「歓呼消へつと粛なりし秋の暮れ」の批評
回答者 イサク
添削した俳句: 歓呼消へつと粛なりし秋の暮れ
こんばんは。
◆御句の意味を汲み取るうえで、句の映像が下五の「秋の暮」しかない点が難点に感じました。
そのため、「歓呼消え」の部分の「歓呼」が、何を想像すればよいかつかみにくく感じます。
私は「歓呼」という単語に「誰かを応援するステージの観客」を思い浮かべました。
◆「歓呼消え」⇒「粛なりし」。どちらも音のことを言っており、どちらも静かになることを言っています。俳句の十七音のうち、「つと」も入れて十二音を似たような内容に使ってしまうのは、さすがに勿体ない気がします。
また「歓呼消え」は、歓呼のあった時間を知っていて、それが消えるまでの時間経過を説明しています。表現しようとする時間が長すぎて、損にも思います。なので残すなら「つと粛なる」の方ですね。
季語「秋の暮」を活かせるような場面映像などを上五に足したいところです。
コメントの句意からは「こども」を連想させたいと思いました。
提案句にはコメントの措辞「公園」を使ってみます。
・公園のつと粛なるや秋の暮
点数: 1