「鍋奉行場を仕切りけり鴨余る」の批評
回答者 鱗雪
より具体的に詠む。。
「鍋奉行ネギ入れすぎて鴨余り」
視点を変えて鴨を賄賂とみる。。
「鍋奉行へ袖の下なる鴨余る」
下五と上五を入れ替える。。
「鴨余り葱ぬきに立つ鍋奉行」
点数: 0
添削のお礼として、鱗雪さんの俳句の感想を書いてください >>
作者 森田拓也 投稿日
回答者 鱗雪
より具体的に詠む。。
「鍋奉行ネギ入れすぎて鴨余り」
視点を変えて鴨を賄賂とみる。。
「鍋奉行へ袖の下なる鴨余る」
下五と上五を入れ替える。。
「鴨余り葱ぬきに立つ鍋奉行」
点数: 0
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回答者 ハオニー
鍋料理を自宅ですると、奉行は任せられないと言われるハオニーです
寄せ鍋、キムチ鍋など、鍋料理となれば季語になるのですが、今回は鴨鍋と想像出来るのでこれでOKです
少し気になる点を煮詰めていきます
「鍋奉行」という状況と人物が一発で分かる素晴らしい言葉があるため、「場を仕切りけり」はなくても構いません
「けり」という切れ字をどうしてもとおっしゃるのなら「鴨余る」にくっつけて「鴨の余りけり」とすれば使えます
たとえば
鍋奉行小皿に鴨の余りけり
これで、鍋奉行がうっかり入れ忘れたと想像することも、しっかりと用意していた鴨を置き忘れたと想像することもできます
原句のままでも手直ししたあとでも、うっかりものの鍋奉行が想像できますね
切れ字についてお悩みのようですので、コラムを披露します...
点数: 2
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回答者 ハオニー
句のお話を...
「けりがつく」
これは決着がつくという意味で使われます
語源は和歌や俳句、古典文学などで「けり」で終わるものが多いことに由来します
「けり」と「かな」について
一句の中で結末を迎えることができると、俳句の世界観が引き締まってカッコいいんです
だから「けり」は最後に来ます
「けり」で結末を迎えたのに、そのあとに言葉が続くとカッコ悪いんです
古典文学や詩歌の世界では「けり」の前に
動詞
形容詞
形容動詞
助詞「に」
→いわゆる用言
が来ることが多かったため、「用言+けり」が定型となっています
名詞
連体形
→いわゆる体言
の場合は「体言+かな」が多かったようです
これも最後に来ます
長文だとは思いますが、この部分を押さえると使い分けに苦労することはないはずです
点数: 2
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回答者 腹井壮
森田拓也さん、こんばんわ。
いつも拙句に的確な御指摘頂きありがとうございます。
自他共に認めるテキトー派の腹井壮です。
他方面から過大な評価を頂き朝から困惑気味です。
ハオニーさんが答えを出されていましたが上五や中七にはあまり「かな」や「けり」の切れ字を置く事は自分を含めてあまりしません。下五より先に置いてしまうと残りのフレーズが尻すぼみになったり唐突感が現れるからです。
切れ字の「や」を下五の一番最後に置いた場合もやはり何かしらの違和感が残ります。
以前他人の句を読めば切れ字の法則が見つかりますよと言うような事を申しあげたのはハオニーさんの解説や上記の理由からなのです。
ネットを使えば切れ字を含めて古文の文法をハオニーさんのように親切に教えてくれる方もいらっしゃいますし自分で調べる事も出来ます。
もし本格的に俳句を始めるなら NHK俳句 俳句文法心得帖 を手元に一冊置かれる事をお奨めします。
点数: 1
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優れた添削・批評は日本俳句研究会の記事として、転載、引用させていただく場合がございます。ご了承ください。
おはようございます。
読んで下さり、どうもありがとうございます。
宴会で鴨鍋を鍋奉行が仕切り過ぎて鴨肉が余ってしまったというのが句意です。
中七に切れ字を入れたつもりなのですが、
文法的に「けり」の付け方が合っているかが分からないですね。
今、僕が一番難しいと思い悩んでいるのが「けり」の付け方ですねー。
よろしくお願いします。