「風邪の吾子竹刀振る背の夕日かな」の批評
添削した俳句: 風邪の吾子竹刀振る背の夕日かな
こんにちは。お久しぶりです。ご挨拶が遅れまして大変失礼いたしました。
本年もよろしくお願いいたします。
貴句、拝読いたしました。
お子さん。本当によく頑張りましたね。
ネギさんとしては抱きしめたい程ではありませんでしょうか。
既に出ておりますが、情報量が多いのは私も同感です。
ただそれよりも、親としての感慨を句の字面にもっと押し出してほしいなと
私めは思いました。
作者コメントにお書きの「我慢強く、剣道大好きで、風邪を引いて
咳が止まらなくても、頑として休みませんでした。(学校もです)
5段の賞状を見た時にはわが子ながらびっくりしました」。
是非これを活かしたいですよね。
という事で、私めからの添削提案は以下の2つの破調の案でございます。
A:剣道五段風邪起こりぬる吾子よ(詠嘆して吾子のアップで句を閉める方法)
B:風邪起こりぬる吾子や剣道五段(賞状のアップで誇らし気に句を閉じる方法)
動詞「起こる」は、古語で「病気に罹る」という意味を持っております。
A案の特徴
1:季語「風邪」が主役
→ 子の頑張りが風邪に抗している事を、句中で明確化。
2:助動詞「ぬ」でお子さんの不退転・やり遂げたを暗示
→ 休まなかった、やり抜いた、という事実を自然に示す。
3:語順のクローズで吾子に詠嘆
→ 作者の感情「よく頑張ったね」が最後で立つ。感慨が詠嘆で読者に伝わる。
B案の特徴
1:「や」で詠嘆を強め、最後に五段を置く事で親子の達成感が際立つ。
2:文語的には「ぬる」の完了形が自然に生きる。
3:読み手は「風邪で苦しみながらも頑張った吾子」を母視点で受け取れる。
作者の視点と感情の核を残した整理により、風邪を押して頑張ったネギさんの
お子さんの姿を読者は自然にイメージでき、俳句としての主題(季語+感慨)が
より立つのではないかと、私めは考えてみた次第でございます。
以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
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