俳句添削道場(投句と批評)

ハオニーさんの添削最新の投稿順の32ページ目

コラム

回答者 ハオニー

添削した俳句: 鍋奉行場を仕切りけり鴨余る

句のお話を...

「けりがつく」
これは決着がつくという意味で使われます
語源は和歌や俳句、古典文学などで「けり」で終わるものが多いことに由来します

「けり」と「かな」について
一句の中で結末を迎えることができると、俳句の世界観が引き締まってカッコいいんです

だから「けり」は最後に来ます
「けり」で結末を迎えたのに、そのあとに言葉が続くとカッコ悪いんです

古典文学や詩歌の世界では「けり」の前に
動詞
形容詞
形容動詞
助詞「に」
→いわゆる用言
が来ることが多かったため、「用言+けり」が定型となっています

名詞
連体形
→いわゆる体言
の場合は「体言+かな」が多かったようです
これも最後に来ます

長文だとは思いますが、この部分を押さえると使い分けに苦労することはないはずです

点数: 2

「持ち上げる鞄の重さ凍てる星」の批評

回答者 ハオニー

添削した俳句: 持ち上げる鞄の重さ凍てる星

ハオニーは今日も無意味に絶好調です

下五の「凍星や」はどうしてもやりたければそれでもいいですが、添削対象の句としては考えものです
下五に「○○や」とおいた句は成功例が少なく、手直しする側としてはそういった勝算に乏しいギャンブルは避けたいものです
私はそもそも下五の「○○や」に関しては「カッコつけやがって…」と冷ややかな評価をしているため、そういった句は絶対に提案しません

学生かサラリーマンかわからない、というご指摘がありましたね
まさしくその通りですが…
これは敢えてさまざまな解釈ができるような句にしたのかな?と推理しています

なぜかというと、「凍星」が凛とした感じを出しているため、持ち上げた鞄の重さや触れた感じは、目が冴えるようなものだったのだろうと推測できるからです

家に帰るサラリーマンか、これから塾へ行く生徒さんか、夜勤の人か…
「行きも帰りも書いていないけど、三択くらいまでは絞り込めそうだから、あとは読み手にお任せします」と託したのだと、そのように考えていました
「塾生」という情報を入れたいという前提で手直しの句を用意しました

ここは私の一存で決められないところですが…
凍てる星だと、星が凛としている感じが出ますね
星凍てるだと、最後に動詞が来るので動きや様子に焦点が行きます
鞄ごと凍り付いてしまいそうな寒さを肌で感じている様子を出すのなら、動詞を後にすると面白いかもしれません

それらの点を踏まえて
予備校へ背負う鞄や星凍てる

凍りつきそうな鞄に重たさを感じながら、予備校へ行く生徒(むしろ浪人生)がいるよ
というちょっとだけズレた句意に見えそうですね…

点数: 2

「古団地錆びたブランコ風に鳴く」の批評

回答者 ハオニー

添削した俳句: 古団地錆びたブランコ風に鳴く

説明したがりのハオニーです

古い団地の片隅で、錆びたブランコが取り残されていて、きいきいと悲しい音を立てている
寂しげなイメージの句ですね

「錆びる」という動詞が説明的ではありますが、これは潜在的なイメージを持っている動詞です
ぜひ活躍させましょう

たとえば
風に鳴るブランコ錆びる団地かな

風に鳴るブランコの錆びたる団地
と、破調もありです

点数: 3

「折れ目つく母のノートの玉子酒」の批評

回答者 ハオニー

添削した俳句: 折れ目つく母のノートの玉子酒

今回は季語を決めてからイメージしたのですね
私もそうです
季語から全体像をうまく構成していくことが得意な方は、その方法も面白いかもしれませんね

句の説明へ行きましょう
まずは感想です
親元を離れ、風邪を引いてしまったときに母のつくったレシピのノートを見ながら玉子酒をつくっている
そのシーンを切り取ったのでしょう
「母の」はありがちですが、そこに気持ちがこもっているのだと好意的に解釈ができますね

気になること
「母の」と断定しなくてもよいのなら、玉子酒を美味に感じられるように工夫をすることが出来そうです
季語が動くという意見も出ておりますし、「玉子酒」らしさも醸しましょう

「折れ目」には誰も触れていないようですので私が...
誰かが意図的に折ったのなら「折り目」、偶然なら「折れ目」で表現できます
本当に「折れ目」でいいのか?
私、もしくは母(祖母)が意図的にページの端を折った、の方が意味としては近いではないのか?
と気になりました
違うのなら取り越し苦労ですが...

その二点を踏まえて手直ししてみました
折り目つくノートや玉子酒煮える

秘伝のレシピっぽさは出ていると思います
「母」と書いて愛情を思わせるのもありですが、そこを書かなくても匂わせるくらいは出来るのです

下戸だからこそ、酒の匂いには敏感でよい商品づくりが出来るとは言いますが、好きじゃないとできないものです
俳句も、そういうものです

点数: 3

「薔薇の絵で壁の弾痕隠しけり」の批評

回答者 ハオニー

添削した俳句: 薔薇の絵で壁の弾痕隠しけり

適当が分からないハオニーです

描写の句としては気迫十分ですね
薔薇の絵の下の弾痕が、衝撃的なストーリーを生んでいます
描写でストーリーを生むところまで来ているとなると、ハオニーとして生半可なコメントは許されないと考えていました

答えられる範囲で、疑問点にいろいろと答えていきます(敢えて教えないことも、本当に分からなくて答えないこともあります)

この句のシチュエーションでは、「薔薇の絵」は季語になりません
そもそも季語としての力は弱まっていますから、季節を定義する力はありません

「薔薇の絵を描く」が季語として扱われる理由は2つ考えられます
1.薔薇「の絵」を描く→薔薇を描く
「の絵」は不要な言葉と考えられるため、薔薇が季語として働くから
2.薔薇の絵を描いている人の目には、実物の薔薇があるから
以上の点から、この表現を季語として扱えるのでしょう

では、私が作品を読んで気になったことを...
結論は「俳句が全部言っている」です
全部言おうとする努力は必要です
しかし同時に、読み手の想像を膨らませることも大事です

薔薇「の絵」「壁に」弾痕と全部正確に言うよりは、そこを省いて弾痕の物々しさをさらに引き立てた方が、この句は面白くなるはずです
きちんとした描写が出来ているので、光景を何気なく描きたいのならこのままでいいのですが、うまくなりたいのなら詰めていきましょう
私はここまで行くのに俳句を始めてから5ヶ月かかりました

手を入れてドラマをつくってみます
添削ではなく一つの意見として受け取ってください

ルージュひく薔薇に隠している弾痕

弾痕が最後に字余りで来ると、物々しい余韻が強くなります
薔薇と弾痕の対比も、実物の薔薇と薔薇の絵とでは少し変わってくるはずです
だから添削とは呼べない代物です

点数: 2

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