春風や猫ふんわりと石垣への批評
回答者 三日酔いの防人
添削した俳句: 春風や猫ふんわりと石垣へ
森 教安様、今晩は。春風と猫の取り合わせは良いと思います。ただ『ふんわり』猫の柔らかさが先行してしまいました。『ふわり』という言葉もあります。下五『石垣へ』少し違和感を感じますね。あえて石垣は詠わないのも手です。
春風や猫のふわりとあるところ
と提案致します。読者それぞれの猫の居場所があって面白いのではないでしょうか。
点数: 2
回答者 三日酔いの防人
添削した俳句: 春風や猫ふんわりと石垣へ
森 教安様、今晩は。春風と猫の取り合わせは良いと思います。ただ『ふんわり』猫の柔らかさが先行してしまいました。『ふわり』という言葉もあります。下五『石垣へ』少し違和感を感じますね。あえて石垣は詠わないのも手です。
春風や猫のふわりとあるところ
と提案致します。読者それぞれの猫の居場所があって面白いのではないでしょうか。
点数: 2
回答者 三日酔いの防人
添削した俳句: 初登校立ちすくむ背をそっと押し
染井吉野様、おはようございます。中七『立ちすくむ背を』ですが背中をそっと押している様子を詠っているので、立ちすくんでいる様子は想像出来ると思います。また、校門の様子ですので、校門と素直に詠っても良いと思いました。私は『春風』という季語を斡旋致します。
春風や校門の背をそっと押し
点数: 3
回答者 三日酔いの防人
添削した俳句: 春の波磯うつ潮の匂ひかな
白井 百合子様、おはようございます。香りに着目する点は素晴らしいですね。しかしながら、言葉が近すぎると感じました。匂いを感じて欲しければ、鼻腔などという言葉も使えるかもしれません。
春の波かすか鼻腔に残りけり
と提案致します。
点数: 1
回答者 三日酔いの防人
添削した俳句: 包丁を研ぐ指先や冴返る
腹胃壮様おはようございます。拙句へ評を頂き、誠にありがとうございました。
さて、掲句ですが、私の主観で結論から申し上げますと、似て非なるものです。描写は確かに似通っています。しかし、季語の斡旋、登場人物など全く違います。
まず、腹胃壮様の句
包丁を研ぐ指先や冴返る
良い句と思います。北野きのこ様の指摘している、季語『冴返る』この人物は、包丁を研ぐ指先から水の冴返る様子を感じています。よって毎日、包丁の手入れをしているのだと思われます。おそらく料理人なのでしょう。
仮にこの句の下五を『水温む』としましょう
包丁を研ぐ指先や水温む
情景自体からは無理なく、想像出来ますが、日常化した包丁を研ぐという行為からの発見としては印象が薄くなります。やはり『冴返る』という季語の方が、包丁を研ぐという行為との相乗効果でエッジが効いていると思います。謂わば、孤独な日常での発見を詠っております。
一方、掲載句ですが、この句も素晴らしいですね。中七の『妻の指先』が『水温む』と非常にマッチしております。
居間の旦那様が台所の奥様の背中へ向かって『温かくなったな』なんて声を掛けている様子が浮かびます。そこへハオニー様ご指摘の魚さばくといった、意外性のある上五がなんとも言えぬ味わいを出しております。よって温かみのある日常の春を現しているのだと思います。以上の鑑賞から、両句とも素晴らしいと思いますが、私は似て非なるものと判断致しました。
点数: 3
回答者 三日酔いの防人
添削した俳句: 鯛跳ねて地引き網なり浜の春
白井 百合子様、こんにちは。春の鯛であれば桜鯛という季語を斡旋致します。地引網を引く様子が詠えると良いですね。
桜鯛跳ねて浜辺の地引かな
と提案致します。浜辺は推敲出来るかも知れません。
点数: 1
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