俳句添削道場(投句と批評)

長谷機械児さんの添削最新の投稿順の28ページ目

「白菜一つ店先の段ボール」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 白菜一つ店先の段ボール

よし造さん、「コーヒー二百五十円」句等の批評ありがとうございます。

御句について。

読み手に「寂しさ」を感じさせるなら、“売れ残り”を示す言葉を置くか、時間の語を入れるかする必要があるように思いました。

中七下五は売り物であることを強調している感じですが、そうすると、売る側の立場にたって「完売まであと1個。今日は売れ行き好調!」という良い状況とも読めますし。

 白菜の一つ残れる店終ひ

…これは売れ残りも言及し、時間帯も入れたので、言い過ぎかもしれませんが。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「カーラジオ下ぐしんしんと冬灯」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: カーラジオ下ぐしんしんと冬灯

げばげばさん、「家族会議」句にコメントありがとうございます。

御句について。

・「しんしんと」(静まりかえる様子を指す言葉と思ってますが)は、直前に「下ぐ」と終止形で切っているだけに気になります。「カーラジオ下ぐ」と「冬灯」とでは、「カーラジオ下ぐ」に繋がるべき言葉に見えるので。
・「カーラジオ」と「下ぐ」の間にあるはずの“ボリューム”“音量”が省略されているのも、少々気になったところです。

といって、「カーラジオ音量下げて冬灯」では自分の動作説明だけになってしまうので、“しんしんと”こそが句の中心であるようには思います。…提案句は思いつきませんでした。

私の方は、ラジオは在宅勤務のお伴(BGM)となっています(コロナ前まではずっとオフィスで仕事をしていたので、多少人の声がするくらいのほうが仕事に集中できるのです)。オンライン会議の際にはさすがに消しますが…。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「暗闇を恐るる人よ焚き火する」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 暗闇を恐るる人よ焚き火する

イサクさん、「男衆」句の添削ありがとうございます。

御句について。

上五中七の部分については、他の方と同じようなイメージ、人工照明のない世界で生きる人の原始的な感覚と受け取りました。

中七で切れた後の連体形止め「焚き火する」をどう読むかで、暫し考えさせられました。大概の場合“ことよ”“ことだなあ”といった感慨や余韻が続くものと読みますが、中七で切れているので、下五だけ独立して「焚き火することよ」「焚き火することだなあ」では、意味が通らず(上五中七で言いたいことを言い切ったあとに、「焚き火する」だけの感慨・余韻って…?)。
もしかしたら倒置法かとも考えましたが、「焚き火する(人は)、暗闇を恐れる人だ」といった説明的な意味合いになって、当初受け取っていた句意と違ってきました。

下五を名詞にするか、口語文法にして「焚き火する」を終止形とすることを提案としたいと思います。

 暗闇を恐るる人よ夕焚火

 人類は闇を恐れる焚き火する
 (「恐るる」→「恐れる」の変更だけでは文法の区別が付かないので、いろいろ変えてしまいました)

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「修行僧細き煙の焚き火かな」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: 修行僧細き煙の焚き火かな

あつこん さん、こんにちは。

御句、拝読しました。

・上五「修行僧」で形だけはここで切れているように見えます。が、中七下五は取り合わせというのでもなく、また、修行僧の姿を描写しているわけでもないので、別の表現が考えられるかと思います。
・“煙が細く昇ってるだけ”というところが意外な点であり、発見だったと思うので、切れ字「かな」の前には「焚き火」でなく「煙」を置いた方が良いと思います。

例えば…

 禅寺の焚き火の細き煙かな

上五で切らないように「禅寺の焚き火」としてみました。が、「煙」に主眼を置く句であれば「修行僧」も「禅寺」もあまり意味がない言葉(背景の書割り・セットみたいなもの)なので、より省略・言い換えを進めて、「煙」の描写に音数を使う検討もありと思います。

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

「はつ冬や柱時計のぼんぼんぼん」の批評

回答者 長谷機械児

添削した俳句: はつ冬や柱時計のぼんぼんぼん

げばげばさん、「サイレン」句の感想ありがとうございます。

御句について…。

下六「ぼんぼんぼん」は韻律としてどうかと…。同じ「●ん●ん●ん」でも、「新幹線」「安心感」のような単語ならば、抑揚に合わせて一部の「ん」を短めにしたりして、定型の調子に収めて読むことも出来るのでしょうが、「ぼんぼんぼん」は3つの「ぼん」の繰り返しで抑揚がないので難しく。

 はつ冬や柱時計のぼんぼんと  (「ぼん」2つに減らす)
 柱時計ぼんぼんぼんと冬はじめ (「ぼん」3つ必要なら中七において、上五を字余りにしてみる)

今後ともよろしくお願いします。

点数: 4

長谷機械児さんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

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投稿日時:

長谷機械児さんの添削依頼2ページ以降を見る

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