「前籠の肉を持ち去る初烏」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 前籠の肉を持ち去る初烏
こんにちは。
この句は「烏」という単語を使いたいために季語「初烏」を選んでしまっていますが、少なくともこの句は「寒烏」の方が合うでしょうね。
・前籠の肉を持ち去る寒烏
「寒烏」「冬烏」という季語ではなくわざわざ「初烏」という新年の季語を使うならば、新年の感慨が句に欲しいところです。
新年に初めて見た烏、という意味だけでは季語がもったいないです。
季語「初烏」は元日早朝の烏のことで、どちらかといえば烏にすら神聖性や清らかさを感じてしまうという季語なので、「いじきたない烏」には合わせにくいところです。
己が羽の文字もよめたり初烏/蕪村
門前にこの松ありて初鴉/みどり女
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