「兵の糸目開きぬ冬の月」の批評
回答者 ヨミビトシラズ
「冬の月糸目しづかに開くとき」の方も読んでいますが、これでもまだ改造の余地がありそう。
まず、この語順だと「兵(つわもの)」を第一感で読める人間は少ないと思われる。読み下しに時間が掛かるのは考えもの。
次に、「冬の月」の位置。この景で重要なのは「兵の目」と「冬の月」のどちらだろう……と考えると、「冬の月」は伏線に持ってきた方が良い気がする。
冬の月侍の眼の開くとき
冬の月武士の糸目の開くとき
武士や侍の目が開く時は、死活の瞬間を思わせます。比重を置くならこちらだと思います。
また、「糸目の開く」と「冬の月(=満ちていく月)」、「死活の瞬間」と「冬の月(=月が満ちる=時が満ちる)」は、微妙に景や意味がリンクしています。故に、「冬の月」は急所(後半)から伏線(前半)に持ってきても効果は抜群です。
余談ですが、ここから急所の「武士」を抜いてしまうと、既出の
冬の月糸目しづかに開くとき
となってしまい、景がまるで分からなくなります。この景を描くに当たって、「武士」という急所の言葉の存在に気付けたのは良かったと思います。
点数: 1
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兵→つわもの
糸目→アニメやマンガなどで横一線に描かれる目のこと
先の句の推敲です。ある程度の解釈の揺れを意図したものでしたが、流石に難解すぎるので、もう少し具体性を足しました。