「別れの日恋のおもいに春は来ず」の批評
俳句
好きの青年さん、こんにちは。
ご投稿作品拝読しました。
先につちやさんからコメントがあり、同感ですので、「同じなら言わんでいい」ということかもしれませんが、どうかご容赦ください。
季語
は単に字面ではなく、実体を伴う季節の移り変わりを示すものであることが望まれます。
ですので、青年さんのおっしゃっている、「恋の成就」を」春」としたり、「泣かず飛ばすの時代」等を「冬」と言ったりするのは避けた方がいいと思います。
また、今回の「春」は季語ではないにしても、「来ず」と否定はこれも避けた方がいいです。
それと、先のコメントにはありませんでしたが、二点、気になりましたのでお伝えします。
一つは上五の「別れの日」です。別れというと、それまで付き合っていた印象があります。しかし御句では、何も想いを伝えられなかったのですから、別れるも何も…という感じです。ご卒業のことをおっしゃっていると思いますので、それならそのように表したほうがいいと思います。
二つ目は「恋のおもい」という措辞です。これは重複感があります。気持ちでも十分だと思いましたし、あるいは「思い/想い」でも。
「恋心」もいいですが、これだとかなり強いかと思いました。
すでに先の方がいいコメントなさっており、後半で私がお伝えしている二点もご提案句の中に盛り込んでいらっしゃる。それなのに私は繰り返しで、本当に申し訳ありません。
ただ、作品の内容としては身につまされるものがあり、放っておけませんでしたので、お許しください。