俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1459ページ目

「母の指撫でて山椒の芽がにほふ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 母の指撫でて山椒の芽がにほふ

こんにちは。

「春分の日」「秋分の日」については以前調べたことがあり、単純に「祝日法にある国民の祝日」ということで正式な季語として存在します。
★「春分」「秋分」は時候の季語
★「春分の日」「秋分の日」は人事・生活・行事系の季語。
それぞれ別季語になります。

「啓蟄の日」という表現の件。太陽ではなく「day」を意味するとして
★季語「啓蟄」が15日間の期間を指す場合
 →期間の季語を「特定の日」で使うのはおかしいのでは?
★季語「啓蟄」が特定の日を指す場合
 →わざわざ「日」と付ける必要はない

ということで、二十四節季に「日」を付けたかたちは基本的に気持ち悪いかなあ? とは言えると思うのです。
ただし、たとえば立春ならば強調する言い方として「今日の春」という傍題がありますね。

点数: 1

「鴨川の四温日和や雀群る」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 鴨川の四温日和や雀群る

こんにちは。

季語「四温日和」に対して、取り合わせの相手は「鴨川」か「雀」なのか、作者の中ではどちらでしょうか?
 御句では下五「雀群る」が強く表現されていると思うのですが、「鴨川」という地名の効果が充分には発揮されていないのでは・・・?

◆「四温日和」という時候の冬の季語に「雀」を登場させるのは、「寒雀」の意味の匂わせのようなものが出てしまうので、少し損する取り合わせかも?と、この句を見て思いました。

一旦、改作せずに地名だけ入れ替えてみます。

・洛中に四温日和や雀群る

点数: 1

「駅前に角打ちありて猫柳」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 駅前に角打ちありて猫柳

こんにちは。

「○○がある」という【状況の説明】と「猫柳」という実態の季語の取り合わせ。
「て」の受け取り方で意味の変わる句ですね(接続助詞?「つ」の連用形?)。接続助詞「て」も「つ」が語源なので、過去の雰囲気を感じてしまうという話も理解可能です。

「ある」という状況が取り合わせられていることに若干の違和感を感じなくはないです。

取り合わせの相手を名詞に変えてみます。
猫柳が店外にあることになりますが
・角打ちのある駅前や猫柳

他にもいろいろ考えてみましたが、私も原句のように詠むこともありそうです。

点数: 1

「猫の恋防災無線はるかなり」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 猫の恋防災無線はるかなり

こんにちは。

コメントの件。私は「大変な時でも猫は本能に従って生活している。春である」という句も想像してしまうので、「猫の恋だから災害時ではない」とはなりません。他の部分次第です。

御句
◆「はるかなり」で防災無線の声が遠いとわざわざ表現しているのは理解できます。こちらを理由にして、「この句の現場には緊迫感がなさそうである」ことは伝わります。

◆「はるか」は距離・時間などが遠く隔たっていることなので、「聞こえにくい」という意味を伝えたがっているとは思えませんでした。
 句だけを見た場合、「防災無線のスピーカーから遠くに住んでいて聞こえない」と不安感を出しているか、「過去の災害時の防災無線のことを思い出す」と言いたいのか、ぐらいの意味で受け取ります。そして「それとは関係なく猫の発情の声ははっきりと聞こえてくる」という感じです。

「聞こえにくい」という作者の感想を伝えたいなら遠回しに言い換えない方がよさそうですが、そのまま「聞こえにくい」では報告的。悩むところですね。

・平和なる防災無線猫の恋

点数: 1

「九十九里春雷轟き無情かな」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 九十九里春雷轟き無情かな

こんにちは。

慈雨様がだいたい言ってくれているので、追加でひとつ。

◆コメントを拝見するかぎり、もしかしたら、「自分の中で春雷が轟いているような気持である」という意味で作っただけで、本当の春雷を描いていないのでは・・・と思いました。
 もしそうなら、この句の作者には春雷が見えていないことになります。

自分の気持ちを「春雷の九十九里浜」に例えるという作り方もあります。
 ありますが、その場合「春雷の九十九里浜」という映像に自分の気持ちを託して、自分の感想は言わない方が良い句になる場合が多いです。
 「無情なり」という作者の感想を最後に言われると途端に興ざめしてしまうので、そっと胸にしまっておいた方が。

たとえばの句です。
・春雷や波寄せて引く九十九里

点数: 2

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