、私なら確実に「特選候補・最低でも並選以上確定」の句とします。

点数: 3

「消えて行く雲かも知れぬ大晦日」の批評

回答者 ヨミビトシラズ

添削した俳句: 消えて行く雲かも知れぬ大晦日

「かも知れぬ」というのは俳句でよく出てくる表現ですが……「全体の物に対する推測」は、その事象が説得力のある物であるのならば「一部分の物に対する断定」で置き換える事ができます。つまり……

消えて行く雲ひとつあり大晦日

俳句の場合、「全体の物に対する推測」という広範囲のぼんやりとした物を書くよりも、「一部分の物に対する断定」という狭い範囲のはっきりとした物を書く方が、読み手には効果的に響く事が多いような気がします。
ただし、この置き換えを行うと句意が微妙に変わる時があります。2つの句を比べてみて、「自らの句意を反映している」と思った方を選んで下さい。

点数: 1

「このフェンスいつからあった大晦日」の批評

回答者 ヨミビトシラズ

添削した俳句: このフェンスいつからあった大晦日

「このフェンスいつからあった」……って、そんなの知らんがな(^_^;)
まあ……脱力系の句のようなので、真面目な鋭い突っ込みは止めておきます。

見ない間に変わる物は多い。先日、行きつけになっていた(?)カレー屋が、1ヵ月も前に閉店していた事が判明した。ああ……(T_T)

点数: 2

「年の瀬のお湯に溶けゆくしこりかな」の批評

回答者 ヨミビトシラズ

添削した俳句: 年の瀬のお湯に溶けゆくしこりかな

今年も一年お疲れ様です、ゆっくりお休み下さい……

……と言いたい所ですが、「別に年の瀬じゃなくたって、湯に入ったら痼(しこり)が溶ける(=解れる)のは、大体の場合において当たり前じゃん!!!!」という私の心の声を無視する事が出来なかったので、一言。

「年の瀬は、特にそうであって欲しい」という想いがあるのならば、「湯に入ったら痼が溶ける」などという一年中起こり得る事象を書くよりも、その願望をそのまま書いて、

年の瀬の湯に流したい痼かな
年の瀬の湯に流したき痼かな

などとした方が、素直で読み手に響くかも。
……このコメントで年末の痼が増えてしまったら、申し訳ありません(>_<)

点数: 1

「室咲きのベゴニア揺れて片思ひ」の批評

回答者 ヨミビトシラズ

添削した俳句: 室咲きのベゴニア揺れて片思ひ

「室咲き」という季語を初めて知りましたが、例句を調べたところ、通常「室咲き」は単体で使う季語のようです。花の名前まで入れる事もあるようですが、「室咲き+花の名前」で2単語も句に入れると、それだけで音数を大量に消費してしまうのであまりオススメできません。

1.「ベゴニア」をベースにする場合

ベゴニアの花言葉は、「幸福な日々」「愛の告白」「片思い」等です。季語として花が使われた時の読みは、読み手それぞれで違ってくるとは思いますが……基本的に「花言葉」は読み込んでくれる人が多いと思いますので、「ベゴニア+片思ひ」のようにキーワードを重ねて置いておく必要はないと思います。
この場合は、「ベゴニア+片思いを思わせる何か」を組み合わせると効果的です。例えば……

出せぬ文捨ててベゴニア部屋の隅
もう出せぬ文ベゴニアは部屋の隅

「出せぬ文」だけで片思いっぽいと言うのなら、もっと離して……

夜汽車乗るベゴニアは残していくわ
ベゴニアを残して一つ早い機へ
遠ざかる人ベゴニアはただ揺れて

この位まで冒険しても平気かな?(^_^;)

2.「室咲き(室の花)」をベースにする場合

私もこの季語は使った事がないので手探り状態なのですが、例句をいくつか読んだところ、「室咲き」のキーワードは「温室培養」「穏やかな(orぬるい)環境」「非現実的な環境」「変わりのない環境」といった物のようです。
「室咲き+片思い」で句を作るなら、

室の花色褪せていく片思い(※)
室の花静かに育つ片思い(※)
室の花隅っこにあるラブレター(※)
室の花白紙のままのラブレター
恋文は半分白紙室の花

などでしょうか。
ただ、系列的に「室の花+片思い」は近い組み合わせであるような気がするので、高レベルな俳句にするにはちょっと難しいかもしれません。

なお、(※)は「コンバインド俳句」です。「A=上五、B=中七、C=下五」とした時、「A+B」と「B+C」の両方が成立しています。

点数: 2

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