俳句添削道場(投句と批評)

なおさんの添削最新の投稿順の1108ページ目

「背伸びして乳歯を放る秋の吾子」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 背伸びして乳歯を放る秋の吾子

慈雨さん、こんにちは。
御句拝読しました。
すでにいいご提案が出ておりますので、私は慈雨さんのお問いかけへの答えだけ。

乳歯が抜けたら、「鬼の歯にな〜れ」とか言いながら、下の歯なら屋根の上に、上の歯なら縁の下に投げるのだと小さい頃に教わりました。

投げる時の掛け声はともかく、風習は全国規模ではないかと思いますよ。

ただ、最近はやりにくくなったと思います。アパートとかマンションが増えましたからね。

でもこうした風習は、俳句の中だけでも残したいですねー。

点数: 1

「ピラカンサ押しくら饅頭顔真っ赤」の批評

回答者 なお

添削した俳句: ピラカンサ押しくら饅頭顔真っ赤

里衣さん、こんにちは。
御句拝読しました。
我が家にもピラカンサありますよ。昨日、通りがかりの人に褒められました。実のつき方がすごいって(笑)。

さて御句、二つ気になりました。
一つは、ピラカンサは、季語ではないだろうという点です。
私もピラカンサはいつも詠みたいと思うのですが、まだマイナーで歳時記に載っておらず、ほかの季語と合わせなくてはならない。そうなると、ちょっと難しいのでやめていました。

もう一つは、「おしくら饅頭顔真っ赤」という措辞が、ピラカンサの実の描写なのか、本当に遊んでいる子らの描写との取り合わせなのか、よくわからない点です。

わからないままに、ピラカンサの実のつき方を尊重してちょっと変えてみました。

・秋の日や赤き実ぎしりピラカンサ

季語を入れてみました。「ぎしり」は「ぎっしり」という意味です。「たわわ」では類想になるし。なんだか三段切れみたいですが、このまま置かせていただきます。

点数: 1

「芋煮食う眼鏡曇らせつつ食らう」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 芋煮食う眼鏡曇らせつつ食らう

土屋郷里さん、こんにちは。
新しいお名前、なかなかいいと思いますよ。
さて御句拝読しました。
「食う」と「食らう」の繰り返しの面白さですね。
これは俳句においては効果があるのだろうと思います。
ただ、十七音しかない俳句では、動詞はできれば少なくしたい。なくてもいいので、あっても一つだけに、という意見もあると思います。

それからしますと、同じ意味の動詞が繰り返されるのはいかがなものか。その分、ほかの要素を入れたほうがいいのではないか?

そう考えて、私は次のように考えました。

・芋煮食う眼鏡曇らせガツガツと

「ハフハフ」も良かったのですが、先を越されたので(笑)。

美味しいものだから、熱くてメガネが曇るのも気にしないで、勢いよく食べる様が感じられると思います。

…と、ここまで書いて気がつきました!

郷里さんが下五のほうの動詞は「食う」ではなくて「食らう」としたのは、要するに、「ガツガツ食う」という意味を込めたかたからなのか?
最初のうちは、「何だこれ?美味しいのか?う、熱いな」とかこわごわと口に運んでいたのが、そのうち、はまってしまってガツガツと食らう。ほかの人から「メガネが曇ってるよ!」とか笑われても気にしない。

そんな光景ですね。

点数: 2

「芋煮会けふは晴れるとラジオから」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 芋煮会けふは晴れるとラジオから

竜子さん、こんにちは。
御句拝読しました。

芋煮会、運動会と、屋外イベントは天気が気になりますね。

御句、晴れという語でワクワク感や期待感は感じますものの、私が気になったのは、これって、朝起きて、「今日は芋煮会の日だ。天気は晴れとラジオが言っている!」という句ですよね。
すみませんが、まだ始まっていないことと、例えばこれ、遠く離れた場所の芋煮会の天気のことを心配している句のようにも読めます。

芋煮会という季語は、広々とした会場(河原とか)で、大きな鍋や風にのって漂ってくるいい匂い、作り手や食べる人の楽しそうなざわめきが持ち味だと思うのですが、なんだかそれが感じられなくて…。目の前に芋煮会が広がっていないのです。

こだわるようですみません。
例えばこれが、

・芋煮会このまま晴れるとラジオから
・有線は午後も晴れだと芋煮会

ですと、あ、もう、晴天の下で賑やかに行われているな、とか思えるのですが。

うまくお伝えできずに申し訳ありませんが、そんな気がしました。

点数: 1

「一人より二人は淋し椿の実」の批評

回答者 なお

添削した俳句: 一人より二人は淋し椿の実

おかえさきさん、こんにちは。
御句拝読しました。これまた、世間の常識の逆をいく措辞ですね。初読では間違いかと思いました。

意味的にはわからないではないです。一人でいるならしゃべっても返事のないのは当たり前だし、笑っても笑い返してくれる人もいない。それは当然だから諦めがつくけど、二人でいるのに話しかけても返事がないとか、笑いかけても知らん顔、そんなのは余計悲しくなりますね。

季語もまた、季節を越えて大きくなって、成熟するとはじけてそれぞれに飛び散る椿の実を合わせるなぞはもう、負けました。
このままいただきます。

点数: 1

なおさんの俳句添削依頼

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