俳句添削道場(投句と批評)

以下の俳句の添削・批評をお願いします!

持ち上げる鞄の重さ凍てる星

作者 虚俊  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

受験勉強もいよいよ大変な時期だったことを思い出しました。
塾に通っていると、鞄が重くて重くてしょうがない。ワークにプリント、ファイルとしかも五教科分。鞄はいつもパンパンで、鞄の重さが受験日が近いことを教えてくれるようでした。
季語なんですが下五に「凍星や」と持ってこれないので「凍てる星」としたのですが、視覚よりも皮膚感覚にすべきでしょうか。鞄の重さに視点を当てたのも意見を頂戴したく。添削お願いします。

最新の添削

添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

持ち上げる鞄の重さ凍てる星の批評

回答者 三日酔いの防人

虚俊様、こんにちは。良いシチュエーションです。情景は素晴らしいと思いました。一点失礼します。原句ですと、鞄を持ち上げているのが、学生なのか、サラリーマンなのか分かりかねます。学生鞄や制服などとダイレクトに詠うのもありですね。凍星素敵な季語です。
私は持ち上げるという言葉をなくし、学生を学徒として提案します。
凍てる星カバンの重き学徒かな

点数: 3

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「持ち上げる鞄の重さ凍てる星」の批評

回答者 ハオニー

ハオニーは今日も無意味に絶好調です

下五の「凍星や」はどうしてもやりたければそれでもいいですが、添削対象の句としては考えものです
下五に「○○や」とおいた句は成功例が少なく、手直しする側としてはそういった勝算に乏しいギャンブルは避けたいものです
私はそもそも下五の「○○や」に関しては「カッコつけやがって…」と冷ややかな評価をしているため、そういった句は絶対に提案しません

学生かサラリーマンかわからない、というご指摘がありましたね
まさしくその通りですが…
これは敢えてさまざまな解釈ができるような句にしたのかな?と推理しています

なぜかというと、「凍星」が凛とした感じを出しているため、持ち上げた鞄の重さや触れた感じは、目が冴えるようなものだったのだろうと推測できるからです

家に帰るサラリーマンか、これから塾へ行く生徒さんか、夜勤の人か…
「行きも帰りも書いていないけど、三択くらいまでは絞り込めそうだから、あとは読み手にお任せします」と託したのだと、そのように考えていました
「塾生」という情報を入れたいという前提で手直しの句を用意しました

ここは私の一存で決められないところですが…
凍てる星だと、星が凛としている感じが出ますね
星凍てるだと、最後に動詞が来るので動きや様子に焦点が行きます
鞄ごと凍り付いてしまいそうな寒さを肌で感じている様子を出すのなら、動詞を後にすると面白いかもしれません

それらの点を踏まえて
予備校へ背負う鞄や星凍てる

凍りつきそうな鞄に重たさを感じながら、予備校へ行く生徒(むしろ浪人生)がいるよ
というちょっとだけズレた句意に見えそうですね…

点数: 2

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「持ち上げる鞄の重さ凍てる星」の批評

回答者 腹井壮

虚俊さん、こんにちわ。
計算高く生きようとして計算ミスばかりしてきた腹井壮です。

原句を読んだ時には 地面に置いた重い鞄を持ち上げながらふと見た冬の星空 と思いました。作者御本人が読者に色々なしーんを想像して欲しいのでしたら原句のままで十分素晴らしい句だと思います。

でもできるなら上五を凍星やにして塾の帰りの重い鞄を表現したいと思っているなら素直にそう書けばよろしいのではないでしょうか。同じような事をテレビに出ているセンセも仰っています。
酔いどれ防人さんに倣う形になりますが

凍星やかばんの重き塾帰り
凍星やかばん重たき塾帰り

鞄の重さなんて塾の行きと帰りで変わらへんやろ?と言われたら

凍星やかばんの重き塾通ひ
凍星やかばん重たき塾通ひ

以前他人から「理屈で詠んでいる」というようなこと言われたそうですがなるほどお気持ちはよくわかりました。
素直に詠めば説明句だの報告句だの言われて少々捻った句を詠めば「理屈で詠んでいる」と言われてしまう。そういう事でしょうか。
これは自分自信の経験で勝手な想像です。
間違っていましたら申し訳ありません。

肌感覚と視覚の取り合わせパターンは意識して使わせて頂きます。

点数: 1

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「持ち上げる鞄の重さ凍てる星」の批評

回答者 腹井壮

度々申し訳ありません。
もしよろしければ拙句に対するアドバイスや添削そして厳しい御意見も頂ければと思います。
厚かましいお願いとは弁えておりますがよろしくお願いいたします。

点数: 1

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添削対象の句『持ち上げる鞄の重さ凍てる星』 作者: 虚俊
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