俳句添削道場(投句と批評)

ハオニーさんの添削最新の投稿順の16ページ目

くずかごへ投げたき夜の秋思かな

回答者 ハオニー

添削した俳句: 屑箱にポイと投げたり秋愁ひ

秋はいろいろなことを考えたくなりますね

これは東北の人間だから分かるのですが...
「(ゴミを)投げる」は北海道・東北の言葉であり、「(ゴミを)捨てる」の方が一般的のようです
が、これは原句を尊重して残した方がいいでしょう

一番気になるのは「秋愁ひ」です
「愁う」が強い感情のため、捨てたとしても吹っ切れた感じがしないのです
吹っ切れたその先に、食欲の秋やスポーツの秋が想像出来るのではないか?
と私は考えます
後は具体的なものがないから、どういう状況なのかも想像しづらいです

秋愁いは強いから、少し乾いた「秋思」でやってみました
「夜の」で少し範囲を絞ってみました

点数: 2

今回は感想のみを述べました

回答者 ハオニー

添削した俳句: 暁光の花誠のしるべあなかしこ

手直しの提案は可能です
しかし、気持ちの整理がつかないうちは、その領域に触れちゃいけない気がするのです

俳句に限らず、詩歌はつくってから何週間か寝かせるとその作品を自分の表現したかった形へと磨くことが出来るものです

この時はこんな気持ちだったな、と思い出せるように記しておくのが最善かと思います

点数: 0

地平線に咲くコスモス畑かな

回答者 ハオニー

添削した俳句: 秋空が抱いて黄花の咲き乱れ

秋空という季語の使い方が気になります
「とりあえず季語だけは」と言おうとしている感じもします

この句から映像を想像したとき、主役はこの黄色い花のほうが自然な感じがしますから、季語はこちらに組み込むべきです
季語が主役にならないとウケませんから

ほかの秋の季語があって秋の句だとわかれば、この空も秋めく雰囲気を帯びてくるので「秋空」という季語は損です
だから空は脇役です

と、主役と脇役を入れ換えるのが、俳句スターター~中級者のやり方です

主役が黄色い花になると、季語として「コスモス」や「キンモクセイ」など、読み手が具体的に想像できる言葉が入ります
それがあると、読み手はこの句を理解してみようと一歩前進するのです

理解してもらおうと、細部まで徹底すると手直しの句まで行きます
まだこれでも完全無欠とはいいがたいですが(

点数: 1

無花果や九度目の告白の友

回答者 ハオニー

添削した俳句: 無花果にテーブル挟む新事実

お初にお目にかかります、ハオニーです

無花果は読んで字のごとく、花が見えないところで咲いているのですね
お友達とのお話で新たに知った、実らなかった想いや実ったような隠し事もあったのでしょうね
この抽象的に描かれた「新事実」はそういうことを想像してもらいたいのでしょう

特に気になったのは中七です
テーブル挟む、が「2人以上の人間がテーブル越しに」という状況説明で終わっています

「無花果や」と切れをつくり、12音分で「新事実」の内容を描くととても明快です

手直しの句のようにすると、「無花果を食べながら談笑している映像」と「無花果と何度目かの告白とは、どこか関係がありそうだ」という複数の意味を持つことが期待できます

「(季語)や」は初心者の型と呼ばれがちですが、使い勝手は割といいものです

点数: 1

我が命ひとつなりけり飛花ひとひら

回答者 ハオニー

添削した俳句: 桜ひとひら我が命ひとつなりけり

命は動物だけのものなのか、植物はどうなのか、と考え込みました

これは自分の命を桜の花びらに喩えている句だと思いました
「我が命ひとつなりけり」という表現には、割とどんな季語でもいけます
我が命ひとつなりけりチューリップ(映像とイメージを入れるタイプの季語)
我が命ひとつなりけり夕月夜(時間軸を入れるタイプの季語)
我が命ひとつなりけり秋彼岸(映像のない時候の季語)
ここに桜を入れるとなると、類句は多そうです

これは上五字余りで中七・下五をくっつけた形なのですが、どうしても七五七に見えてしまい型破りだなと思われてしまいます
桜ひとひら/我が命ひとつなりけり

これは「我が命ひとつなりけり」を上五・中七に置いてしまうのがいいです
そして下五(座五)で、このどんな季語でも合いそうな表現に、作者さんらしい季語を入れる方法が望ましいです
私は「下五の字余りは1音分が限界」と頑なに信じているタイプの人間ですから、飛花ひとひら(ひかひとひら)と6音で止めています

点数: 2

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