「九十九里春雷轟き無情かな」の批評
岡田洋一さま、こんにちは。
御句、パソコンのデータが消えてしまったということでしょうか?それは辛いですね(汗)。
いくつか気になる点について、コメント失礼します。
〇上五「九十九里」。
句に地名を入れるのはイメージが具体的になる効果がありますが、この句で場所を特定する意味があまり感じられませんでした。九十九里ならではの感慨があるわけではなければ、省略することも考えてみてください。
〇中七「春雷轟き」。
「しゅ/ん/ら/い/と/ど/ろ/き」で八音、字余りです。中七の字余りは特にリズムが崩れやすく、避けるべきと言われます。字余りは上級テクニックなので、初心者のうちは特に五七五で詠む癖をつけた方がいいと思います。
また、雷とくれば「轟く」は言わなくてもわかりますので、省略できそうです。
〇下五「無情かな」。
ちょっと抽象的で、読者は何が無情なのかわからないと思います。
たとえば大切な木に雷が落ちて燃えてしまった、というようなことも考えられるので、もう少し具体的な方がいいと思いました。
例えばですが、
・春雷やデータの消えた提出日
まずはこの辺りからかなと思います。
追伸
前の句もそうでしたが、岡田さまは「一つの文章の中に季語
を入れる」ような作り方をされているように思います。
最初のうちはなるべく季語を上五か下五に配置し、「季語5音+季語と直接関係のない12音」で詠まれた方がやりやすいし、韻文(俳句
らしい形)になると思います。良かったら試してみてください!
例)夏草やベースボールの人遠し/正岡子規(季語:夏草)
添削のお礼として、慈雨さんの俳句の感想を書いてください >>
完成間近でほっとしていたらトラブル発生。離れ際は危険があることは分かっているが避けがたく救われない気持ちだ。