「山躑躅等圧線を広く吸う」の批評
回答者 イサク
こんばんは。
この句、雰囲気あっていいと思います。
A.山躑躅の擬人化と解釈した場合
「等圧線」という実際には見えないもの、「広く吸う」という擬人化の想像動作、虚+虚なのですが、季語「山躑躅」が上手にカバーしていると思います。
B.取り合わせと解釈した場合
「広く吸う」のは作中主体(自分?)。「等圧線」という人間の考えた概念の中にいる人間である自分。「等圧線」そのものを吸っているのか、あるいは「等圧線によって示された風・気圧」を吸っているのか。解釈は膨らみます。
詩的な要素は十分にあると思うのですが、具体性が薄いために解釈によって具体的な風景が「山躑躅」だけになる可能性があり、景が定まりにくい可能性があります。
読者・選者を選ぶかなあ?とは思います。私は嫌いではないです。
点数: 1
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気持ちよい青空が広がっています。風は穏やかで、頭上に、幅の広い等圧線が覆っているような感覚です。