「霞晴れ荒波越える渡し船」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 霞晴れ荒波越える渡し船
東野宗孝さん、こんにちは。
御句拝読しました。どことどこを結ぶ渡し船でしょうね?
二つ気になりました。
一つは、あらちゃんさんと同じで恐縮ですが、霞が晴れてしまう点です。霞は、かかっていてこそ春の季語です。霞が晴れてということは、何もないわけで、イコール季語がないことになります。もちろん、今まであったのが晴れた、そこに風情があるという見方もできますが、季語の力が弱まることは事実です。
霞がかかっている光景を読みたいです。
もう一つは、荒波です。外海へ出ていく漁船とかならまだしも、渡し船はごく内海の運航だと思います。私の知っている渡し船は、川のこちらからあちらへ行くだけです(そんなのではないのですね)。
それに、霞は比較的穏やかな気候の中で発生すると思いますので、荒波が立つような強風の中では、霞もかからないのではと思いますが…。
あっ、風が出てきたので霞が晴れた、ということですか?
それならすごい!
・渡し船霞も波も乗り越えて
・荒波や霞の中を渡し船
よろしくお願いします。
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