俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1424ページ目

「前籠の肉を持ち去る初烏」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 前籠の肉を持ち去る初烏

こんにちは。

この句は「烏」という単語を使いたいために季語「初烏」を選んでしまっていますが、少なくともこの句は「寒烏」の方が合うでしょうね。

・前籠の肉を持ち去る寒烏

「寒烏」「冬烏」という季語ではなくわざわざ「初烏」という新年の季語を使うならば、新年の感慨が句に欲しいところです。
新年に初めて見た烏、という意味だけでは季語がもったいないです。

季語「初烏」は元日早朝の烏のことで、どちらかといえば烏にすら神聖性や清らかさを感じてしまうという季語なので、「いじきたない烏」には合わせにくいところです。

己が羽の文字もよめたり初烏/蕪村
門前にこの松ありて初鴉/みどり女

もっと季語や歳時記と友達になりましょう!

点数: 1

「春駒や結婚したんか次男坊」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 春駒や結婚したんか次男坊

こんにちは。

水曜おめでとうございます!「春駒+人物・知り合い」という取りあわせ句が多く読まれている中に入ってましたね!
水曜すなわち「才能ありレベル」素直に誇ってよい句だと思います。私の知っている手練れたちも同じ水曜に読まれておりました。

出来ている句だと思いますし、この句そのものは他人が添削しづらいのではないでしょうか

強いて言う(言うだけ)ならば、取り合わせが斬新ならばそれだけで上へ抜け出すのですが、上記の通り「春駒+人物・知り合い」という取り合わせのアイデアは多く届いていたようです。
ということは、この句を推敲してさらに上位に上がるためには、別の要素、たとえば季語「春駒」であることの必然性や、表現技法などで抜け出す必要があると思います。

とはいえ、すでに作句意図や作者の企みは句に出ていると思います。
「結婚したんか」というセリフの工夫、「次男坊」という言い回しの工夫、「〇〇ん」という韻とリズムの工夫など、いろいろな工夫ができていて嫌味もないです。この句そのもののブラッシュアップは相当難しいと思います。
この句はこのままで。

・春駒や愉しく酔うて水曜日

点数: 1

「冬花火部屋で祝杯宿の客」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 冬花火部屋で祝杯宿の客

こんにちは。はじめまして。

【三段切れ】の損する形が出ている句だと思います。
冬花火/部屋で祝杯/宿の客
リズムがぶちぶち切れてよくないですし、要素を詰め込むことで説明・報告感が出てしまっています。

そもそも、コメントの事実を全て「受け取り手に報告」しようとしているので、報告・詰めこみすぎの句になるのでは。

俳句の目的は「報告」ではなく「感動させること」だと思います。
要素が多すぎるので、どこか省略してみましょう。
季語を「冬花火」として、
「冬花火+部屋から見ている」
「冬花火+旅館客」
これぐらいの要素からでしょうか・・?

・冬花火部屋で祝杯上げながら
・冬花火見えておりけり宿の窓

このあたりから推敲スタートでいかがでしょうか。

点数: 0

「仲冬に黒き塊バスを待つ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 仲冬に黒き塊バスを待つ

こんにちは。
先に慈雨様、いるか様から良いコメントがでていますので重なるところもあると思います。

順にいきます
◆「黒」は冬を表す色であり、黒い服を着た人も増えるので、「黒」という色を出すのはよかった思います。

ですが・・
◆意味のわからない比喩は避ける
 「黒き塊」が人間のことであると理解するのに時間がかかる、というのがこの句の最大の弱点と思います(バスを待っているので、理屈では人間だろうと想像できますが)。
◆比喩の効果
 ここで「人間」を別の何かに比喩することの効果が、この句では疑問でした。
 そもそもここを比喩にして季語「仲冬」と響きあうかどうか、を考えてみてください。推敲ポイントだと思います。

◆句で見せたいものは?
 バスの列に並ぶ「人々」を見せたいなら、ここを比喩にしてわかりにくくするのは勿体ない、と判断できるのでは?
 当初は「雪の中の人々」を見せたいと思っていたとコメントにありますが、季語を突然「仲冬」にしてしまったため、雪の映像がどこかへ行ってしまいました。雪の映像は不要ですか?

コメントにある「大雪」を使ってみます。

・黒い服並ぶ大雪のバス停

とりあえず映像だけ確保するなら、こんな感じでしょうか。
ここから推敲です。

点数: 1

「囀りの沁みる遺跡の巨石かな」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 囀りの沁みる遺跡の巨石かな

こんにちは。

季語が脇役に回っていますね。
「沁みる」があまり効いていません。

遺跡+巨石、両方要りますか?
要るならば「遺跡の巨石」とわざわざ出す部分が強く強調されているように感じます。「囀りや」で季語の詠嘆強調するなど、季語を強く出す工夫が欲しい気がします。

ただ私としては、「囀り」の句ならば、取り合わせは「遺跡」「巨石」どちらかのみを描写した方がよい気がします。

コメントに良い措辞がありますので、お借りしつつ。
「遺跡」「巨石」どちらもコメントに描写の説明がありませんので、提案句では適当に描写してみます。

・囀りの祝詞めきたる巨石かな
・囀りは祝詞やモスラめく巨石
・囀りや遺跡の巨石祝ふごと

点数: 1

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