俳句添削道場(投句と批評)

イサクさんの添削最新の投稿順の1389ページ目

「歓呼消へつと粛なりし秋の暮れ」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 歓呼消へつと粛なりし秋の暮れ

こんばんは。

◆御句の意味を汲み取るうえで、句の映像が下五の「秋の暮」しかない点が難点に感じました。
 そのため、「歓呼消え」の部分の「歓呼」が、何を想像すればよいかつかみにくく感じます。
 私は「歓呼」という単語に「誰かを応援するステージの観客」を思い浮かべました。

◆「歓呼消え」⇒「粛なりし」。どちらも音のことを言っており、どちらも静かになることを言っています。俳句の十七音のうち、「つと」も入れて十二音を似たような内容に使ってしまうのは、さすがに勿体ない気がします。
 また「歓呼消え」は、歓呼のあった時間を知っていて、それが消えるまでの時間経過を説明しています。表現しようとする時間が長すぎて、損にも思います。なので残すなら「つと粛なる」の方ですね。

季語「秋の暮」を活かせるような場面映像などを上五に足したいところです。
コメントの句意からは「こども」を連想させたいと思いました。
提案句にはコメントの措辞「公園」を使ってみます。

・公園のつと粛なるや秋の暮

点数: 1

「鵙鳴くや伽藍の脇の大王松」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 鵙鳴くや伽藍の脇の大王松

こんばんは。

◆「鵙鳴く」で「秋の空」よりも季語が強くなりました。
 が、句の中心が「鵙」か「大王松」か判断が難しく感じます。
◆「伽藍」と出れば、私も建物だと思いますね・・語源は「僧の修行する場所」だったようですが、現代では「寺院の建物の総称」の意味合いが強いと思います。

季語に関しては辻様のアイデアに近いものを思いました。
「大王松とお互いに引き立て合う季語」をもっと探してみたいところ。まさに「取り合わせ」ですね。

・秋霖や伽藍の傍の大王松

点数: 2

「初挑戦チャーハンの味汗のよう」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 初挑戦チャーハンの味汗のよう

こんばんは。はじめまして。

言いたいことはわかります。
この句の季語は夏の季語「汗」でしょうか?

◆まず、季語「汗」は「夏の暑さで汗をかいている様子」です。
 この句で出て来るのは「汗のようにしょっぱい炒飯」なので、季語として成立しているとは言いにくいです。
 季語を意識せずにたまたまこの形になったとしたら、やはり季語が欲しいです。意識して季語をひとつ入れましょう。この句の季節はいつでしょうか?

◆どこか日記・報告文を読んでいるような感じがします。
 俳句は受け手を感動させる「詩」を意識したいです。これを打開するテクニックはいろいろあって、多すぎて書ききれません。
 まずは「自分が○○しました(今回の場合は「初挑戦(しました)」)」と言ってしまうよりも、炒飯の描写に寄せてみましょう。

この句の内容で季語を「汗」のまま作るのは、かなり難しいと思います。
他の文章表現でなく「俳句」を選ぶのであれば、季語や季節感を大切にしてみてください。
そして、俳句への興味が続くようなら「良い句」をいっぱい読んで、詠んでみてください!

・汗の日の炒飯の味汗めきて

炒飯は炎と睦む薄暑かな/櫂未知子

点数: 1

「竹の春若葉色輝く宝石や」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 竹の春若葉色輝く宝石や

こんばんは。はじめまして。
初心者さんでしょうか?

御句、
◆「たけのはる わかばいろかがやく ほうせきや」
 ということで、中七が九音あるのではないかと思います。
 まず七音に収めることを考えたいですね。
 そのためにできることがいろいろあります。以下続けます。

◆「竹の春」という季語に「竹の若葉」の映像があるはずですよね?つまり「若葉色」のイメージは季語に入っていると思います。同じことを二度言うのはあまり得策ではありません。
◆「宝石」といえば普通は「輝く」ものですので、「輝く」と説明する必要があるかどうか?省略できるのではないか?と検討してみるのも手です。

ここまでで「宝石めく竹の春」とできます。
この十一音で、御句に近しい映像が想像できるというのはわかるでしょうか?
これでさらに情報を足しつつ、音数を調整するめどが立ちました。
コメントに在る「太陽」を入れてみましょうか。

・太陽に宝石めくや竹の春

点数: 2

「毬はじけ音まで拾う妻笑顔」の批評

回答者 イサク

添削した俳句: 毬はじけ音まで拾う妻笑顔

おはようございます。はじめまして。

◆「毬」だけでは季語にはなりませんね。
 字余りにしても「毬栗」にした方がよいと思います。

◆「音まで拾う妻笑顔」
 全部言いたいのはわかります。
 わかりますが、言いたいことをぐっとこらえて、季語と句の受け手に託すのはどうでしょうか?
 前の句も拝見しておりますが、「舌つづみ」「新米農家雨に泣く」「絶滅危惧か童謡も」「うまし」など、句の答えをご本人が説明してしまっています。全部説明してしまうと、単なる解説になり、情緒が出にくいのではないかと思います。

一句で全部言うと説明になりがちなので、いくつかの句に分ける方法があります。
ひとまず「音」「拾う」を省略してみます

・毬栗の落ちて妻また笑ひけり (妻に注目)

・毬栗のどさっと落ちて妻笑う (落ちる様子に注目)

点数: 1

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