俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1484ページ目

「山躑躅等圧線を広く吸う」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 山躑躅等圧線を広く吸う

こんばんは。

この句、雰囲気あっていいと思います。

A.山躑躅の擬人化と解釈した場合
 「等圧線」という実際には見えないもの、「広く吸う」という擬人化の想像動作、虚+虚なのですが、季語「山躑躅」が上手にカバーしていると思います。

B.取り合わせと解釈した場合
 「広く吸う」のは作中主体(自分?)。「等圧線」という人間の考えた概念の中にいる人間である自分。「等圧線」そのものを吸っているのか、あるいは「等圧線によって示された風・気圧」を吸っているのか。解釈は膨らみます。

詩的な要素は十分にあると思うのですが、具体性が薄いために解釈によって具体的な風景が「山躑躅」だけになる可能性があり、景が定まりにくい可能性があります。
読者・選者を選ぶかなあ?とは思います。私は嫌いではないです。

点数: 1

「朝食の皿洗い終え躑躅かな」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 朝食の皿洗い終え躑躅かな

こんにちは。

形・映像はできている句ですね。

◆コメントの件、「躑躅」という季語は躑躅の花が咲いている状態です。
 咲いている躑躅だけを詠むなら「開いた」は不要(というか説明し過ぎ)だと思います。
 今回の句は「朝、開いている躑躅」の句なので、季語と読者を信用して「躑躅」でいいと思います。

蛇足の補足:閉じていたものが開いたことを伝えないと句が成立しないならば「開いた」と書かないとわかりませんが、基本的に瞬間を詠むのが俳句の基本のため、そういうケースは少ないです。今回もわざわざ「夜閉じていた」とは書かなくてよい句だと思います。

◆コメントを読めば「キャンプ場で、屋外に近い場所で皿を洗っている」と理解できるものの、この句だけでは突然「台所⇒外の躑躅」と映像が飛んで感じるかもしれません。
 是非はありそうですが、良い打開案が思いつきません(説明臭くなりそう)。
 ただ、今回の「キャンプ場の躑躅」だけで数句作れそうに感じますので、いろいろ作っていくうちに良いアイデアが浮かぶこともあります。
 山のキャンプ場には躑躅の他にも季語・句材がいっぱいありそうですよね。ぜひ多作してみてください!

点数: 1

「車庫造るため引き抜きし桜かな」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 車庫造るため引き抜きし桜かな

こんばんは。

この句の最大の疑問は、このまま読むと「咲いている桜を引っこ抜いた」ということになりますが、そういう映像を想像してよろしいでしょうか?
ある意味、季語に対してかなり残酷な描写のような・・・

ということで、私は咲いている桜は伐採したり抜いたりしたくないので、「桜の木」をお勧めします。
そのために前半の「理由」をある程度省略して、別の季語を入れないといけません。
あるいは「このあと引き抜かれる予定」という句にして、「今咲いている桜」を描写するか。

どちらを作るにしても完全に別の句になりそうです。難しいので、本日は精神的に余裕がないので提案句はまた。

点数: 1

イサクさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

うららかや100円玉のかがようて

回答数 : 67

投稿日時:

啓蟄に入りましたよ鳩歩く

回答数 : 25

投稿日時:

ドカ雪と言ふと言へども春の雪

回答数 : 81

投稿日時:

初星や篝に知らぬ顔多し

回答数 : 54

投稿日時:

霜凪や飛び石次は誰が踏む

回答数 : 23

投稿日時:

イサクさんの添削依頼2ページ以降を見る

その他の添削依頼

芋煮より厳寒焼き肉ジンギスカン

作者名 餡ころ餅 回答数 : 5

投稿日時:

石垣の人里寂し柿たわわ

作者名 04422 回答数 : 5

投稿日時:

初開き猪口の底ひの二重丸

作者名 げばげば 回答数 : 19

投稿日時:

添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ