「寒いねと白く息づく君と雪」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 寒いねと白く息づく君と雪
えむえむさん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。いいシーンをお詠みですね。
俳句には季語
というのを入れることはご存知と思いますが、それは基本的にはひとつということになっています。これは、冬の旅行の魅力は、例えばスキーと温泉と美味しい料理ですよね。でもこれって、同時にはできないですよね。つまり、スキー滑りながら温泉に浸かってそこで料理も食べるというのは、無理。ひとつの場面ではひとつのことしかできません。それと同じと思ってください。
御句、「寒いね」と言ったのも、「息が白かった」のも、「雪」が降り出したのも、みな同時のことかもしれませんが、これらはみんな冬の季語で、三つも入っています。
それを一緒に詠まれると、読み手はどこを見ていいのかわかりません。作者の一番言いたいことが何なのかわからないからです。
お気持ちはわかりますが、わずか十七音の世界です。言いたいことはひとつに絞りましょう。
・玄関を出て寒いねと笑う君
・玄関を出て笑む君の息白し
・玄関を出て待つ君に雪が舞う
これらの三つは、上で「 」で囲んだ冬の季語をひとつずつ使ってみたものです。こんな感じで、というだけの即吟ですので、これをえむえむさんが推敲してくださるといいと思います。よろしくお願いします。
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