巻き戻せぬ時計の針や春の暮
作者 白井百合子 投稿日
コメント(俳句の意味。悩みどころ)
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「巻き戻せぬ時計の針や春の暮」の批評
「巻き戻せぬ時計の針や春の暮」の批評
回答者 ハオニー
白井さまのお答え、当たっています
それでは、最初の句を一度振り返ってみます
巻き戻しきかぬ月日や春の暮
これだと、この句の大半が説明に消えています
「巻き戻しきかぬ」の9字が説明で、月日は映像とは言いがたいものです
春の暮も具体的な映像ではなく時間情報、春の暮の頃を示すものです
映像化しないと読み手の心に響きませんが、説明と曖昧な言葉ばかりで音数(字数)が足りないのです
だから、説明しすぎてはいけないのです
「巻き戻せぬ」は確かに説明の言葉ですが、巻き戻せないものによっては、きちんと映像になるのです
この句はそうした意味では、私の用意した正解のうちの一つです
巻き戻せぬ時計の針や春の暮
「時計の針を巻き戻す」という動作は、きちんとした映像となります
実際に時間は巻き戻せませんが、「時計の針」なら巻き戻せます
こうなってくると、春の暮という季語がいいですね
「時間が過ぎたことに後悔している人が、春の暮の光景を見て焦っている」
そんなシナリオが見えてきます
どうやら、かぬまっこ様は私が何をさせようとしているか、きちんとお分かりになっていたようですね
だから、私の返事を見る前から「正解」とおっしゃったのでしょう
点数: 1
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