俳句添削道場(投句と批評)

長谷機械児さんの添削最新の投稿順の9ページ目

「立つ秋やトイレきれいな無人駅」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 立つ秋やトイレきれいな無人駅

なおじいさん、「立葵」「観覧車」「猫じやらし」句への批評ありがとうございます。

動画については、すでにげばげばさん、イサクさんが貼られていて、既にご覧になったと言うことなので・・・。

「路地裏」のイメージ。確かに、昭和の子ども遊びとか、赤提灯とか。四音だから、五音単語より使い勝手がよいというのもあり、最近挑戦してみた「無人駅」や「観覧車」などよりも強力な“凡人ワード”かも知れません。

御句について。
意想外で説得力のある、実体験の利いた中七だと思います。トイレとは! 乗降客の少ない無人駅だからこそ清潔だったということは言えるかもしれません。

私の知っている無人駅は、20年以上前ながら実際に通学に使っていた駅なので、周辺の景色やらプラットホームの様子やらはいくらでも思い出せるのですが、そんなに印象に残る経験はありませんでした。(・・・あの駅のトイレは、使ったことないなあ)

今後とも、よろしくお願いします。

点数: 0

道傍の地蔵の灯にも素秋かな

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 道傍の地蔵の灯にも秋来る

げばげばさん、こんにちは。

「社会的~」「ピアス四つ」句の批評ありがとうございます。

クラブシーンには疎いので、「ギグの印」というものは知りませんでした。下戸で酒も飲まないので、目当てのミュージシャンが出演するときのライブハウス以外、基本的に、繁華街という所は素通りしかしないのが、私の実際です。
私のコメントに書いた「クラブ・カルチャーが青春の方」というのは、ファッション・文化としての入れ墨をしている人という程度で、職業的に本当に恐い人でないことという否定形の意味合いが強いです。“本当に恐い人というのは、見た目で目立つようなことはしない。悪目立ちしてたら生きづらい世界だから”と、小学生くらいの頃に教わったので、過剰にアクセサリーをつけるような人は本当に恐い人では無い、は割と常識的な判断とばかり思ってました。

さて、御句、拝読いたしました。

・まず、「道傍」の読みがわからないところで躓きました。意味は「道端」なのでしょうが、「みちばた」なのか「どうぼう」なのか。手元の国語辞典(新明解の第五版)にはどちらも収録されて居らず・・・。Web検索すると、昔の小説では「みちばた」と読ませる例があるらしいこと、辞書的には「どうぼう」であるらしいことがわかりました。・・・結局どちらか判らなかったわけですが。

・もう一つ気になる点は「も」ですね。立秋としての「秋来る」に「も」は要るのか。暦の上の秋なら、個々の事物で来たり来なかったりするなんてことはないので、不要と思います。単に「秋」の句であれば、特に不自然とは感じません。

提案句は、「道傍」を音読み「どうぼう」であるとして、下五を「秋」の漢語表現にしてバランスをとるようにしたものです。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「天の川ドーナツの輪のトポロジー」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 天の川ドーナツの輪のトポロジー

知世さん、こんにちは。

「ピアス四つ」句の批評ありがとうございます。

Tシャツ・Gパン姿で、腕にアルファベットとか幾何学模様の入れ墨なんかだと、慣れてしまって大して驚かないのですが、和装の人で、蝶々やら花やらのデザインのものだとギョッとします。いろいろな人が着る一種の制服みたいな衣装「浴衣」だからこそ、これと入れ墨との組み合わせには驚きを覚えます。
「正しく着る」の発想は素晴らしいと思いました。浴衣を着ているその人をより具体的に描く。ただ、この浴衣の人が具体的にどういう人かと、まじまじと観察するほどの勇気は、私にはないのですが・・・。

さて、御句、拝読いたしました。

正直なところ、「トポロジー」も「位相幾何学」も、徹底して文系で育った私には縁遠く、(説明を聞いたところで、きっと)よくわからないのですが、ドーナツを眺めていると、幾何学を発想し、この発想が銀河にまで飛躍していった、ということでよいでしょうか。

 ドーナツの穴に幾何学天の川

これくらいでどうでしょう。

ついでに、よく聞きわするけれども、実のところ、意味の解っていない用語で俳句を作った(?)ので置いていきます。

 イーイコールエムシー二乗天の川

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「がはがはと飛び入る河の冷やかさ」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: がはがはと飛び入る河の冷やかさ

げばげばさん、こんにちは。

「泡を抱く」句の批評ありがとうございます。

イサクさんにお礼コメントしに行こうとしていたら、しりとりしているそうで、辿ってこちらからコメントをさせていただきます。

「われから」。手元の歳時記2種類には収録されてなく、Web上の歳時記「きごさい歳時記」では「何の虫かははっきりしない」ものとして記載し、例句も無し。Wikipediaによれば、甲殻類のワレカラが季語「われから」の正体最有力候補のようですが、作句例はどれも「鳴く」ものとして使用。
「昔から、藻に付いて鳴くという正体不明の虫」として使わない限り、甲殻類のワレカラ自体は季語ではない、でいいのでは無いかと思っています(汗を拭かない「ハンカチ」が季語ではないというのと同様に)。
なので、この拙句は、一週振りに顔を出した道場への挨拶句くらいに見ていただければ。
Webで画像検索して、いろいろな天の川の写真とにらめっこ中。土日のうちに、もう少しマシな「天の川」俳句を投句したいとは、・・・思っています。

さて、御句、拝読いたしました。

・「がは」から始まる句ということで創出したオノマトペにオリジナリティを感じます。
 (私が「がは」で始まる句を作るなら「側よりも中身~」みたいな句になるでしょうかね)
・卓鐘さんもご指摘の「飛び入る」の主語の省略が気になります。(「私」が)川にダイブして冷たさを感じる、とすると「がはがは」と表現しているのはなんだろう、という第一印象でした。

提案句とせず、参考に置いておきます。動詞「飛び込む」を消し、「川の流れ」とするものです。

 がはがはと川の流れの冷ややかさ

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「笠雲のかかりて富士の泣きっ面」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 笠雲のかかりて富士の泣きっ面

イサクさん、こんにちは。

「社会的~」「ピアス四つ」「泡を抱く」句の批評ありがとうございます。

「露はに」が不要、という指摘は、言われるまで全く気づきませんでした。勉強になります。
作句に当たって、動詞については気にしていましたが・・・。

さて、御句、拝読いたしました。

・「富士の笠雲」が季語(「冬の雲」の子季語)と言うことを初めて知りました。実景・遠景としてなら、私は数日前に見たような気がするのですが・・・・、これも「われから」同様に、都人の優雅な共同幻想みたいなものでしょうか。
・初読時、「泣きっ面」という表現から、天候が悪くなるから、人(参拝客・登山客)が寄ってこなくなって商売あがったり、という俗な感情を富士山じたいに思わせたように読んだのですが・・・、冬となると、そもそも登山道を閉めてしまっているのでした。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 0

長谷機械児さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

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