俳句添削道場(投句と批評)

ヨミビトシラズさんの添削最新の投稿順の17ページ目

「振袖のぎこちなき子や成人日」の批評

回答者 ヨミビトシラズ

添削した俳句: 振袖のぎこちなき子や成人日

読んだ第一感の感想が、「普段振り袖なんか着ている訳なんかないから、それがぎこちないのは当然だろう」という物。余りにも当然すぎる句なのでスルーしようかとも思ったが、コメントに

≫まだ着慣れていない振袖姿です。
≫法的には大人であっても、振袖に振り回されている姿はまだ危なっかしいので、敢えて「子」としました。

という興味深い記述があったので、添削に挑戦。

この句意を句に織り込むなら、句にもう少しだけヒントがあった方が良いかも。つまり……

背伸びする振袖の子や成人日
成人日騒がしき子の貸衣装

「背伸び」はやや直接的な表現だが、「危なっかしい」というキーワードがすぐに出てくる。「貸衣装」は「本来の自分に相応しくない物」の暗示だが、この書き方だとやや悪意があるか。

句意は悪くないので、あと一歩踏み込んだ方が良いかも。

点数: 1

「兵の糸目開きぬ冬の月」の批評

回答者 ヨミビトシラズ

添削した俳句: 兵の糸目開きぬ冬の月

「冬の月糸目しづかに開くとき」の方も読んでいますが、これでもまだ改造の余地がありそう。
まず、この語順だと「兵(つわもの)」を第一感で読める人間は少ないと思われる。読み下しに時間が掛かるのは考えもの。
次に、「冬の月」の位置。この景で重要なのは「兵の目」と「冬の月」のどちらだろう……と考えると、「冬の月」は伏線に持ってきた方が良い気がする。

冬の月侍の眼の開くとき
冬の月武士の糸目の開くとき

武士や侍の目が開く時は、死活の瞬間を思わせます。比重を置くならこちらだと思います。
また、「糸目の開く」と「冬の月(=満ちていく月)」、「死活の瞬間」と「冬の月(=月が満ちる=時が満ちる)」は、微妙に景や意味がリンクしています。故に、「冬の月」は急所(後半)から伏線(前半)に持ってきても効果は抜群です。

余談ですが、ここから急所の「武士」を抜いてしまうと、既出の

冬の月糸目しづかに開くとき

となってしまい、景がまるで分からなくなります。この景を描くに当たって、「武士」という急所の言葉の存在に気付けたのは良かったと思います。

点数: 1

「凧揚げの兄操りて里の山」の批評

回答者 ヨミビトシラズ

添削した俳句: 凧揚げの兄操りて里の山

他の方のコメントにもありますが、「凧揚げの兄(を)操りて里の山」と読めてしまうのが難点。(※)

ほんの少しの助詞の違いですが、

凧揚げの兄操りて里の山(原句)
凧揚げは兄操りて里の山(不可)
凧揚げを兄操りて里の山
凧揚げは兄が操り里の山
揚がる凧兄が操り里の山
凧揚げる兄の軽やか里の山

これで大丈夫です。なお、「不可」の句は「凧揚げ(という行為)が兄を操っている」という風に読めます。「凧に振り回される兄」を描く場合はこれで正解かもしれませんが……

助詞の調整は大切です。投句前に、何度も読み直しましょう。

……余談ですが、この句を(※)の方向に修正すると、

凧揚げる兄を操る里の山

となります。この場合、実景ならホラーも良いところですが(*o*)、比喩で読めば「凧揚げをする兄は、嬉しさのあまり里の山を走り回っている。まるで、里の山(の精)が兄に取り憑いたかのように」という読みが成立するので、これはこれで味わい深いかもしれない。
……ちょっと無理のある読みかな?(^_^;)

点数: 1

「冬晴れの渋谷知られず雲浮かぶ」の批評

回答者 ヨミビトシラズ

添削した俳句: 冬晴れの渋谷知られず雲浮かぶ

景は興味深いが……「冬晴れ+雲浮かぶ」にちょっと違和感。晴れの日でも雲がある場合もあるし、「冬晴+雲」の句は全く無い訳ではないけど……念のため、併用はちょっと考えた方が良いかも。
また、「知られず」が宙ぶらりんで処理に困った。「渋谷の道行く人は誰も雲の存在を知らない(見ていない・気にしてない)」の意味だろうなあとは思ったけど、「渋谷」からいきなり「知られず」と持ってこられると面食らう。「誰も知らない」と直接書くか、それを示唆するような表現が必要。

……ただ、

≫渋谷のスクランブル交差点は、たくさんの人で賑わい電光掲示板に忙しなく情報が出ていますが、ふと上を見上げると雲がぽんと浮かんでながれていて、不思議な気持ちになりました。

「地上の喧騒(繁雑)と空の静けさ(閑散)」の対比に気付いた事は、非常に良いです。

空風の渋谷名も無き雲浮かぶ
騒がしき渋谷無言の冬の雲
賑やかな渋谷無言の冬の雲
喧騒の渋谷無音の冬の雲

色々と悩んでみる価値はありそう。

点数: 1

「ケロリンの音軽やかな初湯かな」の批評

回答者 ヨミビトシラズ

添削した俳句: ケロリンの音軽やかな初湯かな

「ケロリン」って、本当は薬の名前なんだよね……まあ、「ケロリン+初湯(公衆浴場)=例の黄色い桶」というのは、現物を見た事のある人だったら誰でも分かるから、ユニークで良いと思うけど(^_^)

情報効率優先で圧縮すると「初湯の桶の音」まで音数を減らせるので、例えば

隣みな笑う初湯の桶の音

などという事はできる。「ケロリン」も音の響きが悪くないから、嫌いではないけどね(^o^)

点数: 1

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