夕暮れや雨に匂える焚火跡の批評
回答者 三日酔いの防人
添削した俳句: 夕暮れや雨に匂える焚火跡
ハオニー様、いつも御添削誠にありがとうございます。句を拝見させて頂きました。大変僭越ながら数点申し上げます。
まず上五について『夕暮れや』とされ、雨の夕方を詠っておりますね。私の中で『夕暮れ』とは、五感の作用のうち、特に視覚、聴覚で感じるものと思っております。しかしながら、雨の日はこの視覚、聴覚が鈍るという特徴があります。よく雨の日の昼下がりが夕方に感じる時がありますね。まさにあれです。ですので上五の『夕暮れや』は工夫の必要があります。雨の夕方を詠うのは難しいですね。
また、中七、下五の『雨の匂える焚火跡』焚火の匂いを洗い流しているとしていますが、これですと、雨に焚火の匂いが移っただけと詠まれてしまう可能性があります。ですので匂いについては『消え、流れ』と素直に詠った方が良いと思います。
私なりに句意に沿って作ってみました。
今日の雨焚火の様も消えにけり
長々と失礼しました。
点数: 4