「校舎抱く春風香る新学期」の批評
回答者 なお
添削した俳句: 校舎抱く春風香る新学期
福島翔義さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。もう新学期の句ですねー。
「どうですか」とのコメントですが、悪くないと思いますよ。新学期を迎えたワクワク感、ドキドキ感が伝わってきます。
形としては出来ていると思いますので、一つ上のアドバイスをしますね。
春風が季語ですね。季語は目立たせなくてはなりませんが、それを中七に入れると埋没しがちで、それでも目立たせるには結構な技量が必要です。
御句も、どちらかというと春風が脇役で、目立っているのは校舎だったり新学期だったりしています。
次に「香る」です。俳句ではできるだけ感覚を表す動作を省いて、対象物だけを描写するようにしたいです。
どういうことかというと、春風、これをもう少し目立たせてあげると、なんか、香るなんてわざわざ言わなくても、風に乗っていい匂いがしてくるような気がしませんか?これが季語の力というものなのです。
季語を目立たせるには上五か下五に置くようにするといいですよ。例えば、
・新学期校舎を抜ける春の風
「校舎を抱く」でもいいのですが、それだと風が動かないような気がしたので、動くようにしてしまいました!
また聞かせてください。
点数: 1