げばげばさんの添削最新の投稿順の1006ページ目
「透明な針を閉じこむ薄氷」の批評
回答者 げばげば
添削した俳句: 透明な針を閉じこむ薄氷
こんにちは。
いつも勉強させていただいています。
感じさん、素敵な感性をお持ちですよねえ。
山茶花や近づけば散る見れば散る/草夕感じ
知恵の輪に星のまたたく夜長かな/草夕感じ
新豆腐しみだすみづのしづかなる/草夕感じ
こういう句大好きです。
御句。中七が下五に繋がる形もいいのですが、軽い切れ的リズムが欲しくなります。
透明な針閉じ込めて薄氷
感じさんはどこか結社を考えているような感じなのですね。夏井先生ほど想いに心酔できる先生を、と、私もいくつか見本誌を取り寄せ、行くなら此処か此処と決めましたが、身体的にあまり自由が利かないので、もう少しネット句会や俳誌投句です。こちらもちょくちょく覗いています。
点数: 2
「終電を余寒と共に見送れり」の批評
回答者 げばげば
添削した俳句: 終電を余寒と共に見送れり
こんにちは。
いつも温かいコメントありがとうございます。
御句。とっても哀愁のある句ですね。なおじいさんはお仕事で飲み歩いていたころはこういうことも多かったのでしょうか(^^♪
「共に」が眼目あと思うのですが、余寒を見送ったという誤読もあるかもしれませんね。たとえば、自句の形からの提案ですが、
終電を余寒の闇へ見送りぬ
終電は発ちて余寒の底にゐる
句意から離れていなければよいのですが、いかがでしょうか。
点数: 1
「薄氷の溶けてやさしき水となり」の批評
回答者 げばげば
添削した俳句: 薄氷の溶けてやさしき水となり
こんにちは。
いつも勉強させていただいています。今日は13連勤のあとの休み。このサイトもゆっくり読めています。ふー、こういう時間が大切だなあ。
御句。負乗さんのおっしゃる点が少し気になります。
溶けたら水となる、という形が因果でのつながりで詩を少し薄くしてしまいます。
ただ私もいつもここからのスタートです。ここから虚の因果につなぐというのもひとつの俳句の詠み方だと思います。
たとえば、水となるのは実の因果なので、
薄氷の溶けてやさしき詩となり
と虚の因果へ少しずらしていくというのもひとつです。
または「やさしき水」というのが春の薄氷にまっすぐに向き合っているので、たとえば、
薄氷の溶けてさびしき水となり
薄氷の持つ本意と対比的な「さびしき」を置くことにより単純な因果から外れて、因果関係にも詩が生まれます。もう少しずらして「溶ける」という表現を変えてみたり。
薄氷の果ててさびしき水となり
と動詞に工夫を入れてみたり。
こういう部分に読者の想像の余地がうまれやしないか。「やさしき詩」とは、どういう氷の様子、水の様子なのだろうか、「さびしき水」とどういう水なのだろうか、いまにも来る春を前に作中主体はどういう心持ちで薄氷が解けるのを見ているのだろうか。と想像させる工夫をこらしておく感じです。やりすぎると分からない、伝わらない、となるので、匙加減が難しいです。
表記にもさらに注意を払っていきます。私は旧かな遣いなので、1句目なら
うすらひの溶けてやさしき詩となり
2句目なら
薄氷の果てて淋しきみづとなり
こんな感じに推敲していきます。
すいません。これは添削ではなく、句意も変わっていると思うのでご了承ください。
俳句は因果を嫌うと言いますが、理屈でつながってしまうと詩がそがれるということなので、そこに詩がうまれないか、読み手の想像が広がる何かを散りばめられはしないか、と一音二音において推敲にかけていくということをやっています。
これは私の推敲で、万人の方法ではありませんので、ご了承くださいませ。
点数: 2
「花冷えやこども食堂汁熱く」の批評
回答者 げばげば
添削した俳句: 花冷えやこども食堂汁熱く
こんにちは。
いつも勉強させていただいています。
御句。冷える、と熱いの対比の中で、子ども食堂を描こうというとても好きな句です。
気になるところは、
語順と「熱き」
熱いということは、作中主体が食べているのかな?それとも子どもたちを第三者から見ているのかな、というところで少し読みに迷うからでしょうか。
スープ吹くこども食堂花の冷え
子どもたち汁をふぅふぅしている感じのイメージが映像とならないかなあというコメントでした。
また直接的に「冷え」という季語を使うと、あったかい汁が「寒いから」でしょ、というつながりになりがちなので、少しずらしていくというもの一案です。
スープ吹くこども食堂花の雨
句意にそぐえているかどうか。よろしくお願いいたします。
点数: 3
げばげばさんの俳句添削依頼
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